職業でフリーランスの仕事獲得手段は異なる
フリーランスではいかに仕事を獲得するかが大きな課題となります。ただし、獲得手段は職業により傾向が異なるため、まずはそれぞれについて確認してみましょう。
エンジニア等のビジネス系
専門的なスキルを持つ、エンジニア等の『ビジネス系フリーランス』は、需要の高い分野です。ビジネス系フリーランスの仕事獲得方法としては、以下のようなものがあります。
- エンジニア専門の紹介サービスに登録
- クラウドソーシング
- SNSで探す
- 集客サイトを作成して募集する
エンジニアは慢性的な売り手市場と言われているため、仕事獲得はさほど困難ではないでしょう。ただし、安定して仕事を得るには最低限のスキルや実績は持っておく必要があります。
コピーライター等のクリエイティブ系
コピーライターやデザイナー、編集者など『クリエイティブ系フリーランス』の仕事獲得手段は、多くの場合『人脈』です。
ただし、本人の知名度やスキルがものを言う分野のため、そのどちらも無い人は、仕事獲得が困難かもしれません。
まずはクラウドソーシングサイトで案件に応募するなどし、実績を積むことから始めましょう。
美容師等の職人系
美容師やスタイリスト、フードコーディネーターなどの『職人系フリーランス』は、伝手を頼ったり、自分のスキルをSNSで発信したりなどして仕事を獲得します。
近年はスマホの普及により、Webでの宣伝効果は抜群です。美容師ならSNSにカットを掲載するなどすれば、それを見た顧客がアクセスしてくれます。
また、近年は顧客と職人系フリーランスをマッチングするマッチングサービスサイトも登場しています。該当するサービスがあれば、このようなサイトに登録するのも有益です。
仕事の依頼を増やすコツ
フリーランスとして働くなら、仕事獲得のためのサイト運営やSNS活用は必須です。これらを使うことで、仕事獲得にどのような効果があるのでしょうか。
サイトを作成する、充実させる
現役で活躍中のフリーランスの多くはサイトを作成し、営業ツールとして有効に活用しています。
ただし、適当なサイトを作成しても顧客獲得にはつながりません。仕事を得るにはコンテンツを充実させ、見た人によい印象を与えるようなサイトを目指します。
フリーランスがサイト内に加えておきたい項目は次の通りです。
- プロフィール
- サービス内容
- 実績
- 料金
- 作業の流れ
- 問い合わせフォーム
これらを備えておけば、仕事を依頼したいクライアントにとって必要な情報は網羅できます。特に料金を明確に記載しておけば、価格交渉でお互い時間を無駄にすることも無いでしょう。
SNSで発信する
スマホが普及している現在、SNSでの情報発信も有効な営業手段です。自分が何気なく発信した情報が広く拡散されるケースもあり、それが仕事獲得のきっかけとなるかもしれません。
一口にSNSといっても種類は色々ありますが、それぞれに用途を使い分けると営業効果はさらに高くなります。
例えば巨大なアクティブ数を持つTwitterは、拡散されることを狙って使います。成果物を載せるなどして露出を増やせば、知名度アップにも効果的です。
一方ビジネス交流の場として利用されることの多いFacebookは、仕事の窓口としての活用をおすすめします。友人の輪から知り合いが増えていくこともあり、人脈作りにも有効です。
仕事の困ったを解決
フリーランスという働き方は、会社員として働くのとは全く異なります。仕事の仕方から財務処理まで、誰もが感じる疑問やトラブルについて考察しましょう。
依頼を断る方法は?断ってもいいの?
仕事を依頼されても条件や金額に納得出来ないなら、断ることは可能です。
フリーランスは企業と雇用契約を結んでいるわけではありません。出来ない案件を請け負う方が相手に迷惑をかけるため、速やかに断りを入れる方がよいでしょう。
ただし依頼を断る際は、相手に不快感を与えないように注意しなければなりません。「もう2度と依頼しない」と相手に思われないよう、まずは依頼してくれたことにお礼を述べ、丁重に断りましょう。
メールで断る場合、返信は素早く明確に
依頼をメールで断る際は、なるべく早く返信することが重要です。そうすれば、クライアントは新しい請負者を探しやすくなります。
また、依頼を断る旨を伝える際は、曖昧な言い回しは厳禁です。案件を受けない理由を正直に記す必要はありませんが、「依頼を断る」という部分は明確にしておきましょう。
ストレートに記すと角がたつので、時間がないことなどを理由に、「今回は見送らせていただきたく思います」などと柔らかい言葉を選びます。
顔の見えないメールだからこそ、細部まで気を遣って送信しましょう。
消費税や源泉徴収の扱いはいつ確認すべき?
消費税や源泉徴収の扱いなど、疑問を覚えることがあれば契約前に確認すべきです。いったん契約を交わしてしまえば改めることは難しく、納得のいかないまま仕事をすることになります。
特に契約書は発注側と受注側の利益や立場を守るためのものなので、契約前に隅々まで熟読しましょう。
契約書を読む際、注意したいのは以下のポイントです。
- 契約日・契約期間
- 契約形態
- 業務範囲
- 支払に関する項目
- 納品・検収・修正について
- 瑕疵担保責任
- 著作権
- 秘密保持
- 発注者の連絡先
どの項目も重要ですが、支払に関する項目や著作権については、特にトラブルになりやすい部分です。わからないことは契約前にクリアにしておくことをおすすめします。
まとめ
フリーランスとして働く場合、どのように仕事を得るかは重要な問題です。マッチングサイトやSNS等を上手に活用して、仕事獲得を目指しましょう。
また、仕事を請け負う際は、契約内容の確認が必須です。適当に契約を結ぶと、後で自分に不利な条件で働かされる可能性もあります。不明点をきちんと発注者に確認しておけば、お互い気持ちよく仕事に取り組めるでしょう。