フリーランスの基礎知識

フリーランスの意味
フリーランスとは、フリーランス協会のホームページの中で『時間・場所・契約にとらわれない、多様で柔軟な働き方』と定義されています。 つまり、会社から独立してフリーになった人以外にも、副業を行っている人や、複数の業務をフリーとしてこなしている人も同様に『フリーランス』と呼ばれるのです。主な職種
フリーランスに多い職種として、エンジニアやSE、プログラマーなどのテクニカル系、WebライティングやSEOライティングを請け負うライター、ホームページを作る際に活躍するWEBデザイナーなどのクリエイティブ系などがあります。 他にもビジネス文書作成代行や企画書作成代行、翻訳や音声を文字化する仕事など、たくさんの職種のフリーランスがいます。フリーランスになるには
フリーランスとして活動するにあたり、決まった手続きがあるわけではありません。自分で仕事を取って来て、自分でスケジュールを決め自分で請求書を作って、会社が行っていたことを自分でやり、収入を得ればそれだけで立派なフリーランスです。 個人事業主として申請を行うケースもありますが、必ず行わなくてはならないということではありません。フリーランスになる際の注意
華々しくフリーランスデビューを果たしたのはいいものの、実はフリーランスになると会社員時代に普通にやれていたことがやれなくなってしまうケースがあります。フリーランスになる前にやっておくべき注意点も合わせて知っておきましょう。 会社員ではなくなるので、クレジットカードの審査に通るのが困難になります。また、引っ越しやオフィスレンタルなどの不動産契約も困難になります。転居予定の人や、フリーランスとしてオフィスを構える予定の人は、会社員時代にすべて済ませておくことをおすすめします。正社員と比較したメリットとデメリット

フリーランスのメリット
フリーランス最大のメリットは、報酬を自分で決められるという点です。 企業に勤めているときは、どうしてもお給料に限界があったと思います。それは、貴方の価値を決めているのが企業の上層部であり、自分自身ではないためです。 フリーランスになると、自分の価値は自分で決められます。クライアントがあなたの価値を認めてくれれば、会社員時代よりもずっと多くの報酬を得られるでしょう。 また、フリーランスには定年がありません。正社員ではできなかった仕事時間や場所の選定も、フリーランスなら可能です。フリーランスのデメリット
フリーランスのデメリットは、やはりその不安定さにあります。上述の通り、フリーランスになると引っ越しができなかったり、カードが作れなかったりします。それは、フリーランスという働き方の不安定性が大きな理由となっているのです。 今はたくさん稼げていても、明日には仕事がなくなり給与が出ないかもしれない。今日はたくさんの仕事があっても、来週にはすべてがなくなるかもしれない。このような不安定さとフリーランスは常に戦わなくてはなりません。 また、会社員だった時は営業周りを別の人がやってくれるおかげで、自分では仕事を取りに行く必要のなかった人も、フリーランスになると自分で営業周りをしないと仕事を得られず、苦手な分野も一人で行う必要があります。フリーランスと起業について

フリーランスと起業の違い
フリーランスと起業は、確かに同じような目的をもって行われます。ですがフリーランスになる時には何も手続きが必要ないのに対して、起業は異なります。 起業家として仕事をするためには、自分の牙城になる会社が必要です。そのためには多くの手続きや資金、オフィスなどのたくさんの準備が必要になります。 フリーランスは極端にいえば今日からでもなれますが、その分多くの不安定要素を抱えています。起業するとなると長い準備期間が必要な反面、安定した社会環境を得ることが出来るのです。起業のメリットとデメリット
では、フリーランスではなく起業を行う際のメリットとデメリットとは何なのかを詳しく見ていきましょう。 起業する場合の何よりも大きなメリットは、社会的な信用がある点です。起業して会社を立ち上げたなら、その時点であなたは経営者、社長です。フリーという立場よりも、大きく社会的に優位に立てるのです。 それに対して起業する時のデメリットは、失敗してしまった時の損失が大きくなってしまうという点です。フリーランスならば新たなオフィスや機材、法人化のための準備資金などは必要ありません。ですが起業には多くの資金が必要です。せっかく頑張って会社を立ち上げても、潰れてしまったら後に残るのは、膨大な損失だけになってしまいます。女性とフリーランス
