サーバー管理の業務内容
サーバー管理は、ホームページの運営やWebサービスの提供、またはデータベースにおける企業情報の管理など、企業運営の上で欠かせない業務です。サーバー管理の担当者はどのような仕事をするのか、業務内容について解説します。
サーバーの安定稼働に関わるすべての業務
不動産で例えるなら、サーバーは『土地』、ホームページやデータベースは『土地の上にある建物』のことです。土地の地盤が不安定だと、建物の運用にも支障が出てしまいます。
そのため、サーバーは常に安定稼働させておくことが必要です。障害が出た場合の即時復旧作業や、同じ障害が起こらないための対策など『サーバー運用管理』がサーバー管理の主な仕事です。
また、外部からの不正な侵入がないか、障害が発生する前に以上をいち早く監視するといった『サーバー運用監視』も、サーバー管理の仕事となります。
目立たないが必要不可欠な仕事
サーバー管理の仕事は、Webページの製作などと違って、ユーザーや社員の目にはなかなか触れにくい仕事です。直接の利益につながりにくいので会社からの評価もされにくい仕事ですが、サーバー運営が立ちゆかなくなると、社内業務だけでなく取引先や顧客との連絡にも支障がでます。
サーバー管理の仕事に対しても、しっかりとした人員の配置や予算の割り当てを行うことが企業にとって不可欠と言えるでしょう。
サーバー管理費用の相場は?
実際に、サーバー管理にどの程度の予算がかかるのかを具体的にご紹介します。相場と内容について確認してください。
費用は業務内容により異なる
サーバー管理をどこまで任せるかによって、費用は変わってきます。
ホームページの運営について見ていきましょう。まずはサーバー自体を用意すること、独自のドメインを取得することと、データを暗号化してやりとりをするSSLの費用は最低限必要です。障害があった場合に即時対応をしてもらうための費用、情報の誤りがあった場合に即座に差し替えを行ってもらうためにも別途費用が必要です。
さらに、どのような人がサイトに訪れているのか、どのように集客を伸ばしていくかといったアクセス解析やコンサルティングまで考慮する場合は、もっと多くの費用がかかるでしょう。
相場は月額数万円
サーバー管理を外注する場合のおよその相場は、月額数万円程度です。もっとも、先述したようにどこまで任せるかによって費用は大きく違います。
最低限の運営だけを任せるのであれば1万円以下で済むこともありますが、障害発生時などに不安が残ります。コンサルティングや運用代行まで行うのであれば、少々高額になってしまうことは免れません。
企業データを適切に守るため、またより効率的な運営をしていくためにどこまで必要かを検討していきましょう。
初期費用と運用費がかかる
サーバー代は、初期費用と運用費に分けて考えることができます。サーバーをレンタルする場合でも、月額費用とは別に、契約時に払う費用がかかります。
ドメインやSSLも同様です。外注に他業務を委託する場合でも、初期費用がかかってしまうケースもあるでしょう。社内設備の拡張を図る場合は、その機材費なども考慮しなくてはなりません。
初期費用のことも考えた上で、サーバー管理の予算案を立てていく必要があります。
出典:ホームページ管理費の内訳と相場を徹底解説!【2020年最新版】
サーバー管理を外注する場合のポイント
サーバー管理を外注に委託する場合、どのような点に注意し、依頼する事業者を選ぶのかといったポイントをご紹介します。
初期費用とランニングコストを考える
初期費用とランニングコストのトータルバランスを考える必要があります。
レンタルサーバーなどでは、『初期費用無料』などのキャンペーンを行っているところもありますが、ランニングコストが高いと、運用期間によっては他社を上回ってしまうケースもあります。契約更新時の費用についても考えなければなりません。
サーバー運営を外部に委託する場合は、まずは期間を算出し、総合的な金額から予算を考えていきましょう。
依頼内容と保守費用が妥当かを検討
サーバー管理の主な目的は、障害発生時の復旧対応やデータが消えた場合のバックアップといった、保守の部分となります。実際に業者にやって欲しいことと、保守の業務の費用が妥当であるかを検討していく必要があるでしょう。
障害が実際に発生した場合だけでなく、障害が発生する前の予兆を関しする体制や、ソフトのアップデート、データのバックアップをどの程度の頻度でするのかといった予防も、サーバー管理には重要です。実際に依頼する内容と業者がやってくれること、その費用についての妥当性を考慮しましょう。
複数の会社から相見積りを取る
サーバー管理の費用に決まりはないため、相場を見極めるには複数の事業者から見積りを取って比較することをおすすめします。
単純な費用比較だけではなく、業務の内容や明確性、保証についても業者ごとに違いますのでチェックしましょう。見積りに対する質問などへの対応も、業者のサポートの速さや誠実さを見極めるポイントです。
まとめ
サーバー管理は表面には現れないため、評価されにくい業務ですが、企業のサービスやデータベースを根幹から支える不可欠なものです。問題発生時に業務が停止しないよう、セキュリティ・サポートの面から十分な業務遂行能力が必要とされています。
社内にリソースや技術がない場合は外部委託をすることになりますが、その際は初期費用とランニングコストをトータルで検討していきましょう。複数の業者から相見積りをとって比較することも重要です。