週3・複業デザイナー1名からのデザインチームの作り方ーOffers リードデザイナーが語る「採用・組織づくり」ー

スタートアップ・インハウスのデザイナー採用で気をつけるべき点は何でしょうか? 今回はOffers Communityのイベント第2弾として、Offersのプロダクトデザインを手掛けるリードデザイナーが、デザイナーの採用や副業転職について、overflowでの事例をもとにお話しました。

▼対象読者

・自社プロダクトに携わるデザイナーの採用が難しいと感じている採用担当者様

・受託からインハウスデザイナーへのキャリア転換を検討されているデザイナーの方

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週3からスタートした、デザイナーひとり期

本日はよろしくお願いします。今回は、Offersをご利用いただいている企業様と、今後のキャリアデザインに役立つ情報を知りたいデザイナーの皆様向けに、「overflowのデザイン組織の変遷」と、「スタートアップ・インハウスに必要なデザイナーとは」をテーマにお話ししていきたいと思います。本日のスピーカーは、弊社のリードデザイナー、マエコーさんこと、前幸地 光騎さんです。よろしくお願いします。

overflowリードデザイナー 前幸地氏(以下、前幸地氏):よろしくお願いします。少し変わった名前と言われますが、沖縄県出身です(笑)。

僕は制作会社からoverflowに入社しました。僕の経験が皆さんのご参考になればうれしいです。

では早速、「overflowのデザイン組織の変遷」についてお伺いしていきたいと思います!
overflowのデザイン組織の変遷を見ていくと、マエコーさんがジョインされて1人で仕事をしていた「デザイナーひとり期」、仕事量が増え1人では仕事が回らなくなって採用を始めた「デザイナーチームづくり期」、そして現在の「デザイナー組織強化期」の3つの時期に大きく分けられます。まず「デザイナーひとり期」の頃のお話を伺いたいと思います。2017年6月にoverflowが創業しましたが、マエコーさんが2018年8月にジョインされたきっかけは何だったのでしょうか?

前幸地氏:知り合いのデザイナーがoverflowで副業をしていて、紹介してもらいました。その方とは、横のつながりをつくりたいと思って制作会社時代に参加したデザイナーのコミュニティで知り合いました。

僕が入社したとき、Offersはまだリリース前の企画段階でしたね。そこからプロダクトのデザイン、LP・資料の制作など、あらゆることをやっていきました。

最初からフルタイムで稼働されていたのですか?

前幸地氏:最初は確か週3でした。立ち上げで徐々に忙しくなったタイミングで、週5にしましたね。

かなり忙しかったと思いますが、タスク単位で依頼できるデザイナーはいたのですか?

前幸地氏:LPのデザインなどは、社内メンバーの知り合いのデザイナーにスポットで手伝ってもらいました。プロダクトマネジメントは、創業メンバーとエンジニア、僕とで行っていましたね。

当時は狭いマンションの一室で、いかにもスタートアップという環境でやっていましたよ(笑)。

副業デザイナーを3名採用した、デザイナーチームづくり期

Offersのα版が2019年5月にリリースされてから、デザイナーチームづくり期に入っています。Offersのお客様が増えることによって、だんだん機能追加やLP・資料制作が忙しくなって、チーム化しようとされたのかなと思いますが、きっかけは何だったのでしょうか?

前幸地氏:2020年3月にシード期の資金調達が完了して、セールスやマーケティングのメンバーが増えていき、それに伴ってバナーやLP制作が増えていきました。僕1人では対応できなくなってきたのがその頃です。

ただ、1つひとつのタスクの難易度は高くなかったので、タスクの内容を精査して副業のデザイナーを採用することに決めました。2020年4月から3名採用して、バナーやLP制作を担当してもらっています。

3名のデザイナーの方は、どのように採用したのでしょうか?

前幸地氏:2名がOffersからの応募で、1名がWantedlyからの採用です。2月にどのようなタスクをお願いするか、それにはどんなスキルやどのぐらいの時間が必要かを詳細に検討して、適している方をリストアップしてオファーを送りしました。

Offers Magazineにも、そのお話を書いていただきましたね。ありがとうございます。3名のデザイナーにジョインしていただいて、マエコーさんは“ひとりデザイナー”から“リードデザイナー”という立場になったんですね。

2人目のフルコミットメンバーの採用を目指す、デザイナー組織強化期

5月にOffersのα版のリリースから1周年を迎えて、ご契約企業様登録いただいているエンジニア、デザイナーの方々が増えていって、さらに機能開発を加速していく段階になったと思います。現在は、デザイナー組織強化期ですが、副業のデザイナー3名を採用した後、本格的にデザイナー組織をもっと強化していきたいと思われたきっかけは何でしょうか?

前幸地氏:そうですね、ありがたいことに、契約していただける企業様、ユーザーの方が増えてきたことでプロダクトの改善案がたくさん見えてきていました。

デザインタスクだけでなく、プロダクトデザインにおいて、長いスパンで検討が必要なものや、他部署との連携が必要なものが多くなってきたので、短い時間の副業デザイナーには依頼しづらい状況が出てきました。そういった変化もあり、現状ではフルコミット前提でデザイナー採用を進めている段階です。

プロダクトデザインは、タスクとして切り出すのが難しいですよね......。エンジニアとプロダクトマネージャーの密な連携が必要ですから。

前幸地氏:そうですね。本業がある方だと、平日の夜がOffersの仕事にあてられる時間になるので、ミーティングの時間が合わなかったりします。随時、エンジニアやプロダクトマネージャーとのコミュニケーションができないと、プロダクトのデザインはなかなか難しいですね。そこがフルコミットのデザイナーを採用したいと思う理由ですね。

フルコミットのデザイナー採用のために、今はどういうことをされていますか?

前幸地氏:前回同様、デザインタスク単位で分けながら採用要件を精査しています。それから、いきなりフルコミットで採用するのは難しいので、まずは週1の副業からジョインしてもらっています。こうしてお互いの相性を見極めていけるので、「副業転職」を意識して進めています。

お互いに、「いいね!」となったらフルコミットに転換してもらう「副業転職」を実現されているのですね。採用の方法はOffersを使ってですか?(笑)

前幸地氏:はい。候補となる方を検索して、Offersからオファーを送っています。もしかしたら、今日ここにいる皆さんにもオファーを送らせていただいているかもしれません(笑)。よろしくお願いします。現在は、何名か面談も進んでいるところです。

まずは副業でジョインしてもらって、2人目のフルコミットのデザイナーになっていただけるといいですね。では、overflowのデザイン組織の変遷を一通り振り返ったところで、チャットの質問にお答えしましょう。「デザイナーひとり期にタスク単位で外部のデザイナーに依頼していた時と、チームづくり期に副業デザイナーに依頼していた時とで、何か依頼のしかたに変化はありましたか?」 マエコーさん、いかがでしょう?

前幸地氏:なるほど、ご質問ありがとうございます。

そうですね、デザインタスクの依頼内容を制御するために、管理ツールを用いました。

プロダクト関連のタスク管理はアトラシアン社のJiraを使っていますが、マーケティングやセールスなどの他部署からのデザインの依頼は、ドキュメントツールのNotionを通じて、僕たちに依頼してもらうようにしています。Notion上で他部署からの依頼内容がきちんと整理されているかを僕がチェックした上で、副業デザイナーに依頼しています。

今日のイベントで使っているスライドも、Notionから依頼しました(笑)。マエコーさんが副業デザイナーに割り振ってくださって、最終チェックしてもらったものを使わせてもらっています。そんな感じでいつもやっているのですね。

前幸地氏:そうですね。Notionを見ればデザイナー自身も作業内容が確認できるし、依頼者もどこまで進んでいるかが分かります。副業のデザイナーに担当してもらうときは、僕がステータスを把握しやすい状態にしてから、仕事を始めてもらっていますね。

デザイナーひとり期にも、LP制作や資料デザインの依頼など、たくさんタスクがあったと思いますが、どうやって対応していたのですか?

前幸地氏:Slackにデザイン依頼用のチャンネルを作って、そこで都度対応するようにしていましたが、Slackだとスレッドを遡るのが大変で、キャッチアップするのが難しいなと感じていました。それでNotionを使用するようになりましたね。

なるほど。マエコーさんが作るNotionはいつもきれいで分かりやすいなと思って見ています(笑)。ありがとうございます。

執筆:小林弘美

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