インフォグラフィックスの基礎知識
近年、さまざまな分野で活用され始めている『インフォグラフィックス』とは、一体どのようなものなのでしょうか?私たちの生活の中にも、すでにインフォグラフィックスは浸透しています。その特徴について見ていきましょう。
インフォグラフィックスとは
インフォグラフィックスとは、豊富なデータを表現する際の手法の一つで『データを視覚的に分かりやすくしたもの』です。informationとgraphicsという英単語からきている造語で、情報を図式化したものを指します。
たとえば、電車の路線図や教科書や参考書に乗っているグラフもその一例で、普段目にしているものの中にもインフォグラフィックスは浸透しています。
考えられる効果
インフォグラフィックスを使うことにより得られる効果として『数字だけのデータを見るよりも分かりやすい』という点が挙げられます。
さらに、文字だけのものに比べると、可視化した方が『見てもらいやすい』という効果もあります。スマートフォンやインターネットの普及に合わせ、このようなデータの可視化はさらに効果を発揮するようになりました。
インフォグラフィックスの事例
数字だけでは分かりにくいデータを可視化してくれるインフォグラフィックスですが、その種類は豊富で、いろいろなシーンで活用されています。
具体的にどのようなところで活用されているのか、いくつかの事例をチェックしていきましょう。
Yahoo! JAPANの採用ページ
大手企業のYahoo!でも、インフォグラフィックスを効果的に活用しています。『Yahoo!JAPAN』では、毎年採用ページにインフォグラフィックスが使われていて、情報量が多いにもかかわらず非常に見やすいサイトに仕上がっています。
数字だけでなくグラフやイラストによってデータが可視化されていて、一目見ただけで情報と内容を理解できます。
データで紐解くヤフー - 採用情報 - ヤフー株式会社あるサービスの1日あたりのリクエスト数合計
ページ単位でまとめたソニー損保
インフォグラフィックスをサイトのページ単位でまとめている好例が『ソニー損保』です。動きのあるイラストやグラフに加え、それぞれのインフォグラフィックスに色がついているため、カラフルで親しみやすいです。
データを見やすくするだけでなく、ストーリー性のあるページ展開がされているため、閲覧者も順を追って情報を入手できます。
動きのあるJOYSOUND カラオケ白書
カラオケで有名な『JOYSOUND』も、カラオケ白書というサイト内のコンテンツでインフォグラフィックスを活用しています。
特定の単語に対して、曲名に使用されているものや歌詞に使われているワードのデータが分かりやすく可視化されていて、カラオケというコンテンツからしか得られない知識を楽しく身につけることができます。
JOYSOUNDカラオケ白書〜恋愛編〜|きっと伝わる、想いが届く
インフォグラフィックスの動画
インフォグラフィックスが使用されるのは、画像だけではありません。動画を使って閲覧者に分かりやすく情報を提供する試みも実施されています。
動画とインフォグラフィックスを使った例を挙げていくので、どのような仕様なのか探っていきましょう。
物語性を持ったあるクルマの一生
ソニー損保が公開している動画の一つに『ある車の一生-平均で見る日本の自動車-』というコンテンツがあります。
タイトルからも分かるように、1台の車を通して日本の自動車に関するさまざまなデータを見ることができます。ストーリー性があるため、飽きずに見ることができるでしょう。
あるクルマの一生 -平均で見る日本の自動車- | ソニー損保のビデオグラフィック
日本にことがわかる日本国について2014年データ
日本に関するさまざまなデータを分かりやすくまとめているのが『日本国について2014年データ』です。この動画では、日本の国土面積や財政状況、人口など、数字だけで見ると難しく感じてしまうデータがインフォグラフィックスを使って紹介されています。
インフォグラフィックスに加え、ポップなイラストや効果音、ランキング形式の紹介なども楽しむことができ、ついつい苦手意識を持ってしまいそうな内容でもスムーズに見ることができます。
自社の戦略をまとめた全研
英会話スクールの運営やITコンサルティングも手がけている全研が、自社の戦略をまとめている動画にもインフォグラフィックスが使われています。
全研の成長戦略に関するデータが具体的な数値とともに紹介されています。動画全体を通して爽やかなグリーンを配色することで、企業カラーを演出することにも成功している例としても挙げられます。
2017 zenken infographics movie
まとめ
インフォグラフィックスは、知らず知らずのうちに私たちの生活に浸透しています。その背景には、スマートフォンの普及などが挙げられ、今後、さらにその重要性は増していくでしょう。
データを提供する必要があるときは、インフォグラフィックスを効果的に活用してみてはいかがでしょうか。