副業のSEMの案件の特徴
SEMとは、「Searching Engine Marketing」の略語で、「検索エンジンから、Webサイトや作成した記事の載っているライティングページへの訪問者を増やすためのマーケティング手法」で、Webマーケティングを進める上で重要なノウハウです。インターネットの急速な発達に伴い、Webマーケティングの重要性は向上しました。
その知識やノウハウを持っていれば、自社や個人で行うことができますが、そうでない場合は外部委託することになります。外部委託をする上で使われるのが「クラウドソーシング」です。
クラウドソーシングとは「仕事を頼める人を探す法人、個人」と「仕事を探している法人、個人」とを、インターネット上で繋ぐサービスです。SEMを含むWebマーケティングの知識があれば、そういった仕事をクラウドソーシングを通して引き受け、副業とすることができます。
企業のプロモーション案件からサイトのSEO上位表示まで様々
以上のような特徴から、SEM案件には様々な種類のものがあります。企業のWebページ制作、開発の段階から関わるような大規模で長期的なプロジェクトのものもあれば、既存のサイトをより効率的にユーザーの目に晒せるように工夫するSEO対策に絞った単発、短期的案件もあります。また、企業からの依頼もあれば、個人でサイトを経営しているような人からの個人依頼もあり、案件の大小の振り幅は非常に大きいです。
インターネット上で、商品やサービスの売買をすることが普通になり、「ECサイト」の重要性が増したこともあり、ECサイト関連の案件も増えました。ECサイトとは、「Electronic Commerce サイト」のことで、「電子商取引」を意味しています。商品やサービスを、インターネット上で取引するために用いられるサイトのことで、インターネットの発達に伴い、重要性が増しています。
高単価案件は継続的な運用が必要
高単価な案件の特徴は主に3つあります。1つ目は、「長期的なプロジェクト」であるという特徴です。単発のものではなく、長期間に及ぶ開発やマネジメント、ディレクションを行うような案件は、単価が高くなります。
2つ目は、「経験が求められる」という点です。例えば、「ECサイトのSEO対策および、長期的なディレクションとマーケティング」というような案件の場合、今までにECサイトの運営に関わってきたかどうかや、マーケティングやディレクション経験があるかどうかなどが、仕事を請ける上での審査の過程に含まれます。
3つ目は、「拘束時間が長めになる」という特徴です。高単価な案件は、平均週三日以上の稼働時間が求められます。また、直接会っての打ち合わせが必要になることも少なくありません。そのため、副業ではあっても拘束時間が長くなることが多いでしょう。
高単価案件は、継続的な運用が求められることが多く、拘束時間も長めになります。
クラウドソーシングではSEO対策の単発案件が豊富にある
クラウドソーシングでは、そういった長期的なプロジェクトだけでなく、単発案件も豊富にあります。単発案件の多くは、「SEO対策」に絞った内容であることが多いです。例えば、Webサイトを作ったはいいものの、アクセス数が伸びずに困っているので、SEO対策を通して、アクセス数を伸ばすよう工夫する、といったようなものです。
SEMの案件の例
では、いくつか例を挙げながら、SEM関連の案件にどういったものがあるのか、確認しましょう。1つ目の例は、「立ち上げたばかりのECサイトのSEOディレクションを中心に、自社ブランドのブランディングを助けるディレクション件マーケティング案件」です。
この案件では、稼動日数はおおよそ週三日程度ですが、そのほかに週一、二日の打ち合わせが必須となっています。また、応募要件として、「ECサイトでのSEO運用経験」や、「Webサービスではなくメーカーの商品に対してのマーケティング経験」、「外注企業のディレクション経験」などが必須スキルとして求められています。さらに、将来的にはグローバル展開も見込んでいるような長期的なプロジェクトです。
2つ目の例は、「企業のWebサイトの上位表示案件」です。この案件の稼働時間としては、週四時間ほどで、特別な資格や経験も求められません。
副業のSEMの案件でよくある必須要件と歓迎要件
副業の魅力は、手軽に、特別な資格やスキルがなくても始めることができるという点でしょう。しかし、案件によっては、必須要件、あるいは歓迎要件が設けられていることもあります。特に、長期的、継続的に関わる案件の多くには、こういった要件が設けられていることがほとんどです。
メディア/ECサイトでのSEO運用経験
1つ目の要件は、「メディアやECサイトでのSEO運用経験」です。ECサイトを含む、Webコンテンツ上でのSEOの運用経験が求められます。ただSEOに関する知識を持っているだけでなく、実際に運用し、そのノウハウを実践的に持っていることが重要です。
リスティング運用経験
2つ目の要件は、「リスティング運用経験」です。リスティングとは、とあるデータ群の中から、特定の条件に基づき、データの分類と抽出をすることで、Webマーケティングにおいては「リスティング広告」という形で耳にすることが多いでしょう。リスティング広告には「検索連動広告」、「ディスプレイ広告」、「リターゲティング広告」の三つがあります。
「検索連動広告」は、一番メジャーなものでしょう。ユーザーが、関連するキーワードを検索した際に、上位に自分のサイトが表示されるよう、有料の広告表示枠を購入し、広告を行う手法です。「ディスプレイ広告」は、グーグルやヤフーなどと提携している、自分のサイトと関連のあるサイトの広告表示枠に広告を入れる手法です。
「リターゲティング広告」ですが、見た目や広告手法としてはディスプレイ広告に似ていますが、異なるのは「自分のサイトと関連していないようなサイトの広告表示枠に表示される」という点です。
ユーザーの検索履歴から、そのユーザーがどういったものに興味があるのかを判断するソフトを用い、広告枠に表示されます。そのため、旅行系のサイトに、化粧品の宣伝広告が表示される、といったこともあります。こういったリスティング広告は、Webマーケティングを進める上で重要な手法の一つなので、要件として求められるケースが多いです。
コンテンツマーケティングの経験もあるとなおいい
「コンテンツマーケティング」とは、「Web上で、ユーザーにとって有益な情報を配信し続け、最終的に商品を購入してくれるような顧客に育て上げる」ことを目的としたマーケティング手法のことです。Webマーケティングの根幹にあるような考え方なので、それに対しての知見や経験があると、より優位に仕事を得ることが出来たり、スムーズに仕事を進める助けになるでしょう。
副業のSEMの案件の受注単価を上げるために必要なこと
単価を上げる上で求められるのは、経験や知識を形で表せる「資格」です。資格を得ることを目標にするのではなく、自分に役に立つスキルを得るうえで、資格も取る、という風にすると、スキルを得ることもできますし、単価を上げることにも繋がります。
ライティングスキルを高める
ライティングスキルを高め、分かりやすくて魅力的な文章を書けるようになること。それは、ライティング記事を用いることの多いコンテンツマーケティングなどで活きてくるスキルです。「Webライター技能士検定」といった資格などもあるので、スキルの向上と、自分の価値を高めるために取るのもいいでしょう。
SEM関連の資格を取る
SEM関連の副業をするのであれば、当然それに関連した資格を持っておくと、高単価の案件を得られるようになったり、実際の業務もスムーズに進めることができるでしょう。代表的なものは、「Webディレクション検定」や、「Webアナリスト検定」、「Webデザイン検定」などでしょう。これらは全て、日本Webソリューションデザイン協定が行っている検定です。自分の方向性や、求めているスキルに合わせて、どの検定を受けるのがいいのか考えてみましょう。
まとめ
インターネットの発達に伴い、SEMを含むWebマーケティング関連の重要性が高まっています。しかし、まだそのノウハウを持っていない企業が多いので、副業としての需要も高まっています。資格を取ったり、経験を積んだりしながら自分のWebマーケティングスキルを高めることで、高単価で充実した副業をすることができるようになるでしょう。