フリーランスのHTMLの案件の特徴
フリーランスのHTMLの案件にはどういったものがあるのでしょうか。HTMLの案件は企業によって稼働時間や仕事内容は異なり、自分のスキルや得意分野を考えながら仕事に応募する必要があります。ここでは、フリーランスのHTMLの案件の特徴について詳しく説明していきます。
在宅案件あり
フリーランスのHTMLの案件は、他のフリーランス案件とは違い「在宅案件が豊富にあること」が特徴です。例えば、プログラマーやエンジニアの案件は企業に出向く常駐の案件が多いです。HTMLの案件は、複雑な開発案件であることが少ないため、在宅で仕事ができるものが多いのです。ですから、家事や育児と両立したい人や自宅で自分のペースで仕事をしたい人に向いているといえます。
在宅案件の場合、納期を守れば作業時間も自分で自由に決めることが可能です。また、案件が豊富なため、他のフリーランスと案件の取り合いになることも少なく、比較的仕事を獲得しやすいです。
他にも、在宅案件であっても納期をしっかり守り誠実に仕事をこなしていけば継続的に仕事を依頼される可能性もあります。フリーランスは仕事を獲得しなければ、収入も不安定になりがちです。HTMLの在宅案件でクライアントとの信頼構築ができれば、安定した収入を得ることができます。
HTMLの案件の例
HTMLの案件の例を上げると、EC・通販サイトの開発・運用や旅行サイトのリニューアルなどさまざまです。HTMLやCSSを利用して、サイトのコーティングなどを行います。
プランナーやデザイナー、エンジニアと一緒にチームとなって共同で開発や運用をしていくため常駐ではコミュニケーション能力が必要です。案件のなかには、新規の開発案件であれば、1からサイトを立ち上げるプロジェクトにも携われるようなものもあります。常駐の案件の働き方は、週3日〜5日で8時間稼働するものが多いです。
フリーランスのHTMLの案件の単価・相場はどのくらい?
フリーランスとしてしっかりと自分が希望する収入を得るためにも、案件の単価や相場は把握しておきたいところ。HTMLの案件の相場は、実務経験の有無や年数によって異なります。ここでは、フリーランスのHTMLの案件の単価・相場について実務経験ごとに説明していきます。
大体50万が相場
週5日勤務の場合の、実務経験ごとの単価や相場について説明します。実務経験年数によって差があるので、以下表にまとめました。
実務経験年数 | 年収 |
---|---|
0年(ITスクール卒業直後) | 約20〜25万 |
6ヵ月 | 約25〜30万円 |
1年 ~ 4年 | 約30〜40万円 |
5年以上 | 約40万円以上 |
実務未経験 ~ 6ヵ月までは、30万円以下です。また、実務経験1年 ~ 4年の間は40万円未満なので、半年の実務経験を積んだ方と、約10万円の差しかありません。
実務経験5年以上になると約40万円以上の単価になるので、実務経験に応じて単価は上がっていくと言えます。ただ、大幅に単価がアップするわけではないため、報酬アップには複数のスキルを取得などが必要です。
実務未経験の場合はいきなり高単価案件の獲得は難しいので、まずは経験を積んでいきましょう。
フリーランスのHTMLの案件でよくある必須要件と歓迎要件
フリーランスのHTMLの案件に応募するためには、必須要件や歓迎要件をチェックしておく必要があります。案件によって、必須要件など異なるため、自分の現在のスキルや経験に合った案件を選びましょう。ここでは、フリーランスのHTMLの案件に必要な条件について説明していきます。
HTML5、CSS3の開発経験は欲しい
まずフリーランスのHTMLの案件に応募するためには、最低限HTML5とCSS3の開発経験は必要です。HTML5とはヘッダを示す「headerタグ」やナビゲーションを示す「navタグ」が導入されたもので、文章構造を適切に指定して要素を割り当てることが可能です。
CSS3は文字やボックスに影をつけたり、ボックスの角を丸くしたりなどの機能が追加されています。HTML5やCSS3のニーズは高まっており、ECサイトや一般企業のHPでも使われています。そのため、HTML5とCSS3を使いこなすことができれば、サイトの立ち上げやリニューアル案件にも携わることができ、応募できる案件の幅が広がるでしょう。
WordPressについての理解があるとなおいい
HTML5とCSS3の開発経験に合わせて、WordPressについての理解もあるとさらに案件の幅が広がります。WordPressとは無料で使用できるブログシステムのことで、世界中で使用されているCMS(コンテンツマネジメントシステム)です。
WordPressで、ブログやHP、ECサイトなど制作することができ、HTMLとCSSの知識があれば自由にカスタマイズすることができます。WordPressをカスタマイズするにあたって、使用経験があるとスムーズに作業を行うことが可能です。
フリーランスのHTMLの案件の受注単価を上げるために必要なこと
フリーランスのHTMLの案件を探している人のなかには、単価を上げて仕事をしたいと考えている人もいるのではないでしょうか。ここでは、フリーランスのHTMLの案件の受注単価を上げるために必要なことを説明していきます。
Sketchを使いこなしてデザインも可能に
単価を上げるためには、HTMLやCSSのコーティングだけではなくデザイン業務にも携われる能力があるといいでしょう。デザインするにあたって「Sketch」を使いこなすことが重要です。
SketchはBogemian Coding社によって開発されたもので、UIデザインに特化しているツールになります。Sketchを使いこなしてデザインもすることができれば、携われる業務の幅が広がり、それに伴って単価アップが期待できるでしょう。
JavaScriptを習得
HTMLとCSSに加えてJavaScriptを習得すると単価アップにつながります。
JavaScriptはWebページに画像のスライドショーを作成したり、ECサイトで金額を自動計算したりするサイト内の機能を充実させることが可能です。
そのため、単価の高いECサイトの開発や運用、Webサイトのリニューアルの案件においてJavaScriptを習得していると案件に参画できる可能性が高まります。また、JavaScriptでコードを書くときは、記述するコードが増えコーティングや保守に手間がかかるケースもあります。
そこで、jQueryも合わせて習得しておくとコーティングの時間を短縮して作業を効率化することが可能です。複数のチームで開発を行う現場では、円滑にプロジェクトを進めるためにも作業の効率化は非常に大切です。また、他のクリエイターにもコードが理解できるようにわかりやすくコードを書く必要があります。
SEOについての知見を持つ
コーティングの作業にあたって、Webサイトの集客のためには内部SEOを意識したコーティングをする必要があります。SEOとは、Webサイトを上位表示するための施策のことです。
SEOを意識したコーティングを行うことによって、Webサイトに多くの人が集まり事業の成長につながります。そのため、SEOの知見のあるHTMLコーダーは需要が高いといえます。
『Webクリエイター』の資格を取ろう
フリーランスのHTMLの案件に関して、「Webクリエイター」の資格を取得しておくと単価アップにつながります。Webクリエイターの資格は、Webクリエイター能力試験に合格することで取得が可能です。
試験内容は、Webページ作成能力やオブジェクトの配置のような応用的なデザイン能力までを測定していきます。実際にWebページを作り上げていく実践的な能力を測る試験のため、資格があることで実践的なスキルをアピールすることが可能です。
また、試験時間も制作現場と同じ時間に設定しているため、作業スピードもアピールできます。HTMLの案件で単価をアップさせるためにも、客観的にスキルを証明できるものが必要です。Webクリエイター能力試験に合格することで、認定証を受け取ることができ履歴書にも記載することが可能です。
試験対策は、公式の問題集やテキストがあるためしっかりと準備をして試験に備えることができます。ぜひ案件の単価を上げたいと考えている人は、Webクリエイターの資格の取得を検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
HTMLは在宅案件が多く柔軟な働き方がしやすいです。HTMLの案件を獲得したいのであれば、HTML だけでなく、CSSなど関わりのあるほかの言語に関するスキルも身に着ける必要があるでしょう。
CMSにおいて主流となっているWordPressや顧客の流入を狙う上で重要になるSEOの知識があるとより好条件の案件を獲得できるかもしれません。フリーランスとして、HTMLを使いぜひ、あなた自身に合った働き方を実現してみてください。