自分の強みを活かす副業コンサルタント
そもそも「コンサルタント」とは、ある悩みに対して相談を受け、助言や指導を行う立場の人を指します。経営やマーケティングなどといったビジネスにまつわるイメージが強い職業ですが、悩みを解決する立場であれば、どんなジャンルでも考えられる仕事です。そういった意味では、自分の得意分野を生かすことで、誰にでもコンサルタントになれる可能性があります。
副業コンサルタントになるには?
サラリーマンをしながら副業でコンサルタント業務をするのなら、仕事以外の時間や週末などの休みを使って取り組むのが前提となると思います。その時間帯に活動できるような自分にとって得意分野を見つけられたら、その分野についての「コンサルタント」と名乗り、周囲にアピール(営業)していきましょう。
副業コンサルタントに資格は必要?
『コンサルタントをするなら、この資格が必要』ということはありません。そして、コンサルティング会社での勤務経験もマストではありません。コンサルタントと一言で言っても、ジャンルは幅広く多様化しているので、すぐにでも始められるものもあるでしょう。
例えば何かの分野について専門的な知識が豊富な場合や、それについて教えることができるくらいの経験値の高さがあるというだけで、今日からでも「コンサルタント」と名乗ることができるのです。
ただし、当然、助言や提案をする立場ということから、資格や専門のスキルが必要な場合も多くあります。
様々な種類がある副業コンサルタント
多ジャンルあるコンサルタントという職業ですが、副業として活動できるコンサルタントの仕事にはどんなものがあるのでしょうか。具体的に見ていきましょう。
経営コンサルタント
「経営コンサルタント」とは、企業やお店などから経営に関して相談を受け、それに対して提案やアドバイスを行う仕事です。必要な資格はなく、手がける仕事の範疇は仕事によってそれぞれです。その内容は、企業の経営に関わることであれば、広範囲に渡ります。
経営に含まれる人事や経理の相談などを含む場合も多く、経理関連の場合は、例えば『節税の方法』や『経理管理』などの実践に繋げられるアドバイスを求められることも多いです。人事関連の場合は、『社員の具体的な采配提案』『社員教育』など、経営を良好にすることにつながる人事術などのニーズが多く考えられます。
資格が必要ではないといっても、「中小企業診断士」「ファイナンシャルプランナー」などの資格があると、有利に働くことがあります。
ITコンサルタント
「ITコンサルタント」とは、クライアントの抱える課題をIT戦略を通じてフォローする仕事です。業務フローはクライアントや案件によりさまざまで、それにより必要なスキルも異なります。いずれも共通して言えるのは、ITに精通している必要があるということです。
プロジェクトによっては企業の経営戦略に基づきITシステムを構築し、最適化から動作検証を経て経営改善に至るまで、一連の流れを請け負うこともあります。一方で、通信端末の使用法を社員に教えたり、社内LAN環境のトラブル対応をしたりなどの業務も含まれます。
会社員としてIT系のエンジニア業務に携わっている人が副業として始めるのには、オススメの職業と言えるでしょう。
営業コンサルタント
サラリーマンとして働いている人の多くは、営業職についている、もしくはその経験があるという人ではないでしょうか。そんな人が副業で始めるのに向いているのが「営業コンサルタント」です。営業活動をするにあたり、不足になっている部分をアドバイスしたり補ったりするのが主な仕事です。新規顧客開拓、人脈紹介、なども含まれ、その内容は幅広いと言えます。関わることによって会社の売り上げが上がることも多く、やりがいがある仕事です。
キャリアコンサルタント
「キャリアコンサルタント」は、社員のスキルアップや、転職者や学生の就職活動の支援など、キャリアアップのための教育が主となる仕事です。
人員教育という部分においては広範囲でのスキルが求められるので、実際には、独学や経験だけではなかなか難しいことも多く、厚生労働大臣認定「キャリアコンサルタント」養成講習を受講した上で得られる国家資格「キャリアコンサルタント」が有利に働きます。
副業コンサルタントの始め方
平日は会社員として働きながら副業コンサルタントとして活動するには、どのようなことから始めればいいのかについて見ていきましょう。
SNSやブログ、HPで発信
facebookやInstagramなどのSNSは、今の時代、数限りない人数の人が閲覧している立派なメディアです。アカウントを作成し発信するのに手間もコストもかからないので、副業でコンサルタント活動をするのであれば、ぜひ始めましょう。
コメント機能などもあり、反応に対してダイレクトに受信することもできます。コンサルタントとしての活動内容を、積極的に発信しましょう。SNSに比べると少し手間はかかりますが、ブログやホームページを開設するのも一つの手です。
紹介、口コミを広げる
日中にサラリーマンとして仕事をしているのであれば、副業としてのコンサルタント業の営業をする時間をとるのはなかなか難しいといえます。だからこそ、紹介や口コミは大切です。
DMなどで営業する
自分がコンサルタントしているジャンルのお悩みを抱えていそうな人物を見つけて、ダイレクトメッセージを送るのも営業としては有効です。見つける方法としては、facebookやInstagramなどのSNSが、コストもかからず近道といえます。
副業コンサルタントの料金体系は?
副業コンサルタントとして仕事をもらう場合、あらかじめ料金体系を決定して明朗会計にしておく必要があります。
時給制とプロジェクト制
相談に乗る、話を聞いてあげて解決に導くなど、時間をかけることでクライアントのニーズを満たせる場合は、『1時間いくら』といった時給制の定額を設ける場合があります。
また料金体系として多いのは、1つのプロジェクトに対して料金を決めるというやり方です。そのプロジェクトの議題を解決に導くために、どれくらいの時間や経費がかかるかなどによって、見積金額を設定していきます。
固定報酬制
副業の場合はなかなか難しいですが、クライアントとの関係性ができ、なおかつ一定のタイミングで仕事が発生する場合は『1ヶ月でいくら』、または『1年でいくら』など、いわゆる「固定報酬制」として仕事の契約をするやり方もあります。ただし、信頼関係が必要となるのと、時間もそれなりに割く必要が出てくるため、副業で取り組むのであれば「時給制」や「プロジェクト制」を基準とした見積金額を提示する場合が多いと言えます。
まとめ
「コンサルタント」とは、ある悩みに対して相談を受け、助言や指導を行う立場の職業で、その種類はさまざまです。副業として始めるのであれば、本業の会社で携わっている業務に直結するものを選ぶのが、最も近道といえます。または、本業以外でも例えば何かの分野について専門的な知識が豊富な場合や、それについて教えることができるくらいの経験値の高さがある場合は、目指すといいでしょう。
コンサルタントとして活動するには、その内容によっては資格があるほうが有利に働く場合もありますが、必ずしも資格が必要というものではありません。
本業で忙しく働いているサラリーマンでも、SNSやブログ、HPなどで発信し、自らがアピールすることによって仕事を獲得することも可能です。地道に活動していくことで「コンサルタント」としての業務を広げていくことも、夢ではありません。