ウェブサイトは宣伝ツールとして欠かせない
ウェブを活用した宣伝広告は不可欠と考えられている昨今では、企業や個人が充実したサイト作りに注力することは珍しくありません。
ウェブサイトで宣伝を行うメリットについて考察してみましょう。
自社サービスや製品の紹介ができる
自社作成のウェブサイトでは、会社として力を入れているサービスや製品の詳細を掲載できます。
ウェブサイト上に情報を載せておけば、時間を問わず情報を提供できるため、効率的な宣伝が可能です。情報の更新や訂正も容易なため、新たな機能や特典が追加された場合でも、スムーズに最新情報をアップできるでしょう。
加えて、ウェブサイトには情報量の制限がありません。紙媒体では載せきれなかった情報や写真を好きなだけ追加できるため、より詳細な情報の提供も可能です。
SNSの連携も可能
自社で制作したウェブサイトは、SNSと連携することで、より多くの集客効果を見込めます。
2018年に総務省が発表した『情報通信白書』によると、2017年時点でSNSを利用する人の割合は20~30代で70%以上、40代では60%以上とかなりの数に上ることが分かりました。
SNSを上手に活用すればウェブサイトへの来訪者を増やせるほか、『リツイート』『いいね』で、不特定多数の人への情報拡散も可能です。
また、SNSとウェブサイトを連携すれば、顧客と直接繋がれるというメリットもあります。製品やサービスに対する生の声を聞けるため、サービス向上や品質改善の検討も容易です。
SNSと連携したウェブサイトは販促ツールとしてだけではなく、マーケティングツールとしても重宝するでしょう。
サイト上で商品販売もできる
自社のウェブサイトでは、商品やサービスの紹介だけではなく、商品販売までを手がけられます。
わざわざワード検索してウェブサイトを訪れた顧客は、購入意思のある顧客です。望む情報を適切に伝えれば、購入に進むケースは多いでしょう。
ただし、自社サイトで販売をするには、ショッピングカートや決済システムの導入が不可欠です。
費用別に制作パターンを紹介
一口にウェブサイト制作といっても、ボリュームやデザイン、機能によって料金は大きく異なります。
「どんなウェブサイトを作ればいいかわからない」と言う人は、費用別の制作パターンを確認してみましょう。
30万円以下
『SEO施策不要』『高度な機能やシステム不要』という場合は、ウェブサイト制作は30万円以下も可能でしょう。
ウェブサイトを名刺やパンフレットの代わりにしたい、検索してくれた人に情報を与えたいという程度なら、トップページにいくつかの下層ページ、お問い合わせフォームがあれば十分です。
このほか、テンプレートを使ったウェブサイトも制作費用は安く抑えられます。ただし、テンプレートで作成すると、『どこかで見たようなデザインになる』『デザインと企業イメージが合わない』という問題もあります。
ウェブサイトに簡易な役割しか求めない場合でも、見た目の印象やデザインはよく考えて選びましょう。
30〜100万円
企業の希望やイメージに沿ってウェブサイトを作成する場合は、30~100万円程度かかります。テンプレートのような画一性がないため企業のオリジナリティを出しやすく、サイトを訪れた人には好印象を与えられるでしょう。
ただしこの場合、ウェブサイトにどのような機能やデザインを求めるかで、かかる費用は大きく異なるため、注意が必要です。
例えば、集客に有益な機能としては新着情報ページを増やせる更新システムを設置、スマホにも対応出来るレスポンシブデザインを採用する、などがあります。いずれも付けておくことが望ましい機能ですが、コストの増加は避けられません。
ウェブサイトを作成する際は、いかにバランス良く必要な機能を配置するかが重要なポイントとなるでしょう。
100万円以上
制作会社にコンサルティングを受けながらウェブサイトを作成する場合は、100万円以上かかることがあります。このようなサイトは、『売上を伸ばしたい』『集客を○%アップしたい』など明確な目標を持っている企業に有益です。
制作会社は、クライアントの意向をくみ取ってあらゆる提案をしてくれますし、デザインにもクライアントの意向が適切に反映されるため、、理想的なウェブサイトが完成します。
ただし、ウェブサイトは『作成したら終わり』ではなく、公開後も保守や運営などランニングコストがかかります。高額なウェブサイトを制作すれば、かかるランニングコストも多くなるため、長期的な視点で費用を検討する必要があるでしょう。
効果を上げるウェブサイト制作のポイント
ウェブサイトを作る理由は、企業によって異なります。自社の販促ツールとして有益なウェブサイトを作成するには、どのようなことに注意すればよいのでしょうか。
役割と目的を明確にする
事前にサイトの役割と目的を明確にしておくと、最適なデザインや必要なコンテンツが見えてきます。役割や目的を考える際は、次のポイントに注意しましょう。
- 誰に見て欲しいか
- 何を提供するか
- どんなアクションを望むか
例えば20~30代女性に見て欲しいなら、女性好みのデザインが必要です。また、提供するのが自社の商品なら、商品情報が見やすいよう配置を考えることも必要でしょう。
そして、最終的なアクションとして商品の購入を目指すなら、ショッピングカートを設置したり使いやすい入力フォーム等を備えたりも必要です。
これらを踏まえて、訪問者を最終アクションに導くルートを適切に作らねばなりません。
運用コストが低い
ウェブサイトの運用コストが高すぎれば、少しの売上では儲けにはなりません。とはいえ運用コストは低ければよいというものではなく、売上とのバランスが重要です。
月々にかかると予想される運営費は、以下の通りです。
サーバ代 | 1000円〜10万円/年 |
ドメイン代 | 1000円〜1万円/年 |
保守管理費 | 5000円〜2万円/月 |
更新費 | 5000円/1回 |
SEO費用 | 5000円〜/月 |
広告費 | 3万円〜/月 |
サイトの運用だけなら、サーバ代とドメイン代だけでも可能です。
しかし、ウェブサイトの安全性や集客・販売効果を考えるなら、そのほかの費用すべて削るのは逆効果です。自社のウェブサイトを安全で有益な販促ツールとして活用できるよう、費用対効果を考慮して運営費を設定しましょう。
まとめ
自社のウェブサイトを制作すれば、有益な販促ツールとして機能させることが可能です。ただし、付加する機能やデザインによって制作コストは大きくかわるため、どんなサイトを目指すかを明確にしておく必要があるでしょう。
また、ウェブサイトを制作した後もランニングコストは必要です。かけるコストは安ければサイトの質を低下させ、高ければ収入を減少させます。
どこにどのくらいの費用をかけるべきかを適切に判断し、安全で有益なサイト運営を目指しましょう。