G Suiteにログインする方法
G Suiteは非常にセキュリティの高いグループウェアであるため、当然、自分たちが使う場合のログイン機能も徹底されています。
まずはログインできない場合に備えて、通常のログインの方法をおさらいしていきましょう。
G Suiteは、無料試用の申し込みが完了すると、ドメイン所有権の確認とGmail設定画面に移行します。その設定がすベて完了すると、GmailやGoogleカレンダー、ハングアウトでのビデオ会議など、Googleが提供するサービスが使えるようになります。
Googleアカウントにログインする
無償のGoogleサービスと同じように、G Suiteのメールアドレスとパスワードを使って、Googleアカウントにログインします。
個人のGoogleアカウントと、仕事用のGoogleアカウントなど、複数のGoogleアカウントを使用している人は、すべてのアカウントをパソコンやモバイル端末に追加できる『Chromeプロフィールを設定』をしておきましょう。
毎回ログアウトをしなくても、簡単にアカウントを切り替えられるため、非常に便利です。
管理画面にログインしたい場合
IT業界でよく耳にする『コンソール』ですが、これは『コンピューターと意志疎通のために使う道具』を指し、広い意味では『ディスプレイとキーボード』をまとめて呼ぶ場合にも使用します。
G Suiteにおける『管理コンソール』は、直感的な操作ができるような設計がされており、コンピューターの専門知識がなくても、管理者としてさまざまな設定を管理することが可能な画面です。
まずは、管理画面(管理コンソール)にログインし、アカウントを有効にしていきます。G Suiteの『管理者アカウント』へのアクセス権限を持っている人のみ、『Google管理コンソール』にログインが可能です。
管理コンソールはあらゆるGoogleサービスを管理する場所であるため、限られた人しかログインできないようにしましょう。
ログインできないときは?
『admin.google.comは、G Suiteアカウント専用です。通常のGmailアカウントでは admin.google.comにログインすることはできません』というエラーが出て、G Suiteにログインできないときの対処法を解説します。
管理コンソールにログインを試みて、このエラーが表示された場合、個人のGmailアドレスだったり、管理対象のGoogleアカウント以外のアカウントでログインしようとしていたりする可能性があります。
『アカウントの追加』をクリックすればアカウントが切り替わるため、末尾が『@gmail.com』ではないG SuiteやCloud Identityなどの管理者用アドレスを使用して、リトライしてみましょう。
URLやユーザー名を確認
ログイン時のURLやユーザー名が違っていて、ログインできないケアレスミスも多々発生します。まずURLを確かめ、ユーザー名とパスワードが間違っていないかチェックしましょう。
特に、多くのログインIDやパスワードを使っている場合、その『組み合わせ』があっているかどうかも、確認すべきポイントです。
それでもアカウントにログインできない場合は、ログインボックス下方のリンクをクリックし、表示された手順に従って、ドメイン管理者に連絡してみましょう。
トラブルシューティングなどを試す
ログインしようと試みて、ロードプロセスが通過不可能だったり、空白画面が表示されたりした場合は、コンピューターにインストールされている、ウイルス対策ソフトウェアなどの『サードパーティソフトウェア』のカスタマイズが必要な可能性があります。
シングルサインオン(SSO)でのトラブルの場合は、『トラブルシューティング』の参照で解決する場合もあります。ネットワークエラーの場合は、ネットワーク管理者に連絡しましょう。
まずは落ち着いて、原因を特定することが肝心です。
エラーメッセージがでる場合
ログイン時に『Oops』というエラーメッセージが表示されたときの対処法を紹介します。『Oops』は英語のスラングで『おっとっと!』という意味ですが、それ自体に大きな意味はありません。
ブラウザのセキュリティやプライバシー設定を下げることで解決する場合もあります。Chromeなどのブラウザを使用した場合は、入力した情報や閲覧記録がキャッシュやCookie に保存されます。
こうしたブラウザのキャッシュをクリアすることで、サイトの読み込みや表示形式に関するトラブルが解決する可能性もあるので、一度試してみましょう。
管理画面にログインできない場合
管理権限を持っている人がG Suiteの管理コンソールにログインできなくなると、各種設定や権限の変更など、ユーザーが作業するための管理ができなくなるので、業務遂行に大きな支障をもたらします。
そのような事態にならないことが最善ですが、管理コンソールにログインできなくなったときの解決方法を紹介します。
エラー メッセージごとの解決法
「G Suiteを使用していないドメインのログインページにアクセスしました」というエラーメッセージがでたときは、G SuiteやCloud Identityのアカウントが無効になっていないか、確かめしましょう。
無料試用期間中に『ドメインの所有権の証明』の設定をしないと、アカウントが無効化されます。
エラーメッセージのもう一つの理由は、アカウントが削除されている場合です。そのグループのほかの管理者に、アカウントを削除していないか聞いてみましょう。
その場合、削除されたアカウントのデータの復元はできませんが、アカウント削除から24 時間経過後であれば、Googleサービスにもう一度同じドメインを登録することは可能です。
ユーザー名やパスワードがわからない
自分のパスワードがわからない場合は、自分以外の管理者に協力を求めることで問題解決できます。グループ内のほかの管理者に『パスワードの再設定』を依頼し、再設定すれば完了です。
別のユーザーの協力が得られない場合は『admin.google.com』にアクセスし、ログインします。『パスワードをお忘れの場合』をクリックし、画面の手順にしたがってパスワードを再設定できます。
販売パートナーから購入している場合は、Wix・Weebly・Google Domainsなど、販売パートナーがユーザー名などの設定を行なっているため、ユーザー名やパスワードを失念した旨を伝えましょう。
そのほかの問題
ログインはできるものの、管理コンソールそのものが表示されないトラブルの場合、そもそも管理者権限が付与されていない可能性があります。G Suiteアカウントの管理者に連絡をし、管理者権限の付与を依頼しましょう。
パスワードを再設定できても、2段階認証で引っかかってログインできない場合は、画面の手順にしたがって操作するか、パスワードを再設定した管理者に連絡し、『バックアップ確認コード』を発行してもらえば、ログインできるようになります。
一般ユーザーのサービス制限する方法
G Suiteは、大きく2種類のユーザーにわかれます。一つは『管理権限のあるユーザー(管理者)』で、もう一つが『一般ユーザー』です。管理者は、一般ユーザーがグループ内で使用するサービスを制限することが可能となっています。
一般ユーザーが、G SuiteのあらゆるGoogleサービスにログインするとき利用できるのは、管理者が提供したアカウントに限定できます。
これを徹底することで、ユーザー個人のGmailアカウントでのログインができなくなるため、ケアレスミスによる情報漏洩の危険を防止できます。
Chromeポリシーを使う
Chromebooksや、Chromeブラウザからの利用を、特定ドメインのユーザーに限定するには、管理コンソール→端末管理→Chrome管理→ユーザー設定→ユーザー エクスペリエンス→ブラウザからのログインをクリックします。
『以下で設定した G Suiteドメインにのみログインを許可する』を選択し、ドメインのリストを表示したい場合は、ドメインリストボックスの『組織のドメイン名』をクリックしましょう。
ウェブ プロキシサーバーを使う
G Suite管理者は、一般ユーザーのログインを管理・特定する必要があります。『google.comに送られるすべてのトラフィックに、ヘッダーを追加する』を選択すれば、Googleサービス利用が許可されたドメインの特定が可能です、
G Suiteで使えるGoogleサービスのトラフィックは、ほぼすべてが暗号化されているといっても過言ではないため、SSLインターセプト機能も備わっているプロキシサーバーがあると便利です。
SSLインターセプト機能が備わっていれば、Googleサービスの利用制限だけでなく、ブロックもできるため、ニーズに応じたサーバーを選びましょう。
デバイスごとにアクセスを許可する
G Suiteの無料バージョンや、古いバージョンを使用している場合は、デバイスを介したデータアクセスの制御機能が使用できません。一番費用の安い『G Suite Basic』以上にアップグレードすれば、この機能を利用できるようになります。
エンドポイントチェックが有効になっているデバイスなら、『承認済み』としてタグづけされるか、タグによってブロックされます。管理者は『Access Context Manager』で、アクセスレベルの設定が可能です。
ログインできるデバイスを管理するには
管理コンソールのホームページから『その他のウィジェット』をクリックし、『デバイス管理』のページに移動し、『デバイスのアクセス許可』を選択すれば、デバイス管理が可能になります。
通常は、ユーザーがアカウントを設定すれば自動的にデバイス承認がされますが、管理者にデバイスの確認と承認を依頼することも可能です。
新規デバイスに審査を行う
ユーザー個々によるアカウントを設定で、自動的にデバイスの承認をしない場合は、別に設定操作をしましょう。
管理コンソール→その他のウィジェット→デバイス管理→デバイス承認に移動し、データへのアクセス要求があるデバイスのリストを確認します。
目的のデバイスを選択しクリックすれば承認になるため、デバイスはグループのデータにアクセスが可能になり、エンドポイントスキャンが有効になっているデバイスは、承認済みとしてタグづけされ、以降は承認の手間が省けます。
デバイスをブロックする
管理者としてログインし、管理コンソール→その他のウィジェット→デバイス管理→モバイルデバイスをクリックします。
単一のデバイスをブロックしたい場合は、そのデバイスを『ブロック』すれば完了です。複数デバイスのブロックは、デバイスを選択してからクリックすれば、一括でブロックできます。
ブロックされたデバイスは『デバイスリスト』に残るため、不要の場合は削除しましょう。
まとめ
G Suiteは非常に便利である反面、ログインできないとさまざまな業務に支障をきたします。
まずは『ログインできない』という危険を回避するための措置を日頃から心がけ、それでも突発的理由によってログインができなくなった場合、それぞれの対処法を試して、安全に快適にG Suiteを活用していきましょう。