フリーランスのPythonエンジニアの仕事や収入、将来性を解説

近年はAI・機械学習の分野が市場を拡大し、この分野で活用できるPythonが注目を集めています。この記事ではフリーランスのPythonエンジニアについて、スキルや収入、仕事内容などを詳しく解説します。

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Pythonについて詳しく知ろう

AI・機械学習の市場がますます発展していくとともに、この分野に強いプログラミング言語も需要も急速に伸びています。中でも最も注目されているのがPythonです。

オランダのTIOBE Softwareが発表しているプログラミング言語の人気ランキングによれば、Pythonは年々順位を伸ばし、2021年にはC言語に次ぎ第2位となっています。これからエンジニアを目指すにあたって、Pythonを習得したいと考えている人も多いでしょう。

Pythonについてあまり詳しく知らない人のために、ここではまずPythonの概要や注目されている理由を詳しく解説します。

出典:TIOBE Index for August 2021|TIOBE

Pythonはどんな言語?

Pythonは1991年にオランダのプログラマーであるグイド・ヴァンロッサム氏が開発した言語です。名前の由来はイギリスBBCのコメディ番組『空飛ぶモンティ・パイソン』といわれています。

Pythonの特徴として、コードがシンプルなことと、ライブラリが豊富にあることが挙げられます。ライブラリの豊富さは、Pythonがオープンソースのプログラミング言語であり、開発に参加している人数が多いためです。

Pythonの用途は幅広く、Webやスマホのアプリケーション、ビッグデータの解析など多岐にわたります。中でも最も注目されているのが、PythonがAI開発に使えるという点です。

Pythonが近年注目されている理由

Pythonが注目を浴びている理由は、機械学習の分野での活躍が見込めることに加えて、敷居の低さ、フレームワークやライブラリを簡単に追加することができて、多機能であることが挙げられます。

通常、コードがシンプルなプログラミング言語はその分、拡張性に乏しい傾向があり、他の言語と組み合わせて使用するといった工夫が必要になります。しかしPythonの場合、アプリ開発やデータ解析、ソフトウェア開発など多くの分野で利用されているのです。

加えて、官公庁や教育機関にもPythonは普及しています。多様性と将来性、そして公共機関が開発に用いているという信頼性の高さもあって、海外はもちろん日本でも注目度の高い言語です。

Pythonエンジニアを目指すべき理由

フリーランスのエンジニアを目指す人にとって「どのプログラミング言語を学ぶべきか」は悩みどころでしょう。数多くある言語の中でもPythonはかなりおすすめの言語です。

フリーランスエンジニアがなぜPythonを習得すべきなのか、その理由を解説します。

学習難易度が低い

Pythonのコードは他の言語に比べてシンプルです。そのため誰が書いても同じコードになりやすく、構文も分かりやすいので直感的に理解できます。

if文を使う条件には、CやJavaであれば()を用いて範囲を指定しますが、Pythonの場合は不要です。そのため、間違っている箇所の発見や修正も簡単です。

さらにPythonは、始める際も公式サイトからインストーラをダウンロードするだけで実行できるようになるため、開始の敷居がとても低いという特徴があります。

AI領域で将来性が高い

Pythonは機械学習やロボットの制御ができるプログラム言語として知られています。機械学習に使われるプログラミング言語には『R言語』や『Julia』がありますが、こちらは統計解析や計算に特化していて、使用幅が狭く敷居も高いのです。

一方、Pythonは広い分野に活用できます。AIは将来的に医療・農業・製造業などさまざまな分野で活躍することが見込まれているため、Pythonの需要も同時に高まっているのです。

汎用性が高い

Pythonは機械学習に使える他言語や、ソースコードのシンプルなPHPやVisual Basicなどと比較しても汎用性が高いことで知られています。Webアプリの開発・ソフトウェア開発・ビッグデータの解析などPythonで行える仕事は幅広く、一口にPythonエンジニアといっても、それぞれに得意不得意の領域があるほどです。

シンプルで汎用性が高いため、何らかのシステムを構築しようと思った場合、Pythonが最も身近で便利なのです。豊富なライブラリを活用し、Pythonを使って基幹システムをカスタマイズするといったこともできます。

フリーランスのPythonエンジニアの仕事内容

Pythonは汎用性が高く、Pythonエンジニアといってもさまざまな仕事があります。その中でもフリーランスのPythonエンジニアが請け負うことの多い仕事を紹介します。

Webアプリケーション開発

Pythonには豊富なライブラリがそろっているため、ログインやシェア機能、各種管理機能を自社開発しなくても取り付けることができます。Pythonを使うことでWebアプリを効率的に開発することができ、そのためWebアプリケーション開発の仕事の需要も高いのです。

データ分析

PythonはNumPyやpandasなど、データ解析のためのライブラリも豊富です。大量のデータを解析し、ビジネスに活用するデータサイエンティストは、Pythonエンジニアの上位職と言えるでしょう。

データ解析の領域で活躍できるからこそ、Pythonは医療や教育の現場で用いられます。データ分析は、データを扱う専門的な知識や技術も必要になるため、専門性の高い分野です。

機械学習・AIの実装

機械学習・AIの領域はめまぐるしく進歩していて、身近な場所で使われている例も増えてきているため、実装速度も重要になっています。そこで、豊富なライブラリを生かして開発期間が比較的短いPythonが用いられているのです。

AIの実装にはディープラーニングやビッグデータの解析などを行う必要がありますが、Pythonにはこれらの作業をサポートするためのフレームワークも充実しています。

チャットボットの回答や企業データの売上予測など、AIが使われる領域ではPythonが使用されることが多く、今後も需要が高まっていくことから、AIエンジニアを目指すためにPythonを学習する人は多いようです。

フリーランスのPythonエンジニアの年収は?

フリーランスのPythonエンジニアの年収は、一体どれほどになるのでしょうか。

ここでは平均的な金額と、年収を高めるためのポイントを解説します。

フリーランスのPythonエンジニアの平均年収

求人検索エンジン「スタンバイ」によれば、Pythonの平均的な年収は600万円程度です。これはプログラマーの平均年収と比較しても高めです。

関わる案件や勤務先の企業によっても年収が変わってきます。中には年収1000万円を超えるPythonエンジニアも存在します。

出典:プログラミング言語別年収中央値を発表|BIZREACH

出典:賃金構造基本統計調査|厚生労働省

経験やスキルによって年収は変わる

特にフリーランスのエンジニアにとっては、経験を積むことは非常に重要です。経験を積むほどにポートフォリオが充実し、エンジニアとしての信頼性も増します。中でも、上流工程に関わったかどうかや、より専門的な領域の案件をこなした経験は、企業から高く評価されるでしょう。

次に重要なのがスキルです。Pythonを扱えるスキルはもちろん、現場で使える実践的な技術やコミュニケーション能力、プレゼン能力なども、フリーランスで活動していく上では求められます。また他のプログラミング言語のスキルや、データ解析などのスキルを持っていると、その分上流工程の仕事を受けやすくなり、年収アップにつながるのです。

フリーランスのPythonエンジニアに必要なスキル

フリーランスでPythonエンジニアとして活躍していくためには、どのようなスキルが必要になるのでしょうか。

Python開発の実務経験

フリーランスのエンジニアは、会社が教育の機会を設けてはくれません。重要なのは現場に出て即戦力になるかどうかです。そのため資格やプログラミングスクール卒業といった実績より、現場での実務経験が重要視されます。

また、Pythonには2系と3系がありますが、2系のサポートは2020年で終了していますので、3系の実務経験が今後は求められます。

AIやデータ分析に関する知識

前述した通り、Pythonが注目されている理由の中でも大きな要因が、AI・機械学習領域の需要が今後ますます増えていく点です。

Pythonではビッグデータの解析やAIを活用することが求められますが、そのためにPythonエンジニア自身が、AIやデータ分析に関する知識・技術を持っていることが市場では求められているのです。データサイエンス系の知識があれば、より専門的で高いキャリアを目指せるでしょう。

まとめ

PythonはAI・機械学習に使えるプログラミング言語であり、汎用性も高いことから将来的な期待値も高く、注目されている言語です。またソースコードがシンプルなので初心者にも学びやすく、初めてプログラミング言語を学ぶ場合、Pythonから初めてみるのも良いでしょう。

フリーランスエンジニアとしてのキャリアをスタートするにあたって、Pythonを取得してみてはいかがでしょうか。


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