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ユーザーの「お商売」を支え続けたい。hey CTO藤村氏が描く理想のエンジニア組織とは

ヘイ株式会社 CTO
藤村 大介 氏(写真右)
早稲田大学第一文学部総合人文学科哲学専修卒。スタートアップ業界でエンジニアとして活躍。また、マネジメントとしてチームビルディング、メンタリング、採用、技術戦略策定、クライアントとの折衝を経験。Aiming、Quipper、マチマチ等でプロジェクト、プロダクト、チームの立ち上げを担当し成功に導く。

株式会社overflow 共同創業者CTO
大谷 旅人(写真左)
経路探索エンジンの研究開発後、2010年に株式会社サイバーエージェント入社。Ameba事業本部でシステム開発・運用責任者、事業部ボードとして組織運営などを務める。2013年株式会社メタップス入社、決済、AI分析プラットフォームの基盤開発やシステム開発責任者として従事、2015年に上場を経験。株式会社overflowの共同創業者CTOで設立に参画。

2020年8月、​キャッシュレス化やEコマース対応など、「お商売」のデジタル化を支援するヘイ株式会社のCTOに藤村大介氏が就任した。今回、overflowのCTO・大谷旅人が藤村氏にインタビューを実施し、新CTOが描くプロダクトと組織の未来について話を伺った。

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heyの魅力は、実店舗の「お商売」を支えていくこと

overflow大谷旅人(以下、大谷):まずはheyのプロダクト概要から教えていただけますか?

hey藤村大介氏(以下、藤村氏):STORES」と「STORES 決済」の2つに大きくわかれています。加えて今夏には予約事業を手掛けるクービック社もグループに加わり、「STORES 予約」もプロダクトに加わりました。

まず「STORES」は、オンラインで誰でも簡単にネットショップを始められるサービスです。小規模から中規模ぐらいまでの事業者様に多くご利用いただいており、業種もファッション系や飲食系、雑貨系など多岐にわたります。

次にキャッシュレス決済の「STORES 決済」ですが、こちらは2020年4月まで「Coiney」という名称でサービス展開をしていました。国内のキャッシュレス決済領域においてかなり早い時期から参入しており、プロダクトの品質という点で利用者から支持されていると思っています。

ヘイ株式会社CTO 藤村氏

大谷:今後、heyのミッションである「Just for Fun」のお商売が広がっていくと思いますが、プロダクトにはこの思想がどのように反映されているのでしょうか?

藤村氏:プロダクトはあくまで道具ですので、「Just for Fun」の特色を出すというよりは、現実的なお商売をしっかり支えるための道具にする、という感じでしょうか。

大谷:私もoverflow設立前に、決済サービスの開発に関わっていたことがあるのですが、この領域は開発を進める上で「堅実さ」が求められると理解しています。逆に言うと、それが面白さなのかと感じています。

藤村氏:そうですね。どちらのプロダクトにも言えることなのですが、開発していく上での技術的な難易度社会貢献性などが、heyの魅力だと思います。

ただ、僕らはオーナーさんのことが好きで、彼らのために何ができるかを真剣に考えてプロダクトを作っています。オーナーさんの「お商売」を支えることができるのは、大きな魅力になっていますね。

大谷:開発者とエンドユーザーの距離が近いのでしょうか?

株式会社overflow CTO 大谷

藤村氏:弊社の福利厚生で「STORE Visit」というものがあります。これは毎月5,000円分を社員はSTORESやSTORES 決済で自由に買い物ができるのですが、買い物をすると自分たちが改善した機能を使ってくれる光景も見れるので、オーナーさんとの距離は自然と近くなっていると思います。

大谷:リリースした機能が使われてるのを実感できると、確かに距離感は近くなりますよね。ちなみに藤村さんはheyのどんな点に魅力を感じてジョインされたのでしょうか?

藤村氏:これは僕の個人史による部分が大きいと思います。

僕は音楽が好きで、20年ぐらい前からいわゆるアンダーグラウンドの音楽シーンに関わっていました。そこにいる人たちはみんな、自分たちで音楽やTシャツなど様々なものを作って一生懸命自分たちで売るんですね。

ただ当時は現在あるような簡単に使えるECサービスがなかったので、簡単に売れる環境ではなかったんですよ。一部の人はうまくいくけど、他の人はそうでもないという状況でした。

数年前に弊社の代表と会って話す機会があり、そこで気付いたんです。「STORES」や他社サービスもそうですが、ネットサービスを使うことで誰でも簡単に生計が立てれる、と。今後も日本のEC化率は上がっていくので可能性を感じましたし、僕も興味があったので、これはずっとやれるなと思ったんです。

巨額の資金調達を経て、次の形を目指す

大谷:御社で働かれているメンバーには共通の特徴はありますか?

藤村氏:何かを作って、それが人の役に立つことで喜びを感じられる人だと思いますね。

大谷:個人的な印象になりますが、御社の経営層は各メディアでも露出が多く、一見派手なイメージもあります。

藤村氏:そう思われることもあると思いますが、実際には経営層も派手なタイプではありません。社内にはデザイナーをたくさん抱えていて、クリエイティブの力で "楽しさ" を押し出すことが、当時のheyの採用広報上の戦略だったんです。

大谷:なるほど、そうだったんですね。ちなみにエンジニア組織は何名いらっしゃるんですか?

藤村氏:開発メンバーは約70名です。2020年8月に資金調達を実施し、今後さらに事業が拡大していくことを見据えています。

大谷:かなり急成長を遂げられていくのですね!現状ですでにかなり大きな組織だと思うのですが、どのような管理体制を取っていますか?

藤村氏:今は各プロダクトにエンジニアマネージャー(EM)を置いています。

そしてEMの配下に複数のチームがあり、各チーム2〜8名のエンジニアで構成しています。この各チームのエンジニアがプロダクトマネージャー(PdM)らとコミュニケーションを日々図りながら、新規開発や機能改善などに取り組んでいます。

大谷:開発フローについてはいかがでしょうか?

藤村氏:組織全体で開発フローは統一しておらず、プロダクトやチームの特性に合わせた手法を選択しています。決済という堅牢さが要求されるもの、ECの購入者さま向け画面というクイックな改善のイテレーションが求められるものとそれぞれの特性があるためです。

テストやCI/CDについては全体で文化が根付いており、基本的にはテストコードがありコードレビューがされる、という流れになっています。技術的負債についてはPdMやビジネス側も解消の必要性をよくわかっているので、もちろん優先順位はありますが、貯まる一方で放置される状況ではありません。

大谷:エンジニアのメンバーは職種という横軸で繋がっているのか、プロダクトごとの縦軸で繋がっているのかだと、どちらですか?

藤村氏:プロダクトごとのチームと、職能ごとのチームの両方があります。今後は増員に伴い、これからの組織をどうするかの議論をまさに進めているところです。どういう組織がheyとして良い組織なのかを見定めて、着実に進めていこうと思ってます。

大谷:「STORES」と「STORES 決済」は歴史的背景からも、技術スタックが異なりますよね?

藤村氏:そうですね。「STORES」はRuby、Ruby on Rails、Vue.js/Nuxt.js、MongoDB、AWSを。「STORES 決済」はJava、Spring Boot、Ruby on Rails、Vue.js/Nuxt.js、React.js、MySQL、AWS、プラットフォームはGo、Next.js、 PostgreSQL、AWSです。

大谷:となると、プロダクトごとの文化や、使っている技術によるメンバーの流動性が難しいのかなと思います。

藤村氏:確かに以前はあまり交流はなかったようですね。

ただバックエンドは違いますが、フロントエンドは言語が全く一緒の場合もあります。この場合はナレッジが共有しやすいですし、共通パーツも使えると思いますので、今後は交流を進めていきたいと思っています。

大谷:開発文化についてお聞かせいただきたいのですが、御社ではテックデーや勉強会が定期的に開かれているとお聞きしました。具体的にはどんなことをしているのでしょうか?

藤村氏:テックデーは隔週で開催しています。やってることは、例えば、長年調査したかったけどできなかったことや時間のかかる改修をする、といったことです。R&Dのようなこともやれば、技術的負債の解消もやります。

大谷:こういった取り組みがメンバーの技術力の底上げに繋がりますね。この他にも技術力向上のための施策はありますか?

藤村氏:最近はモブプロでしょうか。複雑なものを直すときの問題解決方法としてもそうですし、ナレッジのシェアにも効きます。今は一部のチームのみですが、今後は全社に広がっていったらいいなと思ってます。

「Just for Fun」の心でユーザーを支えていく

大谷:藤村さんが考えるCTOとはどのような役割でしょうか?

藤村氏:heyに限った話になりますが、「Just for Fun」なお商売を支えるために必要なサービスがあります。それを提供し続けるために、何を作るか、どう作り続けるか、を中長期的に計画し、実行する役割だと考えています。

だからこそ、5年後や10年後の行き先を決めるのはもちろん、それを実現する上でどのルートで行くか、どういうメンバーで、どういう手法でやるかをCTOとして支えなきゃいけない思ってます。

大谷:10年後、藤村さんはCTOとしてheyをどんな会社にし、そして社会に対してどう貢献していきたいとお考えでしょうか?

藤村氏:夢中で何か作ってお商売をしている人が増えていて、そのときにheyがメンバーにもっと「Just for Fun」にフォーカスできる役割を果たしていたらいいなと思います。

大谷さんも僕もプログラマーなので分かっていただけると思うんですけど、夢中でコードを書いていたら夜中の2時だったとかって経験はありませんか? 音楽もそうですけど、曲作りして遅くなっちゃうとか。そういう夢中になれるのって、人間にとって尊い時間だなと思ってます。

大谷:夢中でコードを書ける環境って素敵ですね。

藤村氏:それが生活に繋がればさらに素敵ですよね。仕事ってどうしても生きていくための糧みたいなネガティブな捉え方をされますけど、「好きなこと」「こだわりたいこと」が仕事に繋がると、人生の面白さは違ってきますからね。

大谷:ちなみに今はコードを書いていらっしゃるんですか?

藤村氏:プロダクトでIT基盤を作ってるんですけど、その中のフロントエンドの仕事を分けてもらいました(笑)

大谷:コード書くのは楽しいですね。私もCTOという立場ですが、コードを書くのは大好きです。

藤村氏:好きなことやこだわりに集中するための道具を作ることで、仕事に夢中になれるエンジニアが一人でも増えるといいですね。

大谷:最後の質問です。今後も採用を強化されていくと思いますが、藤村さんはどんなエンジニアと働きたいですか?

藤村氏:我々のプロダクトを見ていただき、「これってすごいなあ!」とか「仕事の中でこういう価値を提供できるっていいな」と思ってくれる人が来てくれるといいなと考えています。

あと「Just for Fun」の心でユーザーを支える、というところに魅力を感じてくれる人ですね。

「Just for Fun」ってただ楽しいというよりも、夢中で作っていいものができるというのが本質的な部分かなと思ってます。テクノロジーとかプログラミングが好きでこだわりを持っている人がいてくれたら、僕個人としては歓迎したいですね。

仕事の面白さとしても、プロダクト開発をどんどん進めたいという方、バックエンドやSREなどの専門性を集中して高めたいという方、それぞれのご期待に答えられると思います。

大谷:ありがとうございました。

heyでは以下のポジションを募集しています。

バックエンドエンジニア(STORES)【正社員】

プロダクトマネージャー、デザイナー、ビジネスチームとともにプロダクトの事業成長を支えるシステム基盤づくりや新機能の設計・開発をお任せします。

(具体的な業務)

  • STORESの機能拡張
  • 外部サービスとの連携機能開発
  • ビジネスチームの業務支援機能の開発
  • 事業成長を支えるシステム基盤づくり
  • チームの技術力、生産性の向上 など

バックエンドエンジニア(STORES 決済)【正社員】

お客さまの決済を「かんたん」に行えるようなデータのスケールや未来を見据えたアーキテクチャの構築などに携わっていただきます。

(具体的な業務)

  • 新規決済サービスの開発
  • 既存決済サービスのバックエンドシステムの運用・改善
  • 社内オペレーションシステムの運用・改善
  • デプロイや各オペレーションを自動化するためのツールの開発、運用
  • データ分析を迅速に行うためのログ収集・分析基盤の構築、運用 など

SRE(STORES)【正社員】

プロダクトにおけるクラウドインフラの構築・運用や、データ分析基盤の構築・運用を担当していただきます。パフォーマンスや信頼性向上のために、アプリケーションの基盤の構築・運用にも幅広く関わっていただきます。

(具体的な業務)

  • AWSを用いたスケーラビリティの高いインフラ基盤の構築
  • 障害発生時の原因究明と解決
  • Datadogを用いたサービスの監視
  • 構成管理ツールによるInfrastructure as Codeの実践
  • BigQuery を用いたデータ分析基盤の構築
  • 性能劣化の原因となるコード・クエリの修正 など

執筆:讃岐勇哉
編集:佐藤剛史
撮影:齋藤暁経

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