Offersワーカーに聞いた!活躍するエンジニアの時給交渉術

「自分の経験やスキルに見合った価格で仕事を受けられているのかな」

「そろそろ報酬を交渉したいけど、どう伝えたらいいんだろう……」

フリーランスや副業で仕事を獲得する際、このようなことに悩むエンジニアの方は多いのではないでしょうか。報酬は仕事を続ける上で非常に重要な要素であるにもかかわらず、センシティブな話題ゆえになかなか周囲に相談しにくいものですよね。

そこで今回、Offersに登録するエンジニアを対象に、アンケート形式でのインタビュー(※)を実施。本記事では、回答から「単価設定や時給交渉を行うためのポイント、注意点」を紹介していきます。

  • ※アンケート概要

    • 実施時期:2022年8月
    • 調査対象:Offers登録ユーザー

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1.エンジニアが自分の単価を知っておくべき3つの理由

時給交渉を行う前に、クライアントから提示された金額が自分の経験やスキルに見合うかどうか判断する必要があります。なぜ自分の適正単価を知っておいた方が良いのでしょうか。自分の経験やスキルに見合わない仕事を引き受けてしまうデメリットについて聞きました。

  • タスクの難易度と単価が合わないまま引き受けると、無理をして心身ともに疲弊してしまうなど問題が起こる。結果的に長期的な付き合いが難しくなる。
  • クライアント側に「安い単価で発注できる」とエンジニアの相場を安く見積もられてしまい、業界全体としても悪影響が出る。
  • 転職や副業、フリーランス、いずれの仕事獲得の場面においても、自分の市場価値がわかっていないと案件を始める際のコミュニケーションコストが発生してしまう。

自分の経験やスキルを正しく認識すれば自分自身の身を守ることができるだけではなく、業界全体のエンジニアの価値を適正化することにも繋がります。気持ち良く仕事が続けられるよう、できるだけ納得感を持てる金額を設定するようにしましょう。

2.エンジニアの単価はどうやって設定する?

それでは適正な単価を設定するために、どのようなポイントに気をつけたら良いのでしょうか。実際にエンジニアの皆さんがどのように単価設定を行っているか、聞いてみました。

  •  ケース1:周囲の基準を参考にする
    • 周りの同レベルのエンジニアの単価を把握する
    • 他社で契約している時給と同水準になるかどうか意識した
    • 本業を時間単価に直した金額より下回らないこと
  • ケース2:内容の妥当性で判断する
    • 作業にかかる時間だけでなく、複雑さや修正回数なども加味して設定する
    • (本業の年収 / 12ヶ月 / 20日 / 8時間) * (係数: 1.5 〜 2.0) くらいの単価で算出
  • ケース3:本業よりも高めに設定する
    • 本業の時給単価の2倍を基準にした。それ以下であれば、副業よりもスキルアップに時間を割いて転職準備をした方が未来に対してレバレッジが効くと考えたため。

当然ながら、相場から大きく乖離した金額にならないよう参考にできる指標をもとに計算している方が多いようです。

副業であれば本業の収入などをベースに計算できますが、フリーランスとして仕事をする場合は自分の単価の設定方法が妥当なものになっているか、不安になってしまう方も少なくないのでは。そんな方にはOffersが提供している『時給診断機能』がオススメ!登録後、スキルや経験業務などの質問に答えるだけで自分の想定時給が簡単に算出できます。ぜひ活用してみてくださいね。

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3.活躍するエンジニアの時給交渉術

ここからは、エンジニアとして活躍する皆さんが実際にどのように時給交渉を進めているのか、3つのポイントに分けてご紹介します。

1.交渉材料を用意する

  • 納品の速さや作業量、成果物のクオリティなど交渉材料を定量的に証明できるようにしておく
  • 先方のニーズが強い状況での交渉をするようにしている。予算次第では稼働を減らすことも
  • 他社からのオファー金額提示をすることで、客観的に自分の価値を提示しやすくなる
  • 交渉が決裂した時のバックアッププランを用意しておく。他社との契約金額を具体的に提示した上で、「単価アップが難しいなら稼働削減または契約終了したい」と伝える場合もある。

当然ながら、時給交渉を行うにあたりクライアントの期待値を超える価値提供ができていることが前提です。「自分の付加価値を客観的に判断できる定量データ」や「他社から提示されたオファー金額」も交渉材料として有利になるでしょう。

単価アップが難しいケースも考えて、「稼働時間や作業量を減らす」など納得感を持って仕事が続けられるような代替案を提示するのも良いかもしれません。

2.交渉が成功しやすいタイミングを狙う

  • 単価は一律で設定し、交渉する際は必ず契約前に行うようにしている。その方がトラブルも期待値のズレも防ぎやすい。
  • 契約時に成果を定義するので、基本的に契約後の時給交渉はしていない。その代わり最初の契約期間を3ヶ月など短めに設定してもらい、業務量や互いの相性などを早めに見極めるようにしている。
  • 契約更新時など、クライアントが予算を確保しやすいタイミングで交渉するようにしている。また事前に単価交渉の場を設けるようにしている。

どれほど価値を提供できていたとしても、クライアント側の事情も考慮しなければなりません。プロジェクトの期中で報酬が見合っていないと感じる場合もあるかもしれませんが、交渉の難易度は上がると言えるでしょう。そもそも契約開始後は交渉をしないと決める、もしくは発注側が予算を大きく確保できるタイミングに伝えるのがベターです。

3.その他マインド面・伝え方

  • 自分の能力や実績を過小評価しがちな人は交渉に対しても弱気になってしまう。まずは自分の価値を信じることが大切。
  • 当たり前のことだが、できるだけ好印象になるような伝え方は意識している。
  • 本業は報酬を重視しているが、副業においては「(多少の)報酬の多寡」よりも「良い仕事に取り組める機会」を重視する。提示された報酬と業務内容を見て、選ぶようにしている。

4.こんな場合は要注意?!時給交渉の「しくじり話」

ここまで、活躍するエンジニアが時給交渉を成功させるポイントを紹介してきました。一方、アンケートでは時給交渉が成立しなかった「しくじり話」を教えてくださった方も。一部を抜粋してご紹介します。

  • クライアントから「稼働日数を増やしてほしい」と言われたので単価アップを交渉したが、恐らく予算の上限を突いてしまいまとまらなかった。プロジェクトや顧客自体に予算がない場合はどうにもいかないと感じる。
  • 稼働と単価感のマッチがせず、断られてしまった。例えば、稼働多めで手を動かす人が欲しい場合はうまくいかないことが多い。
  • 当たり前だが、成果が出ていないと評価されている場合は単価アップ交渉は難しい。
  • 単価アップを引き出せても、会社の規模やその時点で欲しているエンジニアのクラスによって上限値や予算は決まっており、希望額に届かないケースはあった。

クライアント側の予算の問題ばかりはどうしようもないですが、成果が出ていないと判断されることは避けたいですよね。副業を複数経験して、できることやスキル・実績を積んでおくのもオススメです。

4.まとめ

  • 自分の単価を正しく把握しておくことは、自分とクライアント双方、エンジニア業界全体にとって必要不可欠

  • 時給交渉成功のためには、クライアントの期待値を超える成果を出した上で交渉材料を用意しておく
  • 予算などのクライアント側の事情を考慮し、交渉のタイミングに気を付ける
  • 副業をすることで自分の経験やスキルをさらに磨き、単価アップを狙うのもオススメ

自分の市場価値を知って仕事を獲得したい人は、Offersの『時給診断機能』を活用してみてはいかがでしょうか。

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