フリーランスのAndroid案件について。特徴や単価、要件などをご紹介

働き方の多様化によって、特定の企業や会社に属せず自由に契約を結ぶフリーランスとして働く人が増えています。フリーランスになると、どのような仕事があり、どれぐらい稼げるのでしょうか。詳しく説明していきます。

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フリーランスのAndroidの案件の特徴

Android案件には、地図情報アプリや情報配信アプリの開発など、スマートフォンと結びついた様々なプロジェクトが存在します。それでは、求人広告で見かけるフリーランス向けのAndroid案件には、どのような特徴が見られるでしょうか。

C向けのアプリが多い

Android向けアプリには、作業効率や利便性の向上を目的とした業務用アプリのほか、消費者に付加価値を与えることを目的としたコンシューマ向けアプリ(C向けアプリ)が存在します。

C向けのアプリの代表例として、デジタルマーケティングを推進している株式会社良品計画がリリースした「MUJI Passport」というアプリが有名です。MUJI Passportをダウンロードすると、商品購入時の会員証として利用できるほか、無印良品で販売している商品の口コミを投稿したり各種イベントに参加したりすることで、MUJIマイルを貯められる仕組みです。

その他、マッチング系アプリや金融系アプリなど、消費者のニーズをねらいとした開発が多くなっています。

小さな案件も多く在宅案件あり

Android開発にはプロジェクトの規模に応じた大小様々な案件があり、消費者のニーズを満たすための様々なアプリに活用されています。

アプリ開発には多くの需要があることから、多種多様な働き方が求められており、フリーランス向けの在宅案件も増加してます。在宅案件で受注することで、自宅や公共施設などを利用して仕事をすることが可能です。

Androidの案件の例

Android案件の一例としてIoT関連のプロジェクトがあり、要求する人材としてAndroidJavaを利用したアプリ開発経験者であることが求められています。

IoT家電の特徴の一つである「様子見・見守りサービス」を実現するためのモバイルアプリの開発を行う案件で、内部設計や実装評価のほか、単体テストやコードレビューなどが主な業務内容です。

Androidを扱う案件には、IoTを絡めた家電やカーナビなどの組込み系や、キャリアを対象としたBtoB案件など多岐に渡り、案件数も増加しています。

フリーランスのAndroidの案件の単価・相場はどのくらい?

自由度の高い働き方を実現する在宅勤務を含め、フリーランスとしてAndroid案件を受注できることが分かりましたが、報酬単価や相場はどれぐらいなのでしょうか。経験年数やスキルによって単価や相場は変動するのかどうか、詳しく掘り下げていきます。

大体50万円からが相場

フリーランスにおけるAndroid開発求人案件の相場は、実務経験によって報酬単価が決まることが多いです。案件掲載サイトによると、およそ80万円程度が相場ですが、募集案件の中には多様化する働き方に伴い、週2~3日勤務を可とする案件も増えてきています。

週5日のフルタイム勤務が難しいフリーランスエンジニアでも、Android案件を受注することが可能です。経験年数を積んでいくことで、報酬単価をさらに引き上げていくことができます。

出典:Androidの求人・案件募集

90万円を超える案件も

データベース・バックエンド・AWSの使用経験があると、報酬単価が高くなり、週5日勤務で90万円を超える案件も存在します。AWSには、仮想サーバーやストレージ、ロードバランサーやコンテンツデリバリーネットワークなどのシステム基盤を構築していくためのインフラが整っています。

AWSの基礎知識を身につけているだけでなく、システム構築に必要なインフラに強ければ高額案件の受注が可能になるため、スキルを積み重ねていくことが大切です。

フリーランスのAndroidの案件でよくある必須要件と歓迎要件

フリーランスとしてAndroid案件を受注するためには、プログラマーに必要な様々なスキルを持っていることが大切なポイントです。Androidの案件でよく見かける必須要件や、持っていると好ましいとされる歓迎要件にはどのようなものがあるでしょうか。

開発経験2年が目安

Android開発の未経験者であっても、インターネット学習などで勉強しながらプロジェクトを進めていくことは可能ですが、フリーランスの場合は経験者として開発に携わるように求められることが多いです。

半年程度のAndroid開発経験があれば、プログラマーとして即戦力だとみなされますが、実装から運用までを含めた包括的な開発を任されるためには、2年ほどの開発経験が問われます。

開発経験を積んでいく上では、大規模システムの一工程を担当することも大事ですが、小規模のシステムであっても全体を見渡した包括的な開発を行っていると、プログラミングスキルが身に付きやすくなります。

Gitの使用経験

バージョン管理システムとして、世界中で広く利用されている「Git」の使用経験を歓迎要件の一つにする案件が見られます。Gitは開発メンバーそれぞれのローカル端末で作業でき、メンバーごとに同じ情報を持ったリポジトリを持つことが可能です。

リポジトリによって開発コードの履歴を管理するため、各メンバーがプッシュした開発途中のソースコードが共有メンバー全員に影響を及ぼす心配がありません。

チームで開発を進めていくためのツールとして、Gitを用いると非常に役立ちます。チーム開発を得意とするフリーランスにとっては、Gitのスキルを持つことで発注先から採用されやすくなるため覚えておきましょう。

Unityでの開発経験もあればゲーム系も可能

ゲーム機やスマートフォンなど、様々なプラットフォームに対応可能な統合型のゲーム開発エンジンとして「Unity」が利用されています。Unityは、スマートフォン向けのアプリだけでなく、コンソールゲームやソーシャルゲームなどに広く活用されているのが特徴的です。

ソーシャルゲームでクライアントサイドの開発を行う案件の中で、Unityの開発経験を必須スキルとするケースを多く見かけます。UnityのEditor拡張によってカスタマイズができる人材を歓迎要件とするケースもあります。

ソーシャルゲーム系の開発ではチームとして活動することが多く、マネジメントスキルを歓迎する企業があり、自身のアイデアや意見を積極的に出す人材が好まれるため覚えておきましょう。

フリーランスのAndroidの案件の受注単価を上げるために必要なこと

フリーランスの立場でAndroid案件の受注単価を引き上げたい場合、どのような要素が必要でしょうか。Android開発の募集案件には、開発に使用する言語・アーキテクチャの記載がありますが、報酬単価に影響を与える能力やスキルなどを解説していきます。

Kotlinの習得

アプリ開発に用いる言語はJavaが主流でしたが、2011年に発表された言語「Kotlin」を用いてAndroidアプリを制作するケースが増えています。2017年に、GoogleがAndroidアプリの開発言語としてKotlinを採用したことを契機に、Kotlinを採用する企業が増加しました。

Kotlinの利点として、コードの書きやすさやレビューのしやすさが特徴的です。KotlinはJavaとの互換性もあることから、JavaからKotlinにリニューアルするアプリも多くなっており、「Yahoo!ニュース」のAndroid版では、多くの画面でKotlinが採用されています。

Kotlinは今後も広まっていくことが期待されており、早めに習得することをおすすめします。

サービス企画の経験を積む

Android案件の受注単価を上げていくためには、新規開発の経験や要件定義以降の開発スキルだけでなく、サービス企画のスキルを持っていることも重要な要素の一つです。

非ゲーム領域で新規事業を立ち上げる際、新たなサービスの設計や開発業務が必要となった場合に、サービス企画のスキルを求められるからです。アプリ開発の現場においては、基本コンセプトや制作概要に基づいて開発が進められますが、基本コンセプトには開発のねらいやユーザーターゲット、開発ゴールのイメージなどを簡潔に記します。

サービス企画の経験を積むためには、コンセプトワークを進めることが大切で、「5W1H」や「3C分析」などを活用しながらスキルを高めていきます。プログラミングスキルを身につけた後は、サービス企画の経験を積んでいくようにしましょう。

まとめ

アプリの増加に伴って、Andoroidの開発案件はとても充実してきています。Kotlinを習得するなど、技術トレンドを先読みすることで活躍の場は広がっていくでしょう。

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