フリーランスと企業のマッチングサービスが増加中。活用法を紹介

フリーランスを選択する人が増える中、フリーランスと企業をマッチングするサービスも増加しています。多くのサービスから合うものを見つけるには、サービスの内容や実情を知る必要があるでしょう。増え続けるマッチングサービスや活用法を紹介します。

フリーランス市場は年々拡大

ランサーズが行った『フリーランス実態調査(2018年版)』によると、2018年時点でフリーランスとして働く人は1119万人にものぼり、全労働人口の17%を占めることがわかりました。

フリーランス先進国のアメリカでは、27年にはフリーランスがノンフリーランス人口を超えるという調査結果が出ています。アメリカの後を追う日本も同様に、ますますフリーランスを選択する人は今後ますます増えていくでしょう。

フリーランスを選択する人が増える理由を考察します。

働き方の多様化

『働き方改革』で社会全体の働き方が見直される中、フリーランスとして働く人の働き方も変化しています。現在フリーランスの働き方は、大きく分けて以下の4つです。

  • 副業系すきまワーカー
  • 複業系パラレルワーカー
  • 自由業系フリーワーカー
  • 自営業系オーナー

中でも副業として働く人はフリーランス全体の約4割を占めており、メインの仕事を持ちつつも、フリーランスとして活躍する人が多いことがわかります。

企業側のメリットも大きい

フリーランスを起用することは、企業側にも以下のようなメリットがあります。

  • 土日祝日がない
  • 納品までが早い
  • 小さい案件から依頼できる
  • 必要な時だけ依頼できる

個人で働くフリーランスなら、相談すればカレンダーに関係なく対応してもらえます。急ぎの案件なども個人なら柔軟に対応してくれるので、納品までのスピード感は大きな魅力です。

さらに、フリーランスなら案件の大きさを気にせずに依頼できます。細かい要望にも対応できるため、小さな案件のみを依頼したい時などは、特に重宝するでしょう。

また、フリーランスに依頼すれば、必要な時にだけ助力を得られます。繁忙期だけ、数日だけという依頼の仕方が可能なので、業務量に合わせた雇用ができ、人件費のコストカット効果も狙えるのです。

仕事の獲得はフリーランスの課題

フリーランスとして働く場合、いかに仕事を獲得するかが大きな課題となります。

特にフリーランスを始めたばかりの頃は、新規のクライアントを得るのは困難です。フリーランスが仕事を得るにはどのような方法があるのでしょうか。

マッチングサイトやアプリが増加

フリーランスを始めたばかりで実績が無いケースでは、マッチングサイトやアプリを使って実績を作る人が増えています。登録料不要で豊富な案件があるため、フリーランスで実績ゼロという人でも、何らかの仕事は見つかるでしょう。

エンジニアと企業をマッチング

企業エンジニアとして働いていた、という職歴がある人なら、エンジニアと企業をマッチングするサイトを利用するとよいでしょう。

マッチングサイトに登録すると、サイトのコーディネーターが、プロフィールや希望に基づいた案件を紹介してくれます。現在エンジニアは売り手市場が続いているため、案件に不足することはないでしょう。

エンジニアのマッチングサイトは高単価な案件が多いため、収入が安定するというのも大きな魅力です。

美容師など個人相手の業種にも広がる傾向

多種多様なフリーランスが存在する今、美容師や調理師専門のマッチングサイトも登場しています。指名がたくさん入るほどの美容師なら、サロンの社員として働くよりもフリーランスとして働いた方が、有益でしょう。

フリーランスというとエンジニアや翻訳家など、企業相手といったイメージが強いですが、現在は個人向けサービス専従者にまでフリーランスの波が押し寄せているのです。

選択肢の1つとして活用しよう

フリーランスの仕事の見つけ方としては、前述のマッチングサービスがあります。マッチングサービスの特徴や、利用するメリット・デメリットを見てみましょう。

マッチングサービスの特徴

マッチングサービスは、サイト内にある無数の案件から自分が請け負えそうな案件を選んで応募します。エージェントサイトは担当がつきますが、マッチングサイトでは条件の交渉などは自分で行わねばなりません。

ただし仲介者がいない分、敷居が低く、登録もアプリ1つで完了します。複数のサイトに重複して登録する人もおり、駆け出しのフリーランスでも気軽に利用しやすい雰囲気です。

メリット

マッチングサービスを利用するメリットは、実績や経験が無くても始められるという点です。

通常、フリーランスが仕事を得るには営業努力や人脈が必要となりますが、マッチングサービスではクライアントと請負者の条件が合えば、すぐにでも仕事が始まります。

フリーランスとしての経験がゼロだったり特筆すべきスキルが無かったりする人でも応募しやすく、数をこなせばそれなりに実績としてアピールできます。

デメリット

マッチングサービスに掲載されている案件は、短期だったり低単価だったりするものがほとんどです。そのためうまく案件を受注できたとしても、安定した収入につなげるのは困難でしょう。

ただし、前述のとおり、どんな案件でも数をこなせば経験値があがり、実績となります。

フリーランスを始めたばかりなら、案件の単価は気にせず実績を積み重ねることが重要です。こなした案件が増えるほどフリーランスとしての評価は高まり、より高単価な案件への足がかりとなるでしょう。

まとめ

働き方が多様化している今、フリーランスを選択する人は増えています。とはいえ、それなりのスキルがなければ安定した収入に結びつけるのは困難なため、駆け出しのフリーランスは仕事獲得が大きな課題となるでしょう。

前職から引き継げるスキルや実績が無い場合は、マッチングサービスを利用して仕事を探すとスムーズです。単価や条件などにこだわらずに案件をこなしていけば、それが実績となって次の仕事につながっていきます。

まずはマッチングサービスサイトで経験値やスキルを積むことからはじめてみてはいかがでしょうか。

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