エンジニアの評価基準を知ろう
みなさんの会社ではどんな評価制度を用いているでしょうか。始めに、エンジニア向けの評価基準を知ることからスタートしましょう。
主な会社の評価指標
エンジニア向け評価制度は会社によって異なります。たとえば「時雨堂」や「ソニックガーデン」といった企業ではエンジニアに限らず、全社員に対してそもそも評価制度がありません。自分の評価を考えることでチームワークが乱れるという理由から、短期的な評価はやめているそうです。
「スタートトゥデイ」など、エンジニア向け評価制度がない会社もたくさんあります。エンジニア用の評価基準をあえて持たせず、自主的に向上していく姿勢をもとめているのがこのパターンです。
「Voyage」「ペパボ」「クックパッド」などはエンジニア向け評価制度があります。全員を同じ基準を用いて明示的に能力を評価しています。
スキルカテゴリや資格の管理
エンジニア評価はスキル・技術力をメインとしています。スキル項目は技術スキル、言語スキル、ヒューマンスキル、業務スキル、アドオンスキルの5カテゴリに分かれています。
評価指標として、資格制度を導入している企業もあります。特定分野の専門知識、経験を持つ人に対して企業独自の資格を設けており、スキルレベルと紐付ける形で評価対象としているのです。
スキルシートで可視化
より分かりやすい評価制度として、スキル項目に沿って、全エンジニアのスキルをスキルシートという表にまとめる方法を取ることもあります。部門内で誰でも参照できるように共有され、『スキルの見える化』を行っています。
ただ、あまりにすべてを透明化してしまうと人間関係が崩れてしまう可能性もあるため、技術スキルやヒューマンスキルに関しては本人以外には公開しません。言語スキルや業務スキルは一覧できるようにし、メンバー間での教育関係を促進するのに利用します。
エンジニアの目標設定について
ここからは、エンジニアの目標設定について詳しく解説していきます。目標設定の必要性や注意点を知っておくことで、より効率的な組織運営が期待できるはずです。
目標設定の必要性
どうしてエンジニアには目標設定が必要なのでしょうか。その大きな理由は、エンジニアが他の業種に比べて、成果が目に見えて分かりやすい形になりにくいというところにあります。
そもそも、目標設定はエンジニアにとっては必要不可欠と言うものではありません。目標がなくとも、仕事自体は遂行できるでしょう。ですが目標を設定することで方向性が定まり、マンネリ化せずに効率的な仕事ができます。
目標を設定することによるメリットはまだあります。目標設定に至る過程で仕事における問題点を洗い出すことができるのです。結果としてミスは減少し、質の良いシステムを構築することが可能となり、利益が大きくなります。
目標設定の注意点
目標設定を行う際の注意点として、達成しにくい目標を設定しないということがあります。高い目標を掲げて大きな成功体験を望み失敗体験を積み重ねるよりも、確実に達成できる目標を設定して成功体験を得られるほうがずっと効果的だといえます。
また、目標設定を行う際は会社の利益に結びつくものである必要があります。
将来についてのプランも考える
エンジニアにとっての目標設定は、現状に対するプランだけではないのです。将来自分がどうなりたいかのプランニングでもあります。
会社に対してどのような価値を提供できる人間になりたいか、これからの将来どのようなキャリアプランを進んでいきたいかを自分の中で見つめ直し、未来について考える機会となるのです。
システムエンジニアの評価アップのポイント
目標設定の大切さがわかったところで、システムエンジニアが評価をアップさせるためのポイントがどこにあるかを見ていきましょう。
スキルやフェーズアップのポイント
スキルやフェーズアップするために大切なポイントは、大きく分けて3点です。
- 今自分のやっている業務において、最大の成果を出すこと
- より高い業務に挑戦するため、今以上のスキルを取得すること
- 自分の頑張りは自分で評価し、会社も自ら選ぶこと
この三つができていれば、確実に評価はアップしていきます。常に自己研さんに取り組んでいかなくてはならないということなのです。
専門以外の能力が求められることも
システムエンジニアは、専門分野以外の能力が求められることもあります。
技術に関する幅広い知識だけではなく、人・モノ・時間を管理する能力や高いコミュニケーション力が必要です。
まとめ
エンジニアにも評価制度や目標設定は重要です。エンジニアとして成長するために、ぜひ目標設定を活用してください。注意点を考慮しつつ目標設定すれば、より高いスキルレベルへ到達できるはずです。