モバイルサイト制作の相場は?サイト規模によって大きく変動する

スマホやタブレットなどのモバイル端末を所有する人が多くなっていることから、モバイルサイトの重要性は増してきています。モバイルサイトを制作する工程や、制作費用の相場について解説しますので、作成の際の参考にしてください。

モバイルサイト制作の工程

WebサイトをPC画面で見るのと、スマホなどのモバイル端末から見るのでは画面の大きさが異なり、操作性も変わってきます。

Googleが2018年に、Webサイトの評価にはPCの見やすさよりもモバイルでの見やすさを優先させるという『モバイルファースト』の方針を打ち出してから、モバイル用のサイトの注目度は一気に高まっているのです。

そんなモバイルサイトについて詳しく知るために、まずは制作工程から確認していきましょう。

コンセプト決定

まずはコンセプトの決定までを行いましょう。Webサイトを訪れるであろう訪問者の属性や、商品の購入や資料請求、企業のことを知ってもらうなどWebサイトを訪れたことによってどんなアクションをしてもらいたいのかを決めていきます。

コンセプトによって、ページの構成はかなり変わってくるでしょう。モバイルサイトの場合、小さい画面での閲覧を考慮するとWebサイトよりも情報量を厳選することが求められます。

外注するのであれば、ヒアリングを行ってコンセプトを決めていくことになります。参考になりそうなデザインのWebサイトなどを提示できれば、先方の理解も早まるでしょう。どのような素材やパーツが必要か、また機能についても決めておきます。

デザイン

コンセプトが決まれば、それに基づいたサイトデザインをしていきます。サイトの雰囲気やページのレイアウトといったビジュアル的なものだけではなく、ボタンの配置や内部リンクをどのようにしていくか、サイトマップについても決めていきます。

スマホの画面にどのように反映されるのかを考慮しながら、修正しつつデザインや機能を固めていきます。大きな修正が入らないように、コンセプトの段階である程度決めておくことも重要です。

コーディング

コーディングは『人間用の言葉をコンピュータが理解できる言葉に置き換えること』です。レイアウトやボタンの配置をコンピュータに反映させるために、CSSやHTMLを使って命令する必要があります。

プログラミング知識が無いと難しい作業ですが、スクリプトエディターなど、自動的でHTMLに書き換えてくれるツールもありますので、自作する場合は利用しましょう。CSSも、テンプレートを使うと誰でも簡単にホームページのデザインを作成できます。

コーディングが終わったら実際の画面や機能を確認し、問題がなければ制作は完了です。

モバイルサイト制作相場は?

モバイルサイトの制作を外部のWeb制作会社に依頼する場合、どの程度の料金がかかるのか相場をご紹介します。比較的料金を抑える方法もご紹介しますので併せて参照してください。

サイト規模により大きく異なる

Webサイト制作会社のホームページから価格表などを見れば、サイト規模によって価格が分かれているのを確認できるでしょう。

特に、規準となるのはページ数です。ページ数が100ページを超えるようなWebサイトでは費用が数百万円かかることもあります。

基本は50万円前後から

10ページ未満のWebサイトでも、相場としては50万円を最低予算と考えておいた方が良いでしょう。

PC用のサイトを同時に制作する場合や、ドメインやサーバーの取得といったオプションを追加する場合は、費用が上乗せされます。

さらに、Webサイトを運用するためには、毎月の費用がかかることも考慮しておかなければなりません。

また、制作会社の規模によって変わる可能性もあります。大手制作会社であれば費用が高額になりがちですが、その分クオリティは安定するでしょう。

相見積りの取得がおすすめ

費用を安く抑える方法としては、相見積りを取るという方法があります。

相見積りとは、複数の制作会社から見積りを取る方法です。見積りまでは無料でやってくれるところも多いので、複数社から比較して予算を比較すると良いでしょう。

その際、初期費用が安くても運用費やオプションが高く設定されていて、期間によってはかかる金額が逆転してしまう場合もありますので、運用期間やオプションについてもあらかじめ決めてから見積りを頼むと、より正確な比較ができるようになります。

制作期間はどれくらい?

モバイルサイトを作成するのに、今日明日という訳にはいきません。何かのキャンペーンや会社の創業に合わせるのであれば、制作期間についても知っておかなければなりません。

数週間〜数ヶ月

10ページ未満であれば2週間程度でできることもありますし、100ページを超えるようなWebサイトとなると、数カ月以上かかることもあります。

この制作日数は、プログラマを拘束する期間なので、そのまま上記の費用に影響しています。大手企業なら複数人のエンジニアを起用して制作日数を減らすこともできますが、コンセプトの決定や修正まで含めれば、余裕をもって期間を見ておいた方が良さそうです。

公開予定日から逆算して調整が必要

依頼を持ち込む際には「○月○日までに制作したい」という希望があった方が、制作会社もスケジュールが立てやすくなります。ホームページは会社の顔としても重要です。

可能なら制作を決めた段階で、半年ほど余裕を持って相談しておきましょう。制作会社としても、スケジュールがあらかじめわかっていればエンジニアの確保や準備がしやすくなります。

まとめ

Googleの『モバイルファースト』の発表などでモバイルサイトの重要が高まっています。モバイルサイト制作に社内でリソースを割く余裕がない場合は外部の制作会社に依頼することを考えましょう。

その際にかかる費用ですが、およそ50万円を下限にページ数によって変わってきます。その後の運用コストについても考慮した上で予算を決めていきましょう。

また、制作日数についても、ページ数が影響します。ページが多いと数カ月かかることもありますので、制作が決まった時点で前もって制作会社に相談しておくと、話がスムーズに進みます。

はるうさぎ

大阪のIT専門学校を卒業。現在は名古屋の中小企業にてWEBエンジニアとして働いており、色々な勉強会へ参加し、人脈を常に広げている。

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