ネイティブアプリとは。主な特徴や開発についてのまとめ

現在スマホで使われているアプリのほとんどがネイティブアプリです。ネイティブとは、元々『その土地原住の人』という意味がありますが、ネイティブアプリとはどんなものなのでしょうか。特徴の解説のほか、他のアプリとの比較、その開発について紹介します。

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ネイティブアプリの基礎知識

まず、ネイティブアプリの基礎知識から紹介します。しっかり把握することで、どんなアプリを開発するかを考える際に役立つでしょう。

ネイティブアプリとは

ネイティブアプリとは、コンピュータのOS(オペレーティングシステム)やハードウェアの基礎部分で動作するアプリケーションのことです。

ネイティブアプリは、パソコンやスマホなどにインストールして使うアプリということです。

アプリの種類 iOSやAndroidなど

ネイティブアプリは、対応するOSごとに、さまざまな種類があります。

スマホで言えば、iPhoneアプリ(iOSアプリ)、Androidアプリといったネイティブアプリがあり、Twitter、LINE、InstagramなどのSNSもネイティブアプリとして提供されています。

また、WindowsアプリではWordやExcel、PowerPointといったアプリケーションが入ったMicrosoft Officeが有名です。

Macアプリは、デザインや医療分野でシェアが多く、PhotoshopやIllustratorなどが代表的なネイティブアプリです。

ネイティブアプリの特徴

ネイティブアプリの特徴としては、以下のような点があげられます。

  • 直感的に使えて動作も速い
  • 端末のカメラ機能、プッシュ通知サービス、位置情報取得機能などが使える
  • 常にユーザーと密接に関われるので、売上げにつながる導線になる

ただし開発コストは比較的高く、課金のあるアプリについては手数料を取られてしまいます。またiOSでは検閲や審査が厳しく、敷居が高いのも実情です。

その他のアプリとの違い

ネイティブアプリに対してよく使われるものに、『Webアプリ』や『ハイブリッドアプリ』があります。どのように違うのか、詳しく見ていきましょう。

ネイティブアプリとWebアプリ

端末に最初から入っているアプリや、アプリストアで購入できるものは基本的にネイティブアプリです。端末の性能と連動して動作するので、性能の高い端末ほど良い動きをしてくれます。

一度ダウンロードすることで、インターネット接続がなくても使用できるのもネイティブアプリの特徴です。

それに対して、Webアプリはインターネット上で動作するアプリケーションです。端末にアプリをダウンロードする必要がなく、URLにアクセスしてそのまま使えるため、端末の良し悪しに影響されにくいのが特徴です。

しかしながら、逆にインターネット接続ができない場所では使えないというデメリットもあります。

ネイティブアプリとハイブリッドアプリ

ハイブリッドアプリは、Webビューアプリとも言われるように、Webサイトのコンテンツをスマホやタブレット端末のアプリで読み込むものです。

ハイブリッドとは『異種のものをかけ合わせる』という意味であり、カメラ機能やプッシュ通知機能、位置情報取得機能といったネイティブアプリの機能が使えるのが特徴です。

Webサイトを運営している場合は参入の敷居が低く、所有しているサイトと平行して運営できるため、情報の更新がしやすいというメリットもあります。

ただし、オリジナル性が出しにくく、魅力的なアプリになりにくいという点がデメリットです。また、ネイティブアプリに作り替えようとすると、かなりコストがかかるという点も考慮する必要があります。

開発するアプリを選ぶには

ネイティブアプリについて分かってきたところで、実際に開発するアプリを選ぶための解説をしていきます。

トレンドはモバイル

アプリケーションを開発する前に、それを使う端末の種類を考えてみましょう。国内外のパソコンとスマホの出荷台数を見てみると、2018年のパソコン出荷台数は前年比4.4%減、スマホは前年比2.4%増となっています。

出典:マイナビニュース|2018年のPC/タブレット/スマホの合計出荷台数は前年比2%増 - Gartner予測

若年層でも、パソコンは持っていないがスマホは持っているという人が増えています。アプリを使うのは、スマホなどのモバイルがトレンドと言えるでしょう。

アプリとしての機能重視ならネイティブ

スマホ向けのアプリにも、ネイティブアプリとWebアプリがあります。Webアプリは、OSやブラウザに左右され、機能が制限されることが多いのが難点です。

一方で、ネイティブアプリには多くの機能を持たせることができ、カメラなど端末に元々ある機能も使うことができます。アプリの機能を充実させたいならネイティブアプリの開発がよいでしょう。

目的やプラットフォーマー次第とも言われる

どんなアプリを開発するべきか、目的やニーズ、サービス内容などに合わせて使い分けるという考え方もあります。考えるべき主な項目は、以下の3点です。

  • 動作速度
  • ネイティブ機能の必要性
  • オフライン接続の必要性

これらを考えると、例えばECサイトやニュース情報といった更新頻度の高いサイトでは、動作速度はそこまで重要ではありません。ネイティブ機能もそれほど必要ではなく、オフラインで利用することも少ないため、Webアプリやハイブリッドアプリで良いということになります。

一方で、写真加工やゲームなどは動作速度が求められており、ネイティブ機能と密接な連携が必要で、オフラインでも閲覧できることが求められるため、ネイティブアプリでの開発が適していると言えます。

ただし、あくまで現在のトレンドの傾向であるため、iOSやAndroidのプラットフォームが変化すれば、アプリ開発の適性も変化していく可能性があります。

プラットフォーマー次第でアプリのサービスが終了することもあり得るため、トレンドをしっかり見極めて開発すべきアプリを見つける必要があると言えるでしょう。

開発言語を選ぶには

アプリケーションを開発するにはプログラミング言語が必要です。言語の選び方やそれぞれの特徴について紹介します。

開発言語も目的が重要

アプリの開発言語を選ぶ前に、まずは開発するアプリがパソコン用なのか、それともスマホ専用のものなのか、あるいは両方で使用できるものかという仕様を決める必要があります。

そして、開発言語には向き不向きがあり、どんなものを作りたいかによって最適なものが変わってきます。せっかくプログラミング言語を勉強したのに、自分が開発したいアプリには使えないということでは、意味がありません。

どの開発言語を選べばよいのか、明確な目的意識を持っていると、選ぶべき言語が自然に分かってきます。

主な言語の特徴

『Java』は企業のシステムや、Androidアプリの開発などに使用される言語です。効率よく作業を行うために作られる業務システムなどの開発に向いています。

PHP』は、ホームページやブログなどのWebサイトを作成するために使われる言語です。インターネット決済サービスなどにも使われています。

『Ruby』はWebサイトやアプリなどさまざまな開発に使用されている言語です。機械が読み取れるように言語を変換する『コンパイル』を必要としません。短期間でサービスを立ち上げられる上に、運営しながら機能の追加や改善がしやすいのが特徴です。生産性が高く、企業でも個人でも幅広く使えます。

まとめ

ネイティブアプリとは、インストールして使用するアプリケーションのことです。端末の機能を利用できるため、充実した機能を持たせることができ、ユーザーはオフラインでも利用できます。

現在のところスマホがトレンドではありますが、プラットフォーマーの動向を見ながらトレンドにマッチしたアプリ開発をしていく必要があります。

開発言語を学ぶなら、まずはどんなアプリを作りたいのか、目的をはっきりさせてから言語を選ぶようにしましょう。

はるうさぎ

大阪のIT専門学校を卒業。現在は名古屋の中小企業にてWEBエンジニアとして働いており、色々な勉強会へ参加し、人脈を常に広げている。


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