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エンジニア5年目の年収|経験年数別の統計と相場

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執筆者: Offers Magazine 編集部・株式会社overflow
エンジニア5年目の年収|経験年数別の統計と相場

エンジニアとして5年目を迎えると、設計やレビュー、後輩の指導まで任される場面が増えます。転職市場でも「経験者」として見られ始め、自分の年収が経験に見合っているかが気になる時期です。

同じ5年目でも、実装が中心の仕事か、システム全体の設計やプロジェクトの管理まで担う仕事かで、年収の水準は変わります。勤め先の規模による差も小さくありません。

厚生労働省の賃金統計には、職種ごとに経験年数で区切った給与と賞与の数値があります。その数値から編集部が換算した年収と、Offers Jobs に掲載中の正社員求人の年収帯を並べると、5年目の相場と、そこから年収を上げる道筋が具体的に見えてきます。

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執筆者

株式会社overflow

Offers Magazine 編集部

Offers Magazine 編集部は、株式会社overflow が運営する転職サービス Offers の編集チームです。エンジニア・PdM・AI人材のキャリア・年収・転職活動に役立つ情報を届けています。

ソフトウェア作成者の5年目の年収は450万〜530万円台

厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」(2026年3月公表)の経験年数階級別の数値から年収を換算すると、プログラマーや社内システムエンジニアを含む「ソフトウェア作成者」は、経験1〜4年で451.3万円、5〜9年で533.9万円です。同じ職種で5年目のエンジニアは、この2つの階級の境目にいます。

厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査 記入要領」によると、令和4年調査の経験年数は、いまの職種の仕事に就いた年数を、前の勤め先の分も含めて通算した年数で、1年未満は切り捨てです。会社での勤続年数とは必ずしも一致しません。

令和4年版の記入要領の数え方に沿うと、5年目(経験4年と数か月)の人は1〜4年の階級の終わりに当たり、次の年から5〜9年の階級に入る見込みです。

統計の職種区分

経験0年

1〜4年

5〜9年

10〜14年

ソフトウェア作成者

371.8万円

451.3万円

533.9万円

608.1万円

システムコンサルタント・設計者

515.0万円

691.3万円

781.8万円

884.4万円

その他の情報処理・通信技術者

422.0万円

484.8万円

554.1万円

605.9万円

出所:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」職種(小分類)第14表(一般労働者・男女計・企業規模計・所定内給与額×12+年間賞与その他特別給与額で編集部が換算)。

3つの区分を分けるのは、担う仕事の範囲です。厚生労働省の職種一覧と解説は、ソフトウェア作成者に含まれる職種の例にテクニカルスペシャリスト、プログラマー、社内システムエンジニアを挙げています。

システムコンサルタント・設計者にはシステムコンサルタント、システムアナリスト、情報処理プロジェクトマネージャが、その他の情報処理・通信技術者にはサーバー管理者やセキュリティ技術者が挙がっています。実装を中心に担う人はソフトウェア作成者に、要件定義や設計、プロジェクトの管理が中心ならシステムコンサルタント・設計者に近い区分です。

換算に残業代は入っていない

経験年数別の表は、毎月の給与のうち「所定内給与額」で集計されています。厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 結果の概況」の定義で、所定内給与額は、きまって支給する現金給与額から、時間外勤務手当や休日出勤手当などの超過労働給与額を差し引いた額です。

そのため、残業代を受け取っている人の実際の年収は、表の換算より高くなります。自分の年収と比べるときは、源泉徴収票の支払金額から残業代の分を引いた額と並べると、近い条件で比べられます。

ソフトウェア作成者とシステムコンサルタント・設計者は経験1〜14年まで1階級ごとに74万〜103万円伸びる

ソフトウェア作成者とシステムコンサルタント・設計者では、経験1〜4年から10〜14年まで、経験年数の階級が1つ上がるごとの伸びは、ソフトウェア作成者で1〜4年から5〜9年が82.6万円、5〜9年から10〜14年が74.2万円でした。システムコンサルタント・設計者では90.5万円と102.6万円で、どちらも上の第14表の年収換算どうしの差(編集部算出)です。

10〜14年から15年以上への伸びは、2つの区分で大きく分かれます。ソフトウェア作成者は15年以上で650.2万円と42.1万円の伸びにとどまる一方、システムコンサルタント・設計者は1,122.7万円で238.3万円伸びます。

ソフトウェア作成者の区分では、経験10年を過ぎてから年収換算の伸びが緩やかです。5年目は、この先どの仕事の範囲を担うかを考え始めるのにちょうどよい時期です。

年齢階級で見ると5年目は20代後半の年収換算に当たる

22歳で同じ職種に就いた人なら、5年目は26〜27歳で、20代後半に当たります。令和7年賃金構造基本統計調査の年齢階級別の数値では、25〜29歳の年収換算はソフトウェア作成者で484.7万円、システムコンサルタント・設計者で641.6万円です。

出所:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」職種(小分類)第5表(男女計・企業規模計・きまって支給する現金給与額×12+年間賞与その他特別給与額で編集部が換算)。

年齢階級別の表は、残業代を含むきまって支給する現金給与額で換算している点が、経験年数別の表と異なります。年齢は前職の経験や職種の変更で人によってずれるため、5年目の位置は経験年数別の表で確かめ、年齢別の表は補助の目安として使ってください。20代の年収の相場は「エンジニアの20代の年収|統計と求人の年収帯」で詳しく扱っています。経験年数別の求人の年収帯は「エンジニア4年目の年収:経験年数別の求人と統計」で扱っています。

同じ5年目でも勤め先の規模で100万円以上の差が出る

令和7年賃金構造基本統計調査の第14表で、経験5〜9年のソフトウェア作成者の年収換算は、企業規模1,000人以上で595.0万円、10〜99人で478.9万円です。差は116.1万円で、経験1〜4年でも495.7万円と391.5万円の104.2万円の差があります。

区分・経験年数

1,000人以上

100〜999人

10〜99人

ソフトウェア作成者・1〜4年

495.7万円

434.0万円

391.5万円

ソフトウェア作成者・5〜9年

595.0万円

509.2万円

478.9万円

システムコンサルタント・設計者・1〜4年

743.4万円

769.5万円

479.5万円

システムコンサルタント・設計者・5〜9年

910.9万円

827.1万円

541.4万円

出所:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」職種(小分類)第14表(一般労働者・男女計・企業規模別・所定内給与額×12+年間賞与その他特別給与額で編集部が換算)。

システムコンサルタント・設計者の5〜9年では、1,000人以上と10〜99人の差は369.5万円です。設計や管理を担う仕事ほど、勤め先の規模による差が大きく出ています。

一方で、システムコンサルタント・設計者の1〜4年は100〜999人が1,000人以上を上回り、規模の順に並ばない階級もあります。規模は目安の1つで、同じ規模の中でも会社ごとの報酬水準には幅がある点に注意が必要です。

エンジニア求人の提示年収は上限の中央値が900万円

Offers Jobs に掲載中のエンジニアの正社員求人459件の提示年収は、下限の中央値が500万円、上限の中央値が900万円でした。上限が800万円以上の求人は318件、1,000万円以上は213件ありました(Offers(株式会社overflow)調べ・年収の下限と上限を記載した正社員求人 n=459・2026年10月6日時点)。

項目

値

提示年収の下限の中央値

500万円

提示年収の上限の中央値

900万円

下限600万円以上の求人

186件

上限800万円以上の求人

318件

上限1,000万円以上の求人

213件

下限の中央値500万円は、統計のソフトウェア作成者の経験5〜9年(533.9万円)に近い水準です。上限の中央値900万円は、システムコンサルタント・設計者の5〜9年(781.8万円)よりも高い水準です。

求人の年収帯は、経験やスキルに応じて幅を持たせて書かれています。5年目の人が帯のどの位置で内定するかは、求人の必須スキル/経験と自分の経験がどれだけ重なるかに左右されます。必須条件の経験年数で分けた正社員求人の年収帯は、姉妹記事の「エンジニア4年目の年収:経験年数別の求人と統計」が詳しい内容です。

同じ職種の求人を何件か並べて、年収帯の幅を自分の目で確かめておくことが、いまの年収との差をつかむ近道です。Offers Jobs では、会員登録なしでエンジニアの正社員求人を検索でき、一覧のカードに年収・雇用形態・勤務地が出ます。求人詳細の業務内容・必須スキル/経験・歓迎スキル/経験・選考フローも登録なしで読めて、給与・報酬や出社頻度をまとめた概要表と、休日・休暇・社内制度は会員登録をすると読めます。

経験5〜9年・従業員100人以上の設計職は800万円超

令和7年賃金構造基本統計調査の第14表で、経験5〜9年の年収換算が800万円を超えるのは、システムコンサルタント・設計者の企業規模1,000人以上(910.9万円)と100〜999人(827.1万円)です。ソフトウェア作成者とその他の情報処理・通信技術者は、5〜9年ではどの企業規模でも600万円に届きません。

一方で、Offers Jobs のエンジニアの正社員求人では、459件のうち318件が提示年収の上限を800万円以上に置いていました(Offers(株式会社overflow)調べ・年収の下限と上限を記載した正社員求人 n=459・2026年10月6日時点)。

求人の年収帯の上側は、統計の平均的な水準より高いところにあります。帯の上側で内定するには、設計やリード、プロジェクトの管理を担った経験を、職務経歴書で具体的に示すことが近道です。

5年目のエンジニアが年収を上げる道筋は3つある

統計と求人の数字から読み取れる年収の上げ方は、担う仕事の範囲を設計や管理へ広げる、報酬水準の高い勤め先へ移る、転職で提示年収の高い求人を選ぶ、の3つです。どれも5年目の経験があれば動き出せる道筋で、組み合わせることもできます。

設計や管理へ担当を広げると統計上の区分が変わる

経験5〜9年の年収換算は、ソフトウェア作成者の533.9万円に対し、システムコンサルタント・設計者は781.8万円で、差は247.9万円です(第14表から編集部算出)。要件定義や基本設計、プロジェクトの管理を担う割合が増えるほど、後者の区分に近い仕事になります。

5年目なら、いまの職場で設計レビューの担当や小さなプロジェクトのリードを引き受けるのが最初の一歩です。技術を深めてチームを技術面で率いる道は「テックリードの年収|統計と求人で見る相場」、人と組織を率いる道は「エンジニアリングマネージャーの年収|統計と求人で見る相場」で詳しく扱っています。

進路ごとの年収帯の全体像は「システムエンジニアのキャリアパス|進路と年収帯」にまとめています。

報酬水準の高い勤め先へ移ると同じ経験年数でも年収が上がる

経験5〜9年のソフトウェア作成者では、企業規模10〜99人と1,000人以上の年収換算に116.1万円の差がありました。担う仕事を変えなくても、報酬水準の高い勤め先へ移るだけで年収が上がる余地があります。

規模だけでなく、評価制度や昇給の基準、賞与の決まり方も、勤め先ごとに異なる項目です。求人の年収帯と、面接で聞ける評価制度の説明を合わせて比べると、入社後の年収の伸びまで見通しやすくなります。

情報通信業の転職者は半数以上が賃金を上げている

厚生労働省「令和7年転職者実態調査」(2026年9月公表)で、産業が情報通信業の転職者のうち、直前の勤め先より1か月当たりの賃金総額が増加した人は55.4%、3割以上増加した人は16.7%、減少した人は29.5%でした。産業計の増加42.2%を上回ります。

出所:厚生労働省「令和7年転職者実態調査」個人票 第16表(性別計・構成比)。

一方で、情報通信業でも3割近くは賃金が減っています。転職で年収を上げられるかは、応募する求人の年収帯と、自分の経験がその求人の必須スキル/経験にどれだけ重なるかの組み合わせ次第です。転職を考える時期の目安は「エンジニアの転職タイミングをキャリア別に解説」で扱っています。

5年目の転職では担当範囲と成果を職務経歴書に書く

5年目のエンジニアが転職で年収の高い求人に届くかは、職務経歴書で「どこまでを任されていたか」を示せるかにかかっています。求人の必須スキル/経験には、使える技術の名前と並んで、設計・レビュー・リードといった担当範囲を求める書き方もあるためです。

職務経歴書には、次の4点を案件ごとに書くと、求人の必須スキル/経験と照らし合わせやすくなります。

  • 担当した工程(要件定義・設計・実装・テスト・運用のどこからどこまでか)
  • チームの規模と自分の役割(メンバー・レビュー担当・リードなど)
  • 使った技術と、その技術を選んだ理由に関わったか
  • 成果(処理時間・障害件数・リリースの頻度など、数字で言えるもの)

書き方の具体例は「エンジニア転職で差別化できる経歴書の書き方とは?具体的なポイントを解説」で詳しく扱っています。

エンジニア5年目の年収を確かめて上げる手順

5年目の年収を確かめて上げる流れは、統計で自分の位置を確かめ、求人の年収帯で上げ幅を見積もり、職務経歴書と面談で年収帯の上側を狙う、の3つのステップです。

  1. 自分の仕事に近い統計の職種区分を選び、経験1〜4年と5〜9年の年収換算と比べる(実装中心ならソフトウェア作成者、設計や管理が中心ならシステムコンサルタント・設計者)
  2. 勤め先の規模の列でも比べ、同じ経験年数の中での位置を確かめる
  3. 同じ職種の正社員求人を何件か並べ、提示年収の下限と上限を書き出す。Offers Jobs の求人一覧なら、カードで年収帯を見比べられます
  4. 求人の必須スキル/経験と自分の担当範囲を照らし合わせ、職務経歴書に担当工程・役割・成果を書く
  5. カジュアル面談や面接で、年収帯のどの位置に置かれるかと、その理由を聞く

年収帯の聞き方は「カジュアル面談の年収の聞き方|求人の年収帯の読み方」で扱っています。5年目は経験1〜4年の階級の終わりにいて、次の年から5〜9年の階級に入る見込みの時期です。担う仕事の範囲と勤め先を選び直す機会として使ってください。

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