ホームページ作成費用に影響する要因
ホームページの作成について料金を調べてみると、制作会社によって価格が異なるばかりか、同じ制作会社の中でもプランによって料金にかなりの幅があることが分かります。
ホームページの作成費用が異なる要因について、詳しく見てみましょう。
目的や仕様
費用にかかわる要因の一つは、目的や仕様です。一口にホームページと言っても、個人のブログとネットショップサイトではまったく性質が違います。
そして目的が違うと仕様も大きく変わってくるでしょう。サイトのデザインにおいても、ネットショップであれば会員登録や商品とのリンクだけでなく、訪問者の分析も個人ブログより綿密に行わなければなりません。
また、ホームページを作成した後でも機能の追加や定期的なメンテナンスなどを行う頻度も変わってきます。
ホームページ作成の目的によって、ホームページのデザインや機能といった仕様面、それを実現するための作業量が大きく変わってくるのです。
依頼先
ホームページの作成を依頼する相手によっても、費用は大きく変わります。
大手の制作会社であれば実現できる機能も増えますが、費用も高額になるでしょう。ページ数や機能、システムによって変動しますが、100万円程度の費用が必要となる可能性もあります。
中小企業であれば、同様の製作依頼でも30万~50万円程度で済むこともあります。個人のデザイナーであれば、さらに費用が安く済むでしょう。ただ、仕上がりはデザイナーによってかなり差が出てしまいます。
主な費用の内訳
実際にどのような部分に費用がかかるのか、ホームページ作成の業務について詳しく見ていきましょう。
ディレクションやデザイン
大きくかかわってくる費用として『ディレクション費』と『デザイン費』があります。
ディレクション費は依頼者との打ち合わせや、ホームページに使う素材集めや最終確認を含めた進行管理にかかる費用のことです。全体料金の20%程度となる場合が多く、5万~20万円が相場となります。
デザイン費は、元からあるテンプレートを使うのであれば安くすみますが、すべて一から作成するとなると高額になります。デザインを起こして下層ページまで作り込む場合、5万~15万円程度の費用が追加で必要となるでしょう。
コンテンツやコーディング
ホームページで掲載する動画や画像などのコンテンツを制作会社に依頼する場合にも費用がかかります。セールスライティングの費用は1ページにつき3万~20万円程度が相場です。
コーディングは、プログラミング言語を使ってホームページに使うソースコードを記述する作業です。トップページが数万円、下層ページであれば8000~2万円程度かかります。レスポンシブデザインへの対応などを行う場合は追加費用がかかりますので注意しましょう。
システムやSEO
問い合わせフォームや検索機能といったシステム面を整えていくための費用が『システム費』です。工程一つにつき数万円程度がかかります。バージョンアップやプラグインの導入もこの中に含まれます。
SEOは、検索エンジンの上位にホームページを表示するための施策です。外部に一任するなら安くて数十万円、高額になると100万円に及ぶこともあります。
ホームページ作成の相場
ホームページ作成の相場について、具体的に解説します。WordPressやテンプレートなどを使用して作る場合と、オリジナルのホームページやECショップを作る場合に分けて考えましょう。
WordPressやテンプレ利用の場合
WordPressはオープンソースのホームページ制作サービスで、製作のための利用や維持費が無料です。
世界中で多くの企業がWordPressを利用してホームページを作成しています。WordPressでのホームページ作成を依頼する場合、その費用は3万円からが相場です。プラグインの導入やサーバー管理まで行うかどうかで費用が変わってきます。
元々あるテンプレートを用いて作成する場合は3万~10万円ほどが相場です。テンプレートをカスタマイズする場合は30万円程度がかかることもあり、一気に高額になります。
独自デザインやECサイトなど作成の場合
独自のデザインでサイトを作成する場合、規模にもよりますが20万~100万円が相場となります。システムも独自で構築するのであれば、さらに100万円程度が上乗せされるでしょう。
ECサイトの作成について最初から作るのであれば、ネットショップは通常のホームページより追加する機能が多いため、50万円以上は見積もっておきましょう。こちらも独自のシステムを作成する場合、数十万円が上乗せされます。
制作後の管理費も考慮
ホームページ制作は、ホームページが完成して終わりというわけではありません。
例えばネットショップであれば、顧客数の変動や商品数の増加によって、さらにサイトを拡張していかなければならないことが想定されます。顧客の要望や、使っていくうちに変更したい仕様が出てくるでしょう。
セキュリティ機能の更新やメンテナンス費用など、制作後にも管理費がかかることを考慮しておきましょう。
まとめ
ホームページといっても、ネットショップから企業用ホームページまで、その用途はさまざまです。用途によって仕様が大きく変わるため、それに応じて費用も変わってくるでしょう。
依頼先や、既にあるテンプレートを使うかどうかも費用に影響する要因です。予算とともにどんな機能を加えていくかを検討しましょう。ホームページ作成後の管理費も、忘れてはならない要素です。