Preferred Networks(PFN)は平均年収を公表しておらず、公式の募集要項も給与の額を示さずに、経験・業績・能力・貢献に応じて決めると書いています。水準を測る手がかりは、募集要項と福利厚生のページにある報酬の仕組み、同じ職種の公的統計、AI の求人の提示年収です。
基本給と固定残業代の金額はオファーの時点で示されるので、今の年収と並べる材料は応募の前から用意できます。
Preferred Networks(PFN)は平均年収を公表しておらず、公式の募集要項も給与の額を示さずに、経験・業績・能力・貢献に応じて決めると書いています。水準を測る手がかりは、募集要項と福利厚生のページにある報酬の仕組み、同じ職種の公的統計、AI の求人の提示年収です。
基本給と固定残業代の金額はオファーの時点で示されるので、今の年収と並べる材料は応募の前から用意できます。
株式会社overflow
Offers Magazine 編集部Offers Magazine 編集部は、株式会社overflow が運営する転職サービス Offers の編集チームです。エンジニア・PdM・AI人材のキャリア・年収・転職活動に役立つ情報を届けています。
株式会社Preferred Networksは、会社としての平均年収を公表していません。株式を上場していないため、上場企業が有価証券報告書で開示する「平均年間給与」に当たる数字がないからです。
2026年10月28日に、公式のキャリア採用のページから職種別の募集要項77件を開きました。給与の額や幅を書いた募集要項は1件もなく、賃金の欄はどれも「経験、業績、能力、貢献に応じて、当社規定により優遇」という文面です。
公式の資料で確かめられるのは、会社の規模と事業、報酬の決め方、福利厚生、選考の流れです。年収の額は、選考を経てオファーの時点で示されます。
PFNは2014年3月26日に創業した会社で、2026年7月版の会社概要では従業員数を約450名としています。AI半導体、計算基盤、生成AI基盤モデルなどのAI関連技術を使ったプロダクト・ソリューションの開発・販売と研究開発が事業です。
項目 | 内容 |
|---|---|
創業 | 2014年3月26日 |
従業員数 | 約450名 |
本社 | 東京都千代田区大手町(大手町ビル) |
事業 | AI半導体・計算基盤・生成AI基盤モデルなどを使ったプロダクト・ソリューションの開発・販売、研究開発 |
主な製品 | AIプロセッサー MN-Core シリーズ、AI向けクラウドサービス PFCP、国産大規模言語モデル PLaMo |
主要子会社 | Preferred Robotics、Matlantis、Preferred Computing Infrastructure |
出所: 株式会社Preferred Networks「会社概要」(2026年7月版)。
PFNの報酬について公式の資料で分かるのは、賃金を経験・業績・能力・貢献で決めること、昇給と賞与を年2回の人事評価と会社業績で決めること、基本給と固定残業代の金額をオファーの時点で明示することです。福利厚生のページによると、企業型確定拠出年金の掛金として月額55,000円を全額会社負担で拠出しています。
項目 | 公式の記載 |
|---|---|
賃金 | 経験、業績、能力、貢献に応じて、当社規定により優遇 |
基本給と固定残業代 | 金額と内容をオファー時に明示 |
昇給・賞与 | 年2回の人事評価と会社業績に基づいて決定 |
勤務形態 | 職種により裁量労働制(みなし労働時間8時間)かフレックス制(コアタイムなし) |
働き方 | オフィスと在宅のハイブリッド勤務で、在宅勤務の日数に制限はない(全社イベントなど一定の出社は必要) |
有給休暇 | 入社初年度から年26日 |
確定拠出年金 | 月額55,000円を全額会社負担で拠出 |
ノートPC | 購入補助として20万円を隔年で支給 |
出所: 株式会社Preferred Networks「キャリア採用の募集要項」(2026年10月28日確認)、「企業文化と福利厚生」。
監査部メンバーの募集要項は、賃金の欄に「年2回見直し」と書き、賞与を会社業績と個人のパフォーマンスに応じて年2回(4月・10月)支給する、という記載です。
PFNの企業型確定拠出年金の会社拠出は、月額55,000円の12か月分で年66万円になります。福利厚生のページは、この月額を企業型確定拠出年金の上限とし、全額を会社が負担するという説明です。
掛金は給与や賞与として受け取るお金ではないので、年収の額面には入りません。今の勤務先に企業型確定拠出年金や退職金の制度があれば、その額も並べると、給与の外にある報酬の差まで比べられます。
PFNの募集要項が、基本給と固定残業代の金額と内容を速やかに明示するとしている時点はオファー時です。年収の額面が同じでも、基本給と固定残業代の配分で、残業代や賞与の算定のもとになる額は変わります。
オファーで示された年収は、基本給・固定残業代・賞与の3つに分けて、今の給与明細と同じ項目で並べてください。
PFNの技術職に近い公的統計の区分は、厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」のソフトウェア作成者・システムコンサルタント・設計者・研究者で、企業規模計の年収換算は578.5万円・889.0万円・802.0万円です。従業員数が約450名のPFNに当たる企業規模100〜999人の列では、555.0万円・854.3万円・731.6万円でした。
職種(統計の区分) | 平均年齢(企業規模計) | 企業規模計 | 100〜999人 |
|---|---|---|---|
ソフトウェア作成者 | 37.1歳 | 578.5万円 | 555.0万円 |
システムコンサルタント・設計者 | 38.3歳 | 889.0万円 | 854.3万円 |
研究者 | 42.5歳 | 802.0万円 | 731.6万円 |
出所: 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 職種第1表」(2026年3月公表・男女計)を Offers Magazine 編集部が年収換算。
年収換算は、毎月の給与(きまって支給する現金給与額)の12か月分に年間賞与などを足した概算です。統計は企業規模10人以上の企業で働く、短時間労働者を除く一般労働者の平均で、PFNの社員の年収を示す数字ではありません。
PFNのキャリア採用の募集は、プロダクト・サービス開発や大規模言語モデルの事前学習・事後学習を担うエンジニア、顧客の現場で導入を進めるフォワードデプロイドエンジニア(FDE)やソリューションアーキテクト、創薬・材料のリサーチャーなどに分かれています。厚生労働省「賃金構造基本統計調査 職種一覧と解説」では、仕事の中身によって当たる区分が別です。
ソフトウェア作成者にはプログラマーや社内システムエンジニアが含まれ、システムコンサルタント・設計者にはシステムコンサルタント、システムアナリスト、情報処理プロジェクトマネージャが含まれます。研究者の例に挙がるのは、研究機関・大学・企業の研究者です。
プロダクトや学習基盤を実装するエンジニアはソフトウェア作成者、顧客の業務に合わせて導入を設計する FDE はシステムコンサルタント・設計者、研究職は研究者が近い区分です。プロダクトマネージャーはどの区分の例にも挙がっていないため、表の値を自分の相場としてそのまま使わないでください。
FDE の年収と業務の内容を複数の会社の募集で見比べるなら、FDE 求人を集めた Offers FDEが使えます。
30〜34歳・35〜39歳・40〜44歳の年収換算は、ソフトウェア作成者が559.5万円・636.0万円・686.3万円、システムコンサルタント・設計者が866.1万円・968.1万円・1,189.0万円、研究者が661.1万円・763.2万円・881.0万円です。
年齢 | ソフトウェア作成者 | システムコンサルタント・設計者 | 研究者 |
|---|---|---|---|
30〜34歳 | 559.5万円 | 866.1万円 | 661.1万円 |
35〜39歳 | 636.0万円 | 968.1万円 | 763.2万円 |
40〜44歳 | 686.3万円 | 1,189.0万円 | 881.0万円 |
出所: 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 職種第5表」(2026年3月公表・企業規模計・男女計)を Offers Magazine 編集部が年収換算。
年齢と職種の行で今の年収の位置を確かめておくと、オファーで示された額が統計の平均より上か下かをすぐに判断できます。給与額を公開していない国内の AI 企業の例として、Sakana AIの年収|非公開の給与を統計と求人で比較も同じ物差しで並べています。
Offers Jobs に掲載中のスキル「AI」の正社員求人では、提示年収の下限の中央値が600万円、上限の中央値が1,000万円です(Offers(株式会社overflow)調べ・年収の下限と上限を記載した正社員求人 n=328・2026年10月6日時点)。上限が1,000万円以上の求人は202件でした。
職種 | 件数 | 下限の中央値 | 上限の中央値 |
|---|---|---|---|
ソフトウェアエンジニア | 13件 | 800万円 | 1,500万円 |
機械学習エンジニア | 9件 | 750万円 | 1,400万円 |
AIエンジニア | 10件 | 600万円 | 1,200万円 |
プロダクトマネージャー | 16件 | 700万円 | 1,150万円 |
スキル「AI」の求人(年収の下限と上限を記載) | 328件 | 600万円 | 1,000万円 |
PFNの募集に近い機械学習エンジニアとソフトウェアエンジニアの行は、上限の中央値が1,400万円と1,500万円です。求人の年収は幅で示され、幅のどこに入るかは経験と選考の評価で決まるので、上限だけでなく下限から上限までの幅で今の年収と比べてください。
AIエンジニアの統計と求人の年収帯をまとめたページは、AIエンジニアの年収|統計と求人で見る相場です。
Offers Jobs の AI の求人一覧は会員登録なしで検索でき、求人一覧のカードに年収・雇用形態・勤務地が表示されます。
PFNの FDE の募集要項は、要件定義から運用までのソフトウェア開発を一貫して担った3年以上の経験と、機械学習・大規模言語モデル(LLM)・検索拡張生成(RAG)・AIエージェントなどを使ったシステム開発か導入プロジェクトの経験を必須に挙げています。選考の流れは、応募・書類選考、エンジニア職種のコーディングテスト、2回程度の面接、人事面談と最終面接、オファーの順です。
募集要項 | 必須の経験の一部 | 備考 |
|---|---|---|
フォワードデプロイドエンジニア | 要件定義・設計・実装・運用の一貫した経験3年以上、機械学習・LLM・RAG・AIエージェントなどを使ったシステム開発か導入プロジェクトの経験、Python での実装能力 | プロジェクトに応じて稼働の50〜80%程度を顧客の現場で過ごす想定 |
大規模言語モデル 事後学習エンジニア | 機械学習か自然言語処理の研究・実務の経験と実績、Python でのソフトウェア開発経験、数学・自然科学の大学卒業程度の知識 | 大規模言語モデルの事後学習の経験は歓迎の条件 |
Product Manager / Product Marketing Manager | 0→1か1→10の段階でのプロダクト・事業の推進経験、KPI 設計と改善の運用経験、PdM は要件定義・仕様策定・バックログ管理の経験 | エンジニア・研究者・ビジネス側を巻き込んだ推進経験も必須 |
出所: 株式会社Preferred Networks「Forward Deployed Engineer」「LLM Post-training」「Product Manager / Product Marketing Manager」の募集要項(2026年10月28日確認)。
採用ページのよくある質問によると、1次面接はオンラインで、2次面接以降は対面になる場合があります。選考の途中で、外部サービスを使ったリファレンスチェックを頼まれることもあり、過去の職場の上司・同僚・部下から勤務実績についての意見を受け取る仕組みです(出所: 株式会社Preferred Networks「よくある質問」)。
PFNの年収の額は、基本給と固定残業代の金額と内容が示されるオファーの時点で分かります。公式の資料で分かる報酬の仕組みを手がかりに、次の項目をオファー面談で聞いておくと、今の年収と同じ物差しで比べられます。
確かめる項目 | 公式の資料で分かること | オファー面談で聞くこと |
|---|---|---|
基本給と固定残業代 | 金額と内容をオファー時に明示 | 固定残業代が何時間分か、超えた分の支払い方 |
賞与 | 年2回の人事評価と会社業績で決定 | 賞与の算定の仕組みと、評価ごとの幅 |
昇給 | 年2回の人事評価に基づく | 評価の基準と、次に見直す時期 |
勤務形態 | 職種により裁量労働制かフレックス制 | 配属先の職種がどちらに当たるか |
退職給付 | 企業型確定拠出年金に月額55,000円を会社が拠出 | 今の勤務先の退職金や確定拠出年金と並べた差 |
労働条件を確かめる聞き方をまとめたページは、オファー面談で聞くこと|転職で労働条件を確かめる7項目です。賞与と残業代が年収の中でどう扱われるかは、年俸制のデメリット|求人で見る賞与と残業代が参考になります。
PFNと同じように AI の開発を担う職種の提示年収は、Offers Jobs の AI の求人一覧で幅ごとに比べられます。
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