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DevOpsエンジニアとは|仕事内容とSREとの違い

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執筆者: Offers Magazine 編集部・株式会社overflow
DevOpsエンジニアとは|仕事内容とSREとの違い

DevOpsエンジニアは、開発チームと運用チームのあいだで、コードの変更を本番へ安全に速く届ける仕組みとして CI/CD のパイプライン(CI=継続的インテグレーション、CD=継続的デリバリー)・Infrastructure as Code・監視を作り、チームの進め方まで変えていくエンジニアです。

DevOps は、職種名より求める経験として求人に書かれることの多い言葉です。

Offers に掲載された正社員求人のうち、DevOps を業務内容や応募要件に書いた求人で題名に「DevOps」が入る求人は7.8%で、残りは SRE(Site Reliability Engineering)・インフラ・テックリード・アプリケーション開発などの職種名での募集です(Offers(株式会社overflow)調べ・DevOps を業務内容・応募要件・題名に挙げる正社員求人 n=115・2022年6月〜2026年10月公開)。

転職を考えるときは、職種名で探すより、どの求人が DevOps の経験を求めているかを要件欄で見るほうが選択肢が広がります。

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執筆者

株式会社overflow

Offers Magazine 編集部

Offers Magazine 編集部は、株式会社overflow が運営する転職サービス Offers の編集チームです。エンジニア・PdM・AI人材のキャリア・年収・転職活動に役立つ情報を届けています。

DevOpsエンジニアの定義と担う範囲

DevOpsエンジニアの仕事は、開発と運用を別の工程に切り分けず、変更の計画からテスト・リリース・監視・改善までを1つの流れとして回す仕組みを設計して実装することです。

Microsoft の認定資格「DevOps エンジニア エキスパート」は、この職務を、コードとソース管理、インフラストラクチャ、継続的インテグレーションとテスト、配信、モニタリングとフィードバック、さらにコラボレーション・セキュリティ・コンプライアンスまでを対象に、戦略を設計して実装する役割と説明しています(Microsoft Learn「Microsoft認定: DevOps エンジニア エキスパート」)。

DevOps という言葉そのものは、ツールの名前ではなく、働き方と文化を指す言葉です。Google の SRE チームが公開している『The Site Reliability Workbook』は、DevOps を「IT の開発・運用・ネットワーク・セキュリティのあいだのサイロを壊すための、ゆるやかな実践・指針・文化の集まり」と説明し、要点を覚える頭字語として CALMS(Culture・Automation・Lean・Measurement・Sharing)を紹介しています。

同じ章には、DevOps の推進者がツールよりも組織の文化を成功の鍵として強調している、という記述もあります(Google「How SRE Relates to DevOps」)。

そのため DevOpsエンジニアの仕事はパイプラインを組んだ時点では終わらず、担う範囲は大きく次の3つです。

範囲

中身

デリバリーの自動化

CI/CD パイプライン、テストの自動化、デプロイ手順の整備

環境の再現性

Terraform や CloudFormation による IaC、Docker・Kubernetes によるコンテナ化

運用からのフィードバック

監視・ログ・アラートの設計、障害の振り返り、開発プロセスへの反映

3つ目があるかどうかが、「CI/CD を作れる人」と「DevOps を推進できる人」の分かれ目です。運用で起きたことを測り、開発の進め方に戻すところまでを受け持つと、DevOps の経験として語れる幅が大きくなります。

DevOpsエンジニアの仕事内容と求人に書かれる業務

DevOpsエンジニアの仕事内容は、CI/CD の構築と改善、IaC によるインフラの管理、監視とアラートの基盤づくり、開発プロセスと文化の改善の4つが中心です。Offers に掲載された正社員求人の業務内容と応募要件からは、次のような書き方が読み取れます。

仕事

求人に書かれていた業務・要件の例

使う技術の例

CI/CD の構築と改善

「CI/CDパイプラインの改善・デプロイフローの最適化など、DevOps観点での開発プロセス改善」

GitHub Actions、CircleCI、Jenkins

IaC によるインフラの管理

「稼働中のアプリケーションを支える AWS インフラの改善」「CloudFormation を用いた IaC」

Terraform、CloudFormation、CDK

監視とアラートの基盤

「モニタリング・アラート基盤の整備、ログ設計の改善」

Datadog などの監視サービス

開発プロセスと文化の改善

「社内のSRE・DevOps文化の醸成」「トイルの抽出と極小化」

アジャイル・スクラム、振り返りの仕組み

表の4つの仕事を1人がすべて専任で持つとは限らず、開発チームのテックリードが CI/CD とデプロイフローを持ち、SRE が監視と信頼性の目標を持つ、という分け方をする会社もあります。求人の業務内容に「開発環境の改善、DevOps」と並べて書かれていれば、機能開発と並行して仕組みの改善も任されるという意味です。

応募を考えるときに確かめたいのは、業務内容の欄に書かれた「どこまでを任されるのか」です。CI/CD の改善だけか、IaC と監視まで含むか、組織への展開(他チームへの横展開・文化の醸成)まで含むかで、求められる経験の深さが変わります。

DevOpsの成果を測るDORAの5つの指標

DevOps の成果は、10年以上にわたって、成果を出す技術組織の条件を調べてきた研究プログラム DORA の、ソフトウェアデリバリーの指標で測ります。DORA の指標は、業界の標準として使われてきた物差しです。

DORA は2024年に、それまでの4つの指標に「デプロイの手戻り率(Deployment rework rate)」を加え、5つの指標でデリバリーの性能を測る形に改めました(DORA「A history of DORA's software delivery metrics」(2026年1月2日))。

区分

指標

測るもの

スループット

変更のリードタイム(Change lead time)

コードのコミットから本番へのデプロイが成功するまでの時間

スループット

デプロイ頻度(Deployment frequency)

アプリケーションの変更をどれくらいの頻度でデプロイしているか

スループット

失敗したデプロイからの復旧時間(Failed deployment recovery time)

失敗したデプロイから復旧するまでの時間

不安定さ

変更失敗率(Change fail rate)

本番で障害を起こしたデプロイの割合

不安定さ

デプロイの手戻り率(Deployment rework rate)

バグを直すための計画外のデプロイの割合

同じ資料によると、DORA は2023年に、それまで「平均復旧時間(MTTR)」と呼んでいた指標を「失敗したデプロイからの復旧時間」に改め、データセンターの障害のような外部の要因ではなく、本番への変更が原因で起きた障害からの復旧に絞って定義し直しました。

DevOpsエンジニアにとって、5つの指標は仕事の成果を数字で示す共通の言葉です。「パイプラインを作った」ではなく「変更のリードタイムを縮め、変更失敗率を下げた」と言えると、DevOps を要件に挙げる求人の担当者に経験の中身が伝わります。今の職場で測っていなければ、デプロイの記録と障害の記録から、まずデプロイ頻度と変更失敗率の2つを数えるところから始められます。

SRE・インフラエンジニアとの違い

SRE は信頼性を目標にソフトウェアエンジニアリングで運用を変える職種、インフラエンジニアはサーバー・ネットワーク・クラウドの設計・構築・運用を担う職種で、DevOpsエンジニアを分けるのは開発から運用までの流れ全体を仕組みにする点です。

『The Site Reliability Workbook』は、DevOps を考え方と働き方、SRE をその考え方の一部を実装する職種と実践の集まりと位置づけ、両者の関係を「class SRE implements interface DevOps」と表しています。同じ章によれば、SRE は「DevOps engineer」よりも職種の定義に近い存在です(Google「How SRE Relates to DevOps」)。

職種

主な責任

成果の測り方の例

DevOpsエンジニア

開発から運用までの流れの自動化と改善、チームの進め方の改善

DORA の5指標

SRE

サービスの信頼性の目標づくりと、運用の自動化・障害対応の仕組み化

SLO・エラーバジェット

インフラエンジニア

サーバー・ネットワーク・クラウドの設計・構築・運用

可用性・コスト・構築の速さ

実際の求人では、3つの境目は曖昧です。応募要件に「SRE、インフラエンジニアもしくはDevOpsエンジニアとしての経験」と3つを並べて書く求人もあり、職種名が違っても同じ経験を求めている場合があります。

インフラの経験から DevOps や SRE へ進む道筋は「インフラエンジニアのキャリアパス|進路と年収帯」に、SRE の年収と求人の条件は「SREの年収|統計と正社員求人で見る相場」にまとめています。

Offersの正社員求人に見るDevOpsの求められ方

DevOps の経験を求める Offers の正社員求人を題名の職種名で分けると、題名に DevOps が入るのは7.8%、SRE・インフラ・クラウドなどの職種名が21.7%で、70.4%はアプリケーション開発・テックリード・アーキテクト・PM(プロジェクトマネージャー)などの職種名での募集です(Offers(株式会社overflow)調べ・DevOps を業務内容・応募要件・題名に挙げる正社員求人 n=115・2022年6月〜2026年10月公開)。

題名の職種名

割合

題名に DevOps が入る

7.8%

SRE・インフラ・クラウド・開発基盤など

21.7%

アプリケーション開発・テックリード・アーキテクト・PM など

70.4%

DevOps の経験は、インフラ専任の職種だけでなく、開発チームを率いる立場や、開発と運用の両方を見るアプリケーションエンジニアにも求められています。テックリードの求人では「開発プロセス改善、CI/CD整備、IaCなどのDevOps領域の実務経験」、PM の求人では「AWS(Amazon Web Services)やDevOpsなどの導入・運用経験」のように、職務の一部として書かれます。

同じ求人で DevOps と並べて書かれる語は、クラウド(AWS・Google Cloud・Azure など)が26.1%、SRE が24.3%、CI/CD が20.0%、アジャイル・スクラムが18.3%でした。DevOps はクラウドの運用・信頼性・デリバリーの自動化・開発の進め方とセットで求められる経験だと読めます。

年収の下限と上限を記載した求人では、下限の中央値が600万円、上限の中央値が1,000万円で、上限が800万円以上の求人は90.3%でした(Offers(株式会社overflow)調べ・DevOps を業務内容・応募要件・題名に挙げ、年収の下限と上限を記載した正社員求人 n=113・2022年6月〜2026年10月公開)。

求人を探すときは「DevOps」の職種名だけで探さず、SRE・インフラ・クラウドやテックリードの募集の要件欄に DevOps・CI/CD・IaC が書かれているかを見ます。クラウドの運用と自動化に寄せた求人の一覧は Offers Jobs のクラウドエンジニアの求人 です。

Offers にプロフィールと経歴を登録しておくと、DevOps・CI/CD・IaC の経験を見た企業からスカウトが届きます。職種名に DevOps が入っていない求人でも、仕組みづくりの経験を求める企業から声がかかる入口になります。

DevOpsエンジニアに求められるスキルと資格

求められるスキルは、クラウド、CI/CD、IaC、コンテナ、監視の5つの技術と、開発と運用のあいだを調整して仕組みを広げる力です。職種名を冠した資格には、AWS の「AWS Certified DevOps Engineer - Professional」と Microsoft の「DevOps エンジニア エキスパート」があります。

スキル

求人での書かれ方の例

クラウド

「AWSやGCPなどのクラウド上でのサービス運用経験」

CI/CD

「CI/CD環境構築やDevOps推進の経験」

IaC

「Terraform、CDKを用いたIaC」

コンテナ

「Docker/Kubernetesの使用経験」

監視

「Datadog等を用いた監視基盤の構築・運用」

調整と展開

「PMなど他職種と協業しながらSLO運用などのDevOpsを推し進めた経験」

技術の経験を転職で示す方法を詳しく扱った記事は、IaC なら「Terraformの転職事情と必要なスキル・求人の探し方」、コンテナなら「Kubernetesの転職事情とスキル・求人の探し方」です。

資格は、経験を補う材料として使えます。2026年10月31日時点の公式ページの記載は次のとおりです。

資格

試験と前提

受験の目安

AWS Certified DevOps Engineer - Professional

試験時間180分・75問(択一選択または複数選択)・300 USD

AWS 環境のプロビジョニング・運用・管理の2年以上の経験が推奨

Microsoft認定: DevOps エンジニア エキスパート

必須の試験は AZ-400「Microsoft DevOps ソリューションの設計と実装」

Azure管理者アソシエイトか Azure開発者アソシエイトのどちらかの認定が前提

(AWS「AWS Certified DevOps Engineer - Professional」・Microsoft Learn「Microsoft認定: DevOps エンジニア エキスパート」)

どちらも、すでにクラウドの運用経験がある人を対象にした上位の資格です。今の職場で使っているクラウドに合わせて選ぶと、勉強した内容をそのまま仕事の改善に使えます。

DevOpsの経験を職務経歴書と求人選びに生かす方法

DevOps の経験は、使ったツールの名前を並べるより、何を変えて、どの指標がどう動いたかを書くと伝わります。職務経歴書に1つの経験を書くときの3点は次のとおりです。

書く点

中身

変えたもの

例「手作業だったリリース手順を CI/CD パイプラインに置き換えた」「環境の構築を Terraform のコードに移した」

測ったもの

デプロイ頻度・変更のリードタイム・変更失敗率など、DORA の指標のどれが変わったか

広げたもの

他のチームへの展開、手順書や勉強会、振り返りの仕組みづくり

数字を出せない経験は、仕組みの範囲で示せます。「1チームのパイプライン」と「全プロダクト共通の基盤」では、任される仕事の大きさがまるで別物です。

求人を選ぶときは、前の節の割合のとおり、職種名で絞らずに要件欄で選びます。SRE やクラウドエンジニアの求人で CI/CD・IaC が必須に書かれていれば今の経験を生かせますし、テックリードの求人で DevOps の推進が業務に書かれていれば、開発の経験と仕組みづくりの経験を合わせて評価される場になります。クラウドエンジニアの求人が求める経験と年収帯をまとめた記事は「クラウドエンジニアの転職|求人が求める経験と年収帯」です。

面接では、5つの指標のうち自分のチームで測れたものと、測れていなかったものの両方を話せるようにしておきます。あわせて、入社したら何から測り始めるかを1つ挙げられると、経験を次の職場でどう使うかまで伝えられます。

Offers は、経歴に書いた DevOps・SRE・クラウドの経験をもとに、仕組みづくりを任せたい企業からスカウトを受け取れるサービスです。職務経歴書を整えたら、プロフィールに同じ内容を書いておくと、求人を探す前に声がかかる経路も持てます。

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