エンジニアの地方移住1年間の体験談。移住前の期待と実際

はじめまして。株式会社Timersの鈴木(@kz23szk)と申します。普段はサーバーエンジニアとしてAWSを使ってバッチやAPI開発に携わっています。

現在は静岡県に移住してフルリモートで働いてます。

今回は地方移住して1年働いてみて、移住前の期待と実際どうだったか、またそれを踏まえて地方移住に向いている人について書いてみたいと思います。

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地方移住の経緯

端的に言えばコロナによって強制的にリモートをやることになり、それが心地よかったというのがあります。

これまでの常識

元々会社では週1回のリモートしている人がいる程度で、出社が当たり前でした。当時は自分も「出社して顔を合わせたほうがよい」と思っていました。

たまにリモートで仕事をすることもありましたが、設備も整っていないこともあり、効率が悪いなと感じていました。

そんなとき緊急事態宣言で強制的に3ヶ月フルリモートをすることになりました。

常識が崩れていく

最初は抵抗があったものの、これは長く続くかもしれないと家の環境を整え、リモート生活を送っていると慣れてきて、今までの常識が崩れていきました。

週1のリモートではどうしても家は休むところという認識があったようで、逆にフルリモートにすることでその認識もなくなりました。逆に場所でオンオフするというより、時間や気持ちの面でオンオフができるようになりました。

こうなると一歩進んで「もう東京にいる必要もないのでは?」と考え始め、最終的に地元である静岡県に移住することにしました。

移住前に期待していたこと

ここからは移住によって経済面、仕事面、生活面でそれぞれ期待していたことを書いていきます。

経済面

経緯では書きませんでしたが、もう一つのモチベーションとして生活コストが下げられるのではないかという期待がありました。

特に家賃は今までの50%でより広いマンションを借りられるため、固定費面でかなり有利になるのではないかと期待していました。

仕事面

仕事面に関しては、今までと同じように仕事ができればと考えていました。出社とリモートどちらも選べる時点で東京のほうが選択肢が多いのでここはデメリットがなければよいなという感覚でした。

生活面

私がどちらかといえば静かな環境のほうが好きなこともあり、自然の多い地元に戻るため、心身共に豊かな生活ができるのではないかと期待していました。

移住後に達成できたかどうか

ここからは実際に移住してみてここまで移住前の期待がどれだけ満たされたかについて書いていきます。

経済面

家賃が半分になったのは大きかったですが、車の維持費も地味に大きく生活コストという面では10%~20%ほど下がった印象です。生活面で詳しく述べますが、コストが下がったというより同じコストで広い家に住めたり、新鮮な魚が食べられたりするのがよかったです。

ほとんど私立がない地域なので教育費の面や家を建てる事になった場合の土地の価格は抑えられるはずなので将来的にメリットになればよいと考えています。

またお店やコンビニも東京に比べればアクセスが悪いので心理的な距離も広がり、結果的に買い物の頻度は下がった気がします。

仕事面① コミュニケーションがとりやすくなった

仕事面については期待通りで今までと同じように仕事ができています。チームのメンバーには感謝しかありません。

リモートで働く上で最も大切なのがコミュニケーションだと思うのですが、実際にリモートで働いてみると対面よりリモートの方がいい面もあることに気づきました。まず対面で聞くよりslackに投げる方が気軽に聞けると感じました。

これは人によるとは思いますが、「今お時間大丈夫でしょうか?」と聞いたり、目の前で真剣に作業をしている人に話しかけるのはなかなか難しいと感じていました。

その点slackなら「お手すきで、時間があるときで構わないので」など断りを入れておけば、相手のペースでやりとりができます。またリモートでは顔が見えないことが多いので意識的にコミュニケーションを取るようになったのも大きいと思います。

リモートではなんとなく分かってくれる、というのはあり得ないので意識的にアラートを出したり、共有を大切にするようになりました。

仕事面② 生産性は変わっていないがメリハリがついた

生産性はそこまで変わっていない気がしますが、よりメリハリがついたように思います。出社中は気が抜けないというか一定の緊張感があるので、休みが取りづらい反面怠けることがないです。

逆にリモートでは集中して取り組む時間をいかに作るかを意識して「やるときはやる、休むときはしっかり休む」ようになりました。頭が働かなくなったら昼寝を挟んだり、思いっきりストレッチをしたり、とにかく自分がリフレッシュできることをいろいろ試しました。

一番効果があるのは山に散歩に行くことで、ストレス解消になるのはもちろんバグの解決方法がぱっと浮かんだりするのでなにかにつけて散歩することになりました。

設備に関しても試行錯誤してみたのですが、自分の中で定着したのは可動式のデスクのみです。逆にキーボードやマウスは試したものの、結局macbookのキーボード、トラックパッドに落ち着きました。

生産性は個人というよりチームで測るものだと思うので最終的には会社が判断することだとは思うのですが、個人的には会社のコントロール下でパフォーマンスを出すのではなく、自分の特性を見極めてパフォーマンスを出せている今のほうが同じ生産性でも気持ちがよい気がしています。

生活面

家の面積が2倍になり、快適になりました。リモート生活はほとんど家で過ごすわけなのでゆとりのある家というのは生活面で大きなプラスになっています。

気になった部分は東京の利便性の高さを再認識したことです。当然ですが、UberEatsもないし、Appleやヨドバシなど意識してなかったけどたまーに行きたくなる場所が行きづらくなります。図書館へのアクセスや本のラインナップも桁違いです。

頭で「これくらいは不便になるだろうな」と思い描いていたもの以外にも色々恩恵を受けていた部分があり、これは1年住んでみてやっと自分の生活で何が欲しかったのか、逆に何が不要だったのかが明確になりました。

ここは本当に水物で最初は不便だと思っていたけど慣れてくるものなのか、いつまでも残るものなのかが分からないですし、人によるところが大きいのですが、自分のことは2割くらいしか分かってなかったんだなと感じました。

地方移住がオススメな人の条件

ここまで地方移住で期待していたことと実際に住んで感じたことを書いてきました。これを踏まえて私が考える地方移住がオススメな人は戻りたくなったときにすぐ東京に戻れる人です。

地方移住のメリット・デメリットの感じ方は人それぞれで、しかも自分が想像していたより不便に思うか、逆に気にならないかは実際に1年程度暮らしてみないと分からないと思います。

なので思ってたのと違えば戻れる状況にあって、地方移住に少しでも興味があるのであればチャレンジしてみていいんじゃないかと思います。

最後に

違う環境で生活してみると、自分の価値観やどこが優先度が高いかなどが見えてくるのがとてもよかったなと感じました。私は「東京は便利だったけど、地方でも別にいいか」と場所や環境は気にならないタイプだったのだと再認識しました。

逆に移住にこだわる必要もなく、一時的に別の場所で働くのも良いと思います。会社のメンバーでも1ヶ月沖縄で生活した人もいますし、どこで働くかというのはこれからどんどん関係なくなるような気がしています。

自分の価値観を試す意味でもぜひいろいろな場所で働いてみてはいかがでしょうか?

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