overflowの考えるデザイナー採用とは
デザイナーに限らずですが、overflowは下記のような特徴があります。
- overflowは副業メンバーが多い
- 採用時は基本的に副業から転職(副業転職)勧めている
※副業転職を弊社CEOの鈴木パイセンがわかりやすく説明してくれています!
選考にかける時間は従来の40倍、一方で採用にかかるコストは1/4。副業マッチングサービスOffersが提唱する「副業転職」について、overflowのCEO・鈴木パイセン(@yutosuzuki)が解説します!
人気がないと打ち切りになるので、応援のほどよろしくお願いしまぁぁぁすっ!! ポチッ(byサマーウォーズ) pic.twitter.com/pnOFSRKFIG
— offers magazine (@offers_mag_jp) August 18, 2020
なぜ副業転職か?
副業転職を勧めている理由は、お互いの相性を見るためです。
採用する側、される側、両者の
- アウトプット
- コミュニケーション
- 社内の雰囲気
- 一緒に働く周りのメンバー
このような期待値がずれないように副業採用を行っており、デザイナーでも同じように副業採用を行っています。
副業デザイナー採用の準備
デザイナーに依頼する前に、まずは現在どういう状況なのか把握・整理する必要があります。今回は以下の3つを意識して採用前の準備を進めました。
- タスクの切り出し
- デザインファイルの細分化
- 権限周りの見直し
それぞれの内を実際の進め方に沿って紹介していきます。
タスクの切り出し
施策一つ取っても細かい荒いなどの粒度や、短期的・中長期的など様々。Offersではプロダクトに関わる施策は2週間のスプリントのサイクルに沿って進みます。このスプリントには、検証のためのラフ作成・プロトタイプや画面UIなどのデザイン系のタスクも含まれています。
それ以外でも自社メディアであるOffers Magazineや広告用のバナー、セールス資料、などの多岐に渡るデザインタスクが(目が回るほどw)存在します。
タスクの可視化
まず進めたことは、制作フロー、期日、優先順位などが一目で分かるようにnotionにまとめました。
このドキュメントには制作依頼の方法をステップ毎に説明、依頼方法のフォーマットとその利用方法、実際のタスクをステータス別に確認出来るようカンバン方式の一覧などがまとめられています。
そして依頼者となるプロダクトオーナーやマーケ・セールス担当者にそのフローに沿って、依頼してもらうよう周知。これで属人化した進め方やコミュニケーションをなるべく抑えて、且つどのデザイナーでもコミュニケーションの質を落とさず、再現性の高い状態をキープ出来るよう整理しました。
▲ 開発に関連しないタスクはnotionにまとめているタスクの粒度、重み付け
タスクよって実際にかかる工数もまちまち。
切り出したタスクに応じて下記も把握しておくと、依頼内容の精度が上がり、コミュニケーションやキャッチアップにかかるコストも下げる事ができます。
- タスクに関わる人数
- 単純な稼働時間
- 緊急度
デザインファイルの細分化
次にデザインファイルの整理。
ある程度ルールを決めないと、デザインファイルはすぐに崩壊してしまいます。Offersらしさを伝えるためのガイドライン的なものを簡単に作成。デザインのトンマナなど揃えやすい環境を作りました。かつ汎用的な素材をコンポーネント化しておくと、制作スピードにも上がります。
▲ ガイドラインの一部このように副業デザイナーに依頼する前に、デザインファイルの整理してスピードを維持しつつ、サービスのデザイン軸がブレにくい環境を整えました。
権限周りの見直し
依頼する作業で参照するドキュメントや開発環境の権限周りも整理しておくと、受け入れがスムーズ。ドキュメントや素材など職種問わず実際に副業の方から質問されるのも多いので、アクセスしやすい状況を作っておくのはオススメです。
副業デザイナー採用した際には、下記の権限周りをあらためて整理しました。
- デザインファイル
- ドキュメント
- 開発環境
- タスク管理ツール
合わせてオンボーディング用のドキュメントも作成し、上記へのアクセスをまとめておきました。
副業採用のオファー内容の精査
依頼タスクの洗い出し
前述した切り出したタスクから副業デザイナーに依頼しやすいタスクを選定。
実際にタスク洗い出しには下記の項目を意識しました。
- スケジュールに余裕のあるもの
- 完了するまでの稼働時間がある程度想定出来るもの
稼働ペース・時間
依頼予定のタスク、特にスケジュールの部分を照らし合わせ、どのくらいの稼働ペースであれば依頼出来そうか予め目処を付けておきます。
実際にOffers Magazineのアイキャッチ画像など副業デザイナーに依頼する予定でした。
副業デザイナーを採用した際に、以下のようにイメージしていました。
- バナー作成であれば、4時間あれば1パターンは作成出来るだろう
- 修正などのバッファを見越しておけば、週のうち8時間あれば安心
- 定期的なバナー作成があるものを整理しておけば、安定して週1パターン、月で4パターンのバナー画像が作成が可能
候補者のリストアップ
デザイナー採用と言っても、WebやUI、UX、紙媒体などデザイナーが対応する範囲が広すぎて、抽象的になりやすいです。具体的なタスクから逆算する事で、デザイナーに求めるスキルセットを見えやすくなります。
例えば
- 広告・ブランディングのためにグラフィックの高いスキルので、紙媒体のデザイン、プロモーション関連のデザイン業務の経験が欲しい。
- ステークホルダー、エンジニアとコミュニケーションも取りながら進めて欲しいので、ディレクションのスキルもあると嬉しい。
- ランディングページなどHTML/CSSのマークアップまでお願いしたい。
ここまでイメージ出来ていると、どのようなスキルや経験を持っている人にオファーを送れば良いか判断しやすくなります。
▲ 採用要件を事前に洗い出しこのように依頼するタスク、稼働ペースを決めておき、それに対応出来るデザイナーのイメージをより具体的に持つ事で、候補者選びの段階でミスマッチを事前に防ぐ事が出来ます。
オファーメッセージ
制作環境や依頼内容を具体的に伝えることが大事
依頼内容を元に候補者をリストアップした後、オファーを送ります。オファーメッセージの段階で、整理した制作環境、依頼内容を出来るだけ具体的に伝え、予め予算が見えているのであれば、報酬額も合わせて伝えるとミスコミュニケーションも回避しやすいです。
硬くなりすぎないカジュアルな雰囲気も
あくまで本業が既にあり副業したいデザイナーに向けてのメッセージなので、あまり堅くないカジュアルな雰囲気も意識しました。
そしてリモート可能かどうか、平日夜だけ、週末のみなどの制作ペースで受けられるかどうかなど、よく質問がくる内容も含めています。メッセージを読んでもらった段階で具体的にイメージしてもらいやすいよう気をつけています。
面談・面接
スキルに関しては面談前に判断出来るように、ポートフォリオなど事前に確認して齟齬がないかだけ確認。
カルチャーデックを利用し、事業やカルチャーに共感して貰えるか判断するために時間を多めに意識的に使っています。
入ってくれる方の副業のモチベーションの実現を意識する
シンプルに収入を得たいのか、スキルを伸ばしたい、本業でやってた事が外でも通用するのかチャレンジしたいなど、副業するための目的は人それぞれ。
副業とはいえ、そういう思いを叶えてあげる場であれればと思っているので、その目的に応えられるよう丁寧にヒアリングしていきます。応募者の目的とマッチし環境に近ければ近いほど、採用後のパフォーマンスも高くなるはずです。かつ事前にヒアリングする事でお互い期待値のズレも減るのと考えています。
実際にOffersの副業デザイナーを採用する際には、上記のような準備、コミュニケーションのおかげで、ほぼ即日採用が多かったです。
まとめ
このようにまずは副業デザイナーに依頼出来る状況を整え、働くイメージを出来るだけ解像度高く持ってもらえる準備を徹底しました。そしてオファーする際はお互いの期待値のズレが無いように、丁寧なコミュニケーションを心掛けました。
実際に転職とは違い、副業なのでコミット量は下がってしまいますが、事前準備さえ出来ていればコミュニケーションやパフォーマンスも齟齬なく質が高い状態が維持出来ているなと体感しています。
次回は実際に副業で入ったデザイナーに対してのコミュニケーション、マネジメント方法などについてまとめていきます!
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