シード22.5億調達後の令和トラベルが実現する、グローバル展開を見据えた透明性の高い開発組織とは。

創業直後のシードラウンドで20億円超の資金調達を成功させ、注目を浴びた令和トラベル。スタートアップの大きなチャンスとして今月4月、コロナ禍で大打撃を受けている海外旅行産業に新規参入したばかりだ。

現在は旅行者向けモバイルアプリのリリースを目指し、フルタイムメンバー、副業メンバーが一丸となって開発を進めている。プロダクトのコアとなる二人、PdM 藤沼さんとAndroidエンジニア 赤池さんに、サービスと組織づくりへのこだわりを聞いた。

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「この人とだからチャレンジしたい」そう思わせるCEO篠塚の魅力

▲藤沼さん

お二人がジョインした背景を教えてください。

藤沼氏:今年1月、しのさん(代表 篠塚)がTwitterにて「PMに興味がある人『いいね』ください」と呟いていて、それにリアクションしたのがきっかけです。一度話したいと連絡がきて、オンライン上でカジュアルな雰囲気のなか話をしました。

そこで海外旅行のサービスについて相談を受け、過去に携わった事例を話したところ「ぜひ作ってほしい」という流れに。その場で副業のジョインが決まったという感じです。フルタイムでのジョインは6月からですね。

赤池氏:私は元々、しのさんが立ち上げた「Relux」という宿泊予約サービスを運営するLoco Partnersという会社で5年ほどエンジニアをしていました。海外旅行事業立ち上げの話を聞いたのは、しのさんが退任して1年経った今年2月頃。

ちょうど私自身、新しい環境で再スタートを切りたいと考えていたタイミングでした。すでにジョインしていた他のメンバーと話すなかでゼロからチャレンジしたい気持ちが強くなり、転職を決めました。フルタイムでジョインしたのは藤沼と同じ6月頃からです。

ステルスでプロダクト開発をするなかでのジョイン。不安はなかったのでしょうか?

藤沼氏:私は副業メンバーとして関わることになってすぐに、しのさんのもとで仕事をしていきたいと思うようになりました。CEO、マーケタ―、PM、どの面からもそのすごさ、幅の広さを実感しました。資金調達についての話も時折聞いていて元々不安はありませんでしたが、有限実行しきる姿によりさらに不安が無くなったという感じです。

赤池氏:しのさんとは前職で一緒に働いていたため、そういった面での不安はありませんでした。それよりも「立ち上げ期は今しかない」という、プロダクトへの興味が勝りましたね

「副業メンバー」ではなく、一人のプロフェッショナルとして関わる

▲赤池さん

お二人の具体的な業務について教えてください。

藤沼氏:海外旅行者向けサービスアプリのリリースに向けて開発を進めています。最初は「どんなサービスを作る?」というところからのスタートでした。まずはメンバーみんなで、カスタマーが旅行を企画する一番初めのところから旅行を終えて帰国するまでのフローをmiroでマッピングしていきました。

付箋には「行く国を決める」「日程を決める」などと細かく記します。そして付箋に書いた各フローに対してどこまでサービスするかを議論していきました。

旅行者が一般的に踏むとされるフローからサービス内容を構築していったんですね。

藤沼氏:同時に競合他社のリサーチも行いました。国内外の旅行会社を複数ベンチマークして比較していきました。市場にないサービスではないため、よりよいものが作れればカスタマーに受け入れられると考えています。

我々の強みはチームのみんながカスタマー側の経験を持っていることに加えて、プロダクトを作った経験の豊富なメンバーが揃っていること。旅行が大好きなメンバーなので1カスタマー目線で理想のUXについて考えられるのと、プロダクトを作っている経験もありプロダクトとしてのUX両面から考えられるため、非常にいいチームだなと思っています。

赤池氏:私はAndroidエンジニアとして、Androidアプリの開発、プロダクトの要件定義など機能化検討フェーズへの参加、Androidチームで一緒にやっているPPさんのマネジメント、タスク管理などを行っています。

リリースに向けて開発中なので、現在は主にプログラミングしていますね。プロダクト全体についてはみんなが役割を越えて、議論を交えながら進めています。少数精鋭のためPPさんも含めて色んな知見を取り入れつつ、時間をかけて開発しているところです。

細かい仕様を作るところからチーム全体で議論しているんですね。ところで「PPさん」というのは?

赤池氏:プロ・パートナーの略称ですね。フルタイムではない働き方(業務委託)をされている方のことです。副業というと他にメインの仕事があるといったニュアンスが強いですが、我々は一人のプロフェッショナルとして関わりたい、我々のプロダクトを一緒に作ってほしいという思いでPPさんと呼んでいます

なるほど!素敵なこだわりですね。

全員がカスタマーだからこそ本当にほしいサービスが分かる

プロダクトへのこだわりを教えてください。

藤沼氏:我々が最終的に目指すのは王道のところです。ニッチな路線ではなく「安い」「速い」「手軽」といった王道なニーズに応えていきたい。

それには価格がしっかり下がる構造になっているか、行ける国の数が多いかどうかなどが大切ですよね。さらにカスタマーにとっては同じ国に行くにしてもできることの提案数が多い方が魅力的です。他社がやっていないことに積極的に着手していきたいと思っています。

デジタルが普及しているなか、旅行業界のオペレーションはまだまだアナログな部分が多い印象です。

藤沼氏:IT業界視点でのデジタル化に取り組み、価格を抑えながらも質の高い旅行体験を提案するのが我々の狙いです。

旅行へ行こうと思い立った時にすぐ予約ができること、そして予約直後に航空券がアプリ上で発券されること…カスタマーが求めていることをシンプルに王道に求めていきたいと思っています。

そのために他社がマンパワーでやっていることをデジタルで自動化しようと試みています。スタッフ一人が100件処理するところを自動化で1000件、5000件の処理が可能になればオペレーションコストが下げられます。その分、価格でカスタマーに還元できることになります。

自動化が進めば、むしろカスタマーに対応しやすくなるのでは?

藤沼氏:よりカスタマーに丁寧に向き合う仕組みが取れると考えています。デジタルで行うことと人が行うことを区別することで、現地での飛行機への乗り遅れやロストバゲージなど、不測の事態に迅速に対応する体制を整えられます。「安さ」「速さ」「手軽さ」に加えて「安心」も届けられるでしょう。

「ネットだと分かりづらいから店頭に行こう」という人もいまだに多く、店頭とネットの予約の割合はかなり多いといわれています。我々が構築する仕組みによって比率が変わっていくことを期待します。

フルタイム・PP間の情報格差を生まない工夫

PPと呼ばれる副業メンバーを含め、チーム全員がプロダクトの全体像を正しく把握し、目的に向かっていくために工夫していることは?

赤池氏:現在(2021年12月時点)のプロダクトチームの規模は、藤沼と私を含めたフルタイムが7名にPPさんが約10名ほど。何も考えずに進めているとフルタイムメンバーとPPメンバーとの間に情報格差が生まれてしまうので、それを防ぐため意識的に情報をオープンにしています。情報の公開範囲は一般的な企業に比べてかなり広いのではないかと。

経営会議、ボード会議、プロダクト会議、マーケ会議、SNS会議など…ほぼすべての会議の内容が議事録にて公開されています。フルタイムだから知っていてPPさんだから開示しない、というのはないようにしています。

具体的にはどのように情報を共有しているんですか?

赤池氏:現在は主に「Notion」を使って情報共有しています。リモートオフィスでの業務になるため、基本的にはどこにいてもOK、何時に働いてもOKな職場。ミーティングの内容を議事録としてきちんと残しており、意思決定の背景をドキュメントにて補足しておくことがより大切になるんです。

今後海外展開していくとなると時差が発生するので、こうした文化は継承する必要があります。現在、すでにオーストラリアからつながっているPPさんもいますよ。

PPさんの働きやすさへの配慮を感じます。

赤池氏:PPさんは稼働時間が決まっているので、稼働時間外に動いた情報を議事録にて把握してもらい、置き去りにならないようにしています。またミーティングはPPさんが同席できる時間帯を選ぶなど、連携が取れるように工夫しています。

PPさんの業務とは関係ない情報までオープンにしているのは、ただプロダクトの一部をお願いするのではなくて「なぜそれをするのか」の背景を伝えることによって、オーナーシップを持って一緒にサービスを作っていただきたいという思いがあるからです。

お互いの文化を理解したうえでジョインにつながることを重視

プロダクトチームメンバーのバックグラウンドや共通点を教えてください。

藤沼氏:フルタイムメンバーでいうと、赤池とバックエンドエンジニア・デザイナーの各1名は「Relux」という宿泊予約サービスを運営するLoco Partners出身です。残り4名はメガベンチャー、スタートアップ企業出身者など。半分くらいが副業からフルタイムに移行したメンバーですね。

メガベンチャーからの転職者は一定の開発経験があるため、自分の好きな領域が分かってプロフェッショナルとして突き詰めたくなったメンバーが多いように思います。私自身もメガベンチャー出身ですが、尊敬し合えるプロフェッショナルと一緒に仕事ができて自分のスキル向上につながっています。

赤池氏:私も、すでにジョインしていたメンバーたちに魅力を感じたというのが転職を決めた理由の一つでした。前向きで積極的な人が集まっていて、なにか一つ決めるときにも解決策を多方向から考えて取り組める人が多い印象です。

いずれはPPさんに転職してもらいたい思いもあると思いますが、どんな流れでフルタイムとしてジョインもらうのが理想?

藤沼氏:我々はプロフェッショナルな一人のメンバーとしてPPさんと接しているので、タスクの切り出しとしてお願いするよりは、一緒にプロダクトを伸ばしていくチームとして、プロダクト全体の情報の共有はもちろんのこと、大胆に権限もお渡ししながらご一緒してもらっています。

事業を伸ばす上で採用が大事なので、もっと妥協していればもっとプロダクトが早く完成しているのに…と思うこともありますが、中期長期的に戦っていくためにはチームの思いや働き方が重要です。そういった目的意識の共有ができる方と長く一緒に働きたいと考えています。

赤池氏:Androidチームでいうと、定例ミーティングを週一で行っています。一週間で何をやるか、技術的な話を交えつつ「なぜやるか?」の部分から理解してもらうようにしています。またメンバーの特性にも配慮して、楽しんで取り組んでもらえそうなタスクをお願いしたり。

現在はコロナ禍ということもありなかなか直接のコミュニケーションが叶いませんが、やはり実際に会うと距離が近づきます。

組織的には今後どのようなイメージで拡張していく予定ですか?

藤沼氏:すでにグローバル展開を見据えて事業計画を進めているところです。アプリのリリースが目下の目標ではあるものの、その先にはウェブ版のリリースも控えています。

半年から1年後には50~100人規模で人材を集めていく予定です。時差や多様な働き方に耐えうるツールの選定や、社内インフラをより強固に構築していかなければならないでしょう。

採用活動の方向性について具体的に教えてください。

藤沼氏:PPさんからフルタイムへ移行する流れも大きいです。これまでもこれからも、お互いを理解しあった上でジョインにつながることを重視しています。

また今後もフルタイムと並行してPPさんの採用も積極的に行っていく予定です。副業ではあっても完全な業務委託という扱いではなく、チームメンバーとしてプロダクト開発に積極的に携わってもらうスタイルをとっていきたいです。

ありがとうございました!

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