サムネイル画像の作り方。コピーと配色のポイントを押さえ閲覧数を伸ばそう

ネット上でよく目にするサムネイル画像ですが、どんな役割を持っているのかご存じでしょうか。ポイントを押さえて活用すれば、優秀なビジネスツールにもなります。サムネイル画像の基本知識や作成ポイント、おすすめの画像編集ツールを紹介します。

サムネイル画像とは

サムネイル画像とはどのような画像なのでしょうか。具体的に説明します。

ファイルサイズを小さくした画像データ

サムネイル画像とは、画像や動画ファイルの内容をひと目で判断できるようにファイルサイズを小さくした画像データのことです。個人用の写真ファイルや動画ファイルに使用すると、目的のファイルがひと目で分かるので、管理しやすいメリットがあります。

また、ネット上のサイトでは多くのデータが存在しているため、そのままの状態では開くのに時間がかかってしまいます。それを解消するために、それぞれのファイルをサムネイル画像で管理しているのです。

サムネイル画像を使えば、ユーザーの待ち時間や通信費用が軽減できて、閲覧がスムーズになります。サムネイル画像は管理する側、ユーザー双方にメリットをもたらせる便利ツールなのです。

サムネイルの語源は『サム=親指』『ネイル=爪』、すなわち親指の爪という意味で、ひとつの画像が親指の爪のように小さいことからこのように呼ばれているとされています。

アイキャッチ画像との違いは

アイキャッチ画像との違いは画像のサイズです。アイキャッチ画像の役割は、記事やタイトルのイメージを画像で表現することで、記事内の冒頭部分に挿入されます。そのため、画像サイズは縮小されているわけではありません。

サムネイル画像は記事を開く前に表示する目次のような役割があり、アイキャッチ画像は記事そのものを引き立たせるのが役割です。同じアイキャッチ画像とサムネイル画像を使っている場合もありますが、サイズが異なります。

サムネイル画像を作るメリット

なぜサムネイル画像が便利なのでしょうか。サムネイル画像を作るメリットについて、詳しく見ていきましょう。

ユーザーの興味を引きつける

ブログやYouTubeなどの投稿サイトの閲覧数を増やしたいなら、興味を引きやすいサムネイル画像をつけるのがおすすめです。サムネイル画像はファイルを探しやすくするだけでなく、ユーザーの興味を引きつける効果も期待できます。

インパクトのある目立つ画像やセンスのよい画像は多くの人の目に留まりやすく、「こんなサムネイル画像を使っている人は、どんな内容を投稿しているのだろう」と興味を持ってもらいやすくなるのです。

そのため、魅力的なサムネイル画像を貼り付ければ閲覧数が増える可能性があります。

概要を伝えることでアクセスを増やす

サムネイル画像は目立つことも重要ですが、ファイルや記事の概要を分かりやすく伝えることで、アクセス数を増やす効果が期待できます。その理由は、目的の内容を見つけやすいためです。

ネット上には膨大な情報量があふれています。その中で自分の探している情報を瞬時に見つけるには、直感的に脳に働きかける画像が効果的なのです。

瞬時に目的の情報を見つけられれば、その情報を必要としているユーザーが容易にアクセスできるため、おのずとアクセス数も増えます。

目を引くサムネイル画像の作成ポイント

大勢の投稿者の中で、一段と目を引くサムネイル画像を作るには、有効なポイントを押さえて作りましょう。

内容にあった画像を選択する

サムネイル画像はただインパクトがあればいいというわけではありません。たとえ、人の目を引いて一度は閲覧してもらえたとしても、肝心の中身を見て期待はずれだったら、そのユーザーは二度と訪れることはないでしょう。

さらに深く突き詰めて考えるなら、SNSを使って、その投稿者を批判する内容を書き込まれる危険性もあります。いわゆる炎上です。それでは、閲覧数を増やすどころか、大きく減少することにもなりかねません。

サムネイル画像は目次の役割があることを忘れてはいけません。正しい情報をしっかりと盛り込んで、閲覧した人が満足できるものを作りましょう。

目を引くキャッチコピーを入れる

画像だけで視覚に訴えるには限度があります。例えば、動画を見てほしいときに、動画の一部をサムネイル画像にする場合もあるでしょう。それに目を引くキャッチコピーを入れることで、よりインパクトが強まり、見る人の興味を引くのです。

街で見かける広告と同じように、瞬間的に印象に残る画像とキャッチコピーを合わせることで、見る人の記憶に残ります。たとえ、その時には閲覧してもらえなくても、記憶に残っていれば次回目にしたときに見てもらえる可能性が高まるのです。

配色は目立つ色合いにする

多くの人の目に留まるためには配色も大切です。全体がぼやけた印象だと存在感が薄くなります。また、暗い色も見た目が重い印象になり、好感度が低くなります。

明るめの配色で目立つ色合いにすれば、目に留まりやすくなって、より興味を持たれやすくなるでしょう。

サムネイル作りに活躍する画像編集ツール

初めてサムネイル画像を作るときや、人目を引くサムネイル画像を作るなら、画像編集ツールを使うと簡単です。おすすめのツールを紹介します。

日本語表示で簡単操作 Pixlr Editor

Pixlr Editorは無料の画像編集ソフトで、無料でありながら高機能であることが特徴です。主な機能は以下のとおりです。

  • サイズ変更
  • 明るさ調整
  • 画像補正
  • ブラシツール
  • イラスト作成
  • 画像加工
  • ソーシャルメディアへの投稿

有料になるとさらに高機能になり、読み込めるファイル形式の選択肢が増えます。

無料の場合、会員登録は必要なく誰でも気軽に利用できるのがメリットです。また、表示が日本語なので扱いやすいのもメリットといえます。

Pixlr Editor

シンプルでわかりやすい PhotoScape

Mac、Windowsのどちらにも対応している無料の画像編集ソフトです。使用できる機能を抜粋すると以下のようになります。

  • 色補正
  • フィルター加工(赤目補正やほくろ消去も含む)
  • フレームやオブジェクトの挿入
  • 図形やテキストの挿入
  • 切り抜き
  • 画像結合・分割
  • サイズ変更

編集機能は一般のソフトに類似していますが、編集画面が分かりやすいのがメリットです。画像選択は画面左側に設置されたツリー状のメニューで行い、編集は右側で行います。直感的に操作できるため、画像編集の初心者でも戸惑うことなくスムーズに編集できるでしょう。

PhotoScape

対応ファイル形式も多い GIMP

GIMPはPhotoshopの代用品として人気の高い無料編集ソフトです。有料のPhotoshopに匹敵するほどの高機能で、画像編集に関してはフリーソフトの中でも最高クラスといってよいでしょう。

ただし、印刷時の色の基準である『CMYK』に対応していないため、印刷には向きません。ネット上で使用する画像の編集やサムネイル画像作りには問題なく使用できます。

GIMPの代表的な機能はこちらです。

  • トリミング
  • 色・明るさ調整
  • シャープネス調整
  • フィルター加工
  • レンズの歪み補正
  • 合成
  • クローンツールを使用した不必要部分の除去

多機能なため、初心者には使いづらく感じる面もありますが、解説動画や解説サイトが多く存在しているので、無料で高機能の編集を望む人にはおすすめです。

GIMP

作成に困ったときはフリー素材も活用しよう

サムネイル画像に使えるのものは限られています。自作のイラストや自分で撮った写真ならOKですが、他人のものは著作権が発生するので無断で使用できません。

自分で準備できない人におすすめなのがフリー素材です。利用規約が定められていて、その範囲内であればブログに挿入したり、サムネイル画像に使用したりできます。

数あるフリー素材サイトの中でもおすすめのものを紹介します。

動画素材も使える Pixabay

Pixabayは営利目的・非営利目的にかかわらず無料で使用できるフリー素材サイトです。クオリティーの高い画像が多く、希望の画像をクリックすれば詳細が確認できます。

クレジット表記の義務がないため、サムネイル画像としても使いやすいのが特徴です。ただし画像の再配布は禁止されています。

Pixabay

ユニークな写真が多い ぱくたそ

ぱくたそは、登録しているカメラマンが撮影した写真を無料で配布しているサイトです。面倒な会員登録やダウンロード制限、有料販売が一切ありません。

ユニークな画像が特徴的で、『剛毛すね毛脱毛シートを剥がす男性』や『自分の脇のにおいに顔を歪める男性』など思わず吹き出してしまいそうな画像もあり、見る人を楽しませてくれます。

また、事前に『モデルリリース』を行い、肖像権使用の許可を得て配布しているので、他サイトではあまり配布されていない人物画像が多いのも特徴です。企業コラボや地方創生を実践しているため、日本全国の魅力的な画像が選べます。

ぱくたそ

種類が豊富 写真素材 足成

写真素材足成は、約5万点と豊富な種類の写真素材を扱っているのが特徴です。全国のアマチュアカメラマンが撮影した写真を無料で配布しているサイトで、会員登録やクレジット表記の義務がありません。そのため、個人や商用利用を問わず、誰でも手軽に使えます。

ただし人物が写りこんでいる画像の場合、肖像権が放棄されているわけではないので、注意して使用しましょう。

足成

まとめ

ポイントを押さえて作ったサムネイル画像なら、SNSやYouTubeなどの投稿サイトでも多くの人の目を引きます。サムネイル画像に興味を持ってもらえれば、ユーザーの記憶に残り、閲覧してもらえる可能性が高まるはずです。

ネット上には無料で使えるフリー素材や、画像編集ツールも提供されているので、まずはお金をかけずに始めてみてもよいでしょう。

ただし、フリーといっても規約や著作権など取り扱いに注意が必要なものがあるので、各サイトの規約を理解した上で逸脱しないよう利用することが大切です。

あなただけの魅力的なサムネイル画像を作って閲覧数を増やし、利益につなげましょう。

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