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TISの年収|平均828.9万円と中途の給与の決め方

公開
執筆者: Offers Magazine 編集部・株式会社overflow
TISの年収|平均828.9万円と中途の給与の決め方

TIS株式会社(TIS Inc.)の年収は、有価証券報告書に載る平均年間給与で見ると828.9万円です。インテックと合併する前の TIS 単体の従業員の平均で、賞与を含みます。

TIS は2026年7月1日にグループのインテックと合併し、社名を TISI株式会社(TISI Inc.)に変えました。中途で入るときの給与は、公式の求人票では「応相談」とされ、経験・能力・前職を考えて規定で決まります。

公開資料と公式の求人票を読み、同じ職種の相場と並べて、今の自分の年収と比べられる形に整えました。

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執筆者

株式会社overflow

Offers Magazine 編集部

Offers Magazine 編集部は、株式会社overflow が運営する転職サービス Offers の編集チームです。エンジニア・PdM・AI人材のキャリア・年収・転職活動に役立つ情報を届けています。

有価証券報告書で分かるTISの平均年収

TIS の第18期(2026年3月期)の有価証券報告書では、提出会社の従業員は6,066名、平均年間給与が8,289千円(828.9万円)、平均年齢が40歳8か月、平均勤続年数が14年5か月です(2026年3月31日現在・2026年6月22日提出)。平均年間給与の対前事業年度の増減率は2.75%と書かれています。

項目

第18期(2026年3月期)

第17期(2025年3月期)

従業員数(提出会社)

6,066名

5,970名

平均年齢

40歳8か月

40歳7か月

平均勤続年数

14年5か月

14年6か月

平均年間給与

828.9万円

806.7万円

出所: TIS株式会社「有価証券報告書(第18期)」「有価証券報告書(第17期)」の「従業員の状況」(千円の値を万円に換算)。

報告書の注記では、平均年間給与は賞与と基準外賃金を含む値とされています。職種を分けない平均なので、エンジニアだけの平均とは一致しない点に気をつけてください。

平均の対象は合併前のTIS単体の6,066名

828.9万円は、2026年3月31日時点の TIS 単体(提出会社)6,066名の平均です。同じ時点の連結の従業員は21,598名で、株式会社インテックなどグループ会社の従業員はこの平均の対象外です。

第18期の報告書の記載では、2026年7月1日を効力発生日として完全子会社のインテックを吸収合併し、商号を TISI株式会社へ変える予定でした。公式サイトの会社概要は社名を TISI株式会社とし、単体の従業員を9,547名(2026年3月31日時点の TIS とインテックの合算値)と載せています。

合併後の会社の平均年間給与は、2026年3月31日時点の第18期の報告書には含まれない値です。社名で調べて見つかる平均年収が、合併前の TIS の6,066名の値か、合算後の会社の値かを分けて読むと、自分の年収と比べるときの物差しがぶれません。

提出会社の6,066名を事業の区分で分けると、オファリングサービスが2,754名、金融ITが1,701名、産業ITが1,611名でした。

公式の非財務データで見る5年の推移

TISI の公式サイトの「非財務データ集」に載る TIS の平均年収は、2021年3月期の717.4万円から2025年3月期の806.7万円まで、毎年増えています。第18期の有価証券報告書の828.9万円まで含めると、2022年3月期から5期続けて前の期を上回りました。

決算期

平均年収

基本給アップ率

2021年3月期

717.4万円

−

2022年3月期

741.0万円

2.6%

2023年3月期

751.7万円

2.2%

2024年3月期

803.2万円

8.3%

2025年3月期

806.7万円

2.6%

2026年3月期

828.9万円

−

出所: TISI株式会社「非財務データ集」の平均年収(千円)と基本給アップ率(2026年3月期の平均年収は第18期の有価証券報告書・千円の値を万円に換算)。

基本給アップ率が8.3%だった2024年3月期は、平均年収の前の期からの伸びも表の中で最も大きい年でした。データ集の注記では、基本給アップ率の基本給には役職手当・営業手当などの役割に応じた手当を含みます。

2025年3月期の平均年収8,067千円は、第17期の有価証券報告書の提出会社の値と同じです。データ集の数字も、有価証券報告書と同じ TIS 単体の平均として読めます。

男女の賃金の差異は正規雇用労働者で81.4%

第18期の有価証券報告書に載る TIS の労働者の男女の賃金の差異は、全労働者で81.1%、正規雇用労働者で81.4%、パート・有期労働者で75.8%です。同じ表で、管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合は15.2%でした。

報告書の補足説明では、管理職・係員といった等級別に比べた場合、各種手当を除いた給与・賞与に差は見られなかったとしています。全体の差は、上位の等級ほど女性の比率が低いこと、時間外手当の違い、住宅手当・家族手当の支給条件の違いから生じているという説明です。

TISの給与は役割と職責の等級と成果で決まる

TIS の従業員の給与は、役割と職責に基づく等級制度を土台に、個人の成果と価値創出への貢献度を反映して決まります。第18期の有価証券報告書の「提出会社の従業員の給与その他の給付の額及び内容の決定に関する方針」に書かれた基本方針です。

同じ方針には、外部の報酬水準を踏まえながら、事業成長と価値創出に資する人材を重点的に処遇すると書かれています。収益を原資に、報酬水準の引上げと処遇の改善を続けるとも明記されています。

等級ごとの給与の幅や賞与の支給月は、報告書には書かれていません。入社時にどの等級になり、提示額がどう決まるかは、選考の中で確かめる項目です。

評価はMust/Will/Canの枠組みで立てた目標の達成度で決まる

TIS インテックグループの評価制度では、社員一人ひとりが「Must/Will/Can」の枠組みに基づいて会社の方向性を理解し、自らの意思で目標を決めます。目標の達成度に応じた評価と、提供価値に応じた処遇を結びつける仕組みで、第18期の有価証券報告書の記載によるものです。

同じ箇所には、若手層の早期抜擢・昇格の促進と、自律的なキャリア形成の支援に向けて、人事制度の整備と報酬への投資を強めるとあります。

報酬水準の引上げを経営課題に掲げている

TIS インテックグループが第18期の有価証券報告書で挙げる経営課題の1つは、「人材の高付加価値化と競争力ある報酬水準の実現」です。人材の流出で事業の成長が止まるのを防ぐため、報酬のベースアップを進めているとも書かれています。

連結の業績の説明で挙がった、人材に対する処遇改善の影響は前期比25億円増でした。2024年2月からは、従業員持株会に入る従業員を対象にした信託型従業員持株インセンティブ・プランを再導入しました。

中途の求人票の給与欄は「応相談」

TISI の公式のキャリア採用の求人一覧に載る195件の求人票は、給与欄がいずれも「応相談」です。2026年10月27日にキャリア採用サイトから開いた求人一覧で、求人票はすべて正社員の募集でした。

賃金の欄がある求人票には、「経験・能力・前職を考慮の上、規定により決定」と書かれています。金額の幅が示されないので、提示額は選考の中で確かめることになります。

求人票

必須の条件の一部

技術本部 アーキテクト・リードエンジニア(オープンポジション)

開発チームのリーダー経験か、チームの技術面をリードした経験。Java などでゼロから動くソフトウェアやサービスを開発した経験

技術本部 生成AIによる全社の業務プロセス変革をリードするリードエンジニア

ITアーキテクトか大規模案件のリードアーキテクトとして、システムのアーキテクトを担当した経験が複数。生成AIのサービスやプロダクトの設計・構築に関わった経験

金融ネクスト事業部 顧客伴走型AIエンジニア(FDE候補人材)

オープン系開発の経験(設計・製造・テスト)、Python や Java での実装経験、クラウドインフラ構築の経験

フィナンシャル事業部 銀行の顧客向けシステム・自社サービス開発のITアーキテクト

要件定義から結合テストまでの方式設計・共通機能設計・開発標準化・技術課題対応のリード、Java の共通機能の設計・開発

サービス・メディアビジネス事業部 プロジェクトマネジメント(ハイグレード)

Java を用いた Web 開発の PM 経験、チームリーダーの経験、顧客との折衝・調整、メンバーの指導育成の経験

出所: TISI株式会社の求人票(アーキテクト・リードエンジニア・生成AI リードエンジニア・顧客伴走型AIエンジニア・ITアーキテクト・プロジェクトマネジメント(ハイグレード))(2026年10月27日確認)。

一覧で開いた求人票の勤務時間は、始業9時00分・終業17時30分で、フレックスタイム制度があると書かれていました。技術本部のアーキテクト・リードエンジニアの求人票では、基本はテレワークで、週1〜2回はチームや拠点ごとに出社日を決める働き方です。

給与が応相談の求人票で年収を確かめる順番

給与が「応相談」の求人票では、提示額の内訳と、入社時の等級を先に確かめると、今の年収と同じ物差しで比べられます。次の項目を、選考の途中から内定の前までに確かめておきましょう。

確かめる項目

手がかり

面談で聞くこと

提示額の内訳

求人票の賃金の欄

月給・賞与・時間外手当が提示額にどう入っているか

入社時の等級

有価証券報告書の給与の方針

経験と前職の年収から、どの等級で入るか

評価と処遇

有価証券報告書の評価制度

目標の決め方と、評価が昇給・賞与にどう結びつくか

働き方

求人票の勤務時間・業務内容

フレックスタイム制度の使い方、テレワークと出社日の頻度

今の勤め先で時間外手当を別に受け取っている人は、手当を含む年収と含まない年収を同じ物差しで比べないよう気をつけてください。年収の幅の読み方と面談での聞き方は、カジュアル面談の年収の聞き方|求人の年収帯の読み方で確かめられます。

Offers Jobs の正社員求人の提示年収と比べる

TIS の提示額を他社と比べるなら、Offers Jobs に掲載中の正社員求人の提示年収は、下限の中央値が540万円、上限の中央値が1,000万円です(Offers(株式会社overflow)調べ・掲載中の正社員求人 n=633・2026年10月6日時点)。

項目

値

提示年収の下限の中央値

540万円

提示年収の上限の中央値

1,000万円

下限600万円以上の求人

297件

上限800万円以上の求人

466件

上限1,000万円以上の求人

325件

TIS の公式の求人票は給与欄が「応相談」で金額を示さないため、同じ経験を求める他社の求人の年収帯を先に見ておくと、選考で提示された額が高いか低いかを判断しやすくなります。アーキテクトの求人で比べたい人は、ITアーキテクトの年収|統計と求人で見る相場もあわせて読んでください。

Offers Jobs の求人一覧は会員登録なしで検索でき、求人一覧のカードに年収・雇用形態・勤務地が表示されます。

同じ職種の相場(賃金構造基本統計調査)との比べ方

エンジニアが TIS の年収を世の中の相場と比べるなら、厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」のシステムコンサルタント・設計者とソフトウェア作成者の年収換算が近い物差しです。提出会社の従業員数6,066名にあたる企業規模1,000人以上の列では、システムコンサルタント・設計者が1,010.4万円、ソフトウェア作成者が640.9万円でした。

職種(統計の区分)

平均年齢(企業規模計)

企業規模計

1,000人以上

システムコンサルタント・設計者

38.3歳

889.0万円

1,010.4万円

ソフトウェア作成者

37.1歳

578.5万円

640.9万円

出所: 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 職種第1表」(2026年3月公表・男女計)を Offers Magazine 編集部が年収換算。

年収換算は、毎月の給与(きまって支給する現金給与額)の12か月分に年間賞与などを足した概算です。統計は企業規模10人以上の企業に勤める、短時間労働者を除く一般労働者の平均で、有価証券報告書の平均年間給与とは集め方が異なります。

TISの求人に近い区分はシステムコンサルタント・設計者とソフトウェア作成者

厚生労働省「賃金構造基本統計調査 職種一覧と解説」では、システムコンサルタント・設計者にシステムコンサルタント、システムアナリスト、情報処理プロジェクトマネージャが含まれます。ソフトウェア作成者にはプログラマーや社内システムエンジニアが含まれ、情報処理プロジェクトマネージャは入りません。

TIS の求人一覧に並ぶプロジェクトマネージャーや IT アーキテクトの仕事は前者、実装を中心に担うエンジニアは後者が近い区分になります。プロダクトマネージャーは2つの区分の含まれる職種の例に挙がっていないため、この表の値を自分の相場としてそのまま当てはめないでください。

平均年齢40歳8か月をはさむ30代後半と40代前半の年収換算

TIS の提出会社の平均年齢40歳8か月に近い35〜39歳と40〜44歳の年収換算は、システムコンサルタント・設計者が968.1万円と1,189.0万円、ソフトウェア作成者が636.0万円と686.3万円です。

年齢

システムコンサルタント・設計者

ソフトウェア作成者

35〜39歳

968.1万円

636.0万円

40〜44歳

1,189.0万円

686.3万円

出所: 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 職種第5表」(2026年3月公表・企業規模計・男女計)を Offers Magazine 編集部が年収換算。

有価証券報告書の828.9万円は職種を分けない平均で、統計は職種別の平均にあたります。両者の差をそのまま TIS の上乗せや不足と読まず、自分の年齢と職種の行を目安に、今の年収がどこにあるかを先に確かめてください。システムエンジニアの年収の分布は、システムエンジニアの年収|統計と求人で見る相場にまとめています。

TISへの転職で年収を上げる進め方

TIS への転職で年収を上げるには、求人票の名前と必須の条件から求められる役割の高さを読み、等級に見合う経験を職務経歴書で示し、提示額の内訳を確かめて今の年収と比べる順に進めます。給与の金額は公式の求人票に書かれず、経験・能力・前職を考えて規定で決まる仕組みです。

求人票の名前と必須の条件で役割の高さを読む

TIS の求人一覧には、同じ職種でも役割の高さが違う求人票が別々に並びます。フィナンシャル事業部では「ITアーキテクト候補」と「ITアーキテクト」が、サービス・メディアビジネス事業部では「プロジェクトマネジメント」と「プロジェクトマネジメント(ハイグレード)」が、それぞれ別の求人票です。

求人票の給与欄はどれも「応相談」でも、求められる経験の重さは名前と必須の条件で読み取れます。自分の経験が「候補」と「候補」の付かない求人票のどちらに近いかを先に見極めると、面談で等級と提示額を聞くときの前提がそろいます。

職務経歴書でリードした範囲と生成AIの経験を示す

TIS の給与は役割と職責の等級を土台に決まるため、職務経歴書には、担当したシステムの規模に加えて、自分がリードした範囲を書いておくのが近道です。方式設計・共通機能設計・開発標準化を誰の立場で進めたか、何人のチームを率いたかまで書くと、等級の判断材料になります。

技術本部のアーキテクト・リードエンジニアの求人票によると、TIS は生成AIを前提とした「AI中心開発」を全社で進めており、Claude Code や GitHub Copilot などで開発した経験が歓迎の条件です。金融ネクスト事業部の顧客伴走型AIエンジニア(FDE候補人材)の求人票も、ファインチューニングやプロンプトエンジニアリングなどの経験を歓迎の条件にしています。

AI 人材やエンジニアとして生成AIを業務に取り入れた経験がある人は、使った場面と改善した指標まで書いておきましょう。同じ IT サービス企業の年収は、IBMの年収|公的統計と公表データで見る水準でも確かめられます。

同じ経験を求める他社の提示年収も見ておくと、TIS の選考で提示された額を判断する材料がそろうので、Offers Jobs の求人一覧で職種と年収の条件から正社員求人を探してください。

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