有価証券報告書で分かるシステナの平均年収
システナの第44期(2026年3月期)の有価証券報告書では、提出会社の従業員3,856名の平均年間給与が5,194,782円(519.5万円)です。平均年齢は31.2歳、平均勤続年数は6.3年でした(2026年3月31日現在・2026年6月23日提出)。
平均年間給与の対前事業年度の増減率は9.6%と書かれています。第41期(2023年3月期)の有価証券報告書の平均年間給与4,584,713円と並べると、第42期から第44期まで3期続けて前の期を上回りました。
項目 | 第42期(2024年3月期) | 第43期(2025年3月期) | 第44期(2026年3月期) |
|---|
従業員数(提出会社) | 4,042名 | 3,955名 | 3,856名 |
平均年齢 | 29.9歳 | 30.7歳 | 31.2歳 |
平均勤続年数 | 5.7年 | 6.0年 | 6.3年 |
平均年間給与 | 460.8万円 | 473.7万円 | 519.5万円 |
出所: 株式会社システナ「有価証券報告書(第42期)」「有価証券報告書(第43期)」「有価証券報告書(第44期)」の提出会社の従業員の状況(円の値を万円に換算)。
平均年間給与は職種を分けない従業員全体の平均です。従業員の年齢や職種の構成が変わると、一人ひとりの給与が同じでも平均は動くので、エンジニアの年収の目安としてはこの後の求人票の数字とあわせて読んでください。
平均の対象は2026年3月末の単体の従業員3,856名
519.5万円は、2026年3月31日時点のシステナ単体(提出会社)の従業員3,856名の平均です。同じ時点の連結の従業員は5,301名で、連結子会社の従業員はこの平均に入りません。
提出会社の従業員を事業の区分で見ると、IT&DXサービス事業が1,429名、プロジェクトマネジメントデザイン事業が1,010名でした。
公式の求人票の会社情報に載る従業員数は、単体4,066名、連結5,762名(2026年10月1日現在)でした。社名で調べて見つかる平均年収が、どの時点の何名の平均かを確かめておくと、自分の年収と比べるときの物差しがそろいます。
男女の賃金の差異は正規雇用労働者で83.3%
第44期の有価証券報告書に載るシステナの労働者の男女の賃金の差異は、全労働者と正規雇用労働者がともに83.3%、パート・有期労働者が95.1%です。同じ表で、管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合は13.8%でした。
システナの給与は実力と稼働率・貢献度で決まる
システナの従業員の給与は、実力に応じた処遇を基本に、プロジェクトごとの稼働率や収益性、組織への貢献度、専門性を評価して報酬に連動させる方針で決まります。第44期の有価証券報告書の「給与・報酬決定方針」に、この方針が書かれていました。
同じ報告書は、対処すべき課題の1つ目に「技術者の採用と定着の促進」を挙げました。賃金改定などによる待遇改善に加え、やりがいのある仕事や成長環境、働きやすい職場環境を整えていくと書かれています。
中途採用者の管理職比率は65.1%
システナの人材戦略は、属性にかかわらず管理職へ登用し、実力に応じた処遇と適材適所を進める方針です。第44期の有価証券報告書によると、中途採用者の管理職比率は2026年3月31日時点で65.1%でした。
同じ報告書には、採用方針として経験者採用を軸に据えると書かれています。経営成績の説明でも、高度な専門性を備えた上位層を補強するために「経験者採用」を強めたとしています。
資格の取得と役職者への昇格も指標に置いている
システナが第44期の有価証券報告書で示した2026年3月期の実績は、資格取得件数が1,418件、役職者昇格人数が44人でした。どちらも、人材の育成に関する方針に対応する指標として置かれています。
対象の資格を取得すると受験料と資格手当金を会社が支給する自己啓発支援制度も、同じ報告書で紹介されていました。資格が年収にどう反映されるかは報告書に書かれていないため、手当の額は選考の中で確かめる項目です。
中途の求人票に書かれた年収帯(公式のキャリア採用)
システナの公式のキャリア採用の求人票には、業務系システムエンジニアとインフラシステムエンジニアの年収が400万円〜800万円と書かれています。2026年10月27日にキャリア採用サイトから開いた求人一覧の19件は、すべて正社員の募集でした。
業務系とインフラのシステムエンジニアの求人票には、技術者の平均年齢34.3歳・平均年収548万円という数字も載っていました。年収例として、経験11年・33歳のプロジェクトマネージャーが720万円、経験7年・29歳のリーダーが600万円(いずれも年俸制)と書かれています。
求人票 | 給与欄の記載 |
|---|
業務系システムエンジニア | 年収400万円〜800万円。昇給年1回、賞与年2回 |
インフラシステムエンジニア | 年収400万円〜800万円。昇給年1回、賞与年2回 |
WEB・オープン系フロントエンドエンジニア | 応相談。東京・名古屋は月額24.5万円以上、別途残業手当全額支給 |
クラウドエンジニア(OCI・Azure・AWS) | 応相談。東京は月額24.5万円以上、別途残業手当全額支給 |
QC、QAエンジニア | 応相談。月額24.5万円以上、残業代全額支給、年間賞与2回 |
PMO(戦略策定支援・企画支援・アセスメント)【IT経験者】 | 歓迎条件に当てはまる人は年俸430万円〜。年収例はPMOマネージャーなどで700万円 |
ITエンジニア(インフラ・アプリ開発)【IT経験者】 | 歓迎条件の経験がある人は年俸430万円〜。年収例はIT企画で700万円 |
出所: 株式会社システナの求人票(業務系システムエンジニア・インフラシステムエンジニア・フロントエンドエンジニア・クラウドエンジニア・QC、QAエンジニア・PMO・ITエンジニア)(2026年10月27日確認)。
表には19件のうち、エンジニアとPMO(プロジェクトマネジメントオフィス)の求人票7件を抜き出しました。表のエンジニアの求人票のうち5件には、給与詳細は経験・能力・前職給与などを踏まえて決めると書かれています。
IT経験者向けの求人票は工程ごとに年収例を示す
PMOとITエンジニアの【IT経験者】の求人票は、担う工程ごとに年収例を並べる書き方でした。構築・導入が550万円、要件定義・詳細設計が620万円、IT企画が700万円で、PMOの求人票ではPMOエキスパート、シニアエキスパート、マネージャーの役割が同じ順に並びます。
PMOの求人票の歓迎条件は、プロジェクトマネジメントやPMO業務の経験、プロジェクトマネジメントやITサービスマネジメントの資格、英語の試験の一定以上の点数などです。残業は月平均13時間程度で、チームや顧客の状況に応じてリモートワークや時差出勤があるとの記載でした。
PMOの年収を公的統計と求人で確かめたい人は、PMOの年収|統計と求人で見る相場と上げ方もあわせて読んでください。
役職者は年俸制で、固定残業代を含む求人票がある
システナのフロントエンド、クラウド、QC(品質管理)・QA(品質保証)エンジニアの求人票は、月給制で昇給年1回・賞与年2回とし、役職者は年俸制と書いています。業務系システムエンジニアの求人票の年収例も、プロジェクトマネージャーとリーダーはどちらも年俸制でした。
DX推進・ITサポート【IT経験者】の求人票では、年俸430万円〜の提示に月45時間分の固定残業代(月額7万7,000円)を含みます。45時間を超える時間外労働は別途全額支給でした。事務系総合職の求人票には、月給制の管理職未満は残業代を全額支給し、管理職は残業代の支給対象外とありました。
月給制から年俸制に変わると、同じ年収でも残業代と賞与の扱いが変わります。年俸制の読み方は、年俸制のデメリット|求人で見る賞与と残業代で確かめられます。
Offers Jobs の正社員求人の提示年収と比べる
システナの求人票の年収を他社と比べるなら、Offers Jobs に掲載中の正社員求人の提示年収を職種を問わずに集計すると、下限の中央値が540万円、上限の中央値が1,000万円です(Offers(株式会社overflow)調べ・年収を記載した正社員求人 n=633・2026年10月6日時点)。
項目 | 値 |
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提示年収の下限の中央値 | 540万円 |
提示年収の上限の中央値 | 1,000万円 |
下限600万円以上の求人 | 297件 |
上限800万円以上の求人 | 466件 |
上限1,000万円以上の求人 | 325件 |
この中央値は職種を分けた相場ではないため、システナの求人票に書かれた年収例や年俸の下限は、Offers Jobs で自分の職種と経験に合う求人を探し、その年収帯と並べると、選考で提示された額の位置が分かります。求人の年収帯の読み方と面談での聞き方は、カジュアル面談の年収の聞き方|求人の年収帯の読み方にまとめました。
Offers Jobs の求人一覧は会員登録なしで検索でき、求人一覧のカードに年収・雇用形態・勤務地が表示されます。
同じ職種の相場(賃金構造基本統計調査)との比べ方
エンジニアがシステナの年収を世の中の相場と比べるなら、厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」のソフトウェア作成者とシステムコンサルタント・設計者の年収換算が近い物差しです。提出会社の従業員3,856名にあたる企業規模1,000人以上の列では、ソフトウェア作成者が640.9万円、システムコンサルタント・設計者が1,010.4万円でした。
職種(統計の区分) | 平均年齢(企業規模計) | 企業規模計 | 1,000人以上 |
|---|
ソフトウェア作成者 | 37.1歳 | 578.5万円 | 640.9万円 |
システムコンサルタント・設計者 | 38.3歳 | 889.0万円 | 1,010.4万円 |
出所: 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 職種第1表」(2026年3月公表・男女計)を Offers Magazine 編集部が年収換算。
年収換算は、毎月の給与(きまって支給する現金給与額)の12か月分に年間賞与などを足した概算です。統計は企業規模10人以上の企業に勤める、短時間労働者を除く一般労働者の平均で、有価証券報告書の平均年間給与とは集め方が異なります。
実装の仕事はソフトウェア作成者、PMの仕事はシステムコンサルタント・設計者に近い
厚生労働省「賃金構造基本統計調査 職種一覧と解説」では、ソフトウェア作成者は仕様決定・設計・プログラミングの仕事で、プログラマーや社内システムエンジニアが含まれます。情報処理プロジェクトマネージャは、システムコンサルタント・設計者の含まれる職種の例に挙がっていました。
システナの求人票でいえば、業務系やフロントエンド、クラウドの開発を担うエンジニアは前者、プロジェクトマネージャーとして計画を立てて全体を管理する仕事は後者が近い区分です。PMOの仕事は2つの区分の含まれる職種の例に挙がっていないため、この表の値を自分の相場としてそのまま当てはめないでください。
平均年齢31.2歳に近い20代後半と30代前半の年収換算
25〜29歳と、システナの提出会社の平均年齢31.2歳が入る30〜34歳の年収換算は、ソフトウェア作成者が484.7万円と559.5万円、システムコンサルタント・設計者が641.6万円と866.1万円です。
年齢 | ソフトウェア作成者 | システムコンサルタント・設計者 |
|---|
25〜29歳 | 484.7万円 | 641.6万円 |
30〜34歳 | 559.5万円 | 866.1万円 |
35〜39歳 | 636.0万円 | 968.1万円 |
出所: 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 職種第5表」(2026年3月公表・企業規模計・男女計)を Offers Magazine 編集部が年収換算。
有価証券報告書の519.5万円は職種を分けない平均で、統計は職種別の平均です。両者の差をそのままシステナの上乗せや不足と読まず、自分の年齢と職種の行を目安に、今の年収がどこにあるかを先に確かめてください。システムエンジニアの年収の分布は、システムエンジニアの年収|統計と求人で見る相場で確かめられます。
システナへの転職で年収を上げる進め方
システナへの転職で年収を上げるには、求人票の年収例から自分の経験に近い役割と工程を見つけ、その経験を職務経歴書で示し、提示が月給制か年俸制かを確かめて今の年収と比べる順に進めます。給与の詳細は、経験・能力・前職給与などを踏まえて決まる仕組みです。
年収例の役割と工程から自分の位置を見つける
システナの求人票の年収例は、役割と工程ごとに額を示したものでした。業務系とインフラのシステムエンジニアの求人票ではリーダーとプロジェクトマネージャー、【IT経験者】の求人票では構築・導入から要件定義・詳細設計、IT企画までが並びます。
今の仕事がどの役割と工程に近いかを先に決めておくと、面談で提示額の根拠を聞くときの前提がそろいます。業務系とインフラの求人票の必須条件はシステム開発経験2年以上で、年収例の高い額にはリーダーやプロジェクトマネージャーの役割が添えられていました。
職務経歴書で担った工程と専門分野を示す
システナの報酬は稼働率や収益性、貢献度、専門性を評価して決まる方針なので、職務経歴書には担当したシステムに加えて、自分が担った工程とチームでの役割を書いておくのが近道です。要件定義や設計をどの立場で進めたか、何人のチームを率いたかまで書くと、年収例のどこに近いかを判断する材料になります。
業務系とインフラの求人票の歓迎条件は、AWS(Amazon Web Services)・Azure・GCP(Google Cloud Platform)などのクラウドでの開発経験、アジャイル開発の経験、データベース・セキュリティ・AI などの専門知識でした。AI 人材やエンジニアとして生成AIやクラウドを業務に取り入れた経験がある人は、使った場面と改善した指標まで書いておきましょう。
月給制か年俸制かを確かめて今の年収と比べる
システナの提示額は、月給制なら残業代を全額支給し賞与年2回、年俸制なら固定残業代を含む求人票があります。提示された年収を今の年収と比べる前に、次の項目を選考の途中から内定の前までに確かめておきましょう。
確かめる項目 | 手がかり | 面談で聞くこと |
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給与の形 | 求人票の給与欄 | 月給制か年俸制か、役職者の扱いになるか |
残業代の扱い | 求人票の固定残業代の記載 | 固定残業代が何時間分か、超えた分の支給 |
賞与と昇給 | 求人票の昇給年1回・賞与年2回 | 賞与の額の決まり方、昇給の時期 |
評価の軸 | 有価証券報告書の給与・報酬決定方針 | 稼働率や貢献度が昇給・賞与にどう結びつくか |
今の勤め先で残業代を別に受け取っている人は、固定残業代を含む年俸と残業代を含まない月給を同じ物差しで比べないよう気をつけてください。同じ経験を求める他社の提示年収も見ておくと、システナの選考で提示された額を判断する材料がそろうので、Offers Jobs の求人一覧で職種と年収の条件から正社員求人を探してください。