カジュアル面談の後に選考へ進みたいと思ったら、面談の当日か翌営業日に、面談のお礼と「選考に進みたい」という意思を、面談の調整に使ったのと同じ連絡手段で伝えます。カジュアル面談は企業と候補者が互いを知るための場で、候補者が意思を伝えるまで応募の手続きが始まらない企業もあるためです。

メールの書き方は、面談の後に何が待っているかで変わります。一次面接が次に来るなら日程の候補を、書類選考が次に来るなら職務経歴書を用意してから送ると、やり取りが1往復で済みます。Offers に掲載された求人の選考ステップから次に来る選考を確かめ、場面ごとの例文と送る時期をまとめました。

カジュアル面談の後は候補者から選考に進む意思を伝える

面談を終えて選考へ進むと決めたら、候補者の側から「選考に進みたい」とはっきり伝えるのが基本です。面談の後にどう選考へ進むかは企業ごとに違い、求人票に、カジュアル面談で話した内容は選考に含めないと書く企業や、興味を持ってもらえれば応募書類の提出から選考を始めると書く企業もあります。こうした企業では、意思を伝えた時点から応募の手続きに入ります。

Offers に掲載されたエンジニア・デザイナー・PdM の正社員求人のうち、選考ステップを記載した求人の68.1%がカジュアル面談をステップに含み、59.7%が最初のステップに置いていました(Offers(株式会社overflow)調べ・選考ステップの記載がある正社員求人 n=1,723・2026年10月集計)。カジュアル面談は選考の流れの入口に置かれ、その後に面接などの選考が続く形が多く見られます。

職種別では、エンジニア職で66.9%(n=1,509)、デザイナー職で76.9%(n=121)がカジュアル面談をステップに含んでいます。

面談の終わりに次の連絡の方法と期日を確かめておく

面談の終わりに「選考に進む場合は、どなたにどの方法でご連絡すればよいでしょうか」と聞いておくと、面談の後の連絡で迷いません。社内で検討してから企業の側が連絡するのか、候補者の返事を待つのかが分かれば、送るメールの中身と、連絡が来ないときに確認する時期の両方が決まるからです。

面談の場で選考を案内されたら、その場で「ぜひ進ませてください」と答えたうえで、当日中に同じ内容を文面でも送っておくと行き違いを防げます。スカウトサービスのメッセージで面談を調整したなら、そのメッセージのやり取りに続けて返信し、別にメールを立てる必要はありません。転職エージェントを通して面談を受けたときは、企業へ直接連絡する前にエージェントの担当者へ意思を伝えます。

カジュアル面談の次は一次面接か書類選考が多い

カジュアル面談の次に置かれる選考は、一次面接が62.2%、書類選考が27.7%で、この2つで9割近くを占めます(Offers(株式会社overflow)調べ・カジュアル面談の後のステップまで書いた正社員求人 n=910・2026年10月集計)。意思を伝えるメールに何を添えるかは、この次のステップで決まります。

カジュアル面談の次のステップ

求人の割合

意思を伝えるときに用意するもの

1次面接

62.2%

面接に出られる日時の候補

書類選考

27.7%

職務経歴書・履歴書

コーディングテスト

5.1%

テストを受けられる期間

2次面接

2.5%

面接に出られる日時の候補

エントリーシート

1.6%

提出する書類の内容の確認

そのほか

0.9%

案内された手続きの確認

出所: Offers(株式会社overflow)調べ・カジュアル面談の後にもステップを書いたエンジニア・デザイナー・PdM の正社員求人・2022年6月〜2026年9月掲載 n=910・2026年10月集計。

書類選考が次に来るなら職務経歴書を整えてから伝える

書類選考が次に来る求人では、選考に進みたいと伝えると職務経歴書や履歴書の提出を求められるので、書類を整えてから意思を伝えるほうが手戻りがありません。カジュアル面談で聞いた業務の内容や、チームが抱えている課題に近い経験から順に書き直しておけば、面談の会話と書類の中身がつながり、書類を読む側にも応募の理由が伝わります。

求人によっては面談の前に経歴書を求められることもあり、面談の前の準備は「カジュアル面談で履歴書は必要か」、エンジニアの職務経歴書の構成は「エンジニアの職務経歴書の書き方」が参考になるはずです。職務経歴書を手早く整えたいときは、エンジニアと PdM に特化した Offers の職務経歴書作成・添削サービス で、キャリアコンサルタントによる30分のインタビューをもとに作ってもらう方法もあります(β版の期間中は無料)。

カジュアル面談の後には面接が2回以上続く求人が8割を超える

Offers の求人では、カジュアル面談より後に面接を2回以上並べる求人が83.2%を占めました。選考に進みたいと伝えるメールは選考の始まりの合図であって、合否を決める書類ではありません。

自己PRを長く書き込むより、面談で聞いた話のうち心が動いた点を1つと、自分の経験との接点を1〜2文で書けば十分です。経験の詳しい説明は、職務経歴書と面接の場に回しましょう。

選考に進みたいと伝えるメールは6つの要素で組み立てる

選考に進みたいと伝えるメールは、件名、宛名、面談のお礼、面談で印象に残った点、選考に進みたい意思と次の手続きの確認、署名の6つで組み立てます。長さはスマートフォンでもスクロールせずに読める程度が目安で、自己PRは面接に回せば十分です。

要素

書くこと

書き方のポイント

件名

用件と氏名

「カジュアル面談のお礼と選考希望のご連絡(氏名)」のように、開く前に用件が分かる形にする

宛名

会社名・部署名・担当者名

面談の担当者と選考の窓口が別なら、案内された窓口の担当者に宛てる

面談のお礼

面談の日と時間をもらったことへのお礼

「本日カジュアル面談のお時間をいただきました〇〇です」と、誰からのメールかを最初に示す

面談で印象に残った点

聞いた話のうち1つと、自分の経験との接点

事業の説明の言い換えではなく、面談で初めて知った具体的な話を選ぶ

意思と次の手続き

選考に進みたいこと、応募の方法や書類、日程の候補

「前向きに検討しています」ではなく「選考に進みたい」と書く

署名

氏名・個人のメールアドレス・電話番号

在職中は勤務先の情報や会社のメールアドレスを載せない

件名は用件と氏名を入れ、返信では元の件名を残す

件名には「何の連絡か」と「誰からか」を入れます。採用担当者は複数の候補者と並行してやり取りしているため、件名から用件と送り主が分からないメールは後回しにされがちです。

企業から届いたメールに返信するときは、件名を書き換えずに「Re:」をつけたまま送ると、担当者がそれまでのやり取りを追いやすくなります。

面談で聞いた話を1つだけ具体的に書く

面談で印象に残った点は、聞いた話を1つだけ選び、自分の経験とのつながりを添えて書きます。「事業のビジョンに共感しました」のような誰でも書ける文より、「〇〇の機能を少人数のチームで作り直していると伺い、これまで同じ規模の移行に携わってきた経験を活かせると考えました」のように具体的に書けば、面談の内容を受け止めたうえでの判断だと伝わるでしょう。

在職中は個人のメールアドレスと連絡先を使う

在職中に転職活動をするなら、応募先への連絡は個人のメールアドレスから送り、勤務先のメールアドレスや会社の端末は使いません。署名にも、氏名・個人のメールアドレス・電話番号だけを載せ、勤務先の部署名や会社の署名は入れないようにします。

送る時期は、面談の当日か翌営業日で、相手の営業時間のうちに届くように送るのが目安です。夜に書いたメールは予約送信を使い、翌朝に届くようにしておくとよいでしょう。

選考に進むときのメール例文は場面で3つに分かれる

選考に進むときのメールは、自分から意思を伝える場面、企業から選考の案内が届いた場面、書類選考に応募書類を送る場面の3つで書き方が変わります。どの場面でも、選考に進みたいという結論を本文の前半に置き、次に何をしてほしいかを1文で書くのが共通の型です。

お礼と選考に進みたい意思を1通で伝えるメールの例文

面談の後に企業から案内が無いときは、お礼と選考に進みたい意思を1通にまとめて送るのが基本です。応募に必要な書類と今後の流れをたずね、面接に出られる時間帯を先に書いておくと、次の連絡で日程まで決められます。

件名:カジュアル面談のお礼と選考希望のご連絡(〇〇 〇〇)

株式会社〇〇 〇〇部 〇〇様

本日カジュアル面談のお時間をいただきました、〇〇 〇〇です。 お忙しいなか、ありがとうございました。

〇〇の機能を少人数のチームで作り直していると伺い、 これまで〇〇の移行に携わってきた経験を活かせると考えました。 つきましては、〇〇職の選考に進ませていただきたく、ご連絡いたしました。

応募に必要な書類と、今後の流れをご教示いただけますと幸いです。 面接は、平日19時以降と土曜日であれば調整できます。

引き続きよろしくお願いいたします。

〇〇 〇〇 メール:〇〇@example.com 電話:090-0000-0000

お礼だけを先に送り、選考に進むかは後で伝える場合の書き方は「カジュアル面談後のお礼メールの書き方」を参照してください。

企業から届いた選考の案内に返信するメールの例文

面談の後に企業から選考の案内が届いたら、選考に進む意思と面接に出られる日時の候補を、案内のメールへの返信で送ります。日時の候補を3つ以上、幅を持たせて出すのが1往復で決めるコツです。

件名:Re: 選考のご案内(株式会社〇〇)

株式会社〇〇 〇〇様

選考のご案内をいただき、ありがとうございます。〇〇 〇〇です。 ぜひ一次面接に進ませていただければ幸いです。

面接の日程は、以下の時間帯でしたら伺えます。 ・〇月〇日(〇)19:00以降 ・〇月〇日(〇)12:00〜13:00 ・〇月〇日(〇)終日

ご都合が合わない場合は、改めて候補をお送りいたします。 どうぞよろしくお願いいたします。

(署名)

日程調整の URL が送られてきたときは、そこで予約したうえで、予約した日時を1行で返信しておくと確実です。日程が決まった後の返信の書き方は「カジュアル面談後のメール返信方法」で扱っているので、あわせて確認してください。

書類選考に職務経歴書を添えて応募するメールの例文

書類選考が次に来るときは、案内された方法で応募書類を送り、本文で添付したものを箇条書きにします。面談で聞いた業務に近い経験が職務経歴書のどこに書いてあるかを1文添えておくと、読む人が要点を探しやすくなります。

件名:〇〇職への応募書類の送付(〇〇 〇〇)

株式会社〇〇 〇〇様

お世話になっております。〇〇 〇〇です。 先日はカジュアル面談のお時間をいただき、ありがとうございました。 ご案内に沿って、〇〇職に応募いたします。

■添付 ・職務経歴書(〇〇〇〇_職務経歴書.pdf) ・履歴書(〇〇〇〇_履歴書.pdf)

面談で伺った〇〇の開発に近い経験は、職務経歴書の「〇〇のプロジェクト」の項目です。 選考のほど、よろしくお願いいたします。

(署名)

ファイルは PDF(Portable Document Format)にし、ファイル名に氏名と書類の名前を入れておくと親切です。応募フォームやスカウトサービスの画面から提出するよう案内された場合は、その手順に従ってください。

迷っているときや進まないときも期日までに返事を送る

選考に進むか迷っているときや、進まないと決めたときも、連絡を止めずに返事を送るのが礼儀です。返事が無いままだと企業は次の手続きを決められず、別の機会に同じ会社から声がかかったときの印象にも残ります。送る返事は、迷っているなら確かめたい点の質問、時間が要るなら返事の期日、進まないと決めたなら簡潔な辞退、の3通りです。

選考に進む前に条件や業務を確かめるメールの例文

選考に進むかを決める前に条件や業務の範囲を確かめたいときは、質問を2〜3点に絞ってメールで聞きます。厚生労働省の求職者向けのリーフレットは、求人広告で示しきれなかった労働条件も、原則として面接などで求職者と最初に接触する時点までにすべて明示されることになっているとしたうえで、明らかになっていない労働条件がないかを面接などで企業に確認することが大切だとしています(厚生労働省「企業から受ける労働条件明示のルールが変わります!」・2023年)。

2024年4月からは、入社後に担当する業務と就業場所の「変更の範囲」も、企業が求職者に示す労働条件に加わりました(同リーフレット)。年収の幅や担当する業務の範囲をたずねるのは、選考に進むかを決めるための確認として失礼にはあたりません。

件名:カジュアル面談のお礼とご質問(〇〇 〇〇)

株式会社〇〇 〇〇様

本日はカジュアル面談のお時間をいただき、ありがとうございました。〇〇 〇〇です。 〇〇の開発の進め方を伺い、選考に進むことを前向きに考えております。

選考に進むかを決めるにあたり、2点お伺いさせてください。

  1. 〇〇職の想定年収の幅と、評価を見直す時期
  2. 入社後に担当する業務の範囲と、今後変わる可能性のある範囲

お手数をおかけしますが、ご教示いただけますと幸いです。

(署名)

返事を少し待ってもらうメールの例文

すぐに決められないときは、検討していることと、いつまでに返事をするかを伝えます。期日は自分で決めて構いませんが、企業から返事の期限を示されているならそれに合わせます。

件名:カジュアル面談のお礼(〇〇 〇〇)

株式会社〇〇 〇〇様

本日はお時間をいただき、ありがとうございました。〇〇 〇〇です。 〇〇のチームの体制と開発の進め方について、理解を深めることができました。

伺った内容をもとに検討し、〇月〇日(〇)までに選考に進むかをご連絡いたします。 この日程で差し支えないか、ご確認いただけますと幸いです。

(署名)

伝えた期日までに決めきれなかったときも、期日の前に一度連絡を入れてください。他社の選考と並行していること自体は伏せる必要はなく、決める時期の見通しを正直に伝えるほうが、企業も選考の予定を組みやすくなります。

選考に進まないと伝えるメールの例文

選考に進まないと決めたら、面談のお礼と辞退の意思を、理由を1文添えて伝えます。企業への評価を長く書く必要はなく、自分の希望との違いを短く書けば十分です。

件名:カジュアル面談のお礼と選考辞退のご連絡(〇〇 〇〇)

株式会社〇〇 〇〇様

先日はカジュアル面談のお時間をいただき、ありがとうございました。〇〇 〇〇です。

伺った内容をもとに検討した結果、今回は選考への参加を見送らせていただきたく、ご連絡いたしました。 いまは〇〇の領域の開発に軸を置いて転職先を探しており、その方向との違いを考えての判断です。

貴重なお話を伺う機会をいただき、ありがとうございました。 貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます。

(署名)

すでに面接の日程が決まっている場合は、その予定を取り消す旨も本文に書いてください。

連絡が来ないときは期日を過ぎてから1度だけ確認する

選考に進みたいと伝えたのに企業から連絡が来ないときは、面談で聞いた期日を過ぎてから、送ったメールへの返信の形で1度だけ確認します。期日を聞いていなければ、送ってから1週間(5営業日)ほどを目安にするとよいでしょう。確認する前に、迷惑メールのフォルダと、スカウトサービスのメッセージの通知が届いていないかを見ておきます。

選考の案内が届いていないかを確かめるメールの例文

確認のメールは、前に送った日付と用件を書き、行き違いの可能性に触れたうえで、今後の進め方をたずねます。相手を責める言い回しや、返事の期限を区切る書き方は避けてください。

件名:Re: カジュアル面談のお礼と選考希望のご連絡(〇〇 〇〇)

株式会社〇〇 〇〇様

お世話になっております。〇〇 〇〇です。 〇月〇日に、カジュアル面談のお礼とあわせて、選考に進ませていただきたい旨をお送りいたしました。 行き違いでしたら申し訳ございません。今後の選考の進め方について、ご確認いただけますと幸いです。

お忙しいところ恐れ入りますが、よろしくお願いいたします。

(署名)

返事が遅いことだけで、選考に進めないと決めつける必要はありません。採用の担当者が面談の担当者から話を引き継ぐのに時間がかかったり、社内で募集するポジションを調整していたりすることもあります。確認しても返事が無い場合は、その企業の優先順位を下げ、ほかの応募先の選考を進めておきましょう。

カジュアル面談後のメールの要点

選考に進むと決めたら、カジュアル面談の当日か翌営業日に、お礼と「選考に進みたい」という意思を、面談の調整に使った連絡手段で伝えます。Offers の求人を数えると、カジュアル面談の次の選考は一次面接が62.2%、書類選考が27.7%でした。

カジュアル面談より後に置かれた面接を数えると、83.2%の求人が2回以上です(Offers(株式会社overflow)調べ・カジュアル面談の後のステップまで書いた正社員求人 n=910・2026年10月集計)。

メールには面談で聞いた話を1つだけ具体的に書き、面接の日時の候補か職務経歴書を添えて、1往復で次の手続きに進めるようにします。迷っているときは条件を質問し、時間が要るなら期日を伝え、進まないと決めたら簡潔に辞退を伝えましょう。Offers に経歴を登録しておくと、企業から直接スカウトのメッセージが届き、カジュアル面談から話を始められる求人に出会えます。