テックリードの求人の年収は上限の中央値1,200万円
Offers に掲載されたテックリード系の正社員求人109件の提示年収は、下限の中央値が700万円、上限の中央値が1,200万円でした。正社員求人全体の下限540万円・上限970万円と比べると、下限で160万円、上限で230万円高い水準です。
指標 | テックリード系の求人 | 正社員求人全体 |
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年収を記載した求人 | 109件 | 3,294件 |
下限の中央値 | 700万円 | 540万円 |
上限の中央値 | 1,200万円 | 970万円 |
上限1,000万円以上の求人 | 78件(71.6%) | 1,571件(47.7%) |
出所: Offers(株式会社overflow)調べ・年収の下限と上限を記載した正社員求人 n=3,294・2022年3月〜2026年10月公開。
テックリード系の求人は、上限が1,000万円以上の求人が109件中78件(71.6%)を占めました。正社員求人全体では1,571件(47.7%)なので、テックリード系の求人は年収1,000万円以上を提示する割合が高い職種です。
下限800万円以上の求人は109件中39件
テックリード系の求人109件のうち、年収の下限が700万円以上の求人は67件、800万円以上の求人は39件でした。上限が1,500万円以上の求人は21件で、上限の最大は2,000万円です。
下限が800万円以上の求人は、選考の評価が下限に寄っても年収800万円以上の提示になる求人です。上限の中央値が1,200万円でも、下限が600万円台の求人では、提示額がどちらに寄るかは選考での評価で決まります。
求人を見比べるときは、上限だけでなく下限にも目を向けると、今の年収から確実に上がるかどうかを判断しやすくなります。
自分の経験で届く求人の年収帯を確かめるには、テックリードの求人を並べて、下限と上限、任される範囲を見比べるのが早道です。Offers Jobs のリードエンジニアの求人では、テックリードを含む正社員の求人を職種から探せます。求人一覧と、求人詳細の業務内容・必須スキル・歓迎スキル・選考フローはログインなしで見られます。
統計で近い職種の年収は578.5万〜889.0万円
厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」で、テックリードの仕事が重なる2つの職種区分の年収換算は、ソフトウェア作成者が約578.5万円、システムコンサルタント・設計者が約889.0万円です(企業規模10人以上・男女計を編集部が年収換算)。
職種区分 | 平均年齢 | 毎月の給与 | 年間賞与など | 年収換算 |
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ソフトウェア作成者 | 37.1歳 | 39.08万円 | 109.51万円 | 578.5万円 |
システムコンサルタント・設計者 | 38.3歳 | 54.21万円 | 238.52万円 | 889.0万円 |
出所: 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 職種第1表」(企業規模計・男女計)を Offers Magazine 編集部が年収換算。
年収換算は、毎月の給与(きまって支給する現金給与額)の12か月分に年間賞与などを足した概算です。2つの区分の差は310.6万円で、毎月の給与と賞与の両方で開いています。
平均年齢はどちらも30代後半で、年齢の差はほとんどありません。同じ年代でも、プログラムを書く仕事が中心か、システム全体の構成を決める仕事が中心かで、年収の水準が分かれていると読めます。
テックリードの仕事が重なる2つの職種区分
厚生労働省「賃金構造基本統計調査 職種一覧と解説」では、システムコンサルタント・設計者を、主としてシステム全体の構成を企画する仕事や、システム開発プロジェクトの責任者としてプロジェクト全体を管理する仕事に就く人の区分としています。
ソフトウェア作成者は、ソフトウェアの仕様決定・設計・プログラミングに就く人の区分です。
職種区分 | 含まれる職種の例 | テックリードの仕事で近いもの |
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ソフトウェア作成者 | プログラマー、社内システムエンジニア、テクニカルスペシャリスト | 実装とコードレビューでチームの品質をそろえる仕事 |
システムコンサルタント・設計者 | システムコンサルタント、システムアナリスト、情報処理プロジェクトマネージャ | システム全体の構成と技術の方針を決める仕事 |
テックリードは、多くの職場で2つの区分の仕事をまたいでいます。手を動かして実装を引っ張る時間が長い人はソフトウェア作成者に、構成や技術の方針を決める時間が長い人はシステムコンサルタント・設計者に近い水準で考えると、相場の数字を読み違えにくくなります。
年齢で見るテックリードに近い区分の年収換算
同じ統計の年齢階級別の値を編集部が年収換算すると、システムコンサルタント・設計者は30〜34歳で約866.1万円、40〜44歳で約1,189.0万円、45〜49歳で約1,226.3万円でした。ソフトウェア作成者は、30〜34歳の約559.5万円から45〜49歳の約729.2万円までの幅です。
年齢 | システムコンサルタント・設計者 | ソフトウェア作成者 |
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25〜29歳 | 641.6万円 | 484.7万円 |
30〜34歳 | 866.1万円 | 559.5万円 |
35〜39歳 | 968.1万円 | 636.0万円 |
40〜44歳 | 1,189.0万円 | 686.3万円 |
45〜49歳 | 1,226.3万円 | 729.2万円 |
50〜54歳 | 1,103.7万円 | 722.4万円 |
出所: 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 職種第5表」(企業規模計・男女計)を Offers Magazine 編集部が年収換算。
ソフトウェア作成者の年収換算は、どの年齢でも700万円台までにとどまります。システムコンサルタント・設計者は30代前半で800万円台、40代で1,000万円を超えました。
2つの区分の差は40〜44歳までは年齢が上がるほど開き、40〜44歳で500万円を超えて表の年齢の中で最も大きくなります。表に載せた50〜54歳までの範囲では、45〜49歳以降は差が縮む向きです。年収を上げる道は年齢を重ねることよりも、担う仕事を構成の決定や技術の方針づくりの側へ広げられるかにかかっていると編集部は考えます。
テックリードとEM・VPoE・CTOの求人の年収の違い
Offers の正社員求人では、テックリード系の求人は上限の中央値がEM系と同じ1,200万円で、下限の中央値はEM系の775万円より低い700万円でした。VPoE・CTO 系の求人は下限800万円・上限1,300万円で、3つの中で最も高い水準です。
指標 | テックリード系 | EM系 | VPoE・CTO 系 |
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年収を記載した求人 | 109件 | 54件 | 41件 |
下限の中央値 | 700万円 | 775万円 | 800万円 |
上限の中央値 | 1,200万円 | 1,200万円 | 1,300万円 |
上限1,000万円以上の求人 | 78件(71.6%) | 50件(92.6%) | 39件(95.1%) |
出所: Offers(株式会社overflow)調べ・年収の下限と上限を記載した正社員求人 n=3,294・2022年3月〜2026年10月公開。
上限の中央値はテックリード系とEM系で並びましたが、上限1,000万円以上の求人の割合は、EM系の92.6%に対してテックリード系は71.6%でした。テックリード系の求人は、下限が300万円を下回る求人から上限2,000万円の求人まで、提示年収の幅が広く分布しています。
一般に、テックリードは技術の判断でチームを引っ張る役割、EM は人とチームの運営に責任を持つ役割とされます。技術と人のどちらに軸足を置きたいかで選んでかまいません。
テックリードの先の役割の年収は「VPoEの年収」と「CTOの年収相場」でも扱っています。
テックリードの求人が必須要件に挙げる経験は設計と経験年数
Offers のテックリード系の求人109件の必須要件を数えると、設計やアーキテクチャに触れる求人が66件、「3年以上」のように経験年数を書く求人が59件、リーダーやプロジェクトマネージャー(PM)などを含むリード・マネジメントの経験を挙げる求人が51件でした(Offers(株式会社overflow)調べ・年収の下限と上限を記載したテックリード系の正社員求人 n=109・2022年3月〜2026年10月公開)。
必須要件に挙がる経験 | 求人の件数 |
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設計・アーキテクチャ | 66件 |
経験年数(N年以上) | 59件 |
リード・マネジメントの経験(リーダー・テックリード・PL・PM を含む) | 51件 |
AWS | 21件 |
レビュー(コードレビューなど) | 17件 |
技術選定 | 10件 |
テックリードの求人が最も多く求めるのは、設計の経験です。リーダーやPMなどを含むリード・マネジメントの経験を必須要件に挙げる求人は半数に満たない51件で、残る58件は必須要件にその経験を挙げていませんでした。チームを率いた肩書きが無い人も、設計を任された経験を軸に応募先を探せます。
経験年数は3年以上と5年以上が多い
必須要件に経験年数を書く59件で、求める年数の最大を数えると、3年以上が24件、5年以上が20件、2年以上が10件、7年以上が3件、1年以上と4年以上が1件ずつでした。
必須要件の経験年数 | 求人の件数 |
|---|
1年以上 | 1件 |
2年以上 | 10件 |
3年以上 | 24件 |
4年以上 | 1件 |
5年以上 | 20件 |
7年以上 | 3件 |
年数の記載なし | 50件 |
年数が何の経験を指すかは求人ごとに違い、Web サービスの開発経験の年数もあれば、特定の言語での経験の年数もあります。109件中50件は年数を書いていないため、年数より中身で判断する求人も多いと読めます。
上限1,200万円以上の求人に多い「技術選定」
テックリード系の求人を年収上限1,200万円以上の55件と未満の54件に分けると、本文に「技術選定」を挙げる求人は55件中31件(56.4%)と54件中16件(29.6%)で、上限1,200万円以上の求人に多く並んでいました。
本文に挙がる語 | 上限1,200万円以上の求人(55件) | 上限1,200万円未満の求人(54件) |
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技術選定 | 31件(56.4%) | 16件(29.6%) |
生成AI・LLM | 15件 | 10件 |
技術選定は、使うフレームワークやクラウドのサービスを比べて決め、その理由をチームや経営に説明する仕事です。上限の高い求人ほど、実装の取りまとめに加えて、何を使うかを決める判断まで任せる書き方が多いと読めます。
求人本文に挙がる技術では、TypeScript が58件、AWS(Amazon Web Services)が56件、Google Cloud が40件、Python が36件、Go が25件でした。言語やクラウドは求人ごとにばらつくため、特定の技術よりも、選んだ理由を説明できるかが問われていると考えるのが実情に近い読み方です。
近い職名の年収と技術の関係は「リードエンジニアの年収」でも扱っています。
テックリードが年収1,000万円以上の求人を狙う進め方
テックリードが転職で年収1,000万円以上の求人を狙うには、技術選定の判断を理由ごと書く、設計を任された範囲を広げる、チームの開発を前に進めた経験を書く、の3つが現実的です。
統計では構成を決める仕事を含む区分ほど年収換算が高く、Offers の求人でも上限1,200万円以上の求人に技術選定を挙げるものが多く見られました。
技術選定の判断を理由ごと書く
職務経歴書でテックリードの経験を書くときは、使った技術名を並べるだけでなく、何と何を比べ、どの条件を重く見て選んだかまで書きます。たとえば、フロントエンドのフレームワークを入れ替えた、データベースを移行した、といった判断の経緯です。
選ばなかった選択肢とその理由まで書けると、技術の判断を任せられる人かどうかを求人側が見極めやすくなります。
設計を任された範囲を広げる
統計でシステムコンサルタント・設計者の年収換算は、ソフトウェア作成者より310.6万円高い水準でした。今の職場で実装の取りまとめが中心の人は、新しい機能のデータ構造を決める、サービスの分割の方針を決めるといった設計の仕事に手を挙げると、求人の必須要件に近い経験を積めます。
チームの開発を前に進めた経験を書く
テックリードの求人109件中51件が、リーダーやPMなどを含むリード・マネジメントの経験を必須要件に挙げていました。コードレビューの基準をそろえた、リリースの手順を見直して開発の待ち時間を減らした、といったチームへの働きかけは、職務経歴書で落としがちな部分です。
人の評価や採用まで担った経験があれば、EM の求人も視野に入れてよいでしょう。年収1,000万円に届く条件を職種を広げて確かめたいときは「エンジニアの年収1000万円」も参考になります。
条件に合う求人の年収帯と任される範囲は、Offers Jobs のリードエンジニアの求人で見比べられます。今の年収との差を確かめてから、どの経験を職務経歴書の前に出すかを決めるのが、応募先を絞り込む確実な手順です。