会社紹介資料で分かるSmartHRの平均年収は772.2万円
SmartHRの会社紹介資料(2026年9月版)では、2025年度実績の平均年収が7,722,260円(772.2万円)です。SmartHRは非上場の会社で有価証券報告書を出していないため、会社が採用向けに公開している数字が公式の値になります。
項目 | 値 | 時点・対象 |
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平均年収 | 772.2万円 | 2025年度実績・正社員・契約社員・アルバイト・パートを含む |
平均年齢 | 34.4歳 | 2026年8月末時点・正社員・契約社員・アルバイト・パートの在籍者総数 |
従業員数 | 1,794人 | 同上 |
月平均残業時間 | 16.6時間 | 2026年人的資本開示資料 |
出所: 株式会社SmartHR「SmartHR Company Profile/採用情報」(2026年9月版)、採用サイト「働く環境」(平均年収は円の値を万円に換算)。
平均年収の注記には、正社員・契約社員・アルバイト・パートが含まれると書かれています。エンジニアやプロダクトマネージャーだけの平均ではない点を押さえて読んでください。
2026年上半期の昇給実績は平均で年209,761円
SmartHRの2026年上半期の昇給実績は、平均値が年209,761円(月額換算17,480円)、中央値が年144,000円(月額換算12,000円)、昇給率が3.0%です。会社紹介資料の同じページに載っている数字です。
給与改定は1月と7月の年2回あり、資料の昇給実績は1回分の給与改定での昇給と降給の結果とされています。昇給率3.0%も、半年間の値として書かれています。
報酬は職種・等級・評価で決まる月給と成果給
SmartHRの報酬は、職種・等級・評価の3つの要素で月給と成果給を決める仕組みです。成果給は「月給×個人評価係数×業績評価係数」で決まり、個人の成果と会社の業績の両方が額に入る形です。
月給には、月間45時間分のみなし残業手当と8時間分の深夜手当が含まれます。評価の軸は、成果や役割期待の達成度を見る「ミッション」と、バリューの体現などを見る「行動」の2つで、評価は年2回です。
福利厚生には選択制の企業型確定拠出年金があり、基本給のうち5.5万円をライフプラン支援金として切り出して、拠出するか給与で受け取るかを選べます。資料に載る年収は、ライフプラン支援金を含む額です。
職種ごとに給与レンジタイプと昇給・成果給タイプが決まる
SmartHRでは、職種ごとに「給与レンジタイプ」と「昇給・成果給タイプ」の2つの軸で給与の型が決まります。給与レンジタイプは市場の水準で判断するもので、標準の「スタンダード」と高めの「ハイ」の2種類です。
昇給・成果給タイプは事業 KPI への関わり方で判断し、昇給の幅が大きく成果給の幅が小さい「スタンダード」から、成果給の幅が大きい「ミドルハイ」「ハイ」まであります。会社紹介資料では、「組織人事」の職種がスタンダード×スタンダードの例として挙がっていました。
エンジニア・AI開発部・PdM の募集要項は給与レンジタイプ「ハイ」
2026年10月26日に公式の採用サイトから開いた中途の募集要項のうち、エンジニア・AI開発部・プロダクトマネージャーの28件は、すべて給与レンジタイプ「ハイ」×昇給・成果給タイプ「スタンダード」と書かれていました。市場の水準に合わせて高めのレンジを使い、昇給の幅で年収を上げていく型です。
募集要項の賃金の欄は、どれも「想定年収=月次給与×12か月+成果給」と書かれています。会社紹介資料の給与レンジの表と募集要項の想定年収を合わせて読むと、入社時と入社後の年収の見通しが立てやすくなります。
給与レンジタイプ「ハイ」の等級別の年収レンジ
エンジニアやプロダクトマネージャーに当たる給与レンジタイプ「ハイ」×昇給・成果給タイプ「スタンダード」の年収レンジは、月給の12か月分で4等級が660万〜960万円、5等級が840万〜1,320万円です。成果給を含めた年収レンジの上端は、4等級が1,280万円、5等級が2,090万円でした。
等級 | 人材イメージ | 月給×12か月 | 成果給込みの上端 | 社員数 |
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1等級 | 学習意欲とポテンシャルが高い人 | 330万〜402万円 | 536万円 | ー |
2等級 | 任されたことを最後までやり切れる人 | 348万〜504万円 | 672万円 | 7名 |
3等級 | 方針を理解して自律駆動できる人 | 450万〜750万円 | 1,000万円 | 101名 |
4等級 | 周囲を巻き込んで成果を出せる人 | 660万〜960万円 | 1,280万円 | 233名 |
5等級 | 周囲の模範となり担当領域を牽引できる人 | 840万〜1,320万円 | 2,090万円 | 100名 |
6等級 | 専門領域の変革を提案し推進できる人 | 1,104万〜1,608万円 | 2,546万円 | 4名 |
7等級 | 企業成長の核となる価値を生み出せる人 | 1,500万円〜 | 上限なし | ー |
出所: 株式会社SmartHR「SmartHR Company Profile/採用情報」(2026年9月版)の等級制度と給与レンジ(社員数は2026年1月1日時点の正社員)。
資料の注記では、金額は2026年1月時点の人事制度の給与レンジ・成果給のテーブルから年間の最小値と最大値で算出した概算で、成果給の会社業績係数は標準の1.0で計算した値です。会社の業績が標準を上回れば成果給は増え、下回れば減ります。
社員数が最も多いのは4等級の233名
給与レンジタイプ「ハイ」×昇給・成果給タイプ「スタンダード」の正社員で最も多いのは、4等級の233名です。続いて3等級が101名、5等級が100名で、資料の等級別社員数はこの3つの等級に集まっていました。
4等級の人材イメージは「周囲を巻き込んで成果を出せる人」、5等級は「周囲の模範となり担当領域を牽引できる人」です。チームを巻き込んで成果を出した経験があるか、担当領域を引っ張った経験があるかが、入社時の等級を考える目安になります。
中途の募集要項の想定年収は中央値で900万〜1,500万円
SmartHRのエンジニア・AI開発部・プロダクトマネージャーの中途の募集要項は、想定年収例の下限の中央値が900万円、上限の中央値が1,500万円です(株式会社SmartHR の採用サイトの募集要項 n=28・2026年10月26日確認)。28件のうち17件は下限が800万円以上、21件は上限が1,500万円以上でした。
まとまり | 件数 | 下限の中央値 | 上限の中央値 |
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エンジニア(ウェブアプリケーション・プラットフォーム・CRE・QA・クラウド基盤・セキュリティ・EM候補・アーキテクト) | 15件 | 950万円 | 1,500万円 |
AI開発部(MLエンジニア・AIプロダクトエンジニア・MLOps/LLMOps) | 5件 | 900万円 | 1,600万円 |
プロダクトマネージャー | 8件 | 770万円 | 1,400万円 |
出所: 株式会社SmartHR の採用サイト「募集職種」の中途の正社員の募集要項(2026年10月26日確認)の想定年収例を Offers Magazine 編集部が集計。
職種ごとの想定年収例と応募資格
同じエンジニアでも、想定年収例の幅は募集要項ごとに違います。シニア向けのウェブアプリケーションエンジニアは950万〜1,500万円、クラウド基盤エンジニアは700万〜1,120万円で、プロダクト横断のアーキテクトは1,100万〜1,800万円でした。
募集要項 | 想定年収例 | 成果給を除く年収 | 応募資格(必須)の一部 |
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シニアウェブアプリケーションエンジニア(事業領域・バックエンド) | 950万〜1,500万円 | 816万〜1,272万円 | フレームワークを使ったウェブアプリケーション開発の実務経験5年以上、リレーショナルデータベース(RDB)の論理設計・物理設計やパフォーマンスチューニングの経験 |
プロダクト横断アーキテクト(VPoE室長候補) | 1,100万〜1,800万円 | 942万〜1,542万円 | ー |
クラウド基盤エンジニア(CCoE) | 700万〜1,120万円 | 600万〜960万円 | ー |
QAエンジニア | 618万〜1,540万円 | 530万〜1,320万円 | ー |
MLエンジニア(AI開発部) | 900万〜1,600万円 | 750万〜1,344万円 | AI・ML(機械学習)のソリューションを大規模な本番システムで開発・リリースした経験、PyTorch などの機械学習フレームワークの使用経験(3年以上目安) |
プロダクトマネージャー(プロダクト基盤領域) | 770万〜1,400万円 | 660万〜1,200万円 | 自社プロダクトのプロダクトマネジメント経験(2年以上)、企画書・要件定義書などのドキュメント作成能力 |
プロダクトマネージャー(オープンポジション) | 700万〜2,030万円 | 600万〜1,740万円 | ー |
出所: 株式会社SmartHR の募集要項(シニアウェブアプリケーションエンジニア・プロダクト横断アーキテクト・クラウド基盤エンジニア・QAエンジニア・MLエンジニア・プロダクトマネージャー(プロダクト基盤領域)・プロダクトマネージャー(オープンポジション))の賃金と応募資格(2026年10月26日確認)。
募集要項には「スキルによって個別に等級と金額を決定します」と書かれています。表の幅は想定の例で、どこに入るかは選考で決まる等級によって変わります。
成果給を除く年収で見ると等級別レンジと重なる
募集要項の「成果給を除く年収」は、会社紹介資料の「月給×12か月」と同じ物差しです。シニアウェブアプリケーションエンジニアの816万〜1,272万円は、4等級の660万〜960万円の上側から5等級の840万〜1,320万円にかけての幅と重なります。
想定年収例は、成果給を加えた額の例です。今の年収と比べるときは、賞与や業績連動の分を除いた月給の12か月分どうしを先に並べると、ずれが出にくくなります。
みなし残業45時間分と深夜8時間分が月次給与に入る
SmartHRの募集要項の月次給与は、基本給に月間45時間分のみなし残業手当と8時間分のみなし深夜手当を足した額です。実際の労働時間で計算した手当がみなし手当を超えたときは、超えた分が別に支払われると書かれています。
たとえばシニアウェブアプリケーションエンジニア(事業領域)の募集要項では、下限の月給680,000円のうち基本給が498,400円で、みなし残業45時間分が175,370円、みなし深夜8時間分が6,230円です。今の勤め先で残業代を別に受け取っている人は、基本給どうしでも比べておきましょう。
みなし残業を含む求人票の読み方は、みなし残業はやめたほうがいいか|求人票の読み方にまとめています。
平均の772.2万円と想定年収は比べる対象が違う
会社紹介資料の平均772.2万円は、契約社員やアルバイト・パートも含めた全職種の2025年度の実績です。募集要項の想定年収例は、これから入る人に示す成果給込みの例で、職種と経験の条件がついています。
平均年齢34.4歳の在籍者全体の平均と、実務経験5年以上などの条件がついた中途の募集要項の幅は、同じ物差しではありません。自分の年収と比べるなら、応募したい職種の募集要項の幅を先に見てください。
同じ SaaS 企業の年収は、マネーフォワードの年収|平均723.4万円と求人の年額でも確かめられます。
Offers Jobs の正社員求人の提示年収と比べる
Offers Jobs に掲載中の正社員求人と比べるなら、提示年収は、下限の中央値が540万円、上限の中央値が1,000万円です(Offers(株式会社overflow)調べ・掲載中の正社員求人 n=633・2026年10月6日時点)。
項目 | 値 |
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提示年収の下限の中央値 | 540万円 |
提示年収の上限の中央値 | 1,000万円 |
下限600万円以上の求人 | 297件 |
上限1,000万円以上の求人 | 325件 |
SmartHRの想定年収例は成果給込みで、月次給与にみなし残業手当を含みます。ほかの会社の求人と並べるときは、固定残業代の有無と賞与・成果給の扱いをそろえてから比べてください。
年収の幅の読み方と面談での聞き方は、カジュアル面談の年収の聞き方|求人の年収帯の読み方で確かめられます。Offers Jobs の求人一覧は会員登録なしで検索でき、求人一覧のカードに年収・雇用形態・勤務地が表示されます。
同じ職種の相場(賃金構造基本統計調査)との比べ方
エンジニアがSmartHRの年収を世の中の相場と比べるなら、厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」のソフトウェア作成者・システムコンサルタント・設計者・その他の情報処理・通信技術者の年収換算が近い物差しです。従業員数1,794人のSmartHRに当たる企業規模1,000人以上の列では、ソフトウェア作成者が640.9万円、システムコンサルタント・設計者が1,010.4万円、その他の情報処理・通信技術者が639.4万円でした。
職種(統計の区分) | 平均年齢 | 企業規模計 | 1,000人以上 |
|---|
ソフトウェア作成者 | 37.1歳 | 578.5万円 | 640.9万円 |
システムコンサルタント・設計者 | 38.3歳 | 889.0万円 | 1,010.4万円 |
その他の情報処理・通信技術者 | 42.2歳 | 609.8万円 | 639.4万円 |
出所: 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 職種第1表」(2026年3月公表・男女計)を Offers Magazine 編集部が年収換算。
年収換算は、毎月の給与(きまって支給する現金給与額)の12か月分に年間賞与などを足した概算です。統計は企業規模10人以上の企業に勤める、短時間労働者を除く一般労働者の平均で、会社紹介資料の平均年収とも募集要項の想定年収とも集め方が異なります。
3つの区分を選んだのは実装・設計と PM・基盤とセキュリティに分かれるため
厚生労働省「賃金構造基本統計調査 職種一覧と解説」では、ソフトウェア作成者にプログラマーや社内システムエンジニアが含まれます。システムコンサルタント・設計者には情報処理プロジェクトマネージャが、その他の情報処理・通信技術者にはサーバー管理者やセキュリティ技術者が含まれる扱いです。
ウェブアプリケーションや機械学習のシステムを実装するエンジニアは1つ目、システムの設計や開発プロジェクトの管理を任される人は2つ目、クラウド基盤やセキュリティを担う人は3つ目が近い区分になります。プロダクトマネージャーはどの区分の含まれる職種の例にも挙がっていないため、表の値を自分の相場としてそのまま当てはめないでください。
平均年齢34.4歳をはさむ30代前半と30代後半の年収換算
SmartHRの平均年齢34.4歳に近い30〜34歳と35〜39歳の年収換算は、ソフトウェア作成者が559.5万円と636.0万円、システムコンサルタント・設計者が866.1万円と968.1万円です。
年齢 | ソフトウェア作成者 | システムコンサルタント・設計者 | その他の情報処理・通信技術者 |
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30〜34歳 | 559.5万円 | 866.1万円 | 548.9万円 |
35〜39歳 | 636.0万円 | 968.1万円 | 604.1万円 |
出所: 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 職種第5表」(2026年3月公表・企業規模計・男女計)を Offers Magazine 編集部が年収換算。
会社紹介資料の772.2万円は職種を分けない平均で、統計は職種ごとの平均です。両者の差をそのまま「SmartHRの上乗せ分」と読まず、自分の年齢と職種の行を目安に、今の年収がどこにあるかを先に確かめてください。
機械学習エンジニアの世の中の相場は、機械学習エンジニアの年収相場と求人の年収帯で確かめられます。
SmartHRへの転職で年収を上げる進め方
SmartHRへの転職で年収を上げるには、応募する募集要項の応募資格と等級の人材イメージを自分の経歴と照らし、みなし残業と成果給の扱いをそろえて今の年収と比べ、職務経歴書で応募資格に沿った成果を示す順に進めます。想定年収例は幅で書かれ、どこに入るかは選考で決まる等級で変わる仕組みです。
応募資格と等級の人材イメージを経歴と照らす
同じウェブアプリケーションエンジニアでも、シニアの募集要項は実務経験5年以上とリレーショナルデータベース(RDB)の設計・チューニングの経験を求め、要件定義から実装・リリースまでを一気通貫で進めた経験も挙げています。AI開発部の MLエンジニアは、大規模な本番システムで AI・ML(機械学習)を開発・リリースした経験と、クラウドの利用経験(目安3年以上)を求めていました。
等級の人材イメージと合わせて読むと、自分の経験がどの等級に当たりそうかの見当がつきます。チームを巻き込んで成果を出した経験なら4等級、担当領域を引っ張った経験なら5等級の書き方に近い、という読み方です。
みなし残業と成果給の扱いをそろえて今の年収と比べる
募集要項だけでは分からない項目は、選考の途中から内定の前までに次の順で確かめておくと、比べるときに迷いません。
確かめる項目 | 募集要項・資料で見る欄 | 面談で聞くこと |
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等級 | 賃金(個別に等級と金額を決定) | 想定している等級と、その等級の月給の12か月分 |
成果給 | 賃金(想定年収の算出方法) | 個人評価係数の幅と、業績評価係数が標準の1.0から動いた実績 |
みなし残業 | 賃金(月次給与) | 月間45時間分と深夜8時間分を超えた分の支払われ方 |
昇給 | 会社紹介資料(給与・昇給実績) | 年2回の給与改定で、等級ごとにどの程度の昇給があったか |
働き方 | 採用サイト(働く環境) | フルリモート(居住地国内のみ)とフレックスタイム制が配属先でも同じ条件か |
給与の話を切り出す時期と進め方は、エンジニアの転職の給与交渉|タイミングと進め方にまとめています。
職務経歴書で応募資格に沿った成果を示す
SmartHRの月給と成果給は、ミッションの達成度と行動の評価で決まります。職務経歴書には、担当したプロダクトの規模や改善した指標に加えて、募集要項の応募資格の1行ずつに対応する経験を、期間と役割つきで書いておきましょう。
選考では、エンジニアの募集要項にリファレンスチェック、MLエンジニアの募集要項に技術課題、プロダクトマネージャーの募集要項にケース面接が入っています。同じ経験を求めるほかの会社の提示年収も見ておくと交渉の材料がそろうので、Offers Jobs の求人一覧で職種と年収の条件から正社員求人を探してください。