副業のReact案件について。相場や特徴、要件を解説

Facebookによって開発されたJavaScriptのライブラリ「React」は、フロントエンドの開発向きです。使いこなせればひと味違うフレームワークを生み出せるため、フリーランス案件にもReact技能が求められています。ここでは、React案件の例や単価・相場、必須要件や歓迎要件、案件の見つけ方などを紹介します。

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Reactについて

Reactは、Facebookによって開発されて2017年にMITライセンスに移行したJavaScriptライブラリです。JSX言語を使って仮想DOMで構築をしていきますが、他の言語やフレームワークではおこなえないリアルタイムでのDOM書き換えができるため作業の進行が格段に早まります。

仮想DOMに差分が生じるとReactがすかさず検知してHTMLを変更してくれるため、プログラマ自身がgetElementByIdをする必要もありません。ベンチャー企業や新規企業などで用いられることも多く、案件の数にも不足はないでしょう。

管理画面の開発案件が多い

実際にReact案件の募集をチェックしてみると、目立っているのが管理画面の開発案件です。社内向けのフロントエンド開発案件は、不動産やアパレル、医療関係など多彩な業種で発生しています。

案件を依頼している企業の社員がバックエンドの開発をおこない、オペレーション業務を委託していたり、全面的な業務委託だったりと、案件の募集の仕方は様々です。内部で使用する管理画面のみならず、ユーザーが検索をする画面やチャットボット画面の開発案件なども出てきています。

人気は上昇傾向

Reactの注目度は、jQueryを抑えるほどに上昇してきています。近年不動の人気を得ていたjQueryの注目度が低下するほど、Reactは注目されているのです。Facebookが開発したという話題性もありますが、InstagramやTwitterなどのメジャーなWebサービスで採用されていることも人気上昇の理由の一つでしょう。

海外だけでなく、日本のWebサービスにも普及し始めており、一般企業にも広がりつつあります。デザインの自由性が高いReactは、エンジニア自身からの評価も高く、Reactを使って仕事することでエンジニアの評価が高まることにも一目置かれています。

Reactの案件の例

Reactの案件例でよくあるのが、Webサービスの内部で使用される管理画面の構築業務です。あるいは、開発は他のメンバーがおこない、フリーランスとして請け負うのはオペレーション業務ということもあります。実際にどのような案件が募集されているのか、少し例を挙げてみましょう。

React+ReduxでのSPA(Web)管理画面開発

React単体で管理画面を開発する場合、Reactコンポーネントが個別に状態管理をすることになります。その点、React+Reduxでの開発になると状態管理は専用のストアでおこなうことになります。

Reactコンポーネントは、これを反映するのみとなるのが特徴です。こうした特徴を踏まえて、SPA管理画面を開発してほしいとの案件例もあります。例えば、オークション系ECサービスの開発・運用をおこなうスタートアップ企業では、複数名の社内エンジニアがバックエンドの開発を担当し、オペレーションに必要な管理画面実装の業務委託者を募集しています。

toBのウェブサービスのフロントエンド開発

医療関係のWebサービスでも、フロントエンド開発が盛んです。医療関係のWebサービスをメインにしたスタートアップ企業では、医療機関で用いられてきた紙の問診票をタブレット問診に置き換えるWebサービス開発者を募集しています。

社内のエンジニアとの連携業務ですが、toBのフロントエンド開発は実績として申し分のないチャンスです。幅広い業種が新たなWebサービスに注目している中、得意な業種を作っても幅広い業種への対応力を作っても役立つでしょう。

副業のReactの案件の単価・相場はどのくらい?

仕事を引き受ける業種や案件の内容も重要ですが、やはり肝心なのは案件の単価の相場です。単価が高ければ、React案件に集中して取り組むことで、フリーランスとしても安定的な収入を得られるでしょう。

逆に単価が低ければ、他の案件も並行して引き受けたり、スピードアップしてこなせる案件数を増やす必要が出てくるかもしれません。フリーランスとしてのReact案件の単価や相場はどのくらいなのか、見ていきましょう。

Reactの案件の相場

React案件は最新注目度の高いフレームワークですから、ポンと出てきた人が十分に使いこなせるとは考えられていません。HTMLやCSS、Javascriptなどを使った業務に習熟したうえで、Reactに実力を持った人が求められています。

React案件の相場も、経験年数が多いほど高くなっているのが特徴です。例えば、経験年数半年程度であればフルタイム社員の年収は350万円ほど。月給に換算すれば、月30万円に満たないくらいです。

経験年数1年程度ならフルタイム社員の年収は400万円ほどとして、フリーランスなら月35万円弱でしょうか。実務経験が5年もあれば、フルタイム社員ですと年収が800万円ほどになることもあります。フリーランスとして経験年数5年で月収110万円以上になる計算です。

副業のReactの案件でよくある必須要件と歓迎要件

副業やフリーランスとしてReact案件に応募したい場合、気になるのは必須要件や歓迎要件です。必須要件は必ず満たしていなければならないため、案件によっては募集要項を見た時点で応募できるか否かが決まってきます。

これに対して歓迎要件は満たしていると尚良しという要件ですが、募集側にとっては必須要件と同じくらい重視している点です。当然のことながら、歓迎要件を満たしていない人より満たしている人を優先的に採用することになるでしょう。実際の案件でよくある例を紹介します。

JavaScriptを用いた開発実務経験1年以上は必須

Reactのスキルが求められている案件には、他の言語にも習熟しているレベルの実務経験者が求められています。特に必須とされるのは、JavaScriptです。そもそもJavaScriptでの開発を強力に支えるライブラリ・フレームワークがReactなのですから、JavaScriptができなければ話になりません。

少なくとも、JavaScriptの開発経験は1年以上積んでおく必要があります。案件の要項として明記している場合もあれば、明記していなくてもそのくらいの実務経験は当然と考えている依頼主がほとんどです。

Firebaseを用いた開発経験

多くの人が認識し、日常的に使用しているようなWebサービスでもReactに注目しています。人気が出るほどにサービスの充実度向上が求められますから、ユーザーの求めに応えなければなりません。React案件では、バックエンドの開発を社内エンジニアがおこなってそのサポートをフリーランスに委託されるケースがよくあります。

しかしこのスタイルでは、最上の効率とは言い切れません。そこで注目されているのが、Firebaseです。バックエンドエンジニアがいなくても開発できるFirebaseは、少数のエンジニアで効率よく開発を進められます。日本でもまだ少数の実践例しかなく、成功すれば大きな注目を浴びることでしょう。そんなFirebeseのスキルを持った人材は、歓迎されます。

Rails, Django, Laravelなどの開発フレームワークを用いた開発経験

歓迎要件としてもう一つ注目しておきたいのが、React以外の開発フレームワークを用いた開発経験です。Reactは最新注目度の高いフレームワークではあるものの、単体でシステム全体を構築できるわけではありません。フロントエンドに特化したような面も多く、業務の幅が狭まりかねません。

実際、WebサービスではHTMLやCSS、JavaScriptがほとんど必須で使用されており、Reactはこれらを補助するような役割です。Reactが使えれば一段と便利で見映えもいいWebサービスになるとしても、ReactだけではWebサービスは作れないのです。

そこで歓迎されるのが、同じくフレームワークの一種であるRails, Django, Laravelなど。React以外にもいろいろなことができますとアピールしておけば、募集案件はもとより将来的に仕事が広がってくるでしょう。

マッチングサイトを利用する

Reactの案件は、一般的なエンジニアの求職サイトなどでも見つかります。ただし、自分が気になった案件に応募するだけでは非効率です。なぜなら、募集要項の裏に隠れた詳細な事情が不明だからです。

競争率の高い案件もあれば、採用を急いでおらず応募の返事がなかなか来なかったりする案件もあります。その点、マッチングサイトを利用すれば、今すぐできる案件を探したい、自分のスキルや経験にピッタリ合う案件を探したいなどの希望に沿った募集と出合いやすくなるでしょう。

人脈を活用する

人脈を活用するのも、一案です。求職サイトなどに募集を出す前に案件を知ることができますし、お互いの求めるものが一致すれば依頼主としても仲介費用が不要になります。継続的に仕事を回してもらえるようになれば、いちいち案件を探す手間が省けてその分仕事に割く時間を増やせるでしょう。個人的な人脈がない場合は、マッチングサイトのような紹介サービスを利用するのもおすすめです。

まとめ

React案件の募集例や単価の相場など、参考になったでしょうか?フリーランスのエンジニアは、次から次へと最新のスキルを習得し続けなければ仕事をつかむのが難しくなってきます。ここで紹介した募集要件のとらえ方や案件の見つけ方は、React案件以外にも応用可能です。この先また新しい技術が登場したときにも役立てられるよう、参考にしてみてください。

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