ネットビジネスとは
ネットビジネスとは、その名の通りネット上でビジネスを行うことです。その対義語としてリアルビジネスという言葉が使われることもあります。
一口にネットビジネスといってもクラウドワーキングやアフィリエイトなど様々な種類があり、自身に適したネットビジネスを選ぶ必要があります。
リアルビジネスで行われていることをネットに持ち出しただけなので、ビジネスに対する基本的な考え方は変わりません。しかし、ネットで案件を受注したりリモートワークが可能になったりと、ネットビジネス独自の特徴もたくさんあります。
ネットビジネスを始めるサラリーマンが急増
近年では一部の企業で副業解禁の動きが見られるようになり、ネットビジネスを始めるサラリーマンが急増しています。スマートフォンの普及によってネット環境がポケットに収まるようになった昨今において、働き方の幅が広がるのは自然なことかもしれません。
これまでは副業に対してマイナスなイメージを持つ企業が多かったのですが、副業によってむしろ社員のスキルアップや離職防止策につながるという考えに至った企業もあるようです。
ネットビジネスはどんな人に向いている?
ネットビジネスに向いているのは、継続的な努力ができる人です。ネットビジネスの多くは非常に地道な作業を要求されるケースも多いため、パソコンに向かってコツコツと作業ができる人は向いているでしょう。
また、行動力がある人にも向いています。ネットビジネスに興味を持ったものの、情報が多すぎて「何からやればいいかわからない」という状況に陥るパターンはよくあります。
ネットビジネスに慣れるためには自分のスキルをお金に変えるまでのプロセスを実際に体感し、試行錯誤しながら自身に適したビジネスを模索する必要があります。そのためにも「まずはやってみる」という精神が重要になってきます。
副業でできるネットビジネスの種類
会社員として勤めている人でも副業として行うことができるネットビジネスをご紹介します。それぞれ必要とされるスキルや安定性が異なるので、よく吟味した上で選ぶようにしましょう。
クラウドワーキング
副業の中でも最も確実に稼ぐことができるビジネスモデルが、クラウドワーキングです。ライターやエンジニア、デザイナーなど様々な職種があり、クラウドソーシングや求人情報サイトを利用して案件を受注します。
クラウドワーキングにある案件は、タスク処理等の簡単なものから、プロジェクト形式のものまで様々なレベルがあります。中にはスキルアップが望めるものも当然あり、経験を積んでいくとより条件の良い案件を紹介されることもあります。「1度稼いだら終わり」といった水物のようなビジネスではなく、今後に活かせるスキルを習得しながら稼ぐことができます。
情報商材の販売
自身が保有する知識やノウハウをまとめたものを、ネットで販売する副業です。書店などで販売されている書籍と比べて高値で販売されることが多い傾向にあります。
情報商材の販売では、書籍の出版とは違いネット上でデジタルコンテンツを販売することがほとんどなので、印刷代などのコストをかける必要はないです。また、アフィリエイターに宣伝してもらうことで、利益を増加させている販売者もいます。
グーグルアドセンス
グーグルアドセンスとは、Googleが提供している広告配信サービスのことです。自身が運営しているサイトにアドセンス広告を掲載することで、広告収益を得ることができます。
グーグルアドセンスでは、個人的に好きなテーマを扱ったブログなどでも収益化できるのが特徴です。大きく稼ぎたい場合は多くのアクセス数が必要になってくるため、SEOなどの知識を合わせて習得することが大切になります。
アフィリエイト
保有するサイトにアフィリエイト広告を掲載し、読者がそのリンクを経由してアクションを起こした時に収益が発生する、成果報酬型のビジネスです。
美容品やオンライン塾の紹介など様々な種類があり、保有しているサイトのジャンルと合致するアフィリエイト広告を掲載することで成果が上がりやすくなります。
副業ネットビジネスの選び方と成功の秘訣
副業としてのネットビジネスを選ぶ際の参考となるように、ネットビジネスの主な手法についてご紹介します。また、成功の秘訣も合わせて解説していきます。これらを知ることで好調なスタートを切れるようにしましょう。
ネットビジネスには主に2つの手法がある
ネットビジネスには様々な種類がありますが、大きく分けると以下の2種類になります。
- 物販(物を売る)
- サービス・コンテンツの販売や紹介
物販はシンプルで、転売のように仕入れ値よりも高い値段で売ることで利益を出します。また、自身で製造した物を販売し、製造コストなどから差し引いたものを利益とします。
サービス・コンテンツの販売は、情報商材の販売やアフィリエイトがこれに当たります。自分のスキルを提供するライターやエンジニアなども、こちらに分類されるでしょう。
一点集中と継続が成功のポイント
副業としてのネットビジネスで成功するためのポイントは、一点集中と継続です。
ネットビジネス初心者は、1つの手法に手をつけてみたものの想像以上に稼げなかったり、地道な作業が多かったりすることで挫折してしまうケースが多いのです。
まさに「隣の芝生は青い」といったように、他のビジネスモデルに目移りしてしまいがちです。これではいつまで経っても安定して収益を上げることはできません。
大切なのは始める前に「自分に適しているビジネスかどうか」を吟味し、始めたら軌道に乗るまで努力し続けることです。
副業でネットビジネスをする際の注意点
副業でネットビジネスを始める前に知っておくべき注意点をご紹介します。また、ネットビジネスの中には手をつけてはいけない怪しいものもあります。始めたあとで後悔しないように、それらについても触れていきます。
公務員は副業は禁止されている?
一般の企業とは違い公務員は、法律で副業が禁止されています。国家公務員は「国家公務員法第103条と104条」、地方公務員は「地方公務員法第38条」に定められています。
公務員の規制が緩和されてきているとはいえ、現段階では副業はできません。これを知らずに副業を始めると当然ながら法律違反になってしまうので気をつけましょう。
怪しいネットビジネスとは?
ネットビジネスについては大半の人が無知です。そのような情報弱者に向けて「楽して稼げる」「コピペだけで月収100万円」「ワンクリックでたくさん稼げる」といった文句で誘惑するような、危険なネットビジネスも存在します。
これらは再現性に欠ける詐欺のような内容であることがほとんどなので、必ず避けるようにしましょう。
ビジネスは、価値を提供してその対価として報酬を得ることです。そのため「楽して稼ぎたい」という欲望を捨てなければ、こういった詐欺情報に騙されやすくなってしまいます。
副業ネットビジネスの確定申告
これから本格的にネットビジネスを始めるのであれば、確定申告についても学んでおくと良いでしょう。副業だとしても確定申告を怠ると後々徴収され、痛い目を見ることがあります。そうならないためにも、副業における確定申告について理解しておきましょう。
副業所得が20万円以上なら申告が必要
専業の場合と副業の場合では、確定申告が必要になる収益額が異なってきます。
- 専業…年間所得が38万円以上で確定申告が必要
- 副業…年間所得が20万円以上で確定申告が必要
これらを理解して上で意図的に確定申告を怠った場合、重加算税が課せられる場合があります。また、税金から逃れるために行った悪質な行為だと判断されれば、逮捕されることも考えられます。
確定申告の基本と注意点
副業によって年間で20万円以上の所得がある場合は確定申告をする必要があるのですが、ここでの所得とは、受け取っている報酬のことではありません。
この場合の所得とは『受け取っている報酬から必要経費を差し引いたもの』を指します。何が必要経費に分類されるのかは事前に調べる必要があります。例えば、以下のようなものが分類されます。
- サーバーのレンタル費用
- 広告費(ネット広告やチラシなど)
- 家賃や光熱費
- 仕事に必要な道具(10万円未満のパソコンやデスクなど)
- 通信費(インターネット接続のための費用など)
この他にもまだまだあります。仮に受け取っている年間報酬が20万円以上だったとしても、必要経費を差し引いた額が20万円を下回っていれば、確定申告は必要ないということになります。
必要経費に分類される費用の領収書やレシートなどは、確定申告の際に必要になる場合があるので大切に保管しておきましょう。
まとめ
ネットビジネスには様々な種類がありますが、どれも共通していえることは継続的な努力が必要不可欠だということです。あくまでもビジネスなので楽して大金を稼げるようなことは無く、地道なコツコツと作業することが多いです。
サラリーマンが副業に求めている要素の1つに安定性があるかと思います。その場合、クラウドワーキングのようなスキルアップが望めるビジネスをすることで仕事の幅が広がるでしょう。
自身に適したビジネスを見極めた上で、副業に乗り出しましょう。