ネットワークエンジニアの主な副業案件
ネットワークエンジニアのスキルや経験は、さらなるITの革新を求める、市場ニーズに応えるものになり得ます。
すでに開発経験のある言語やフレームワークをそのまま生かすこともでき、関連スキルを獲得すれば受注できる案件の幅を大きく広げることも可能です。
ここでは、ネットワークエンジニアの主な副業案件について解説します。
サーバーの構築や監視
ネットワークエンジニアとしての業務経験を生かすなら、サーバーの構築や監視業務から副業案件を探してみるのがおすすめです。
基本的に、サーバー運用の専門的なスキルや経験を持っているIT人材は、ネットワークエンジニアに限られます。比較的競争率が低く、条件のよい高額案件が狙いやすいでしょう。
近年では、オンプレミスからクラウド型のサーバーに移行する企業が増えています。
『AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)』や『GCP(グーグル・クラウド・プラットフォーム)』によるインフラ構築の経験があれば、月単価80万円以上の副業案件を視野に入れることも可能です。
アプリの開発
ネットワークエンジニアであれば、Webアプリ開発の副業案件も狙い目です。近年、アプリ開発の案件が増えてきています。ネットワーク以外の知識を付けるいい機会と捉え、プログラミング学習とともにアプリ開発の副業を始めるのがおすすめです。
言語は、PHPやPython、Webアプリケーションフレームワークは、Vue.jsやASP.NETでの開発経験があれば、単価の高い案件が獲得可能です。
また、スマホの普及拡大に伴い、AndroidやiOS向けのアプリ開発はニーズが高い分野です。Androidの公式開発言語Kotlinや、AppleによるAppleのための開発言語Swiftのスキルも有用といえます。
ホームページの制作
WebサイトやECサイトの制作も、ネットワークエンジニアの経験が生かせます。
Webアプリ開発やサーバー運用のスキル・経験も関連性が高く、こちらもサーバーサイドの実務経験が必要な副業案件です。
HTMLやCSSといった基本的なスキルを身に付ければいいので、初心者でも始めやすい副業と言えます。また、webエンジニアに転身を考えているなら、このスキルは必須となります。将来の選択肢を広げるためにも副業としてホームページ制作に取り組むことは有益です。
講師
ネットワークエンジニアとしての実務経験やノウハウを生かして、IT講師やプログラミング講師の副業案件を探すというのも一つの選択肢です。ICTやIoT、AIやデータサイエンスなどIT革新はなおも進行中であり、IT講師の需要は高まってます。講師の求人・案件には以下のようなものがあります。
- 専門学校の開発エンジニア講義(Java)の講師
- Javaの講師として新入社員研修
- 専門学校のフロントエンドエンジニア講義(JavaScript)の講師
副業案件の探し方
ここまで見てきたように、ネットワークエンジニアの副業案件は広範囲から探せます。Webやネットワーク関連の案件は多く、実務経験者の不足もあってハイレベルな案件は単価も高額です。
ここでは、ネットワークエンジニアの副業案件の探し方について解説します。
いろいろな案件の探し方とその特徴
案件の探し方にはさまざまな方法があります。それぞれメリット・デメリットがあるのですべて把握した上で自分の方法を確立しましょう。
探し方 | メリット | デメリット |
クラウドソーシング |
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エージェントサービス |
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営業 |
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知人の紹介 |
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エージェントやサービスを使う
ネットワークエンジニアが副業案件を探すなら、エージェントに登録したりクラウドソーシングサービスを使ったりすることがおすすめです。
エージェントでは、職務履歴や希望条件を登録しておけば、比較的好条件な副業案件を紹介してくれます。
時間をかけても自分で探したいなら、クラウドソーシングサービスの無数の案件から探すことも可能です。
ただし、高額案件は競争率が高すぎたり、時給換算で損をしたりする案件もあることに注意しましょう。
知人などに紹介してもらう
友人・知人などの人脈から案件を紹介してもらうことも、一つの選択肢です。
将来的なフリーランスへの転身や起業を意識するなら、人脈を生かして仕事を得る経験を積んでおくことも有効といえます。
ただし、この場合には『友人価格』での受注となってしまったり、「友人だから」という理由で契約関係が曖昧になったりする恐れがあることに注意しましょう。
副業を始める際の注意点
ネットワークエンジニアの副業案件の探し方は、基本的にはエージェントやクラウドソーシングサービスを利用します。
無数の案件の中から、自分に合った仕事を精査することが重要です。ここでは、副業を始める際の注意点について解説します。
就業規則の確認
政府主導で働き方改革が推進され、副業を容認する、あるいは推奨する企業が増えています。しかし、これは大局的な状況であって、自分の勤め先が副業を認めているとは限りません。
副業案件を探す前に、就業規則の確認は必須といえます。明確な規定がなければ、労務担当者などに相談しておくことが重要です。
就業規則を確認しないまま始めた副業が思わぬ社内トラブルに発展するケースもあるため、どのような副業なら認められるかを事前に確かめておきましょう。
時間やキャパシティーの見極め
ネットワークエンジニアの副業案件は、時給換算ではなく単価で報酬を提示することが多いです。
仕事をする時間は自由でも、案件には納期があり、成果物を納品しなければ報酬は発生しません。
リモートワークであってもWebミーティングやチャットツールを使ったコミュニケーションは必須であるため、受注する副業案件に時間的に対応できるかどうかも重要です。
自分の能力を超えた案件を受けると、修正対応に追われることになることがあります。最悪のケースでは、成果物が不採用となって報酬ゼロということもありえます。
時間的な余裕や自分の能力を十分に鑑みて、無理なく納品できる副業案件を選びましょう。
まとめ
ネットワークエンジニアとしての実務経験があれば、サーバー構築やWebアプリの開発など、さまざまな副業案件が視野に入ります。
単価が非常に高い案件もありますが、高額案件はそれに見合うスキルや対応が必要になることに注意しましょう。
まずは簡単にこなせる案件から始め、副業の働き方に慣れていくことをおすすめします。