スキル不足のエンジニアに仕事はある?
エンジニアにとって、どんなスキルがあるのかは生命線でもあります。所有するスキルによって受けられる仕事の幅や専門性が変わってくるためです。
エンジニアの中には、スキル不足のため、なかなか仕事に結びつかないといった人もいるでしょう。そういった場合、どうしたらいいのでしょうか?
エンジニアの需要は高い
2020年頃に多くの分野で表面化する問題を『2020年問題』といいます。この問題を解決するためのエンジニア不足を指摘する声があがっています。
また、IT市場の成長や技術者の高齢化などによって、エンジニア不足が問題視されている傾向もあります。エンジニアの市場における需要は、比較的高いと言えるでしょう。
条件が良くない場合もある
エンジニア不足が指摘されているため、スキル不足のエンジニアでも仕事は見つかる可能性があります。例えば、HTMLの記述といった簡単な仕事も、クラウドソージングなどで募集されています。
低いスキルの人でもできるような案件の場合、条件が良いとは言えない場合も多いので、注意が必要です。報酬などの条件について、一般的な相場と比べると低いものが多くなります。
スキルの判断方法は?
スキルの判断基準は曖昧です。自分ではスキルを持っていると思っていても、企業からすると足りないと感じられることもあるでしょう。
必要なスキルを持っているかどうかを判断する方法について紹介します。
実績、成果物
評価基準には『形のあるもの』が参考になります。それまでの実績や成果物といった具体的な形があれば、判断がしやすくなります。
これまでの成果物や実績がどの程度あるのかを見直してみましょう。会社が提示している条件と照らし合わせて、その案件をこなすだけの実績があるかどうかを確認することが必要です。
業務経験がない場合は、企業にアピールするためのポートフォリオとして、成果物を作る必要もでてきます。
業務経験
業務経験からもスキルを見直してみましょう。
募集している案件が大きなプロジェクトなら、過去にも大きなプロジェクトに携わったことがあるかどうかは一つの指針になります。募集されている仕事と類似した業務に携わったことがあるかどうかも判断材料になるでしょう。
スキルアップのコツ
スキルアップが必要と感じた場合、どうすればいいのでしょうか。その方法やポイントを解説します。
新しい技術へ興味を持ち勉強する
IT業界は顕著に技術が進歩しています。新しい技術に興味を持って勉強することが、スキルアップにつながる世界です。
独学ではどうしても知識や興味が偏ってしまうため、勉強会や交流会に参加するという方法を取ってもよいでしょう。常に好奇心のアンテナを張り巡らせて、新しい技術を蓄積していくことを考えましょう。
資格を取るのも一手
資格を取得するというのもスキルアップの方法の一つです。資格取得を目指す過程においてスキルが学べますし、実際に資格が取れたなら、対外的にアピールすることも可能です。
エンジニア向けの資格は色々あり、『基本情報技術者試験』『応用情報技術者試験』『システムアーキテクト試験』などの国家資格もあります。
興味のある分野や、今後のキャリア計画などをよく考え、有効な資格を選ぶようにしましょう。
アウトプットを心がける
実際に習得したスキルを使い、トライ&エラーを繰り返すこともスキルアップのポイントです。
簡単なプログラムを作成したり、ブログで自作コードを公開したりなど、持っているスキルをアウトプットしてみましょう。うまく人に説明できるかどうかも、重要な要素です。
制作した成果物や、公開したコードは、実績として企業に提示することもできます。
スクールを利用する
エンジニアのスクールに通うという方法も考えてみましょう。
コストはかかりますが、プロから技術指導を受け、短期間でスキルを身につけることができます。独学ではつまずいてしまうポイントも、指導によって理解できるようになるでしょう。
ただし高額な費用を支払ったにもかかわらず中身が薄かったり、目指していることと違う内容だったりすることもありうるので、資料請求やネットの評判などから、内容についてあらかじめ確認しておくことをおすすめします。
まとめ
エンジニアは全体的に売り手市場の傾向があるため、条件にこだわらなければ、募集自体は多くあります。とはいえ、仕事の幅を広げ、より良い条件の仕事を得ようと思うのであれば、スキルアップは必須です。
スクールの利用や資格の取得などによって、スキルアップするために行動しましょう。