フリーランスの仲介会社とは
フリーランスの仲介会社とは、個人のスキルや希望に合う案件を紹介してくれる会社です。『エージェント』とも呼ばれます。フリーランスの仕事探しには強い味方となりますが、利用の前に詳細を確認してみましょう。
仲介会社の仕事と役割
仲介会社は、仕事を探すフリーランスと、請負者を探す企業との橋渡しをする会社です。個人のスキルや条件などを考慮したうえで案件が提示されるため、希望通りの仕事を見つけやすくなります。
フリーランスとして働く場合、仕事を獲得するための営業は重要で、フリーランスとしての生活そのものを左右します。そんなフリーランスにとって、仲介会社は頼りになる『営業のプロ』といえる存在なのです。
面談をして登録する
仲介会社に登録する際は、多くの場合、面談が必須です。
面談は仲介会社のオフィスなどで行われ、ここで双方が納得すれば本登録となるでしょう。面談では履歴書や職務経歴書、身分証などを求められるため、きちんと準備しておくことをおすすめします。
また、面談内容は会社によってまちまちですが、仲介サービスの内容の説明や、経歴についてのヒアリングは必ずあると考えられます。特にサービス内容は今後に大きくかかわるため、しっかり耳を傾け、登録前に不明な点はクリアにしておきましょう。
その日に登録が完了すれば、すぐに案件を紹介してくれる仲介会社もあります。今後の連絡方法や時間などをすりあわせ、スムーズに仕事を始められるようにしておきましょう。
仲介会社を利用するメリットとデメリット
これから仲介会社に登録しようと考えている人は、仲介会社を利用することのメリット・デメリットをきちんと把握しておく必要があります。登録後に「しまった」と後悔しないためにも、ポイントを押さえた事前検討が重要です。
営業や交渉事を任せられる
まず仲介会社を利用するメリットの一つとして、会社が営業や案件の条件交渉を行ってくれるということがあります。
フリーランスとして働く場合、営業や会計など、本業以外に時間を取られがちになります。ところが仲介会社に登録すれば、仕事以外の雑事を任せられるため、自身は仕事にのみ集中することができるのです。
案件のバリエーションが増える
仲介会社を利用することで案件のバリエーションが広がるのも、大きなメリットです。
フリーランスとして駆け出しだったり、コネが無かったりする場合、高単価・好条件の仕事はなかなか見つかりません。ところが業界に広くコネがある仲介会社なら、高単価・好条件の案件や長期案件など、さまざまな案件を紹介してくれます。
中には一般には出回らないような案件を持っている仲介会社もあり、個人で仕事を探す場合よりも仕事の選択肢が広がるでしょう。
仲介手数料がかかる
仲介会社を利用するデメリットとしては、案件を請ければ仲介手数料がかかるということが挙げられます。
「仲介手数料が低い会社に登録すればよい」と考える人もいるかもしれませんが、一概にそうとは言えません。
仲介手数料には多くの場合、福利厚生費や営業コスト、リスクマネジメント費用などが反映されています。手数料が高いと感じる会社はその分サポート体制が整っており、安心できるという面もあるのです。
仲介手数料の相場
仲介手数料は仲介会社によってまちまちですが、報酬の10~20%というのが一般的です。また、会社によっては、『どんな案件でも手数料は一律』と定めているケースも見られます。
仲介手数料は安いに越したことはありませんが、料金だけで善し悪しの判断はできません。仲介会社を選ぶ際、仲介手数料は『検討材料の一つ』と考えておくのがベターです。
仲介会社を選ぶ際のポイント
フリーランスという働き方を選ぶ人が増えている現在、企業と個人を結ぶ仲介会社も増加中です。ただし数が増えた分、当たりはずれが顕著になり、中には悪徳な仲介会社も存在します。
トラブルなく仕事を進めるには、どのような点に注意して仲介会社を選べばよいのでしょうか。
良い仲介会社の特徴を知る
安心して利用できる仲介会社には、以下のような特徴があります。
- 案件数が豊富
- 契約内容が適切
- サポート体制が整っている
- 会社規模が大きい
優良な仲介会社は、豊富な案件を揃えており、広い選択肢があります。このような会社なら、希望通りの案件が高確率で回ってくるでしょう。
また、契約書の内容がきちんとしている会社は信用できます。いい加減な仲介会社は契約内容もおざなりなので、注意が必要です。
加えて、仕事を始めた後にどんなサポートが受けられるかについても、事前に確認しておくことをおすすめします。特に、確定申告の手続きに混乱する人が多いため、税務のサポートが充実していると安心です。
このほか、会社の母体や経営状況も検討材料になります。一概には言えませんが、規模が大きく安定している会社ほど、仲介会社としても信用できるはずです。
複数の仲介会社を比較する
仲介会社を比較する際は、複数社をピックアップしましょう。
一つの会社を見ただけでは比較対象が無く、その会社についての判断を下すのは困難です。色々な会社とコンタクトを取り、条件や待遇が自身の希望に合うと思われるものを選びましょう。
また、仲介会社によって、得意とする分野は異なります。いくら評判が良くても自身の分野に弱い会社なら、希望する案件の紹介は望めないでしょう。
さまざまな観点から仲介会社を比較して、適切な会社を見つけてください。
まとめ
フリーランス専門の仲介会社を利用すれば、フリーランスでも安定して仕事を得ることが可能です。基本的には面談から登録、という簡単な流れで完結するので、営業や交渉事が苦手な人は利用してみてはいかがでしょうか。
ただし、仲介会社といってもたくさんの会社があります。条件や仲介手数料などをきちんと確認し、複数社を比較したうえで、最善と思われる仲介会社を選びましょう。