副業解禁。みんなが副業する時代
厚生労働省は2018年1月に『モデル就業規則』を変更しました。ここでは『勤務時間外において他の会社等の業務に従事することができる』との内容が明示されています。
このことは、政府として副業を推進するということを意味しています。副業を国民が積極的に行い、人材不足の解消や社会の生産性の向上につながることを期待していると言えるのです。
出典:モデル就業規則について
働き方改革で副業推進
20~40代の国民は、終身雇用制の弊害の一つに、給料の伸び悩みやポスト不足があると感じています。
年金制度など社会保障への不安の高まりも要因ではありますが、結婚や出産をする人の割合も減少しています。
そして将来に安定を描けず「稼げるうちに稼いでおかなければ」と言う意識を強く持っているのではないでしょうか。
政府は経済界に対して、社員の所得を上げるよう求めます。しかし、企業は簡単にそれを実行できません。そこで、一企業に人材を止め置かず、働き方を多用化することで、国民が自己防衛できるよう副業を解禁し、推進しているのです。
安全性に注意しよう
副業が解禁されたことで、企業は副業を推進し、インターネット上でも気軽に副業ができるサイトが続々と登場しました。
副業が推進される世の中となってきましたが、同時に『副業詐欺』といった、副業を通して、金品をだまし取ろうとしている人もいます。
副業は、安全とは言い難いものとなっているのも事実です。その巧妙な手口に乗せられないように注意をすることも大切なことです。
例えば、『仕事だけをさせて報酬を支払わない』『最初に教材などを売りつけて仕事を与えない』などといった手口もあり、これらは内職商法やサイドビジネス商法と呼ばれる手法です。
『技術を身に付けると高額な仕事を紹介できる』と言って投資的に費用を求めたり、高額な登録料を請求されることもあります。このような副業の誘いにも注意が必要です。
女性におすすめの副業できるアプリ
「副業が解禁され仕事がしやすくなったけれど、どのように仕事を探したら良いの?」というような疑問を持つ人もいるでしょう。
そこで、女性にも気軽に副業ができて、スマートフォンなどでも簡単に副業をすることができるアプリについて紹介します。
クラウドソーシング
クラウドソーシングという仕事探しの方法をご存知でしょうか。クラウドソーシングとは、アプリを通して、人材を求める側と仕事を探す側をマッチングさせることを言います。
大手のクラウドソーシングサイトに目を通すと、そこには数多くの仕事が並んでいます。その中から、自分のスキルや資質に合わせて仕事を選ぶことができるでしょう。
例えば、記事の執筆の代行や、漫画や映画の感想を寄稿するような案件も見つかります。また、アンケートに答えるだけという手軽な仕事もあるのです。
簡単な作業では報酬も高くはありません。しかし、空いている時間を確実に収入につなげるにはおすすめであり、女性の人でも気軽に始めている人も増えているのではないでしょうか。
家事代行
家事代行も、女性におすすめの副業と言えます。依頼主のお宅を訪問し、料理・洗濯・掃除などを請け負うケースが多いです。
共働き夫婦の家庭では、家事全般に手が回らないというケースがあります。そのため、家事代行の需要は増加しています。
日ごろからやり慣れている家事が収入につながるという点で、女性に人気の副業です。ただし、依頼主との信頼関係をしっかり築くことが大切となるでしょう。
スキル販売
自分が培ったスキルや得意なことを個人間で販売する『スキル販売』もあります。スキル販売のプラットフォーム上で取り引きされていて、簡単に自分の特技やスキルを売り出せます。
商品名や値段も、自由に設定が可能です。その内容はWEBサイトのデザインやロゴマークの作成、作詞や作曲、似顔絵の製作など多岐に渡ります。
また、本の朗読や、時には話し相手をするというような内容までも目にすることがあるでしょう。自分の技術を生かしたいと考えている人に適した副業です。
副業するときのポイント
副業が企業や政府でも推進され、現在では、副業を始めようと思えば、さまざまな仕事を見つけることが可能です。
その中から、どのような仕事が自分にマッチしているのでしょうか。副業するときのポイントについて整理しました。
好きなこと、得意なことを生かそう
副業選びの大切なポイントとして『楽しみながらできるかどうか』という点が重要です。好きなことや得意なことでなければ、長く続けることが苦痛になってしまうのではないでしょうか。
自身の好きなことを副業として続けることで、やりがいにつながります。副業には好きなことや得意なことを生かせる仕事が良いのではないでしょうか。
確定申告も忘れずに
副業を始めて所得を得るようになると、一定の条件を満たせば、確定申告をする必要があります。例えば、会社員の人でも、副業の所得が年間20万円を超えた場合は、確定申告をする必要があります。
確定申告をより理解するために、所得の区分についてなども知っておくと便利です。場合によっては節税にもつながるので、副業をしたいと希望する人は、始める前に知識を蓄えておきましょう。
まとめ
国が推奨する働き方改革によって、多くの人が副業を考えるようになりました。副業は、好きなことを収入につなげたい、社会で活躍したいと思う人にはチャンスでもあります。
一方で、多額の報酬や働き手の気を引く宣伝で、人材を集めようとする企業もあります。自分にマッチする仕事かどうかを見極めて、自分らしさを生かせる副業を見つけましょう。