カメラホルダーの基礎知識
一眼レフカメラなど、本格的なものになればなるほど慎重に扱う必要があるのがカメラの特徴です。重量のあるカメラを携帯するときには『カメラホルダー』を利用するようにしましょう。
カメラホルダーとは、どのようなアイテムなのでしょうか?まずは、その基礎知識についてまとめていきます。
カメラホルダーとは?
『カメラホルダー』とは、バックパックやショルダーバックのベルト部分に装着し、カメラの脱着をスムーズに行えるようにするアイテムです。別名『カメラホルスター』や『カメラクリップ』と呼ばれることもあります。
カメラホルダーはさまざまなシーンで活躍しますが、特に登山などのアクティビティーで活躍している人が多い印象です。
バッグの中にカメラを入れる必要がないため、わざわざ取り出す手間も省け、急なシャッターチャンスにも対応できるようになります。
使い勝手に合わせてタイプが選べる
カメラホルダーは、自分の使い勝手に合わせてタイプを選ぶことができます。
胸の位置にカメラを装着したいときは、リュックのショルダーストラップにアタッチメントを取り付ける方法があります。リュックストラップにカメラをつけられるため、重量も軽く感じられるようになるのが魅力です。
また、腰の位置に装着することもできます。腰につけたい場合は、ベルトにアタッチメントを装着してカメラを携帯します。
どちらの方法でも体に密着した状態でカメラを携帯できるため、着脱のしやすさと重量の感じ方が良好になるというメリットがあります。
一つアイテムでこれら二つの装着方法を実践できるタイプも誕生しています。カメラホルダーの使い方をシチュエーションごとに分けたいという人は、両方の使い方ができるアイテムを選ぶとよいでしょう。
カメラホルダー以外で持ち歩く方法
カメラホルダー以外にも、カメラを持ち歩く方法はいろいろあります。携帯方法ごとに特徴があるので、カメラホルダーを利用する際と比較してみましょう。
ストラップで首や肩にぶら下げる
最も活用されている携帯アイテムが『ストラップ』です。このアイテムを使うと、カメラを首や肩にぶら下げて持ち歩くことができます。
カメラホルダーと同様、すぐにカメラを構えられるためスムーズな撮影が可能です。注意点は、カメラがぶら下がっている状態になってしまうことです。
不安定な状態なため、ぶつけてしまう可能性も高くなります。そのため、登山など、舗装されていない場所で使うのには向いていないといえるでしょう。
また、首や肩など一点に重さが加わり続けるため、疲労感が増してしまうこともあるのを知っておきましょう。
リュックやバッグに入れておく
カメラを1番安全な状態で持ち歩けるのが『リュックやバッグに入れておく』方法です。
急な雨に降られてもカメラを濡らしてしまう心配がありません。また、カメラホルダーやストラップで持ち運ぶとどうしてもカメラがむき出しの状態になってしまいますが、バッグに入れればある程度の衝撃を防ぐこともできます。
リュックやバッグの中には、カメラを持ち運ぶことを前提にデザインされているものもあります。本体だけでなく、付属品を分けて収納できるようにコンパートメントが搭載されているタイプであれば利便性も高まるでしょう。
しかし、カメラホルダーやストラップを使って持ち歩く方法に比べると、すぐにカメラを取り出しての撮影ができません。写真撮影を目的に歩く際は、あまり向いていない携帯手段だといえるでしょう。
カメラホルダーの選び方
カメラを持ち運ぶためのアイテムについて紹介してきましたが、さまざまな種類が誕生しているカメラホルダーを選ぶときには、何を基準に選べばよいのでしょうか?
カメラホルダーの選び方にはいくつかの判断基準があります。自分のニーズにあったものを選ぶために、おさえておきたいポイントを知っておきましょう。
機能性から選ぶ
一つ目の選び方が『機能性から選ぶ』方法です。カメラホルダーの役割は、カメラを取り付けるだけではありません。
海外での利用をメインに考えている人から人気なのが『盗難防止機能』が搭載されているカメラホルダーです。通常のホルダーに加えて盗難防止用のストラップがついているため、安心して利用できます。
「落とすのが心配」という人向けに『ダブルロックタイプ』のカメラホルダーも登場しています。二重にカメラをロックできるため、落としてしまう心配がありません。登山などをしながら使いたい人にぴったりの機能です。
装着方法から選ぶ
二つ目の選び方が『装着方法から選ぶ』方法です。カメラのサイズによって持ち運びやすさも変わりますし、体格によっても適した携帯方法が変わるでしょう。
小さいサイズのカメラを持ち運ぶときに便利なのが『腰かけタイプ』です。腰に装着するため安定感が増し、両手が空くというのも嬉しいポイントです。
急なシャッターチャンスを逃したくないときは『肩かけタイプ』や『前かけタイプ』のホルダーが適しています。一眼レフやミラーレスなど、大型のカメラでもスムーズに構えられます。
メーカーから選ぶ
カメラホルダーによっては、同じメーカーのカメラしか装着できないというケースもあります。そのため、できるだけ『同じメーカーから選ぶ』というのもポイントです。
メーカーからカメラホルダーが発売されていないというケースもあります。そのような場合は、自分の持っているカメラを装着できるか否かを事前に確認しておきましょう。
一眼レフを持ち運ぶときの注意点
一眼レフカメラを持ち運ぶ際には、知っておきたい注意点がいくつかあります。カメラを傷つけてしまったり、いざというときに撮影できなくなってしまったりすることもあるので、しっかりと注意点に気をつけて持ち運びましょう。
レンズキャップを閉めておく
一眼レフを持ち運ぶときの基本でもっとも大切なのが『レンズキャップを閉めておく』ということです。レンズがむき出しの状態で持ち歩いてしまうと、どこかにぶつけたときにレンズに傷が入ってしまうこともあります。
また、埃が付着するのも一眼レフにとっては致命傷です。撮影したときに写真が白くボケてしまったり、影が入ってしまったりもするので、しっかりとレンズキャップを装着して持ち運ぶようにしましょう。
容量やバッテリーを確認する
カメラを使うときに意外と忘れがちなのが『容量やバッテリーの確認』です。いざ撮影しようと思っても、バッテリーが切れていると撮影できません。
旅行など、数日間外出するときには、事前にバッテリーを満タンに充電しておくとよいでしょう。バッテリー以外にも注意して置きたいのが、カメラに保存できるデータの容量です。
以前撮影した写真がそのまま保存されていると容量が足りなくなってしまい、写真を保存できなくなることもあります。万が一に備え、予備のバッテリーやデータ拡張用のSDカードも持っておくとさらに安心です。
置き忘れなどに注意する
カメラを手や体から離して置くときには『置き忘れ』に十分注意しましょう。特に海外の場合、カメラは盗難件数の高いアイテムとして知られています。
置き忘れてしまったら、返ってくることはほとんどないと思っておいた方がよいでしょう。置き忘れだけでなく、片手で持っているのも危険です。食事をとる際や人混みを歩くときは、ストラップやホルダーを使うかバッグの中に入れて置くようにしましょう。
おすすめのカメラホルダー
カメラホルダーに関するいろいろなポイントをまとめてきましたが、実際に、ホルダーの中でも人気を集めている商品について紹介していきます。
カメラホルダーによってその特徴や魅力はさまざまです。自分の用途にあったホルダーを選ぶためにも、いくつかの商品をチェックしていきましょう。
コットンキャリア 落下防止ストラップ付
幅広いカメラに対応しているのが、コットンキャリアの『落下防止ストラップ付』です。バックパックやショルダーバッグのストラップに取り付けて使います。バッグのストラップに装着するタイプなので、カメラの重量がバッグに分散されるのも魅力的です。
特に、登山などのアクティビティーで活用される例が多く、首からぶら下げるストラップに比べて安定感があり、負担が軽減するのが嬉しいポイントです。
- 商品名:コットンキャリア 落下防止ストラップ付
- 価格:9350円(税込)
- Amazon:商品ページ
Peak Design キャプチャー
ホルダー自体が軽量で機能性に優れているのが『Peak Design キャプチャー』です。カメラプレートが薄く設計されているため、余分な負担を削減することに成功しているアイテムです。
六角レンチで固定できるロンググランピングボルトが本体に付属されているため、付属品を揃えることなく、いろいろなカメラに対応できる仕様になっています。
このアイテムの前作も人気を集めていましたが、さらに進化したPeak Design キャプチャーは、前作と変わらない使用感で扱うことができます。
- 商品名:Peak Design キャプチャー
- 価格:8570円(税込)
- Amazon:商品ページ
b-grip UNO
バッグのストラップに装着して肩にカメラを取り付ける以外にも、腰に装着することもできるのが『b-grip UNO』です。バッグパックのショルダーにカメラを装着できるため、カメラの着脱に優れスムーズな撮影が可能になります。
レンズ交換の際にカメラ本体を地面に置く必要もなくなるため、快適に交換ができます。2パターンの装着方法があるので、利用用途に合わせて使い方を変えられるのが魅力的です。
- 商品名:b-grip UNO
- 価格:5980円(税込)
- Amazon:商品ページ
まとめ
カメラは高価なアイテムなため、持ち運びは慎重に行う必要があります。そんなとき、安全性と快適性を両立させてくれるのがカメラホルダーです。豊富なバリエーションがあるカメラホルダーなので、自分の欲しい機能を追求できるアイテムを選びましょう。