Webクリエイターが副業を始める前に
Webクリエイターが副業を始めるとき、まずやるべきことはポートフォリオの作成です。ポートフォリオの重要性について解説します。
クリエイター系はポートフォリオが重要
クリエイターが作成するポートフォリオは、簡単に説明すると、実績や実力を分かりやすくアピールするための作品集です。クリエイターと自己紹介されただけでは、実力がどの程度で、どんな実績があり、どんな作風なのかは分かりません。そこで、ポートフォリオを作成して、分かりやすく提示するのです。
クリエイターに依頼するクライアントは、常に不安感を持っています。信頼できるクリエイターなのか、満足できる作品を仕上げてくれるクリエイターなのか、実際に仕事が仕上がるまで分からないからです。
ポートフォリオは、そんなクライアントの不安を取り除く役割があります。過去にデザインした作品を提示してもらえれば、どのような作品をどのくらいのクオリティで作るクリエイターかが一目瞭然だからです。
ポートフォリオは重要ですが、そのためだけにデザイン性の高い専用のポートフォリオサイトを用意する必要はありません。副業を始めたてであれば、まずはファイル共用サービスなどで過去のデザインを閲覧できるようにするだけでも十分です。
Webクリエイターはどんな副業が向いているか
Webクリエイターが副業をする場合、どのような仕事が向いているのでしょうかWebクリエイター向きの3つの副業を紹介します。
LINEクリエイターズスタンプ
イラストを描くのが得意なWebクリエイターなら、LINEクリエイターズスタンプが向いています。規定に従ってスタンプを作成し、それを販売できるのです。単に販売するだけでなく、人気が出て有名になると、企業スタンプのオファーも期待できます。
定期的にイラストを描いてスタンプをリリースできる、というWebクリエイターはチャレンジしてみるといいでしょう。
ストックフォトサイトでイラスト販売
ストックフォトサイトは、写真やイラストを販売するサービスです。Webクリエイターなら、ストックフォトの素材を仕事に利用したことがある方もいるでしょう。そのサービスを利用し購入する側から、販売する側になるのです。
ストックフォトでは、作品独自の世界観がある写真やイラストではなく、分かりやすさ・親しみやすさ・使いやすさがある作品が好まれます。Webクリエイターとして自分が使いたいと思うような写真やイラストを作ることで、売れやすくなることが期待できるのです。
個人メディアで広告収益を狙う
Webクリエイターが個人メディアを持ち、広告収益を得ることもできます。サイトやブログに掲載した広告から報酬を受け取れる、アフィリエイトの仕組みを利用するのです。アフィリエイトの種類は主に2つあります。
- クリック保証型:クリック数に応じて報酬が支払われる
- 成果報酬型:掲載した広告から、商品の購入・サービスの加入など、決められたアクションが行われたときに報酬が発生する
これらの広告をうまく使い分けたり、アクセスアップのための様々な工夫を凝らしたりすることで、個人メディアでも副業として十分な収益を得られる可能性があります。
LINEクリエイターズスタンプに注目
Webクリエイター向き副業の中で注目度の高い、LINEクリエイターズスタンプについて解説します。
誰でも今すぐ挑戦できる
LINEクリエイターズスタンプを副業にするには、まずLINEクリエイターズマーケットへ登録をします。誰でも無料で登録できるので、今すぐスタンプ作りに挑戦できます。
- LINEアカウント情報
- 報酬の振込先
この2つの情報でLINEクリエイターズマーケットに登録したら、あとはスタンプ画像を登録するだけです。
制作ガイドラインに沿って作ってみよう
LINEスタンプは制作ガイドラインに沿って作成しなければいけません。例えば画像サイズは最大サイズが決まっていますので、それに合わせて作成します。スタンプを使うユーザーのスマートフォンで表示されるときの画質低下を避けるためには、偶数のサイズで作成するようにしましょう。
また、余白が10ピクセル必要です。必ず余白を入れてスタンプを作ります。スタンプは1個ずつ販売するのではなくセット販売です。このセットにも決まりがありますので、下記を満たすように作成します。
- メイン画像:スタンプの紹介ページでメインに表示される画像
- スタンプ画像:スタンプは8個/16個/24個/32個/40個のセット(選択式)で作成します
- トークルームタブ画像:トークルームにあるスタンプ一覧で表示される
他にも、クリエイター名・スタンプタイトル・説明文などを掲載しますので、これらもあらかじめ作成しておきます。
審査に通るために必要な要素
LINEスタンプを販売するときには、制作ガイドラインに沿って作成し審査に通過しなければいけません。そのために必要な要素を紹介します。- 会話に活用できる:単なるイラストではなく、コミュニケーションツールになるもの
- イラスト:写真やテキストのみのスタンプはNG
- 全体のバランスがとれている:スタンプ全体のバランスがあまりにも悪いものはNG
- 公序良俗に反していない:10代など若い世代の利用も多いLINEでは、肌の露出なども厳しく審査
LINEスタンプを作るときには、これらの要素を満たし、審査に通過できるようにしましょう。
クリエイターはLINEスタンプで稼げるのか?
LINEスタンプはクリエイターの副業として代表的なものですが、実際に稼げるのでしょうか?
LINEスタンプ市場は飽和状態なのが現実
実際問題として、LINEスタンプはすでにレッドオーシャンです。副業といえるほど稼ぐのは至難の業でしょう。2014年にLINEクリエイターズマーケットができてから、誰でも手軽にスタンプを作り販売できるようになりました。
当初はクリエイターもスタンプも登録数が少なかったので、今よりもスタンプは売れやすい状態でした。しかし、現在の登録クリエイターは75万人、スタンプは80万個以上も登録されています。
LINEスタンプの販売は競争が激化し、中にはひとつも売れずに埋もれていくスタンプもあるのです。
クリエイターの副業向きサービス
今回はLINEスランプについて注目してきましたが、クリエイター向けの副業は他にも無数にあります。その中でクリエイターが副業をするときに便利なクラウドソーシングや特化サイトを利用する方法をご紹介します。
クラウドソーシングで多彩な案件獲得
クラウドソーシングは、クライアントとクリエイターをつなぐサービスです。多くの案件が登録されていますので、クリエイターはその中で自分に向いているものを選択し、決められた方法で提案したりコンペに参加したりします。クラウドソーシングはそれぞれに特徴がありますので、自分の求める副業のスタイルに合ったサービスを選ぶことが大切です。
- すぐに稼げる
- 単発の仕事がしたい
- 安定して仕事がしたい
- 長く付き合えるクライアントが欲しい
これらを参考に、まずは自分の副業スタイルを決めましょう。また、クラウドソーシングごとの、案件獲得方法もよく知って活用しましょう。案件獲得方法は主に2つあります。
- 自分でクライアントを探し案件に応募する
- 自分のスキルを公開してクライアントからの連絡を待つ
どちらが自分の性格や副業スタイルに合っているかを考え、最適な方を選んでください。
得意分野を生かした特化サイトで副業
クリエイターの副業として、特化サイトを利用することも可能です。特化サイトには下記のように様々な種類がありますので、得意分野に合わせて選びます。
- スキルに値段をつけて販売する
- 自分の時間を売る
- ハンドメイドの作品を販売する
- クリエイター本人のネットショップ
まとめ
クリエイターの副業には様々なやり方があります。LINEスタンプの販売・ストックフォトサイトでイラスト販売・個人メディアでのアフィリエイト・クラウドソーシング・特化サイト、などが代表的です。まずはポートフォリオを作り、スキルのアピールをできるようにしてから、副業にチャレンジしてみましょう。