副業する女性が増える現代
『正社員として働く女性約2000人に聞いたところ、約9割が副業に興味があると答えた』という記事が、2018年3月2日付けの日経MJ(流通新聞)の1面に掲載されました。
さらに2018年、厚生労働省による『モデル就業規則』内の副業に関する規定が変わったことで、社会的にも副業を容認する流れとなっています。このようなことを受けて、副業する女性がどんどん増加しているのが現状です。
副業解禁で会社員の副業が増加
これまでは、先述の厚生労働省によるモデル就業規則内には『許可なく他の会社等の業務に従事しないこと』という事項がありました。このことが、社会的に副業が禁止される風潮の理由として大きくあったのです。
しかし2018年に規定が改定され、『労働者は勤務時間外において他の会社等の業務に従事することができる』という規定が新設されました。この影響もあり、会社員として働きつつも、副収入の獲得のために副業をする女性が増えてきているのです。
得意を生かして副業をする女性たち
それでは、世の女性たちはどのような副業をしているのでしょうか。数多くあるなかでも代表的なパターンを、下記に羅列してみました。『自分の得意なことや経験』を生かして副業としている例が多くみられます。
- ハンドメイドしたものを売る
もともとハンドメイドが得意な女性が、アクセサリー、バッグ、プリザーブドフラワーなどを製作し、それを売る。
- 困った人をサポートする
相談に乗る、買い物の代行をするなど、空いた時間を利用してクライアントをサポートする。
- 自分の経験を伝える
妊活の経験、離婚経験、闘病体験など、経験から学んだことを伝えることを副業とする。
副業でもできる、在宅秘書という働き方
上記のように、副業にもさまざまなものがありますが、多くのメディアでも特集が組まれるほど最近話題になっているのが『在宅秘書』という働き方です。
在宅秘書は、自宅にいながらにしてクライアントである企業役員の秘書業務をする職業です。出産・育児・介護などでなかなか働きに出られない女性が、経験を生かして活躍できる、新たな職種として脚光を浴びています。
在宅秘書、オンライン秘書の仕事とは
在宅秘書とは文字通り、インターネット上で『秘書業務』を行う仕事です。クライアントは、一般企業の会社役員であることが多いです。企業側としても、社員を雇用するにあたりかかる経費等が削減されるため、そのニーズは急上昇しています。
対面でない分、高スキルが必要
秘書として会社役員をアシスタントする業務なので、誰にでもできる仕事とは言えません。さらに、顔が見えない相手との仕事だからこそ、ビジネスマナーや対人スキルなどの基本的なビジネススキルは、通常の対面で行われる以上に高いものが求められます。
また、実務経験者や資格保有者が優遇される傾向もあるので、まったくの人事・秘書業務の未経験者が従事するのは難しいのも現実です。一方で、秘書や人事経験はもちろん、経理やWeb制作などの経験がある人にはもってこいの職種と言えます。
在宅秘書に向いている人、向いていない人
向いている人と向いていない人についての特徴を、下記に挙げていきましょう。
【向いている人】
- 秘書・人事業務経験者である
- 周りに気を配ることができ、気が利く
- 人をサポートすることにやりがいを感じる
- リサーチ力に長けている
- 言われなくても、相手が望むことを察知して動ける
- 柔軟な対応力がある
【向いていない人】
- 細かい仕事が苦手である
- 自分が主役になりたい
- 同じことの繰り返しが苦手である
- 文章が苦手である
- ITリテラシーに精通していない
- 時間にルーズである
また、役員秘書と医療秘書では仕事内容が全く違うように、クライアントによって秘書として対応する業務は多岐に渡ります。秘書の仕事内容や種類について十分にリサーチし、自分の適性に合うかどうかを判断しつつ、仕事を探すとよいでしょう。
在宅秘書の副業に必要な物と知識
始めるにあたり、必要な知識や物にはどのようなものがあるのでしょうか。具体的にご紹介していきましょう。
設備はカメラ付きPCがあればOK
クライアントとの打ち合わせや業務説明、Web会議参加、面接代行など、在宅でのやりとりがメインとなるため、『カメラ付きのPC』はマストアイテムです。最近のPCでは、カメラ機能があるものがほとんどなので、自分のPCをチェックしてみましょう。
カメラ機能がないPCの場合でも、家電量販店で安価で入手可能なWebカメラを後付けすればOKです。
ExcelやPowerPointも使えると尚良し
処理能力が求められる秘書業務をスムーズに遂行するためには、ExcelやPowerPointのスキルが必須と言えます。特にExcelは、管理業務に取り入れることで作業効率が飛躍的に向上する、使用頻度の高いソフトです。
また、PowerPointのスキルがあれば、資料作成業務の対応も可能になるので、業務の幅が広がります。クライアントのスケジュール管理をするのに便利なため、Outlookの使用頻度も高めの傾向です。
また、Excelのデータ処理やPowerpointでの資料作成業務だけを単発でするような秘書業務もあります。その場合、納期が半日〜2日など非常に短いことが多いため、ソフトのスキルがあると、格段に処理能力があがります。
連絡ツールやクラウドの使用経験も必要
業務に臨機応変な対応を求められるため、常時連絡可能なツールもマストアイテムとなります。
業務中はチャットワークやSkypeを常時接続し、遠隔で連絡が取れる状況下で業務を進めていきます。チャットが未経験でも、ある程度のタイピングスキルがあれば、すくに使いこなすことができるでしょう。
ツールが使いこなせるだけでなく、すぐレスポンスすることが秘書業務には非常に重要です。PCやスマホをうまく駆使し、いつでも対応できる体制を整えておく必要があります。
在宅秘書の副業の探し方
具体的にどのように在宅秘書の副業を探せばよいのでしょうか。下記にてご紹介していきましょう。
クラウドソーシングや在宅秘書代行会社
在宅秘書代行会社(オンライン秘書代行)やクラウドソーシングサイトにて仕事を探し、エントリーするのが一般的です。定期的に募集が行われているので、こまめにチェックしておけば、自分に合った仕事を探すことも夢ではありません。
また、面接や打ち合わせなども対面で行うことは少ないです。業務時間や曜日も選択できるケースも多いので、会社への出勤が必要ないのも利点です。会社員がする副業としては、とても好都合と言えます。
在宅秘書案件が多いCasterBiz
秘書、人事、経理、Web運用に関する日々の様々な業務を優秀なリモートで働くアシスタントに依頼できるサービスが『CasterBiz』です。
他のサイトでは契約社員などの求人が多い中、こちらでは24時間好きな時間に勤務が可能な採用なども多く行っています。ぜひチェックしてみてください。
出典:CASTER BIZ - 優秀なオンラインアシスタント
まとめ
副業が増えてきている昨今、在宅秘書という働き方がどんどん一般的になってきています。ある程度の秘書・人事経験とインターネット環境があればすぐにでも始められる仕事なので、選ぶ人によってはそれほどハードルは高くないと言えるでしょう。
ただ対面でない分、企業に属するよりもさらに高いスキルを要求されるのも事実です。クライアントの種類によって、仕事内容も大きく異なります。以上のことをふまえ、会社員として働きつつ副業として始められるかどうかについて、考えてみてはいかがでしょうか。