フリーランスの企画力。企画書の作り方や企画力を生かす職種を紹介

フリーランスで活躍できる仕事の一つに、企画の仕事があります。クライアントのニーズに沿った企画力はもちろん、分かりやすい企画書作りは円滑に仕事を進める上でとても大切です。プランナーだけでなく他の職種においても、企画力は必要なスキルです。

フリーランス全体に必要とされる能力とは

フリーランスの仕事にはさまざまなジャンルがありますが、すべてのフリーランスが鍛えるべきスキルとして「企画力」が挙げられます。一見企画とは縁遠い職種でも、クライアントのビジネスを好転させるためには、何らかの企画力を発揮して仕事を進める必要があります。

企画力と状況把握能力

フリーランスの課題は、クライアントの現状を理解し、経営をよい方向に進めるように導くことです。それは、いかなる職種にも共通して言えることです。例えば、フリーライターであれば、その記事を読むことによって最終的にクライアントの利益へと導く原稿を納品する必要があります。

フリーデザイナーであれば、デザインを通じてクライアントの経営をより活性化させる必要があります。だからこそ、フリーランスには「企画力」と「状況把握能力」が備わっている必要があり、この2つにおいて、的確な判断が求められるのです。

流れを読むマーケティング能力

時勢を読み、特定のターゲットに対して必要とされるアイデアや商品は何かというマーティング能力も、同じくフリーランスには必要です。ビジネスを取り巻く環境は刻一刻と変化しています。クライアントの指示を遂行するのはもちろん、より今の時代にあったサービスを提案することで、フリーランスとしての価値が上がります。

採用される企画書作成をするポイント

企画内容をクライアントに理解してもらうためには、分かりやすい企画書の作成も重要なキーポイントとなってきます。企画を採用されるか否かは、企画書にかかっているといっても過言ではありません。そこで、採用される企画書作成のポイントを見ていきましょう。

顧客のニーズを把握する

どんな仕事も、まずはクライアントがどんなことを求めているか、つまりは『顧客のニーズ』を把握することからスタートします。

クライアントが求めるニーズがはっきりしているのであればまだしも、多くはイメージが先行している場合が多く、具体的でないものがほとんどです。だからこそ、それを具現化し、双方で理解を一致させるための企画書が必要となります。

フリーランスにとっても、作業を明確にできるという意味では必ずおさえておきたいフローです。

他の企画と差別化を図る

クライアントが提示してくる問題に対して、考えうる解決策は誰でも似たようなものである場合も多いです。だからこそ、自分しか提案できないアイデアを具体的に提案し、『企画の差別化を図る』ということが大変重要となってきます。

他の企画と一線を画す企画は、企画書上で目に留まりやすいように、目立つように記載をしましょう。そうすることで、相手にとって心地いいインパクトとして残りやすいでしょう。

スケジュールと費用は明確に

企画書で明確にしておきたいのは、そのスキームを完了するにはどんなスケジュール感でいくのか、そしていつ完了するプロジェクトなのかを分かりやすく明示することです。さらに、それにかかるコストはいくらなのかを、できるだけ明細化して示すことです。細かく示すことで、例えばコストが上回っている場合に削る部分を検討しやすくなります。

もしクライアントからコスト交渉をされた場合は、単価で値引きをせず、トータル金額から値引きをしましょう。単価で値引きをしてしまうと、次回以降も対応せざるを得なくなります。

タイトルは目を引く工夫を

企画書の内容がまとまったら、タイトルとサブタイトルをつけて完成です。

せっかくいい企画書を作成したのですから、中身を読んでもらわないと意味がありません。中を見たいと思わせるような、センスやユーモアのあるタイトルでもいいのです。フリーランスの個性を発揮できるポイントでもあります。

企画書の作成に使えるテンプレート

企画書の作成に慣れていないという人や、一から企画書を作ったことがないという人におすすめなテンプレートをご紹介します。

シンプルな基本タイプ

こちらのテンプレートは、エクセルで作成されたフォーマットです。A4一枚で完結させることができます。

企画概要を記載するフリースペースが大きいので、企画に合わせて自由に使うことができます。下段にはスケジュールと費用や想定利益についても記載できるようになっており、シンプルながらも、企画書で必要とされる事項を網羅しています。

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レイアウトが解りやすいフォーマット

こちらのテンプレートは、エクセルで作成されたフォーマットです。A4一枚で完結させることができます。

現状、問題点、原因と企画を立案する上で必ず把握すべき3つの点を記載するスタイルとなっており、この振り返りによりクライアントとの齟齬を事前に防ぐ役割を果たします。3点から考えられる企画提案を最後に記載するようになっており、思考の流れに沿ったかたちで、分かりやすく企画を進める指針となります。

[文書]テンプレートの無料ダウンロード|企画書・提案書の書き方・つくり方

企画力を活かせるフリーランスの仕事例

フリーランスのいかなる職種においても活かせる企画力ですが、企画力をメインの戦力として携わるフリーランスの仕事にはどんなものがあるのか見ていきましょう。

企画やプロモアイデア

企画力を存分に発揮できるのはフリーランスプランナーです。クライアントが抱える議題に対してのアイデアの後押しをします。そのジャンルは多岐にわたりますので、ジャンルに併せて十分なマーケットリサーチや現状把握が必要になることは言うまでもありません。

商品企画などの具体的なモノに対して企画力を発揮する場合もあれば、ある商品をどのように広めるかという販促、すなわちプロモーションのアイデアを考えるという企画力が必要な場合もあります。

いずれも日々アンテナをはり、時勢には敏感でいることがフリーランスプランナーの努めであると言えます。

ゲームプランナー

フリーランスで活躍する人が多い職種として、「ゲームプランナー」もよく名前が挙がります。

ゲームと一言でいってもそのジャンルは、コンシューマーゲームからオンラインゲームまで幅広くあるので、仕事内容は多岐に渡ります。ゲームを作る工程以外の「企画立案」「集計・分析・改善」の作業に携わります。

Webデザイナー

フリーランスという働き方と親和性の高いのがWebデザイナーです。デザイナーといってもデザイン作業をただするのではなく、デザインを形にするためには、まずは企画力が必要です。制作のセンスがあるというだけではなく、幅広い視野で思いをカタチにできるWebデザイナーは、需要が多くクライアントからも引く手数多だと言えます。

まとめ

フリーランスとして働くにあたり、必ず備えておきたい能力の一つに企画力と時勢の流れを読むマーケティング能力があります。とくに、企画力はどんな職種においても必要となってくるので、普段からアンテナを張っておき、柔軟で的確な企画を発信できる準備をしておきたいものです。

企画を具現化するには、企画書が必要です。他の企画とは差別化できるアイデアを盛り込んだり、計画におけるスケジュール感やコストを分かりやすく明記することが必要です。目を引くタイトルも、クライアントに印象づけるという意味において大切になってきます。

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