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【約7割が転職活動に不安を感じると回答】エンジニアの転職活動時の不安、悩みを解消する面接対策と求人情報の効果的な収集法

転職活動は多くの人にとって大きな転機となりますが、その過程は不安と悩みに満ちています。

今回、Offersでは転職経験が豊富なエンジニア、デザイナー、プロダクトマネージャーの方々を対象に、「転職時の不安、悩み」に関するアンケート調査を実施しました。

この記事では、転職活動中に抱える不安と悩みの実態を探り、それらをどのように乗り越え、解消していくかについて深堀りしていきます。

  • 転職活動における「転職時の不安、悩み」についてのアンケート
  • アンケート実施:2024年03月19日~2024年03月28日
  • 回答数:65件

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エンジニアの転職活動、約7割が「面接対応」や「求人情報の収集」で苦労したと回答

Q. 転職活動で最も苦労したことは何ですか?

転職活動で最も苦労したことは「面接対応」で38.5%と最多でした。次いで「希望する求人情報の収集」が29.2%、「書類選考を通過すること」が21.5%となりました。一方、「応募書類の作成」は9.2%、「オファー時期の調整」はわずか1.5%と低い割合にとどまりました。

つまり、面接での自己アピールが最大の難関であり、約4割の人がその対応に苦労したことがわかります。また、希望の求人を見つけ出すことと書類選考の通過も大きな壁となっていました。一方で、応募書類の作成やオファー時期の調整については、比較的負担を感じる人は少数派でした。

求職者は面接を中心に、情報収集から書類選考に至るプロセス全体で苦労を強いられている実態が明らかとなりました。今後の転職活動改善に向けては、これらの面で手厚いサポートが求められることが本調査から見て取れます。

Q. 書類選考通過において苦労した点は何ですか?

書類選考を通過する際に最も苦労した点は、「なかなか書類選考を通過できなかった」ことで38.1%と最多でした。次いで「自己PRの記載に困った」が28.6%、「求められている応募条件が理解できなかった」が14.3%となりました。

一方、「書類の書式や記載内容が分かりづらかった」は9.5%、「転職回数の多さ」と「年齢的に」はいずれも4.8%と低い割合にとどまりました。つまり、書類選考そのものを何度も突破できないことが最大の壁となっている一方、自己アピールの記載方法や求められる条件の理解にも一定数の人が困難を感じていることがわかります。

書類の様式や記載ルール、転職回数や年齢は比較的影響が小さかったようです。求職者は書類選考の通過そのものと、求人企業が求める条件や自身のアピールポイントを正しく捉えることに苦心している実態が明らかとなりました。

苦労した理由と具体的な状況について(一部抜粋)

・新卒からいていろんな業務をやっていたため、何をPRにすべきか迷った(31歳 プロダクトマネージャー・グロースハッカー)

・直接話したら伝わるが、文面だと伝わりにくいことがあると思う(27歳 エンジニア・Androidエンジニア)

・会社がどんな人を求めているのかわかりにくく、そこに焦点をあわせてどのように書いていけばいいのか迷っている。今もああでよかったのかと思っている。(49歳 デザイナー)

・書類自体は適時更新しているため、大きく問題はないのですが書類選考時に転職回数の多さが問題になることが過去に多かった。(44歳 エンジニア・QAエンジニア)

・年齢が大きいかなと考えています。 40歳以降は書類選考の確率が極端に低くなる気がします。(41歳 デザイナー・UI/UXディレクター)

・業界への強い動機があっても、特定企業に対する動機は薄いため、応募理由を考えるのが難しかった。(52歳 デザイナー・UIデザイナー)

・求人に求めている内容を直接的には書いてもらえないから(30歳 プロダクトマネージャー・プロジェクトマネージャー)

Q. 求人情報を収集するのに苦労した点は何ですか?

求職活動において、希望する求人情報を収集することは多くの方が困難を感じている課題のようです。アンケート結果を見ると、オープン求人だけでは情報が不足していたと回答した人が29.2%と最多でした。続いて希望する業界や職種の求人数が少なかったと答えた人が25.0%を占めました。

また、年齢等の条件が合わない求人が多かったという人が16.7%、自分の経験やスキルに合った求人が少なかった人も16.7%にのぼりました。一方で、求人情報サイトの使い分けが難しかったと感じた人は8.3%、公開・非公開を問わずすべての情報を収集するのが難しいと回答した人は4.2%にとどまりました。

求職者のニーズに合致した求人情報の不足が顕著な課題として浮かび上がっている一方で、求人情報の入手方法への不安も一定数存在することがうかがえます。

苦労した理由と具体的な状況について(一部抜粋)

・例えば条件面では要相談とだけ書かれており希望する給与をもらえるかがわからなかった。またリモートワーク可などの説明も実際に週何回なのかがわからず面談で再度聞くことになってしまった。(34歳 エンジニア・フロントエンドエンジニア)

・募集企業が少ない職種なため、なかなか良い募集が見つからなかった(54歳 エンジニア・インフラエンジニア)

・転職する際に、現状の年齢をかんがえると、キャリアや実績はあるものの、若手と比較されたり、自分がかんがえる、もとめる要求とのあいだに年齢からくるギャップがあり、情報収集でたいへん手間がかかり、苦労しました。もう少し、妥協点や視点を変えた考え方も大事だと思いました。(50歳 デザイナー・UI/UXデザイナー)

・JDでは希望する職種か判断がつきづらく、面接を受けてみないとわからない点が多かったので、取捨選択がしづらく、志望していない段階で面接を受けなければいけなかったのがやりづらかった。(31歳 デザイナー・UI/UXディレクター)

・エージェント独自の非公開求人があるのかないのか不明(46歳 エンジニア・エンジニアリングマネージャー)

・金額などの条件にマッチするものが少ない(43歳 プロダクトマネージャー・iOSエンジニア)

・特に業種が異なるようなところに行く際などは非常に気掛かりです。(24歳 エンジニア・iOSエンジニア)

・経験がまだ少ない段階で転職を余儀なくされたため(27歳 エンジニア・バックエンドエンジニア)

・オープンな情報には書かれていた事業が今は力を入れていないということがあり、それらはカジュアル面談等で知る必要があった(実際に話してみる必要があった)。ただ、これについては実際に話してみないとわからないということは必然だと思いますので、大きな問題ではないと考えています。(28歳 エンジニア・アプリエンジニア)

・自身のスキルがその求人に見合っていなかったり、そもそもの求人の母数が少なかったりした。(29歳 エンジニア・SRE)

・色々な求人が出てきても、その企業が良い企業かどうかが全然わからなかった(37歳 プロダクトマネージャー・アプリエンジニア)

Q. 応募書類の作成において苦労したことは何ですか?

応募書類の作成は、求職者にとって最も苦労を強いられる作業の一つです。アンケート結果を見ると、自己PRの文章化に苦労したと回答した人が30.8%と最多となりました。長年の経歴を要約して書くのが大変だったという人と、業務経験や保有スキルのアピール方法に苦労した人がともに23.1%と続きました。一方で、ポートフォリオの作品選定と確認作業、志望動機や将来ビジョンの記載、職務経歴の記載の仕方に苦労した人はいずれも7.7%にとどまりました。

自身の長所を的確に伝える文章力と、経歴をわかりやすくまとめる力が、応募書類作成で特に重要視されていることが見て取れます。

苦労した理由と具体的な状況について(一部抜粋)

・転職社数は多いが、業務内容自体はほぼ同じ業界で少しずつステップアップしてきたが、20年近くの経歴をきちんと力をつけてきたことを込めながらまとめていくとつい文章が長くなりすぎてしまい、まとめ過ぎると薄くなってしまい、かなり苦労しました。(49歳 デザイナー・UI/UXデザイナー)

・既存の履歴書フォーマットでは経歴も資格も趣味などの情報も入りきらず、書く内容を取捨選択する必要があった。(41歳 エンジニア・バックエンドエンジニア)

・簡潔に書こうとすると伝わりにくいのかいつも悩んでしまいます(49歳 データ分析)

・一般的なエンジニアと異なり、研究寄りの経験・スキルを持っているが、そのような場合にどう文章を書けばアピールできるかわからなかった。ネットで調べても、開発寄りのエンジニアを想定した記事はたくさん見つかるが、研究寄りの方は見つからなかった。(38歳 エンジニア・CTO)

・普段からしっかり自分の経歴を言語化していなかったこと(45歳 エンジニア・バックエンドエンジニア)

Q. 面接対応において苦労したことは何ですか?

面接は就職活動において最も緊張を強いられる場面の一つです。「面接対応において苦労したことは何ですか?」と質問したところ、面接官の質問への適切な答え方に苦労したと回答した人が34.8%と最多でした。また、面接官の質問の意図や求める答えへの対応に苦労した人も23.9%と多数を占めていました。

一方、長所や経験をアピールする機会が少なかったと感じた人は15.2%、緊張して本来の力が発揮できなかった人と面接形式への対応に苦労した人がともに10.9%でした。さらに異業種への転職で専門用語が分からず苦労した人は4.3%にとどまりました。面接では質問の真意を汲み取り、自身の強みを適切に伝える力が問われており、それが課題となっていることがうかがえます。

苦労した理由と具体的な状況について(一部抜粋)

・SIerからSaaSへの転職だったため中々スキルマッチしなかった。(40歳 エンジニア・SRE)

・求める職種に必要なスキルを意識して回答できなかった。(46歳 エンジニア・QAエンジニア)

・相手が求めている答えがわからない、そもそもの知識レベルに差があり会話にならないことがありました(28歳 エンジニア・インフラエンジニア)

・面接は緊張してしまうので受け答えがぎこちなくなってしまう。(32歳 エンジニア・Androidエンジニア)

・自分で面接当日を想定していても実際には面接官の人数であったり、どのような質問がくるかはその面接官によるもので、なかなか想定が難しい等があり、過去に上手く話せなかった面接も多数あった。(40歳 エンジニア・インフラエンジニア)

・どこまで本音で、どこまで建前で話すべきかの基準がわからない(32歳 エンジニア・Androidエンジニア)

・後になってもうちょっと上手い回答があったと毎回反省する(41歳 エンジニア・Androidエンジニア)

・システム運用経験についての深掘りで、具体的な障害内容とその対応方法について聞かれたこと。あまり大きな障害対応経験がなく、また面接対策として準備していなかったため、的を得ない回答をしてしまい、不採用となってしまった。今でもあまり良い回答が思いついていない。(29歳 エンジニア・バックエンドエンジニア)

・面接官の言い回しや表現によって、本来ならば答えられる質問に対しての回答が出にくいことがあったため。面接官との相性もあるかと思う。(33歳 データ分析・データサイエンティスト)

・質問が難しいので結構理解してから行かないといけない。フルスタックエンジニアとして働いているので全分野網羅できていないと減点を食らったりと結構厳しいと感じた。(28歳 エンジニア・SRE)

・その場で想定していない質問の対応が苦手(45歳 プロダクトマネージャー・テクニカルディレクター)

・面接官との会話において、先方が何を求めているのかを察しながら話す必要がある。また、一人とだけ面接するわけではないので、相手に合わせて話し方や内容を準備する必要がある点が難しい。(32歳 データ分析・SRE)

・英語面接もあったため。元々英語での面接経験がなく、面接官も訛りが強い地域の人だったため聞き取ることに苦労した。また日本語では問題なく表現できる専門用語も、英語となるとどのような表現が一般的か分かりかねるところがあった。(38歳 エンジニア・アーキテクト)

・始め慣れていないときは質問の意図やどのように自分のスキルや仕事の仕方をアピールする回答をするかその場で臨機応変に考えるのが大変でした。ある程度予測はしていても、面接官によってはかなり深いところまで聞いてくる人もいたので、そう言ったところでは自分の理解の浅さを思い知らされ、悔しかった思いがあります。(39歳 エンジニア・フロントエンドエンジニア)

・面接中、質問が主に過去の失敗や改善点に集中しており、自分の成果や成功体験について話す機会がほとんどありませんでした。また、面接官が次の質問へと素早く移行するため、自分の長所やこれまで積み重ねてきた経験を詳しく説明する時間が限られてしまいました。このため、自分の能力や達成したことを十分にアピールするチャンスが少なかったと感じます。(49歳 プロダクトマネージャー・グロースハッカー)

転職活動に不安を感じるエンジニアは、全体の7割以上

Q. 転職活動をしていて、不安に思うことはありますか?

転職活動において「不安を感じる」または「ときどき不安を感じる」と回答した人がともに35.4%と最多となりました。一方で、「どちらともいえない」は16.9%、「あまり不安を感じない」と「不安を感じない」はいずれも6.2%にとどまりました。つまり、7割近くの人が転職活動に対して何らかの不安を抱えている一方、確実に不安がないと答えた人は1割強に過ぎないことがわかります。

転職は誰もが一定の不安を伴うプロセスであり、特に強い不安を覚える人と、それほど気にかけない人の二極化した実態が浮き彫りになりました。求職者個人の置かれた状況や心理状態によって、転職への不安の有無や度合いが大きく異なることが明らかとなりました。

Q. 転職活動で、一番不安だったことは何ですか?

転職活動において、最も不安だったことは「経験やスキルが評価されず転職できないこと」で45.7%と最多でした。「年齢的な理由で希望求人が見つからないこと」が32.6%で次に多く、「時間がかかり収入が途絶えること」は10.9%でした。さらに「家計の維持」を挙げた人は6.5%、「家族の理解」と「時間の制限」はともに2.2%と低い割合となりました。

約半数の人が自身の能力が正当に評価されないことを最大の不安材料としており、年齢的制約からくる求人探しの困難さも3割近い人の不安となっていることがわかります。一方で、収入の途絶えや家計、時間的制約、家族の理解については比較的不安の割合が低めでした。求職者個人の置かれた立場によって、転職活動における最大の不安要因が大きく異なる実態が浮き彫りになりました。

「経験やスキルが評価されず転職できないこと」と回答した方の理由より(一部抜粋)

・転職活動初期に連続して不採用通知を貰ってしまったことによる不安。どこかしら採用に至る自信はあったものの、希望する企業から採用してもらえるかは転職活動が終わるまで常に不安だった。(29歳 エンジニア・バックエンドエンジニア)

・実績はあれど、なかなか相手に伝えて理解をもとめ、またアピールポイントを明確にする作業は大変であり、自分のつちかってきた経験から得たスキルで勝負し、相手に認めてもらうまでのプロセスは、かなり苦労しました。自分のことをしっかり自己分析することが、なにより大事だと思います。(50歳 デザイナー・UI/UXデザイナー)

・企業とやりたいことがマッチしないことが面接で判明したら、企業から市場価値がないと判定されているような気になり、希望がなくなる。(31歳 デザイナー・UI/UXディレクター)

・自分のスキルに価値がないのではないのか、自分そのものもなく価値がないのではないかと不安になってしまうことがあるため。転職期間が長くなり不採用になってしまう企業が増えてくれば増えてくるほどそのような気持ちが強くなってしまうのが理由です。(33歳 データ分析・データサイエンティスト)

・自分のやりたいことと企業の求めることをすり合わせ出来てないから(30歳 プロダクトマネージャー・プロジェクトマネージャー)

・ハードスキルはいくつかあるものの、自分のキャリアとしてはシステムの上流工程がメインだったため、他社での再現性という観点で評価されるものかどうか不安だった。(38歳 エンジニア・アーキテクト)

・同じ難易度の仕事でも企業によって全然年収が違うから(37歳 プロダクトマネージャー・アプリエンジニア)

・面接官によってはかなり深いところまで聞いてくる人もいたので、その際にテンパってしまってそれまでせっかく上手くいっていたと思っていた面談も台無しになったことがあったから。正直にわからないことを伝えれば良かったのですが、それを正直に伝えて良いのか分からなかったのと、プライドが邪魔して逆効果になってしまった。(39歳 エンジニア・フロントエンドエンジニア)

・面接だけでは自分の技術・能力をただしく評価出来ると思えないから。(36歳 データ分析・QAエンジニア)

「年齢的な理由で希望求人が見つからないこと」と回答した方の理由より(一部抜粋)

・業界自体がすでに10歳以上年下の人たちが殆どになっていること、職種的になりたい若者やママさんたちが多く買い手市場になっていて給与水準も高くないため、履歴書を送った瞬間に断られることも何度もあり不安になっています。(49歳 デザイナー・UI/UXデザイナー)

・直近の転職時が30代後半でそのとき既に厳しさを感じていたが、次に転職するとしたら40代になるためさらに転職市場で不利になっている可能性があるため。(41歳 エンジニア・バックエンドエンジニア)

・若い方(20代)はバイタリティーもありまだまだチェレンジできると思いますが、40代になると40以上というだけで書類選考落ちして、選考から外されることも多数あるかと思うからです。(40歳 エンジニア・インフラエンジニア)

・エージェントを通してオファーをいただくときは年齢のこともご理解いただき、先に進むことができるのですが、転職サイトなどで、こちらからエントリーするときは、スキルなどとは関係ないところで判断されてしまうので、それがとてももどかしい(59歳 デザイナー・UI/UXデザイナー)

・全体的に若年層(35歳以下)を中心に採用している気がするから、しかし求められるスキルや経験は40代以降のレベルが多い。(41歳 デザイナー・UI/UXディレクター)

・自身の現在の待遇は自身のスキルを踏まえるとやや手厚いと考えており、それと同等の待遇を期待するのが難しいため。(32歳 データ分析・SRE)

・40代後半になり、転職を考え始めた際、求人市場の現実に直面しました。特に、年齢制限が明示されていないものの、多くの募集が若手を対象としているように感じました。経験豊富な中高年層向けの求人は極めて限られており、あっても特定の専門職や高度なスキルを要求するものが多く、自分の経験やスキルセットと一致するものを見つけることが難しかったです。このため、希望する職種や業界での転職活動が一層困難になっています。(49歳 プロダクトマネージャー・グロースハッカー)

「時間がかかり収入が途絶えること」と回答した方の理由より(一部抜粋)

・転職の準備をすることによって業務時間であったり副業を行う時間が限定されるなと思うことがあり、その時間を短縮できればなあといつも思っています。(28歳 エンジニア・SRE)

「家計の維持」と回答した方の理由より(一部抜粋)

・現年収を維持できる転職先候補がなかなか見つからない(32歳 エンジニア・Androidエンジニア)

・有給消化中に他のバイト含め働いてよいのかなどがわからず、その場合の確定申告なども含めどうすべきかわからなかった(31歳 プロダクトマネージャー・グロースハッカー)

「家族の理解」と回答した方の理由より(一部抜粋)

・家庭の優先事項を解決すべきタイミングと転職活動が重なった(44歳 エンジニア・Androidエンジニア)

Q. 不安は解消されましたか?

転職活動における不安は「解消しなかった」と答えた人が52.2%と過半数を占めました。次いで「解消した」が30.4%、「どちらともいえない」は17.4%となりました。つまり、約半数以上の人が転職を果たしても当初抱えていた不安を完全に払拭することができなかった一方で、3割強の人は不安を解消できたことがわかります。

転職後も引き続き何らかの不安を抱えている人が多数を占める一方、一定数の人は転職によって不安が解消された実態が明らかとなりました。不安の有無や程度は、求職者個人の背景や考え方、転職後の環境などによって大きく異なることが、本調査から見て取れます。

Q. 不安を解消するために、したことは何ですか?

転職活動における不安を解消するために最も多くの人が取り組んだことは「自己啓発や資格取得などのスキルアップ」で27.4%でした。次いで「転職エージェントなどに相談し助言を求めた」が22.6%、「目標や動機を見直し前向きな気持ちを保った」が21.0%となりました。

また、「転職サイトや求人サイトなどでの情報収集」を挙げた人は19.4%でしたが、「家族や友人に相談し精神的な支えを得た」と「別の収入源の確保」はいずれも4.8%と低い割合に留まりました。

自身のスキルを磨くことと専門家からの助言を仰ぐことが、不安解消の有力な手段として多くの人に選ばれている一方、前向きな姿勢の保持や情報収集の重要性も一定数の支持を得ていることがわかります。一方で、身近な人からの精神的サポートや収入確保への期待は相対的に低調でした。求職者は様々な方法を駆使して不安解消を図っている実態が明らかとなりました。

エンジニア転職時の不安、悩み解消のきっかけは「転職エージェントの的確なアドバイス」が最多

Q. 解消した場合、何がきっかけで不安が解消されましたか?

アンケート調査の結果、不安を解消したきっかけとして最も多かったのは、「転職エージェントの的確なアドバイス」と「スキルアップの成果が認められたこと」で、それぞれ22.5%でした。次いで、「家族や友人による精神的な支え」と「目標や動機の整理」が17.5%でした。「転職サイトや求人情報の精査」が15.0%、「カウンセリングなどでメンタルの改善」が5.0%と続きました。

専門家によるアドバイスとスキルアップへの努力が不安解消に大きく寄与していることがわかります。また、周囲の理解と自身の目標設定も重要な役割を果たしていることが示されました。一方で、情報収集やメンタルヘルスケアの役割は比較的小さかったことが明らかになりました。

Q. 転職後のキャリアプランに対する不安はありますか?

転職後のキャリアプランに対して「大きな不安がある」と答えた人は15.7%、「やや不安がある」は35.7%と、合わせて半数を超える人が何らかの不安を抱えていることがわかりました。一方で「どちらともいえない」は22.9%、「不安は全くない」と「あまり不安はない」がともに12.9%となっています。

転職を果たした後も、自身の今後のキャリアに対する見通しに不安を覚える人が多数を占める一方、確信を持って前に進める人も一定数いることが明らかとなりました。求職者個人のキャリアプランに対する捉え方の違いにより、転職後の不安の有無が二極化する傾向にあることがうかがえます。転職は目的の達成に過ぎず、今後の展望次第では新たな不安材料になり得ることが、本調査から見て取れます。

次の転職活動でエンジニアが改善したい点は「自分に合った求人情報を効率的に収集する方法」が最多

Q. これまでの転職経験を踏まえ、次の転職活動で改善したい点はありますか?

これまでの転職経験を踏まえ、次の転職活動で最も改善したい点は「自分に合った求人情報を効率的に収集する方法」で22.2%と最多でした。次いで「希望条件の交渉スキル」が20.5%、「緊張せずに本来の力を発揮できる面接対策」が19.7%と続きました。さらに「応募書類での自身の強みのアピール方法」を挙げた人は16.2%、「転職意義や目標の明確化」は12.0%でした。一方、「スケジュール管理や時間配分」は5.1%、「メンタルヘルスケアなど精神的なサポート体制」は4.3%と低い割合にとどまりました。

求人情報の効率的な収集法と、交渉力、面接対策が改善を最も求められている点であり、書類でのアピール力や転職目標の明確化も一定数の支持を得ていることがわかります。一方で、転職活動における時間管理やメンタルヘルスケアへの要望は相対的に少ない傾向にあります。求職者は次の転職に向け、情報収集から内定獲得に至る一連のプロセスで課題を抱えていることが明らかになりました。

まとめ

本アンケート調査で、様々な面での困難や課題が転職希望者にとって大きな負担となっていることが浮き彫りになりました。

特に、面接対応、求人情報の収集、書類選考の通過が主な苦労の原因となっており、これらのステップで効果的な対応策を模索する必要があることが示唆されました。

加えて、転職活動中に抱える不安について、経験やスキルの未評価、年齢的制約による求人探しの困難さが大きな要因として挙げられています。

しかし、スキルアップや転職エージェントの利用、ポジティブな心構えの保持など、不安解消のための様々な対策が効果を示していることから、これらのアプローチが転職成功への鍵となることが見て取れます。

転職は多くの人にとって大きな挑戦であり、その過程での不安や困難は避けられないものですが、適切な準備と対応が将来のキャリア形成において重要な役割を果たすことが確認されました。

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