エンジニアの転職活動、「給与交渉」経験ありが約6割
Q. 転職活動を始めた理由は何ですか?
転職経験をお持ちの方に「転職活動を始めた理由」について質問したところ、転職活動を始める最大の動機は「給与アップ」であることが明らかになりました。具体的には、転職を考える人々の半数以上(54%)が、給与の向上を目指して新たな職場を求めていると回答しています。
給与アップに次ぐ理由としては、「キャリアアップのため」と回答した人が46%で、これは職業生活における成長と発展を求める強い意欲を示しています。
また、「ワークライフバランスの改善のため」を挙げた人は30%と、仕事と私生活の調和を重視する傾向も見受けられます。人間関係の改善を目指すという回答は8%と最も少なかったものの、職場環境の質が個人の仕事への満足度に重要な影響を与えることを示しています。
転職市場においては「給与アップ」が最も強い転職動機であり、これが求職者の行動を大きく左右していることが確認されました。
Q. 給与交渉の経験はありますか?
続いて、転職活動における「給与交渉の経験有無」について質問したところ、「はい」と回答が61.4%、「いいえ」と回答した人が38.6%と、実に3人に2人が給与交渉経験があるという結果になりました。
この結果は、転職市場において、給与交渉が一般的であることを示しています。給与交渉を行うことは、自身の市場価値を再認識し、それを職場で正当に評価してもらうための重要な手段と言えるでしょう。
転職活動における「給与交渉に成功した」が約8割
Q. 交渉後の結果に満足していますか?
また、給与交渉の結果「非常に満足」と答えた人は7.9%、「満足」と答えた人は41.3%に上り、全体の約半数が給与交渉による結果に肯定的であることが分かります。これは、給与交渉が転職者にとって有益な結果をもたらす可能性が高いことを示しています。
Q. 給与交渉は成功しましたか?
さらに、「給与交渉の経験がある」と回答した方に、「給与交渉は成功しましたか?」と質問したところ、「成功した」と回答した人が82.3%、「失敗した」と回答した人が17.7%という結果になりました。
この結果は、給与交渉の経験がある人々にとって、大多数がポジティブな結果を得ていることを示しています。給与交渉を行うことで、自分のスキルや経験を正当に評価してもらい、望む給与条件を実現できる可能性が高いことがこのデータから読み取れます。
「給与交渉」の結果「大幅に給与が上がった」が約3割、「給与が上がった」が約5割
Q. 給与交渉の結果、どのような変化がありましたか?
さらに、給与交渉の結果については、交渉後に「給与が上がった」と回答した方が54.8%、「大幅に給与が上がった」と回答した方が30.6%で、合わせて85.4%の方が何らかの形で給与の向上を実感しています。これに対し、「変わらなかった」と回答したのは14.5%にとどまります。
給与交渉の結果、「100万円以上の年収アップを実現」が約5割
Q. 給与交渉の結果どのくらい給与が上がりましたか?
「給与が上がった」、「大幅に給与が上がった」と回答した方に、「給与交渉の結果どのくらい給与が上がりましたか?」という質問をしたところ、給与交渉の結果、年収が50万円から100万円上がったと回答した人が33.3%で最も多く、次いで年収が50万円未満上がったという回答が22.2%でした。
また、年収が100万円から150万円、150万円から200万円上がったという回答もそれぞれ20.4%、13.0%と続き、年収が200万円以上上がったという回答も11.1%に上りました。
この結果から、給与交渉が成功すると、転職者の収入に大きなプラス影響を与える可能性があることが示されます。特に、年収の大幅な増加を経験した人々の割合は少なくないことから、適切な準備とアプローチがあれば、給与交渉によって顕著な結果を得ることが可能であることを示唆しています。
「給与交渉しなかった理由」は「上手くいくか不安だったから」が最多
Q. 給与交渉をしなかった理由は?
「給与交渉の経験がない」と回答した方に、「給与交渉を行わなかった理由」を質問したところ、「上手くいくか不安だったから」が27.1%、「交渉方法がわからなかったから」が25.0%、「交渉するタイミングがわからなかったから」が22.9%という結果が得られました。
これらのデータは、多くの方が給与交渉に臨む際に感じる不安や、交渉方法およびタイミングの不明確さが、交渉を避ける大きな要因であることを示しています。また、「給与に満足していたから」が22.9%、「交渉することなく給料が上がったから」が2.1%という回答もあり、全ての労働者が給与交渉を必要としているわけではないことも明らかになりました。
これらの結果から、給与交渉を行わない主な理由は、交渉への不安感や、効果的な交渉方法とタイミングの知識不足にあることが理解できます。特に、「上手くいくか不安だったから」と回答した割合が最も高いことから、交渉の成功に対する自信の欠如が大きな障壁となっていることが伺えます。この点を踏まえると、給与交渉の成功例や具体的な交渉方法、適切なタイミングに関する情報提供が、不安を感じている方を支援する鍵となると言えるのではないでしょうか?
Q. 給与交渉の際に不安だったことは?
次に、給与交渉の際に不安だったことは?という質問したところ、最も多い回答は「不快に思われること」で35.1%に上りました。次いで「交渉がうまくいかないこと」が31.8%、「内定が取り消されること」が17.2%と続きます。また、「他の候補者と比較されること」に不安を感じる人も12.6%いることが分かりました。
これらのデータは、給与交渉をめぐる様々な不安要素が、求職者の心理に大きく影響していることを示しています。特に「不快に思われること」を最も恐れる理由としては、求職者が相手方に悪印象を与えたくない、または交渉過程での人間関係の悪化を避けたいという思いがあると推測されます。これらの結果を踏まえ、給与交渉を成功に導くためには、不安要素を理解し、それに対処する方法を事前に準備することが重要です。
「給与交渉タイミング」は、内定後が最多
給与交渉を適切なタイミングで行うことは、希望する給与条件を実現する上で非常に重要です。では一体、どんなタイミングで給与交渉を行うのが良いのでしょうか?
Q. 給与交渉はどのタイミングで行いましたか?
「給与交渉は成功した」と回答した方に、「給与交渉」のタイミングについて質問したところ、「内定後」の交渉が56.8%と最も多く、「面接中」の交渉が43.2%でこれに続きます。また、「昇給・昇格時」に交渉を行った方は22.7%、「入社後」に交渉を行った方は13.6%となっています
内定後は、企業があなたを採用するという決定を下した後であり、あなたのスキルや経験を最も高く評価している時期です。このタイミングであれば、企業があなたの価値を認め、かつ交渉の余地が最も大きいため、希望する給与条件を実現する可能性が高まると言えるのではないでしょうか。
給与交渉成功のコツは「成果を具体的に示す」、「市場価値を知る」こと
Q. 給与交渉を成功させるコツは何だと思いますか?
また、「給与交渉を成功させるコツは何だと思いますか?」という質問をしたところ、「成果を具体的に示す」ことが32.7%で最も多く、次いで、「市場価値を知る」が29.2%、「論理的に交渉する」が22.0%、「転職エージェントなどを活用する」が15.5%と続きました。このデータからは、個人の実績や成果を明確に提示することが、給与交渉で有利な立場を築く上で非常に重要であることが示されています。
この結果から、給与交渉において自己の市場価値を理解し、論理的に交渉を進めることも成功への鍵であることが、回答者の意見から伺えます。これらのアプローチは、交渉相手に自身の価値を正当に認識してもらうための根拠を提供します。また、転職エージェントの活用は、市場の動向や他社の給与水準を把握し、より良い交渉結果を得るためのサポートとなることが分かります。
したがって、給与交渉を成功させるためには、自己の成果を具体的に示し、市場価値を把握した上で論理的に交渉を進めることが、非常に重要であると言えるでしょう。
給与交渉で重視するべきポイントは「基本給」が最多
Q. 給与交渉で重視するべきポイントは何ですか?
また、「給与交渉で重視するべきポイントは何ですか?」という質問をしたところ、基本給が59.3%と最も多く、これに続いて「昇給の機会」(20.7%)、「福利厚生」(10.3%)、「ボーナス」(9.7%)という結果が得られました。
この結果から、転職時における給与交渉の際、最も基本的でありながら重要視される要素が「基本給」であること、そしてその後に「昇給の機会」や「福利厚生」、「ボーナス」といった要素が考慮されることが示されています。特に基本給は、働く上での直接的な報酬であり、生活基盤を支える重要な要素であるため、転職者が最も重視すべき点として挙げられていると言えるでしょう。
「基本給」と回答した方の理由より(一部抜粋)
・従業員として働く際に最もわかりやすい会社から従業員へのフィードバックだと考えているからです。(35歳 エンジニア・データエンジニア)・その企業がどういう人を求めているのかを適切に理解した上で、自分の強みを企業でどう活かせるのかを話した方が良いと思った。(28歳 エンジニア・バックエンドエンジニア)
・ベースが上がることで、賞与にも影響があること、毎月の生活に支障が出にくくなるため(31歳 エンジニア・インフラエンジニア)
・ベンチャーではボーナス等が期待できないことが多く、基本給の部分でベースを上げる方が重要なので。(43歳 エンジニア・QAエンジニア)
・ボーナスはないこともあるので最低でもこの金額があって欲しいから希望の給与を決めた(41歳 エンジニア・バックエンドエンジニア)
・ボーナスは業績や社会情勢など様々な理由や事象により変動しやすい。給与はボーナスと比較すると変動させづらいため、基本給を高くするのが重要である。また、残業や手当ありきより基本給ベースでの増加であれば、残業カットや裁量労働制への移行などからの給与カットが仮にあったとしても働く基盤である生活への影響を減らしやすい(40歳 エンジニア・QAエンジニア)
・ボーナスや福利厚生だとその時点での評価や利用しやすさ等によって十分に恩恵を受けられるかわからないため(39歳 エンジニア・SRE)
・マーケット価値が高いとそれだけ給与基準が上がるはずだから(33歳 PM・アジャイルコーチ)
・一番は基本給。月々のベースになるお金なので。また福利厚生のテレワーク補助や家賃なども大きく関わってくるし、社員のことをどれだけ考えてくれるかになるので大事だと思う(31歳 PM・グロースハッカー)
・基本給 > 単純に給料の額に直結するパラメータであるため、昇給の機会 > 昇給の機会がなければ転職も視野に入りやすくなる(26歳 エンジニア・Androidエンジニア)
・基本給が高いことが一番ありがたい。結局のところ、様々な報酬があっても、金銭面に勝るものはない。年収を上げるには年収を上げていく必要があり、賞与で年収を計算してしまうと退社するタイミングを見極める必要があるのが非常にストレスになってしまう。(32歳 エンジニア・バックエンドエンジニア)
・基本給が高いとボーナス時に高くなりやすいから(38歳 PM・プロジェクトマネージャー)
「昇給の機会」と回答した方の理由より(一部抜粋)
・ボーナスだと個人の業績というより会社全体の業績が関係してくる。やはり自分の成果を挙げて昇給アップを狙いたい。(42歳 デザイナー・UI/UXデザイナー)・会社の人事評価の仕組みを理解しないと昇給がどのくらいどの頻度であるかわからないため(43歳 PM・iOSエンジニア)
・企業によっては年2回の査定および昇給を行っているところもあります。一度の昇給が1万円の場合、2回で2万円、年収換算で24万円のアップが可能になります。最初に提示された年収が多少低くても、そのような企業であれば5年後には単純計算で120万円の昇給も可能であることから、昇給回数や条件の確認は重要です。(45歳 エンジニア・バックエンドエンジニア)
・基本給アップは会社側も慎重になると思われるので、成果を出してボーナスアップの方が交渉しやすいと思うから(59歳 エンジニア・エンジニアリングマネージャー)
・給与交渉よりもお互いが納得できそう(49歳 PM・グロースハッカー)
・現在の給与額よりも、将来的にどういう評価をされ、どういうタイミングで給与に反映されるのかを知りたい。それによって、将来性を検討することができると考えているため。(47歳 デザイナー・プロジェクトマネージャー)
・仕事に対しての自分の貢献等も含めて会社側と交渉の機会があると有難いです。単に働いているだけではないので、給料の見直しや自身のスキルアップの向上やモチベーションアップに繋がるので、会社も社員一人一人ときちんと向き合って欲しいと常々感じております。(49歳 データ分析)
・昇給のタイミングであれば、自分の給与が適正かを話す機会にもなるし、相対的に見た現在の自分の評価も明確にはなっているので、お互いに合意をとって給与について交渉や話し合いがしやすい場なのかなと思ったため。(24歳 エンジニア・iOSエンジニア)
・昇給をはじめ、評価の仕組みを理解し、どうやって価値を出していくかが重要(34歳 エンジニア・バックエンドエンジニア)
・評価基準のすり合わせをするタイミングが発生する機会が定期的にあることで、昇給の機会が増える上に、自分自身のモチベーションの向上につながるから(24歳 エンジニア・インフラエンジニア)
・評価制度によって昇給が大きく影響するため(44歳 PM・テクニカルディレクター)
・評価面談や昇給タイミングは年に何回あるのか知るため(50歳 エンジニア・QAエンジニア)
「福利厚生」と回答した方の理由より(一部抜粋)
・サラリーが増えること以外の福利厚生等は、全社的な判断になるので、直近の上司や同じ部署以外の人との交渉が必要になるので、そこについてやりたいと思いませんでした。また、交渉が成功したとしても、給与やボーナスと比べて、実入りも少ないと考えました。(31歳 エンジニア・バックエンドエンジニア)・手厚い福利厚生ならなんとなくいいかなって(39歳 エンジニア・QAエンジニア)
・万が一病気になったり、業務に役立つコンテンツがあるかどうか。(40歳 デザイナー・UI/UXディレクター)
「給与交渉」の準備、「市場価値の調査」が最多
Q. 給与交渉ではどのような準備をしましたか?
給与交渉における成功は適切な準備によって大きく左右されます。
「給与交渉ではどのような準備をしましたか?」という質問をしたところ、交渉に臨む前の準備として最も多くの人が行っているのは「市場価値の調査」であり、回答者の約44.6%がこの準備をしていることがわかりました。これは、自分のスキルや経験が業界内でどのように価値を持つかを理解することが、交渉において非常に重要であると多くの人が認識していることを示しています。
次に多かった準備は「成果のリストアップ」で29.2%、これは自身の達成した成果や貢献を明確にすることで、交渉の際に自分の価値を具体的に伝えられるようにするためです。さらに、「ゴール設定」を行ったのは13.8%、「交渉の練習」をしたのは9.2%であり、これらの準備は成功に向けた自信と明確な目標設定を支援します。一方で、エージェントに依頼したのはわずか0.8%にとどまり、特に準備をしなかった人も2.3%いました。
これらのデータから明らかなのは、給与交渉において自分の市場価値を正確に理解し、自身の成果を明確に伝える準備をすることが、交渉の成功に不可欠であるということです。特に市場価値の調査を行うことは、交渉において自分自身の立場を強化するための基盤を築くことに他なりません。
給与交渉の成功は、市場価値の認識、成果の明確化、ゴールの設定、そして交渉の練習といった適切な準備に大きく依存します。これらの準備を行うことで、自信を持って交渉に臨み、望む結果を得ることが可能になるでしょう。
給与以外で交渉したい項目、「リモートワークの可否」が最多
Q. 給与以外で交渉したい項目は?
給与以外の条件でも、リモートワークの可否が最も交渉したい項目であることが明らかになりました。この結果は、近年の働き方の変化と個人のライフスタイルに対する意識の高まりを反映しています。
リモートワークの可否に関する交渉が最も多い理由としては、柔軟な働き方へのニーズが増加していることが挙げられます。実際に、「給与以外で交渉したい項目は?」という質問をしたところ、リモートワークの可否を希望する回答が48.4%と最も高い割合を占めました。
これに続く福利厚生に関する交渉は17.2%、勤務時間の調整を望む声が19.7%、休日に関する交渉が12.7%であることから、働き方の自由度やワークライフバランスの重視が見て取れます。特になしと答えたのはわずか1.9%に過ぎず、多くの求職者が給与以外の条件にも注目していることが伺えます。
これらのデータから、求職者が単に給与だけでなく、より質の高い職場環境やライフスタイルに合った働き方を求めていることが明らかになりました。したがって、給与以外の条件、特にリモートワークの可否が、現代の転職市場における重要な交渉ポイントであることが確認できます。
「リモートワークの可否」と回答した方の理由より(一部抜粋)
・なるべく自由度を上げて働いた方が成果を出しやすく自分に向いてると思うから(59歳 エンジニア・エンジニアリングマネージャー)・プライベートと仕事、どちらも両立したくて、バランスよく働きたかったからです。(26歳 エンジニア・フロントエンドエンジニア)
・フルリモートやフル出社は嫌だが出社頻度や出社時のルールについてちゃんと明文化されているのか確認の意味合いもあって交渉する。(31歳 エンジニア・SRE)
・ライフスタイルに関わることなので、リモートワークの回数が融通が効く方が助かるため。(39歳 エンジニア・バックエンドエンジニア)
・リモート、非リモートどちらかではなく、やりたい時にやりたい方を選択できるような環境が好きなので。(25歳 エンジニア・フロントエンドエンジニア)
・リモートワークありと無しでは雲泥の差だと思う。その理由は通勤時間の長さや、住める地域の選択肢に大きく関わってくるためである。できればフルリモート可の会社に勤務して物価の安い田舎に住むことが一番だと考えている。(33歳 データ分析・SRE)
・リモートワークにより通勤時間が不要となり、その時間を自己啓発や趣味、家族との時間に充てることができます。また、自宅や好みの場所で仕事をするなど作業環境を自分に合わせてカスタマイズできるため、生産性や仕事の質が向上することができます。(32歳 エンジニア・フロントエンドエンジニア)
・リモート勤務に慣れており、毎日出勤だときついため。また、家族との時間や、自身の勉強の時間、家事の時間などを確保しやすいため。(32歳 データ分析・SRE)
・ワークライフバランスを重視した上で、スキルアップや個人事業に当てる時間を捻出したいから。(35歳 エンジニア・コーポレートエンジニア)
・一旦、入社したら中々直ぐには条件や環境は変えられないので、自分が力を発揮しやすいポジションや役割の方がいいから。(40歳 デザイナー・UI/UXディレクター)
・家庭の事情でリモートワークが必須なため。出社やリモートワークを自分の意思で自由に選択できる企業が良いと思った。(28歳 エンジニア・バックエンドエンジニア)
・基本的にはリモートワークへの移行が優先で、プラスアルファで昇給の交渉をしたため(49歳 エンジニア・Androidエンジニア)
・給与と同じかそれ以上に就労環境は大事だと考えました。リモートワークは、交通時間の削減にもなりますし、ポジションは自分のキャリアアップやスキルアップに直結するので、自分が交渉する場合は重視したいなと思います。(31歳 エンジニア・バックエンドエンジニア)
・現在フルリモートワークで働いており、今後もフルリモートで勤務するワークライフバランスを大事にしたいため。(31歳 エンジニア・SRE)
・昨今、そういった上司からのパワハラと言ったことは減っているが転勤の候補などにされるのでは無いかと大変不安があるため。(27歳 デザイナー)
・子育て世代なので独身の方より出社ハードルが高いから(30歳 エンジニア・フロントエンドエンジニア)
・自分の場合はこちらのサイトで副業を探しているので、本業とかぶってしまう日中などは勤務として厳しくなってしまうため(23歳 エンジニア・バックエンドエンジニア)
・出社すると通勤に時間を取られてスキルアップや副業に充てる時間が減るため(41歳 エンジニア・Androidエンジニア)
・世の中的に副業の機会が多くなってきているため、リモートワークだとその機会を得やすくなると考えております。出社をすると最低でも1時間は移動時間となるため、その時間を副業に当てることで有効な時間活用ができると考えております。(30歳 エンジニア・バックエンドエンジニア)
・前職からリモートワークをしており会社に毎日出社するのは大変なのでリモートワークの可否は重視している。ハイブリッドワークの企業が多いが、週1出社までであれば我慢できるが週2以上出社を求められると候補から外れる。(25歳 エンジニア・フロントエンドエンジニア)
・働くうえでリモートワークは欠かせない。また、ネットとPCがあれば出来る仕事をわざわざ出社する会社は非効率で無駄である。(37歳 エンジニア・iOSエンジニア)
・毎日の通勤時間があるかないかで同じ収入でも実質の稼働時間が変わるため(39歳 エンジニア・SRE)
「勤務時間」と回答した方の理由より(一部抜粋)
・あまり時間に縛られたくない。どちらかというとワーカーホリック的な面があり、調子が上向きで気持ちよく実装をしているときは、深夜でも手を動かしたいタイプなため(34歳 エンジニア・バックエンドエンジニア)・基本的に組織に従いますが、自分で決めて良いような組織文化である場合は、交渉して問題ないことを確認します。(32歳 エンジニア・インフラエンジニア)
・勤務時間がフレキシブルな方が働きやすいので。(31歳 デザイナー・UI/UXディレクター)
・勤務時間は、子育ての関係上、ある程度融通が効くことが望ましかったから。リモートワークについては、地方在住の場合で都心にオフィスがある場合は必須の条件であるため。(45歳 エンジニア・バックエンドエンジニア)
・勤務時間を大幅に減らす(32歳 エンジニア・SRE)
・昨今、多様な勤務形態などがあり、ワークライフバランスなどの重要性から、拘束時間となる勤務時間は、お互いに理解し、スムーズな勤務環境を構築する上で大事かと思います。(50歳 デザイナー・UI/UXデザイナー)
・子育て中だったため時短を希望していた(55歳 デザイナー・グラフィッカー)
・自分の時間を確保したい(40歳 エンジニア・バックエンドエンジニア)
「福利厚生」と回答した方の理由より(一部抜粋)
・ストックオプションやリモート手当、健保で利用できる施設や特典があるほうがいいから。(50歳 エンジニア・QAエンジニア)・自分だけでなくチームメンバーにも影響があり、関連して自分にも好影響を与えると思うから。嫌儲思想に合いそうで伝えやすそうだから。(26歳 エンジニア・バックエンドエンジニア)
・財形貯蓄などは小さいことだが積み上げると結構大きいと思うから(39歳 データ分析・データアナリスト)
・自分自身が満足して働ける環境を用意することで、ポテンシャルを最大限発揮することができると考えているから(24歳 エンジニア・インフラエンジニア)
・福利厚生であれば、基本給とは関係のない部分にはなるので、普遍的に良い待遇を受けることができると思ったため。また、仕事におけるモチベーションにも大きく関わると思っていて、福利厚生は重要な要因だと考えたため。(24歳 エンジニア・iOSエンジニア)
・福利厚生は外からは分かりにくいが、ライフスタイルに直結するため給与の次点で大事。特に退職金関係は優良企業だと手厚いし、住宅手当も社宅扱いなど会社によって相当差が出る。(31歳 PM・データアナリスト)
・福利厚生を重視する理由は、従業員の生活の質を向上させ、長期的な健康と幸福を支援するためです。例えば、健康保険や退職金制度、育児支援などは、従業員が安心して働き続けられる環境を提供します。また、リモートワークの重視は、働き方の柔軟性を高め、通勤時間の削減やワークライフバランスの改善に寄与するためです。このような環境は、従業員の満足度を高め、結果として生産性の向上にも繋がります。(26歳 エンジニア・バックエンドエンジニア)
「休日」と回答した方の理由より(一部抜粋)
・オンオフの切り替えをすることができるかどうかが重要だと考えているため(47歳 デザイナー・プロジェクトマネージャー)・引っ越したりパートナーの休日に合わせたりしたいから。(30歳 データ分析・データアナリスト)
・休日が十分に確保されないと、パフォーマンスを発揮できないため。また、転職した理由の中に、休日の確保があり、そこを疎かになると本末転倒となるため、重視したい。(31歳 PM・ディレクター)
・仕事と家庭の両立もあるかと思います。仕事だけではなくプライベートやスキルアップの向上も含め、公私ともに充実していないと、精神力と体力面において非常に影響を及ぼしかねないと思っております。(49歳 データ分析)
給与交渉で重要なのは「根拠となる材料」と「交渉タイミング」
Q. 給与交渉において最も重要だと思うのは?
給与交渉時には、自身のスキルや経験、市場価値などを具体的な数字や事例で裏付けることが、相手に自分の要求を納得させるための鍵となります。
「給与交渉において最も重要だと思うのは?」という質問をしたところ、回答者の43.1%が「根拠となる材料」が最も重要だと回答しました。一方で、交渉タイミングが33.3%で次に重要とされ、準備の徹底が15.7%、交渉時の態度が7.8%と続きます。
これは、給与交渉を成功に導くためには、単に交渉のタイミングや準備、態度も重要であるものの、まず第一に実績や市場価値を示す具体的な材料を準備することが最優先であることを示唆しています。業界標準の給与データや同等のポジションでの実績を示すことができれば、交渉において有利な立場を築くことが可能と言えるでしょう。
「根拠となる材料」と回答した方の理由より(一部抜粋)
・給与を上げるべき根拠がまずなければ、交渉を始められないと思うため。あげて欲しい理由、上げるに値する根拠はセットで基本的に伝えます。(32歳 エンジニア・インフラエンジニア)・各企業がある程度の実力に見合った年収レンジをもっているイメージなので論理的に年収の根拠を示す必要性がありそう(26歳 エンジニア・Androidエンジニア)
・企業にはコンピテンシー評価があり、どのような行動が評価されるのかを具体的に設定されているため、自分の能力を伝えることで、評価制度のどの段階にあるのかが明確になるため。(45歳 エンジニア・バックエンドエンジニア)
・基本的に給与テーブル内では低く雇いたがる会社と一律で提示する会社に分かれるが、圧倒的に前者が多い。後者は営業利益率が高い業界で人材価値を重視しないと実現しない。よって、社内説明のための材料が必要で、多くの場合は前職の給料を参照することになる。(31歳 PM・データアナリスト)
・客観的なデータや実績に基づく交渉が、双方にとって公平で納得感のある結果を導き出しやすいからです。根拠には、市場の平均給与データ、同業他社の給与水準、個人の業績や貢献度、資格やスキルの有無などが含まれます。これらの情報を交渉に持ち込むことで、自身の要求が妥当であることを証明し、雇用者に対してもその価値を認識させることができます。また、具体的な根拠を示すことは、交渉の透明性を高め、信頼関係を構築する上でも重要だと考えています。(32歳 エンジニア・フロントエンドエンジニア)
・給与アップに納得してもらうだけの客観的な実績が説明できるかどうかが重要なため(39歳 エンジニア・SRE)
・根拠がない給与交渉はうまく行くとは思えないです。なぜなら人事の人は具体的な条件をもとにその人の会社での価値を考えて給与を決めているからです。一旦その給与を提示されてからよほどの理由がない限り覆すのは難しいと思います。(23歳 エンジニア・バックエンドエンジニア)
・根拠のない交渉をしても受け入れてもらえないと推測するから。(35歳 エンジニア・コーポレートエンジニア)
・根拠もなく給与アップはできないし、自分が交渉を受ける立場であったとしても受け入れ難い。これまでの成果やこれから成し遂げたいことなど、給与アップに対して当然と思ってもらえるようにするのは基本であり最重要であると考える(40歳 エンジニア・QAエンジニア)
・成果を提示した方が会社側も納得しやすいと思うから(59歳 エンジニア・エンジニアリングマネージャー)
・当然、他の選考者と比較されるので、納得できる材料や根拠、インパクトのある印象を残すのは大切だから。(40歳 デザイナー・UI/UXディレクター)
・明確な理由と、それに対する根拠がなきゃ誰しも納得しないと思うため(26歳 エンジニア・フロントエンドエンジニア)
・理由なしで給料交渉しても、相手に説得力がないため。求められるスキルがあることを伝えないとうまくいくことはないと思います。(39歳 エンジニア・バックエンドエンジニア)
「交渉タイミング」と回答した方の理由より(一部抜粋)
・こちらの都合でいきなり交渉するより、面談など良いタイミングで切り出す方が成功すると思うから。(42歳 デザイナー・UI/UXデザイナー)・タイミングが悪いと根拠がしっかりしていても無理そうだから。(44歳 エンジニア・SRE)
・タイミングを最初からのがしたくないため。(53歳 エンジニア・バックエンドエンジニア)
・会社の社風などを理解する期間が必要だと思うから。(36歳 デザイナー・UIデザイナー)
・給与を決める側の予算や原資が限られており、それをコミットできるタイミングは入社時であったり、給与査定のタイミングであったり、スケジュールがある程度決まっているため。(31歳 エンジニア・SRE)
・業績が良い時や貢献度が高まった後、評価期間の終わりに行うと成功率が上がると思うから。(26歳 エンジニア・バックエンドエンジニア)
・個々人のスキルよりもその時用意されている採用予算で決まるので結局の所運次第だ感じている。(31歳 エンジニア・SRE)
・後から条件として出しても手遅れになるケースも想像できるため。(57歳 エンジニア・アーキテクト)
・交渉のタイミングによっては交渉相手である面接官にマイナスな印象を与えかねないと考えるためです。(32歳 データ分析・SRE)
・相手がありきなため、タイミングが合わないとうまくいかないと思うため(30歳 エンジニア)
・入社してからでは遅い。入社後の口約束など信用してはいけないと思うから。(44歳 エンジニア・バックエンドエンジニア)
「交渉準備」と回答した方の理由より(一部抜粋)
・以前も昇給の交渉はしていたのですが、その際には成果をぼんやりした内容で伝えてうまくいかなかったため、成果を具体的な内容で定量的に伝えてうまくいきました(49歳 エンジニア・Androidエンジニア)・交渉する上において、自分自身の能力を整理して、それを明確に伝えない限り昇給は望めないと思うから(24歳 エンジニア・インフラエンジニア)
・交渉に際しては、事前に同業他社の勤務時間に関する情報収集や、知人先輩など、時間に対する考え方をしっかりと調査、精査することが、大事だと思います。(50歳 デザイナー・UI/UXデザイナー)
・交渉相手側の状況や自分と比較される同僚や候補者等の情報から交渉の仕方や交渉の成功率が変わると考えたからです。事前にこれらを把握した上で、交渉内容を考えるべきだと思いました。(31歳 エンジニア・バックエンドエンジニア)
・どういう理由で上げたいのか明確でないと企業も判断できないため(41歳 エンジニア・Androidエンジニア)
「交渉態度」と回答した方の理由より(一部抜粋)
・事前に交渉するポイントをまとめて、納得いただける内容かどうかをよく確認する。難しいことを前提に希望をお伝えするべきであるため。(26歳 エンジニア・アプリエンジニア)・漠然と交渉しても上手くいく気がしない(40歳 エンジニア・バックエンドエンジニア)
・お互いの誠意、リスペクトが必要だと感じるから(39歳 デザイナー)
Q.給与交渉をする際に役立った情報源は?
また、「給与交渉をする際に役立った情報源は?」という質問をしたところ、「インターネットの情報」が47.9%と最も高い割合を占めており、次いで「転職エージェント」が29.4%、「知人のアドバイス」が19.3%、「書籍」が3.4%と続きます。これらのデータは、情報収集の手段としてのインターネットの普及と重要性が、給与交渉の文脈においても強調されていることを示しています。
特に、インターネット上では、給与データ、業界の平均給与、交渉のテクニックや戦略に関する記事など、多岐にわたる情報が手軽に入手可能です。アクセスの容易さは、転職者が自分の価値を正確に理解し、それを交渉で有利に活用するための基盤を築くのに役立っています。また、転職エージェントを利用することで得られる個別のアドバイスやサポートも、成功に向けて重要な要素であることが分かります。
これらの情報源を活用することで、転職者は自分のスキルや経験を市場価値と照らし合わせ、交渉の際に有利な立場を確保できるでしょう。
Q.今後転職活動をする際、給与交渉を行いたいですか?
最後に、「今後転職活動をする際、給与交渉を行いたいですか??」という質問をしたところ、「積極的に給与交渉を行いたい」と回答した人は38.0%であり、「必要があれば行いたい」と回答した人が50.9%を占めました。また、「避けたい」と回答した人は合わせて12.1%でした。この結果から、給与交渉は転職活動において重要な要素であることが窺えます。
自身のキャリアに対する価値を正当に評価し、その価値に見合った報酬を得るために、積極的に給与交渉を行いたいという傾向が強いことを示しています。また、転職活動は単なる求職行為にとどまらず、自己のキャリアに対する意識や将来の展望を考える機会でもあります。そのため、給与交渉はキャリア形成の一環として捉えられる傾向があることが分かります。
まとめ
今回のアンケート調査から、約6割の人が給与交渉の経験があり、その中で82.3%が交渉に成功していることが分かりました。交渉成功者の半数以上が給与アップを実現し、交渉で最も重要視されたのは「基本給」です。
また、成功のコツは「成果を具体的に示す」ことと「市場価値を知る」ことが挙げられています。給与交渉では根拠となる材料の準備と適切なタイミングが重要とされ、給与以外で最も交渉されたい項目は「リモートワークの可否」でした。
給与交渉を成功に導くためには、交渉の根拠となる実績やキャリアの振り返り、さらに自身の市場価値を正確に理解することが重要です。市場価値を把握することは、給与交渉におけるファーストステップであり、年収アップを目指す上での第一歩となります。