有価証券報告書で分かるテラドローンの平均年収
Terra Drone株式会社の第10期(2025年2月1日〜2026年1月31日)の有価証券報告書によると、提出会社の従業員134名の平均年間給与は4,972千円(497.2万円)で、平均年齢は33.0歳、平均勤続年数は2.4年です(2026年1月31日現在)。前の期の第9期の4,828千円(482.8万円)からは144千円増えています。
項目 | 第9期(2025年1月31日現在) | 第10期(2026年1月31日現在) |
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従業員数(臨時従業員の年間平均人員) | 124名(6名) | 134名(5名) |
平均年齢 | 32.7歳 | 33.0歳 |
平均勤続年数 | 1.9年 | 2.4年 |
平均年間給与 | 4,828千円 | 4,972千円 |
出所: Terra Drone株式会社「有価証券報告書 第9期」(2025年4月30日提出)・「有価証券報告書 第10期」(2026年4月30日提出)の「従業員の状況」(提出会社の状況)。
有価証券報告書の数字は提出会社(Terra Drone株式会社単体)の従業員の値で、子会社を含む連結の従業員551名の給与は入っていません。提出会社134名の内訳は、ドローンソリューションセグメントが90名、運航管理セグメントが11名、特定のセグメントに区分できない管理部門の全社(共通)が33名です。
同社は2024年11月29日に東京証券取引所グロース市場に上場しました。平均年間給与は事業部門と管理部門を合わせた134名の値で、平均年齢33.0歳・平均勤続年数2.4年の組織の平均として読みます。
Offers Jobs のテラドローンの求人の提示年収
Offers Jobs に掲載中のテラドローンの正社員求人3件の提示年収は、下限が3件とも400万円、上限が600万〜800万円です(Offers(株式会社overflow)調べ・掲載中のテラドローンの正社員求人 n=3・2026年11月1日時点)。上限が最も高い800万円の求人は、インドネシアに駐在して農業用ドローンの開発部門を率いる開発責任者の募集です。
求人は入れ替わるので、表には2026年11月1日時点の掲載分を並べました。3件とも Offers Jobs 上の職種の区分はフルスタックエンジニアで、仕事の中身はドローンのハードウェアとソフトウェアの開発です。
3件の給与欄には、昇給が年1回、試用期間が3か月と書かれています。年間休日は120日(土日祝休み)、出社頻度は週5日出社で、稼働時間は2件が9:00〜18:00のフレックス、SLAM(Simultaneous Localization and Mapping、自己位置推定と地図作成の同時実行)の求人が裁量労働制です(2026年11月7日に各求人ページで確認)。
有価証券報告書の平均497.2万円は、3件の提示年収の幅(400万〜800万円)の中に入る水準です。幅のどこで提示されるかは選考の中で確かめる項目なので、まず次の節の必須の経験と自分の経験を照らし合わせて見積もります。
テラドローンの正社員求人は Offers Jobs の企業ページで一覧でき、求人一覧のカードに年収・雇用形態・勤務地が並びます。
テラドローンの掲載中の正社員求人を Offers Jobs で見る
テラドローンの求人ごとの仕事と必須の経験
テラドローンの3件の求人のうち2件はドローンの機体とモジュールのハードウェア開発、1件は LiDAR 計測機器のソフトウェア開発(SLAM)の募集です。ハードウェアの2件はロボット・機械・電気のどれかの領域の経験を必須とし、SLAM の求人は C/C++ と Linux でのソフトウェア開発と ROS(Robot Operating System)の使用経験を必須としています。
求人(題名の抜粋) | 必須の経験(抜粋) | 歓迎の経験(抜粋) |
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東南アジアにおける農業用ドローンの開発責任者 | ロボット・機械・電気のどれかの領域(ドローンかロボットの開発経験、CAD での部品設計1年以上、3D プリンタや CNC 切削機での製造、Arduino などの組み込み経験 など) | Mavlink、オープンソースのファームウェア(ArduPilot・PX4)を使ったドローン開発、回路設計1年以上 |
「Terra Lidar」へSLAM機能を実装するロボットエンジニア | SLAM の基礎知識、LiDAR・カメラ・GNSS・IMU などのセンサーの知識、Linux でのソフトウェア開発、ROS、C/C++、Git | Rust、Python、Mavlink |
ロボットエンジニアからドローンエンジニアへ | 開発責任者の募集と同じ、ロボット・機械・電気のどれかの領域の経験 | ArduPilot・PX4 を使ったドローン開発、回路設計1年以上 |
上限が800万円の開発責任者の募集は、技術部門の課題をハードウェアとソフトウェアの両面から解く策の立案と実施に加え、投資対効果(ROI)に基づく技術選定や開発ロードマップの立案までを担う役割です。開発の手を動かす2件と比べて、技術戦略と現地チームのマネジメントまで仕事の範囲に入ります。
SLAM の求人は、上空で測量する LiDAR 計測機器「Terra Lidar」を、地上で持ち歩いて測るハンドスキャナとしても使えるようにする開発です。GNSS(Global Navigation Satellite System、衛星測位システム)が使えない地上で、LiDAR と慣性航法装置(INS)から自己位置と姿勢を推定し、後処理で高精度な地図を作る仕組みを設計から実装します。
点検用ドローンの求人は、足場を組んで超音波で計測していた構造物の検査を、ドローンに置き換えるプロダクトの開発です。1日の業務の例として、機械設計・組み込み制御・回路の業務と、機体のメンテナンス、試作・評価が並んでいます。
ドローンやロボットの開発に近い、組み込み・制御の開発職全体の年収の相場は「組み込みエンジニアの年収|統計と求人で見る相場」で確かめられます。
有価証券報告書に書かれた賃金と評価の仕組み
テラドローンの有価証券報告書が示す賃金制度の方針は、等級別のミッションの遂行とコアバリュー「Terra Way」の体現度合いに紐づく昇格を伴った基本給の増額と、成果を反映する賞与の組み合わせです。基本給は等級の昇格で上がり、賞与は成果で変わる設計で、どちらも評価制度に連動します。
制度 | 有価証券報告書に書かれた方針(要約) |
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等級制度 | 等級別のミッション定義の導入、プロコースの導入 |
評価制度 | Terra Way に基づく行動評価とフィードバック、専門スキル・パフォーマンスを含む期待人財要件に基づく表彰制度 |
賃金制度 | 昇格を伴う基本給の増額と、成果を反映する賞与。評価制度に連動 |
異動配置 | 国内海外共通の人事制度と研修、グループ間・部門間を横断する社内公募制度 |
育成 | マネジメント研修・オンボーディング研修、測量士の資格取得支援制度 |
出所: Terra Drone株式会社「有価証券報告書 第10期」(2026年4月30日提出)の「人財の育成及び社内環境整備に関する方針」。
同じ有価証券報告書は、2028年1月期までにエンジニアを10名、次世代経営人財を8名、M&A 後の統合(PMI)に関わる専門人財を7名、育成または採用する計画を挙げています。第10期の実績はエンジニアが5名、次世代経営人財が3名、PMI に関わる専門人財が4名です。
ストック・オプション制度
テラドローンは、取締役・従業員等のインセンティブを目的にストック・オプション制度を採用しています。第10期の有価証券報告書の提出日現在で、新株予約権による潜在株式数は1,142,200株で、発行済株式総数と潜在株式数の合計10,887,500株の10.49%です。
年収の比較では、ストック・オプションを年収とは別の報酬として扱います。付与の有無と条件、退職したときの扱いはオファーの段階で確かめる項目で、確かめ方は「ストックオプションと転職|退職時の扱いと求人の見方」にまとめました。
近い職種の公的統計と比べたテラドローンの年収
テラドローンの求人の仕事に近い公的統計の区分は、厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」のソフトウェア作成者と、電気・電子・電気通信技術者(通信ネットワーク技術者を除く)の2つです。提出会社の従業員数134名に近い企業規模100〜999人の年収換算は、ソフトウェア作成者が555.0万円、電気・電子・電気通信技術者が676.4万円です。
職種(統計の区分) | 平均年齢 | 企業規模計 | 100〜999人 | 30〜34歳(企業規模計) |
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ソフトウェア作成者 | 37.1歳 | 578.5万円 | 555.0万円 | 559.5万円 |
電気・電子・電気通信技術者(通信ネットワーク技術者を除く) | 42.1歳 | 703.9万円 | 676.4万円 | 668.2万円 |
出所: 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」職種第1表・職種第5表(2026年3月公表・男女計)を Offers Magazine 編集部が年収換算。
年収換算は、きまって支給する現金給与額の12か月分に年間賞与その他特別給与額を足して求めました。統計は企業規模10人以上の企業で働く、短時間労働者を除いた一般労働者の平均で、テラドローン1社の有価証券報告書の平均や求人の提示年収と同じ物差しではありません。
比べるときは年齢をそろえます。統計の2つの区分の平均年齢は37.1歳と42.1歳で、テラドローンの平均年齢33.0歳に近いのは30〜34歳の行です。上限800万円の開発責任者の募集は、2つの区分の30〜34歳の年収換算(559.5万円・668.2万円)をどちらも上回り、上限600万円の2件もソフトウェア作成者の30〜34歳の年収換算を上回ります。
2つの区分と重なる募集の範囲
SLAM の求人は、LiDAR 計測機器の自己位置推定と地図生成のシステムを設計から実装する仕事で、厚生労働省「職種一覧と解説」でソフトウェアの仕様決定・設計・プログラミングを担うソフトウェア作成者に重なります。ハードウェアの2件のうち、電装周りの設計改善や回路の業務は、電気・電子機械器具とその部品の開発・設計を担う電気・電子・電気通信技術者に近い仕事です。
統計の区分 | 含まれる職種の例 | 重なるテラドローンの募集 |
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ソフトウェア作成者 | テクニカルスペシャリスト、プログラマー、社内システムエンジニアなど | 「Terra Lidar」へSLAM機能を実装するロボットエンジニア |
電気・電子・電気通信技術者(通信ネットワーク技術者を除く) | 電気設計技術員、電気機械設計技術者、情報機器開発技術者、制御盤設計技術者など | 点検用ドローンの電装周りの設計改善、回路の業務 |
出所: 厚生労働省「賃金構造基本統計調査 職種一覧と解説」。
CAD(Computer-Aided Design)での部品の設計や 3D プリンタ・CNC(Computer Numerical Control、数値制御)切削機での試作が仕事の中心なら、同じ一覧の機械技術者(機械設計技術者など)が近い区分です。応募する領域に合わせて区分を選び、自分の年齢の年収換算と求人の提示年収の幅を並べると、転職で年収がどう変わるかの目安になります。
テラドローンへの転職で年収を確かめる進め方
テラドローンへの転職で年収を確かめるときは、領域ごとの必須の経験との照合、提示年収の内訳の確認、働き方とストック・オプションの条件の確認の3点を順に進めます。有価証券報告書の平均は全従業員の値なので、応募する職種の金額は選考の中で具体的に確かめる項目です。
- 必須の経験を領域ごとに書き出す: ハードウェアの2件は、ロボット・機械・電気のどの領域で応募するかで書く経験が変わります。CAD での部品設計の年数、3D プリンタや CNC 切削機での試作、Arduino などの組み込み、回路設計の経験を、求人票の文に沿って職務経歴書に書き出します。SLAM の求人なら、書くのは ROS と C/C++ で扱ったセンサー(LiDAR・GNSS・IMU)と、自己位置推定の具体的な手法です。
- 提示年収の内訳を確かめる: 有価証券報告書の賃金制度の方針では、基本給は等級の昇格で上がり、賞与は成果を反映します。オファーを受けたら、基本給と賞与の内訳、入社時の等級、昇給の時期(求人票では年1回)を確かめます。
- 働き方とストック・オプションの条件を確かめる: 3件とも週5日出社で、開発責任者の募集はインドネシアでの現地駐在です。駐在の期間と処遇、ストック・オプションの付与の有無は、カジュアル面談やオファー面談で聞いておくと、他社の提示と同じ条件で比べられます。
オファー面談で年収の内訳や働き方を聞く項目は「オファー面談で聞くこと|転職で労働条件を確かめる7項目」に、等級とストック・オプションを含めた交渉の進め方は「スタートアップの年収交渉|ストックオプションと等級」にまとめました。
テラドローンの求人を他社の正社員求人と見比べるときも、Offers Jobs の求人一覧のカードで年収・雇用形態・勤務地を並べて見ると、条件の違いが分かります。
テラドローンの正社員求人の提示年収を Offers Jobs で確かめる