SNS運用の目的
TwitterやFacebookなど、SNSのアカウントを利用している企業は多くありますが、その理由はなんでしょうか?SNSを企業が運用する具体的な目的について、まずは見ていきましょう。
顧客獲得やブランディング
SNSは、企業のサービスやキャンペーンなどの情報を、SNSを利用している不特定多数の人に向けて発信することができます。
その結果、新規に企業のファンや顧客を獲得する、また企業のことをより知ってもらうためのブランディングといった効果が期待できるのです。
また、ユーザーからの簡単な質問であればSNS上で回答するといったコミュニケーションツールとしても利用できます。
業種によってSNSとの相性が分かれる
ただし、SNSを利用する上で注意しなければならないのが、業種によって相性があるという点です。
SNSはサービス業などの消費者と直接つながりのある、BtoCの業種で効果を発揮しやすいという面があります。特にコンビニや飲食、そして自動車などのソーシャルメディア展開のイメージしやすい業種は、相性が良いと言えるでしょう。
一方でBtoB企業や保険会社、文具メーカーなどでは効果を発揮するのは難しいかもしれません。しかし企業活動の告知や求人などに利用できますし、こういった業種の中にも、SNSを用いてリピート率や購入金額を他企業よりも向上させている企業もあります。
費用対効果を考える必要がある
SNSは個人が無料利用ができるところも多いですが、LINE@のように企業が本格的に広報やマーケティングに利用する場合は、有料となってしまうSNSもあります。
また、いくら無料だからと言って、コンスタンスな運用やユーザー対応には専任担当となる社員の存在は必須でしょう。外部の代行業者を利用する場合には、運用費と効果のバランスも考えなければいけません。
SNSを活用する場合は、費用対効果も考慮する必要があります。
運用の外注費用はどれくらい?
SNSの運用を外部に委託する場合、その費用はどの程度かかるのでしょうか?委託する際にあたっての注意点も合わせて見ていきましょう。
内容や頻度により異なる
SNS運用代行の費用は、どんなことをしてもらうかによって大きく違います。
およそ10万円以下での運用を考えるなら、記事の作成と投稿までで、コメント返信や効果測定は自社で行わなければならない業者が多いようです。
20万円から30万円程度ならコメントの確認や返信、効果測定やレポーティングといったことも請け負ってくれます。それ以上の価格になれば、より詳しいレポーティングや広告運用、定期ミーティングなども行い、SNSの運用方針についてのサポートも受けられるようです。
また、記事の投稿数についても価格によって上限を設けている業者も多くありますので、利用の際には確認しましょう。
外注先への指示、管理も必要
外注先への指示や、アカウントの管理については、自社側でもしていく必要があります。
作成する記事の内容や、自社の企画やキャンペーンを事前に外注先に伝えなければなりませんし、自社でなければ対応が難しいユーザーからの質問や要望もあるでしょう。
また、セキュリティの観点からも、パスワードの定期的な変更などアカウントの管理や、過去記事の管理といった作業は自社側でする必要があります。
出典:SNS運用代行の費用と相場を徹底解説!【相場早見表・事例あり】
SNS運用を成功させるコツ
ただ漠然とSNSを運用していても、費用対効果は低くなってしまうでしょう。SNSの運用を成功させるには、あらかじめ次の点を踏まえた上で運営に望む必要があります。
目的を明確にする
まずは、SNSを使って何をしたいのか、目的を明確化させる必要があります。
一般的に企業がSNSを使う目的は、次のようなことが考えられるでしょう。
- 企業の認知度の向上
- 企業の好感度の向上
- 企業のサービス利用や商品の購入意欲の向上
「企業の認知度が現在では30%のところを、1年後には50%にもっていく」というように、目的を具体的にすることで数値化もしやすく、成果がわかりやすくなります。運用を考える上での一つの指針とすることができるでしょう。
KPIを設定しよう
KPI(Key Performance Indicator)は『重要業績評価指標』と訳され、目標達成までの途中経過をチェックするための指標のことです。
目標達成まで順調かどうかを把握し、必要なら方針を変更したり、最終目標を上方修正したりといった対処がしやすくなります。
SNSであれば、自社のフォロワー数の推移やリツイート数などをKPIの指針とする方法もあるでしょう。目的に合わせたKPI設定をすることが大切です。
運用ルールを定める
SNS運用におけるルールを定めることも大切です。
投稿する曜日や、投稿頻度なども決めておきましょう。投稿が不定期だと管理する人間の負担になりますし、ユーザーがチェックする習慣化がしにくいという問題点も出てきます。
また、投稿するコンテンツについても、何曜日にはどういったテーマで投稿するなどを決めておいた方が、運用する側も準備がしやすくなりますし、顧客もチェックがしやすくなるでしょう。
まとめ
SNSを、マーケティング戦略の一環として用いるのは有効です。その際には、自社の取り扱っている業種を考慮した上で、投稿内容や運用する目的を明確に定めると、より効果を発揮できるでしょう。
運用代行を利用する場合は、どの程度のことを行ってもらうかで運用費用が大きく変わってきます。運用代行に何をしてもらい、最終的に企業にとってどんなプラスにしていくのかを決めておくことが重要です。