フリーランスの始め方を知りたい会社員へ。今しておくべき準備とは?

現代は多様な働き方が広がり、会社員からフリーランスを志す人も増えました。フリーランスとして働くことには、どんなメリットとデメリットがあるのでしょうか。働き方の実態や職種によって求められるスキル、必要な手続きや準備などをまとめました。

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会社員は卒業、フリーランスの始め方

フリーランスには厳格な定義はなく、職種も多種多様です。フリーランスとは何か、どんな働き方の特徴があるかを紹介します。また、フリーランスになるにあたって、どんな心構えが必要かもまとめているので、今まさにフリーランスになるかどうか、迷っている人は参考にすると良いでしょう。

そもそもフリーランスとは?

フリーランスの語源は、英語の『自由』と、『槍』です。

中世のフランスやイタリアの傭兵の一部は、十分な報酬と意義がある戦いの場をくれるなら、様々な主君と契約して戦ったことから、自由な槍兵=フリーランスと呼ばれていました。現代ではフリーランスは、決まった組織のもとでは働かず、独立して自分のスキルで働いている人のことを指す言葉となっています。

納得できる報酬と、自身で良し悪しを判断して仕事を請け負うという点は共通していますね。

会社員とは違う、フリーランスの働き方

フリーランスの働き方は、会社員とは大きく異なります。

言葉の意味から『組織に縛られず、自由である』という部分がクローズアップされがちですが、当然メリットもデメリットも併せ持つ働き方です。

フリーランスの働き方のメリットは、報酬額や仕事内容によって『仕事を自分で選べる』ところにあります。会社員として、毎日決まった仕事を与えられている場合はこうはいきません。仕事を行なう時間も場所も自由な場合が多く、通勤ラッシュや勤務時間に縛られることもないでしょう。

デメリットは、会社員のように労働基準法に守られないことです。最低賃金の保証や有休休暇もないため、限度なく働いて心身を壊してしまうケースもあります。また、仕事を獲得できないと収入が無くなるため、毎月給料が入る会社員よりも不安定です。

フリーランスになる覚悟はできているか?

フリーランスという働き方は、会社に縛られない分、自己管理を徹底する覚悟が必要です。自分の好きなタイミングで仕事が出来る分、趣味や人付き合いでずるずる時間を使ったり、昼夜逆転の生活になったりしやすいのです。

会社という組織の中であれば、上司や部下の手前、サボることが出来ないプレッシャーがあるものです。こうした『見張り』は、自制心が弱い人にとってはある程度必要でしょう。

フリーランスになったことで周囲の監視がなくなり、中々仕事が進まない、という人は、自宅を出てカフェや仕事OKのパブリックスペースで作業するなどの工夫が必要です。自宅でずっといると、怠惰な生活に陥りやすいだけではなく、外部の人との繋がりが減り、コミュニケーション力も低下します。人脈が狭くなると、フリーランスの仕事にも悪影響です。

フリーランス向きの職種とは?

自分の専門スキルを活かしながら、フリーランスの働き方を選んでいる人は、職業を問わずたくさんいます。どんな職業にフリーランスが多いのか、大きくクリエイティブ系、販売系、エンタメ系の3種類に分けて説明します。

ライターやデザイナー等のクリエイティブ系

ライターやデザイナー等のクリエイティブ系の仕事は、すでに自分が持っているスキルですぐに始められることが魅力です。作業を行なうパソコンや、クライアントとやり取りするためのツールがあれば初期投資もほとんどかかりません。

ライターであれば、文章の執筆速度や構成、表現力などがモノを言う職業です。WEBライターやコピーライター、ライティングに加えて取材も行なうルポライターなど、ライターと言っても様々な形態があります。

デザイナーであれば、フォトショップやイラストレーターなどのソフトウェアを使うスキルが必要です。グラフィックデザイナーやWEBデザイナーなどの職種があり、自分のデザインセンスが問われる仕事と言えます。

ライターもデザイナーも、今はクラウドワークスなどのWEBサービスを介して仕事を受注することが出来るため、初心者でも始めやすい環境になりました。

飲食店経営やネットショップ等の販売系

店舗経営は、フリーランスより個人事業主という方がニュアンスは近いかもしれません。

フリーランスには明確な定義づけはないため、税法上の呼び名が異なるものの、独立して経営を行なっている個人事業主を、ここでは広義の意味でフリーランスとして扱います。

飲食店の経営の場合は、最初に店舗を構える初期投資が必要です。どこに出店するかや競合店調査、販促など、開業までにいくつも手順を踏む必要があります。店舗を構えることは、そのように初期投資が高いからこそ他の販売系のものと比べても信用性が生まれやすいです。

ネットショップの通販であれば、店舗も持たず、ネットを使うことで効率的に広報活動も行なうことが必要です。ネットショップは、Amazonや楽天など、モール型ECサイトのおかげで、だれでも参入しやすくなっているのが魅力の一つです。

飲食店経営やネットショップ等の販売系はそれぞれの環境に応じて、商品を売ることが求められており、経営能力や管理能力、商売の先行きが見通せる人には向いている業界です。

動画やブログで情報発信するエンタメ系

エンタメ系は、若者を中心に急激に伸びています。ユーチューバーなどの動画配信者や、ブログを執筆し、ウェブ広告を掲載してアフィリエイト収入を得るブロガーなどが当てはまります。

自分の発信した情報が拡散することで、一夜にして注目を浴び、仕事につながるケースも多いです。どちらも、動画・ブログの閲覧者を増やすことが収入を高めるポイントといえます。

動画の編集スキルや、多くの人に受け入れられる情報発信をするため、ニーズを掴むセンスがあると、有利に働くでしょう。今はスマートフォンの普及に伴い、カメラ機能やアプリを使った動画撮影も簡単になりました。

ブログは、はてなブログやワードプレスなどの既存のサービスを使うことで、チャレンジしやすい環境が整っています。

フリーランスになる前にしておきたい事

フリーランスを目指す際には、事前準備をしっかりしておくことをおすすめします。

いざフリーランスとして活動しようというときに、必要なものや申請が揃っていないと、大切なスタートダッシュ期間にもたつく原因となってしまうのです。フリーランスに転身する前に、おさえておきたいポイントをまとめました。

会社員の特権をフル活用しておく

フリーランスになることで失うのが、会社に所属しているときの高い社会的信用です。

会社員の時は、クレジットカードの作成や、不動産、車の購入の際に組むローンなど、すんなり審査が通っていたものも、フリーランスになったとたんに難しくなるケースが多くあります。事業用の車を購入したり、事務所を賃貸したりするにも、審査が通りやすい会社員のうちに行っていた方が良いでしょう。

新しい契約だけではなく、既存のローンの返済計画の見直しも行なうことで、フリーランスになった後に収入の変動があっても、無理なく返済を続けていけるように調整することが出来ます。必要な時は、会社員の時にローンの借り換えも検討すると良いでしょう。

仕事環境の確保

フリーランスとして活動するための仕事環境は、事業を早く軌道に乗せるためには必要と言えます。

まずは、フリーランスの仕事のほとんどで必要不可欠な、パソコンや仕事用携帯を準備することは基本でしょう。出来るだけ早めに手元に揃えることをおすすめします。

名刺も早めに作成すると良いでしょう。フリーランスにとって、人脈作りは仕事と同じくらいに大切です。ビジネスチャンスを逃さないためにも、新しい人と出会った時に、自分の連絡先と事業内容は最低限書かれた名刺を渡せるように準備しておくと良いでしょう。

必須ではありませんが、青色申告を行なうつもりの人は、個人口座とは別に事業用口座の作成をしておくと便利です。事業用口座を準備しておくと、お金の出入りが自動的に記録されるため、記帳する際に非常に便利になります。

会社を退職したらすぐするべき手続き

会社を退職したら、フリーランスになるためにすぐにするべき手続きがあります。

申請期限が決まっているものばかりなので、いざフリーランスになってから戸惑わないように、ここで事前に確認しておくと良いでしょう。

国民年金への切り替え

会社員の時には厚生年金に加入していましたが、フリーランスになれば国民年金に切り替えることが必要です。

国民年金への切り替えは、退職してから2週間以内に、市役所で手続きします。印鑑や免許証のほか、年金手帳と、離職票や退職証明書などの退職日がわかる書類を持っていきます。

国民年金のみでは、将来年金受給者となった時に、会社員と大きな受給格差が生じてしまいます。それを少しでも是正するため、国民年金基金という制度があります。

もし、国民年金のみでは不安だという場合は、老後の年金受注額を上乗せする国民年金基金への加入をおすすめします。

国民健康保険への切り替え

会社員の時に加入していた健康保険から、国民健康保険に切り替える手続きが必要です。こちらも退職してから2週間以内に、市役所で手続きとなります。

印鑑と免許証に加え、健康保険資格喪失書を持参しましょう。資格喪失書が2週間以内に手元に用意できない、という場合は、市区町村によっては退職証明書や離職票、雇用保険受給資格者証でも受け付けてくれるケースがあるようです。

健康保険は、保険料全額負担という条件付きで、退職後2年間は在籍していた会社の保険を継続することが出来ます。国民健康保険は、前年度の所得によって金額が左右されるため、自分がどちらの保険に加入したほうがお得か、事前に保険料の支払額を計算するのがおすすめです。

会社の保険を任意継続したい場合、申請期限は退職してから20日以内となっているため、遅れないように注意が必要となります。

開業届と青色申告承認申請書の提出

確定申告の際に、青色申告をする予定の人は、税務署に『個人事業の開業届出書』と『青色申告承認申請書』の2通の提出が必要です。

開業届出書は、独立してから1ヵ月以内、青色申告承認申請書は2ヵ月以内の提出が期限となっております。持参するのは印鑑と身分証明書のみで、どちらも記入自体はさほど時間はかかりません。開業届は、独立して事業を開始したことの証明であると同時に、確定申告を青色申告で行なうために必要な書類です。

青色申告を行なうと、毎年の確定申告時に最大65万円の特別控除があったり、事業が赤字だった際には翌年に繰り越しを行なうことが出来たりと、様々な恩恵を受けることが出来ます。青色申告は、フリーランスとして活動する上で高い節税効果を得られるためおすすめです。

まとめ

従来の働き方に囚われず、自分の専門スキルを武器に自由に働くことが出来るフリーランスという生き方には、魅力的な部分もある反面、デメリットもあります。

フリーランスとして活動したいと思った時に、自分がその働き方に本当に向いているかどうか、自分が活かせるスキルは何があるか、まずは考えてみることが大切です。

本気でフリーランスとして活動すると決めたら、事前準備と手続きをスムーズに済ませ、良いスタートダッシュが切れるようにしましょう。

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