知識や経験を生かして副業がしたい
厚生労働省が副業解禁を告知したことをきっかけに、全国で副業を認める企業が少しずつ増えてきています。
それを受け、副業として本業とは別の収入源を確保すること、副業を通じてキャリアアップをしていくことは、現在注目されているテーマのひとつです。
まだ副業を認めていない企業や条件を設けているところもあるので、副業を始める前に就業規則を確認しておかなくてはなりませんが、副業をするメリットは多くあります。
サラリーマンが副業をするメリット
サラリーマンというと、少し前までは『定年まで安定した生活を送れる働き方』と認識されていました。
しかし平均収入はバブル崩壊後から右肩下がりの傾向にあり、その一方で社会保障費は上がっています。そのせいで、経済的に不安を抱えている人も多いでしょう。
そんななかで、『副業』が注目されています。副業のメリットとしてまず第一に挙げられるのは、本業とは違う収入源を確保することで精神的、経済的に安定することです。
さらに、本業とはちがう趣味や能力を活かすことができるうえ、転職前の下準備として新たな分野に挑戦するきっかけにもなります。
副業を始める前に就業規則を確認
しかし、サラリーマンが副業をするのであれば、まず最初に就業規則をチェックしなくてはなりません。
企業によっては就業規則の『禁止事項』に、副業や兼業を明確に禁止しているところがあるからです。
また、明確な禁止ではなくとも、『副業規定』として条件付きで認めていることもあります。その条件というのは、例えば事前に会社に許可を得ることであったり、副業による損害をその企業は負わないことに同意することなどが挙げられます。
職場が副業を認めているかわからないときは、事前に確認しておくと安心です。
企画が得意なサラリーマンにおすすめの副業
『副業』とはいっても、さまざまな仕事があります。そのため、副業に興味を持っていても、「実際にどんなことを副業として始めればいいのかわからない」という方もいるのではないでしょうか。
数多くある副業のなかで企画が得意なサラリーマンにおすすめなのが、企画書や提案書を代行して制作するビジネスです。
企画書、提案書作成代行ビジネス
本業以外の限られた時間のなかでこなさなくてはいけない副業のなかで、サラリーマンの注目を集めているのが、企画書や提案書の作成代行ビジネスです。
例えば会議のために資料を整えたり、パワーポイントに作ったり、走り書きしたメモを企画書や提案書として整えたりすることが挙げられます。本業でそういった作業に慣れている人は、特におすすめの副業です。
どうやって仕事を見つければいいのか
このような代行ビジネスを副業として始めたい場合、クラウドソーシングを使って仕事を見つけることをおすすめします。
まずはクラウドソーシングで仕事を始め、ある程度実績ができたら、自分で仕事を探していくといいでしょう。
クラウドソーシングとは
クラウドソーシングとは、企業や個人が、インターネットを通じて案件単位で外注する仕組みのことをいいます。
たとえば企業が自社のホームページを作ってくれるプログラマーを探していたり、新しいプロジェクトのキャッチコピーを募集していたりと、日々新しい案件が更新されています。
まだ実績がなく自力で仕事を見つけるのがむずかしい人や、仕事を探す時間を節約してすぐに働きたい、という人にとって便利なサービスです。
クラウドソーシングのメリット
クラウドソーシングには毎日多くの仕事が更新されているので、仕事の受注ハードルが低く、未経験者でも仕事を受けやすいというのが大きなメリットです。
また、基本的にはインターネット上で仕事の受注から納品報酬の受け取りまでを完結できるので、仕事をする時間や量のコントロールがしやすく、家で副業したい人に向いています。
さらに、多くのクラウドソーシングサービスでは、仮払い制度を取り入れています。仕事を募集する人はまずクラウドソーシングの企業に報酬を仮払いし、納品されればその金額がワーカーに支払われます。そのため、未払いが起こりづらい仕組みです。
どんなサイトがあるか
クラウドソーシングサイトはいくつもあり、それぞれ強みや運営理念が異なります。自分の得意なスキルを活かせる仕事が多く、運営体制がしっかりしていて、トラブルになりづらいサイトを選びましょう。
今までクラウドソーシングを使ったことがない人は、大手のクラウドソーシングサイトにまず登録してみると良いでしょう。
企画力を生かしたイベント企画をビジネスに
多くの人と楽しい時間を共有したい、ワイワイするのが好き、という人に向いているのが、イベント企画の副業です。
普段飲み会の幹事を進んでやるような人は、それを仕事にして副業化していくのはいかがでしょうか。
どんなビジネス?
イベント企画とはその名の通り、イベントの企画を通じて利益を出すビジネスのことです。
例えばハロウィンパーティーやワインの試飲会、婚活イベントなどを企画し、取り仕切ることなどが挙げられます。
人を集めることはもちろん、会場や料理の手配をし、当日滞りなくイベントが進行するようにオーガナイズしていくことが主な仕事となります。
普段から人を集めて楽しいことを企画するのが好きな人にぴったりな副業です。
イベント企画で稼げる仕組み
イベント企画を通じて稼ぐ方法はシンプルで、ゲストから会費を回収して利益を上げていきます。
例えば会費を5000円に設定しておき、実際に食事代や場所代を差し引いて一人4000円の経費だったとすると、ゲスト一人当たり1000円の利益が発生することになります。
経費を抑えつつ利益を上げなくてはいけないこと、場所や日程の交渉、当日の進行などやらなくてはいけないことも多くありますが、「煩雑なビジネスは苦手」という人におすすめです。
イベント企画で得られるお金以外のもの
イベントの企画を副業にする魅力は、収入を得られることだけではありません。人脈が増え、コミュニケーション能力が上がるという副次的なメリットもあるのです。
副業を通じて経済的なメリット以外の何かを手に入れたい人、多くの人と知り合いコミュニケーション能力を上げたい、という人にも、イベント企画の副業は向いています。
人脈が増える
副業としてイベント企画をすることによる一番大きなメリットと言えるのが、人脈が増えることです。
イベントを通じて、本業ではなかなか出会うことができない仕事をしている人や、年齢がちがう人、社会ステータスやライフスタイルが異なる人と出会い、交流することができます。
人と知り合うのが好き、刺激を得たいという人にとって、このメリットはとても大きなものでしょう。転職を考えている人にも大きな魅力となります。
コミュニケーション能力が上がる
また、もう1つのメリットとして挙げられるのが、コミュニケーション能力が上がることです。
イベントを通じてさまざまな人と関わることになるので、より多くの人を楽しませるために、円滑なコミュニケーションをすることが不可欠です。
さらに、ゲストたちを喜ばせるための気配りや運営力といったコミュニケーションにおいて大きな武器となる能力も身につけられます。
人と話すことが苦手な人は、あえてこういった副業に挑戦してみることもおすすめです。
まとめ
すでに企画力がある人は、その能力を使って収入を得られる副業をしていきましょう。
企画書や提案書を作成する代行ビジネスやイベント企画など、自分のスキルを存分に活かせる分野で副業を楽しみ、経済的、精神的な安定を手に入れることができます。副業を通じて、充実した生活を目指しましょう。