フリーランスは詐欺に遭いやすい?高額塾や報酬未払いに立ち向かおう

フリーランス向けの起業塾やセミナーは、日々多数開催されています。しかし、中には怪しいセミナーや高額な料金がかかるセミナーもあり、多額のお金を失っている人もいます。そんな事態を防ぐため、有益で信頼できるセミナーの見分け方をまとめました。

フリーランスが陥りやすい甘い罠

フリーランスとして働きたい、しかしまったく経験がなく、まず何から始めて良いかわからないという人がセミナーなどに参加する場合は、特に注意が必要です。

なぜなら、このような初心者が持つ不安につけ込まれる可能性が高いからです。そして、残念ながらフリーランス希望者をターゲットとした詐欺が多いのも事実です。

起業塾やセミナーには要注意

ネットでフリーランスで働くことについて検索をしていると、よく登場するのが『起業塾』などのセミナーの類です。起業塾などのセミナーでは、実際に起業に成功した人が開催していることもありますが、中には高額な費用を払わなければならないものもあります。

高い費用を払ったにもかかわらず、内容がとても薄い、受ける価値もなかったというセミナーもありますから、注意しましょう。

初めは無料でも高額商品を買わされることも

フリーランス初心者向けに、マニュアルやサポートを提供しているところもあり、初期費用が無料に設定されている場合もあります。

無料だからと気軽に利用すると、後になって高額のマニュアルを買わされることもあります。また、今よりもっと有益な情報があるからという理由で、どんどんお金を使わせる手口もあります。

『最初は無料』につられてしまうと、後で高額商品を買う羽目になるケースもあるので要注意です。

こんな詐欺師に気をつけよう

フリーランス志望者をターゲットにした詐欺を行う人には、ある特徴があります。まずその特徴を見極めることが、騙されないポイントになります。

詐欺師によくある特徴的なプロフィール

よくある詐欺師の特徴は、『自信満々』という点です。人を騙す時には、自分のことを一目置いてもらうために、物事を自信たっぷりに話します。すると、それだけの自信があるのならそれほどすごい人なんだろう、実力を持っている人なんだろうと思いこんでしまうこともあります。

他人の名声を利用する人も要注意です。たとえば、有名人に紹介されたことがある、有名人をプロデュースした経験があるなどのケースです。これも、知っている名前を出して信用させ、成功していると思い込ませる手段と考えてよいでしょう。

そして、やたらプライベートを表に出していることも、特徴的です。プライバシーを公開することは、本来は防犯上好ましくありません。しかし、家族や友人との写真をやたらSNSにアップする人がいます。

このようなケースは、詐欺師と怪しまれないために、信用させるためにこのような情報を公開している可能性があります。

信頼できる人か詐欺師かの見分け方

もちろん、起業塾やセミナーを開催している人すべてが、詐欺師ではありません。中には、フリーランスとして出発する際にとても有益な情報を得られるものもあります。それを見分けるためには、いくつかの方法があります。

まず、セミナーで教えている人が、今現在もその手法を続けているかどうかもポイントです。数年前に使った手法で、今効果が出ない手法を教えているセミナーもあるといいますから、現在進行形で効果が出ている方法を教えてくれているか否かも、見分けるポイントです。

そして、そのセミナーでの教え子がきちんと結果を出しているかどうかも、結果を得られる有益なセミナーかどうかを見分けるひとつの手段となるでしょう。

詐欺ではない起業塾・セミナーの見分け方

フリーランスとして出発したい人が参加する起業塾やセミナーは多数ありますが、詐欺ではないものを探すのは、初心者にとっては簡単ではないでしょう。詐欺ではないセミナーの見分けるためには、以下のポイントを押さえておきましょう。

金額が妥当かどうか

セミナーは、高額だから良い内容とは限りません。逆に、格安の参加費のセミナーでは、セミナー後に商品を売りつけられることもあります。セミナーを商品を売るための見込み客を集める場としているケースもあるということです。なので、セミナーの内容や目的に対して、金額が妥当は注意すべきでしょう。

講師はその道のプロか

セミナーを行う講師の質は、そのセミナーの質に直結します。セミナーのテーマに沿ったプロフェッショナルかどうかを見極めるのは、基本中の基本でしょう。しかし、良い講師がいればそれだけ良いセミナーという単純なものでもありません。

セミナー講師にも相性があります。自分に合う講師かどうかを見極めるのも大切です。そのためには、講師の経歴をチェックしておく、講師の著書が出ているのであれば読んでおくなどの事前準備をしておくべきでしょう。

その他のポイント

セミナーの対象者をチェックしておくことも、良いセミナーの見分け方です。初心者が上級者に、またはその逆ではセミナーに参加する意味がありません。自分自身に合った対象かどうかは、セミナーの案内文を見て判断しましょう。

最も良い方法は、実際にそのセミナーの代表者に会ってみることです。ホームページ上の情報や写真だけでは判断できない、本当に起業して成功している人なのかを見分けることはできるでしょう。

また、セミナーのテーマがしっかり絞り込まれているかも、確認しておくべきでしょう。

そして最後に、講師が法人か個人かという違いもチェックしてみましょう。もし法人の社員が講師である場合、その講師が所属する会社の制約により、自由な話ができなくなる可能性があります。

個人の講師であれば、法人のような制約は当然ありませんから、自由な話やなかなか聞けない話を聞けるチャンスが増える期待もできます。

報酬未払い詐欺への事前対策

フリーランスは会社勤めとは違い、報酬が毎月決まった額振り込まれるという方が少ないでしょう。発注元によっては、報酬の支払日がかなり遅れることもあります。そして中には、報酬未払い詐欺というケースもみられます。

このような悪質なケースに遭わないために、事前に確認しておくべきことが以下の3点です。

事前に発注会社や担当者を知る

フリーランスとして仕事を請け負う際の基本中の基本として、発注元の会社やその会社の担当者の情報を把握しておくことがまず第一です。直接担当者に会う機会があるのなら、必ず名刺をもらっておきましょう。

フリーランスの仕事では、発注元や担当者と直接会うことなく仕事が進むことも多いものです。そんな時は、事前に会社名をチェックし、信頼性を確認しておきましょう。また、担当者については見積書作成に必要と話した上で、氏名や電話番号、メールアドレスなどの個人情報を聞き出しておくべきです。

報酬や業務内容の交渉は記録する

発注者と直接会う機会が少ないフリーランスは、報酬や業務内容の交渉を面と向かって行う機会もありません。電話のみで済ませてしまうケースもあるでしょう。しかし、電話の会話での交渉は記録が残しにくく、もし後にトラブルが発生した場合の証明ができません。

報酬や業務内容といった大事なことは、必ず記録が残るメールなどを使って行いましょう。もし相手側が電話のみでの対応を希望していたとしても、お金や業務に関わることを記録に残したいから、とメールで行うように伝えましょう。

新規取引先には前金をもらう

何度も業務を請け負っている会社であれば信用性はありますが、新規の取引先からの仕事を行う場合、その会社の信用性に不安を感じるケースも出てくる可能性があります。

もし新規取引先に不安を感じている場合は、報酬を前払いにしてもらうよう交渉してみるのがおすすめです。口座に前払金が入ったことを確認してから、仕事を開始しましょう。

まとめ

フリーランスで働く場合は、フリーランスを対象にした詐欺的なセミナーや報酬未払いといったお金にかかわるトラブルが発生することもあります。

詐欺などのトラブルなく働くためには、まず今回紹介したようなトラブルを把握しておくことが、フリーランスとして活躍するための第一歩と考えてみてはいかがでしょうか。

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