岩手県盛岡市発、地域に根差した『コワーキングスペースもりおか』

岩手県盛岡市で、震災復興からその先を見据えた様々な人々の活動交流拠点となるべく始められたコワーキングスペースもりおか。料金プランはドロップインをメインに、まるごと一か月利用や団体利用なども用意され、地域密着のコワーキングスペースならではの細かな相談にものってもらえます。

今回は、コワーキングスペースもりおか 川村様にお話を伺いました。

コワーキングスペースを知ってほしい

まずは地域の方に「コワーキングスペースとはどういうところなのか?」「コワーキングとはどういう働き方なのか?」を理解してほしいという思いがあり、それがコンセプトになっているという感じです。

本当は、働きたくても働くことができない人が集まって、生活できるだけの収入や収益を取る方法を考えながら、実際に行動して収入を得ていくためのコワーキングスペースをやりたいのですけども……

コワーキングスペースをしっかりと理解している人が増えないと無理だな、という感じがしたので、そのために本当ならこうしたいけども難しいなと思うところを我慢してたり、色々工夫してカバーをしたりしています。

コワーキングスペースもりおかならではのサービス

料金は後払いにしていることと、利用期間中のスペースの出入は自由にしています。(後払いにしている理由はこちらをご参照ください。)

また、働きたくても働くことができない人のために、雇用保険資格喪失証明書などご自身が無職を証明する書類を持参していただければ、無料で利用することができる制度もあります

他にも、盛岡市のみならず岩手県内について、例えば、通常の地域外で事業展開したい時はこの人に頼むといいとか、このコワーキングスペースを軸に事業展開していくといいといった情報は、絶えず仕入れるようにしています。場合によっては、キーマンになりそうな方をご紹介することもあります

コワーキングスペースの機能として意外に知られていないですし、やっているところもあまりないですけど。これがコワーキングスペースの面白さであり魅力だと感じているので、コワーキングスペースもりおかではやっています。

利用者の声

管理人も以前の記事に書いたように、サラリーマン的な働き方は合わないなー、と感じております。

一番の要因は「コミュニケーションの取り方(不足)に問題があり、それは努力で修正するものではなく個性として活かすべき。

そのためにはサラリーマン的な働き方ではなくフリーランス的な働き方の方が特性上の強みを活かせるのでは、と思っていたのですがオーナーさんも同じ思いでした。

出典:コワーキングスペースもりおかに行ってきました! |隣の芝生は青い 事務系男子の人生寄り道係 様

「広くていいなぁ……」が、第一印象。ノラヤの倍の広さです。

「なんすかーこれ、テント張って暮らせるじゃないですか」

などと、自分基準で見てしまう私。

「でも私はノラヤぐらいの広さのほうがいいですよ」

と、川村さん。

複数の広い机、ホワイトボードもあるし、当然電源とWifiもあります。設備上のいろいろな制限もありますが、デスクワークには問題ないかんじ。

出典:盛岡で2ヶ所コワーキングスペースに行ってきた |仙台のコワーキングスペース「ノラヤ」戦う管理人 様

「理想の働き方」とは?

一人一人の状況やライフスタイルに合わせる

個人個人で、働く上での哲学や成果の出しやすい働き方というのは全然違います。ですから、売上の向上・業績UPという目標を達成していくために、働き方に画一性を持たせず、多種多様な働き方を認められる社会認識を作ることではないかと思います。

それは雇用制度にせよ、委託契約にせよ、求めている職務・職責にせよ、給与にせよ、一人一人の状況やライフスタイルに合わせて対応すべきと思います。快適な労働条件や雇用契約を作り調整していくための専業的なプランナーも、近い将来出てくるでしょう。

違いを嫌わずに楽しんでみる

コワーキングスペースにしてもワーケーションの施設にしても、成果の出やすい働き方の補助でしかないし、その達成のための延長線上にサービスや料金があると考えています。快適な設備まで用意できればとは思いますが、設備をかけても長く続かなかったスペースをよく見たりしているので……

とどのつまり、違いを嫌わずに楽しんでみることが一般的な認識として浸透しないと、生き方考え方も含めて、人それぞれの「理想の働き方」は実現しないと思います

そのための整備はやったとしても、理解した上で利用し、快適に、かつ成果を上げられる仕事ができる人が増えなければ、意味はないでしょう。

テレワークへの移行に際して思うこと

何かしら人と繋がらなければ収入につながらないのは昔も今も変わらないと思うのですが、つながる手段として、ITをどう扱い向き合っていくか。新しい改良技術に対して、まずは試しでもやってみようとする度胸があるか次第で進歩していくと思います。

業務次第でテレワークできるものはテレワークに移行するでしょう。ですが、発電所とか工場とか病院とか、その機械や設備があるスペースに行かなければできない仕事も多くあります。全部の仕事がテレワークできる訳ではないので、中にはリモートワークやワーケーションに対して反感を抱く人も出てくると思います。

移動しながら働くことができる人は、上記の事情で同じような働き方ができない人に対して、敬意をもって取り組まないといけなくなると思います。

地方の1コワーキングスペースだとしても求めたいこと

利用される個人や様々なコミュニティ・団体が偶然出会った別のコミュニティと繋がっていくことで、活動に深みを出したり、より高い成果や個人の成長を引き出すことができるようにしたいと考えています。

コワーキングスペースを知った9年前、東京でも珍しかった頃のコワーキングスペースに行ってみました。

その時に、コワーキングというのは異なる職業や仕事を持った人々が集まって仕事場を共有し、一緒に仕事するだけではなく、そこに関わる人同士でコミュニケーションを積極的に取ることで、知恵と情報をシェアし、仕事の質を高めて成果を出していこうという発想のワークスタイルであると教えられました。

この気づきをベースに、利用される皆様にとって想像を超えた成果が得られることを常に追求していければと考えております。地方なので、なかなかそういう機会はならないんですけどね。ですが、これは地道にやってくしかないのかなと思いますし、腹を括ってやらないといけないなとは感じてやっていますしね。

設備・入会方法

設備

  • プロジェクター(iPhone・iPad用のコネクタ有り)
  • モニター
  • 外付けキーボード
  • プリンタ(wi-fiからの印刷・A4サイズまで)
  • ラミネーター(A4サイズまで)
  • はんだごて
  • ホワイトボード
  • ポット
  • ネスカフェバリスタ
  • ScanSnap
  • 寝転び用のカーペット

詳しくは使い方をご覧ください。

入会方法について教えて下さい。

基本的にドロップインメインなので、自由に来て自由にお帰りいただければ大丈夫です。これは都度都度で利用する人でも1回だけ利用する人でも区別を付けたくないという考えからです。ですが、どうしてもやって欲しいという要望があったので、住所・郵便受付利用や週1利用などがお得になるサービスの一環で、会員登録という形も用意しています。

数人でのグループ単位や会社・団体単位での会員登録も可能です(日本でも早い時分で始めてたりしています)ので、お気軽にお問い合わせいただければ幸いです。

詳しくは使い方をご覧ください。

この記事をシェア

関連記事


副業・フリーランス

プログラミング

デザイン

インタビュー

お金

採用・組織

転職

イベントレポート