コンペ方式とは?
コンペとは『Competition(コンペティション)』という英単語の略称で、『競技・競技会』という意味があります。
さまざまなシーンで使われるコンペという言葉ですが、その仕組みは同じでも、シーンによって特徴は少し異なります。まずは、ビジネスで使われるコンペという言葉の仕組みについてまとめていきます。
提案の中から気に入ったものに報酬を支払う
一般的にビジネスで使われるコンペでは、複数の提案の中から気に入ったものに対して報酬が支払われます。
たとえば、Webデザインを依頼主が依頼するとき、複数の専門業者にデザインを制作してもらい、その中の一つから気に入ったものを選んで採用するという一連の流れをコンペと呼びます。
コンペでは複数の業者がデザインを競い合うため、自ずと制作される成果物も質の高いものに仕上がります。ビジネスシーンにおいてコンペが頻繁に行われるのは、安価で良質な成果物を獲得できるからともいわれています。
コンペ方式のデメリット
上記で紹介したような仕組みが一般的なコンペ方式ですが、この方式には、主に作品を出展する側にデメリットがあります。
たとえば、先ほど紹介したようなWebデザインのコンペを行う際、作品を作る業者側は、基本無償で時間とお金をかけながら作品を作っていきます。
しかし、複数の中から実際に報酬が出されるのは、選ばれた一つのみです。その結果、選ばれなかった業者には報酬が払われないため、赤字になってしまうというケースもあります。
コンペ方式で採用されるためのコツ
ビジネスにおいてはデメリットもはらんでくるコンペ方式ですが、採用されるにはいくつかのコツがあります。
コツを押さえて成果物を制作できるか否かで、採用される確率はだいぶ変わってきます。どのようなコツがあるのかチェックしていきましょう。
クライアントの要求を理解する
まず外したくないポイントが、『クライアントの要求を理解する』ということです。
クライアントが求めているイメージに対して100%応えることは難しいですが、ビジネスのコンペ方式で成果物を判断するときの基準には『どれだけクライアントのイメージに近いか』が含まれています。
クライアントのイメージにできるだけ近づけるためにも重要なのが『話し合い』です。文面でのやり取りだとイメージが伝わりにくくなるため、できれば直接話してイメージをすり合わせましょう。何度も対話を重ねることが、コンペ方式で採用されることにつながります。
とにかく数をこなしてみる
『とにかく数をこなす』というのもコンペ方式で採用されるためのコツです。コンペにはたくさんの種類があるため、オールシーズン何かしらのコンペは開催されています。
賞金が安いコンペであったとしても、まずは応募することで自分の実力を測ることが大切です。さらに、コンペで入賞した作品は、たくさんの人の目に止まります。
たとえ1番に選ばれなかったとしても、別の案件で仕事を依頼してもらえるケースもあるため、とにかく数をこなすことは大切なポイントです。
デザインの理由をアピールする
なぜ制作したようなものに仕上がったのか『デザインの理由をアピールする』ことも大切な要素です。コンペに応募してくる作品の中には、デザインの理由が書いてないものが多くあります。
理由が書かれていなくてもコンペに勝てるケースは稀で、よっぽど才能を感じさせるか、多の追随を許さないクオリティを誇っているか以外にありません。
自分の成果物に自信を持つことは大切ですが、まずはクライアントに向けてデザインの意図をしっかりと伝える努力をしましょう。
デザインコンペを開催しているサイト
とにかく数を重ねることがコンペで採用されるコツであることを紹介しましたが、実際にコンペを受けるにはどうすればよいのでしょうか?
コンペを受けたい人向けに、多種多様なコンペを掲載しているサイトがあります。中でも人気を集めているサイトをまとめていくのでチェックしていきましょう。
国内最大級の登竜門
開催しているコンペの掲載サイトとして長い歴史を持つのが『登竜門』です。このサイトの魅力は、『豊富なジャンルと数』にあります。
デザイン系のコンペはもちろん、コピーライトや評論など文学系のコンペも掲載されています。多くのコンペの中から自分に合いそうなものを選びたい人にぴったりのサイトです。
40年の歴史がある公募ガイド
登竜門と同様、長い歴史を持つコンペ掲載サイトが『公募ガイド』です。公募ガイドは、40年の歴史がある公募掲載媒体として長きに渡り活用されています。
コンペに挑戦する人のためのお便りコーナーなどが用意されていて、挑戦する際の悩みや相談などに対するサポートも充実しています。
クラウドソージングサイトでも可能
たくさんの企業も参加する『クラウドソーシングサイト』にもコンペ公募はあります。内容もさまざまで、ロゴデザインなどのアート系からキャッチコピーやネーミングのコンペもあります。
まとめ
コンペにはいろいろな種類がありますが、どのコンペ方式でも、選ばれるためのポイントは似ています。特にビジネスにおいてはクライアントとの関係が重要になるため、相手の要望に応える力を試されるでしょう。